イギリス旅行記

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5日目(2001年7月27日) 

バッキンガム宮殿、ウエストミンスター大聖堂、大英博物館

Buckingham Place, Westminster Cathedral, The british Museum


逃げろ

今日は市内観光とショッピングと決めていた。しかし朝一からすごい展開となった。9:30からはワンデイトラベルカードが使えるようになる。9:30になったところでボンドストリート駅に向かった。階段を降りていくと何やら構内アナウンスがされている。でも聞き取れない。まあいいかということでワンデイカードを購入。そうする内に皆が足早にWay Outに向かっている。駅員らしき人が来てはやく外に出ろと叫んでいた。ただごとならない雰囲気に足早にそとに出た。事の事態を把握したらようやく英語が聞き取れるようになった。内容は「ホームにいるな、外逃げろ」というものである。後で聞くとこのようなことはロンドンの地下鉄では日常茶飯事ということだ。何か不審な置物があるとこうして人を避難させるという。出口を出て、止む終えず近場のショッピングに切り替えているとけたたましい音を
上げてパトカーが駅のほうに向かっていた。
 

ロンドン縦断

どうせ地下鉄は他で乗っても止まっているだろうと思ってボンドストリート駅からバッキンガム宮殿までは歩くこととした。ロンドンの夏は涼しいというものの直射日光をあびて暑い中をバッキンガム宮殿に向かった。途中グリーンパークで休憩したが、日陰のベンチではやたら気持ちがよかった。11:30を待たず宮殿に向かったが、早くもブラスバンドの音が聞こえてきた。どうやら11:30とは衛兵交代の時間でイベントはもっと早くスタートするようだ。何年も前に見ただけなので絶好のポジションを忘れていた。絶好のポジションは「宮殿の前のフェンス」である。衛兵交代はフェンスの内で行われるため、そこを取らないと何をやっているかほとんど分からない。結局ベストポジションでない場所で見るし無かったため、何が起こっているか十分分からなかった。今日は日差しが非常に強い。皆暑さで参っているようだ。衛兵交代はよく見えないのでそこを後にしてウエストミンスター寺院 Westminster Abbey へ徒歩で向かった。

   
衛兵交代のセレモニー 
 

 

寺院?大聖堂!

その時は英語の地図を見ていたので実際に向かっていたのはウエストミンスター大聖堂Westminster Cathedral のほうであることを知らなかった。たどりついたところ立派な教会である。礼拝堂の奥行きが非常に長い。天井も高い。ステンドグラスのきれいな装飾はないが、正面の十字架の周囲はカラフルなタイルを使ってモザイク画が描かれている。重厚な雰囲気に一遍に飲み込まれる場所だ。ひととおり見た後トイレを探しているとTower用のLiftがあった。外観に大きなタワーが見えたのでそれに上れることが容易に予想がついた。これは旅行ガイドで読み飛ばしてしまうスポットだ。Liftのボタンを押すとエレベータがやってきた。中にはイタリア系?のおじさんが乗っていて、切符の販売をしていた。ひとり2ポンド。何人乗ったかは壁に貼った紙に数字を書き込んで確認している。これは私のコンピュータだと冗談を飛ばしていた。ほどなくして7階についた。4方の空間からロンドン市内が一望できる。やはり絵になるのはウエストミンスター寺院のある方向の絵だ。写真を撮る。
 
 

くるくる寿司

この大聖堂の見学を終え、タクシーを拾うためにウエストミンスター寺院方向に歩いた。実はこの後ピカデリーサーカスのくるくる寿司 Kulu Kulu Sushi に向かうからである。ようやくタクシーを拾ってウエストミンスター寺院近くを通るとなんと列ができている。寺院のほうは人気で入場制限があるようだ。くるくる寿司は行き先として直接言っても無理と考えて、ピカデリーのアクアスクータムと言ったところほとんど近くまで行くことができた。くるくる寿司は1階にあり、従業員は日本人のほか、インド系が多い。座れる人数は30人ほどか? 寿司にはわさびが付いていないものが多く、わさびを刺身のように付けて食べる。お茶はセルフサービスでちゃんとあるが、温度設定悪く、かなりの高温だ。なかな冷めず飲めない。というより上あごの粘膜をやってしまった。ネタは悪くはない。しゃりは若干粘りが物足りないパサついた感じだ。味噌スープも飲める。寿司関連以外のからあげや、刺身、オイスターなども流れていた。アボガドを使った巻物は感触がよくしかも安い。二人で24ポンドとなった。チップの方はあまり出さなくてもよいようだ。それというのもセルフサービスなので本来のサービスが少ないからだ。レジにはチップ投入用のカップが置かれていた。会計の最中に1ポンドを落としておいた。
 
展望台へのTicket

 

大英博物館

次に目指したのは大英博物館 The British Museum だ。ここは地下鉄の便がよいとは言えない。ラッセルスクエアからアクセスしたがやたら長い距離を歩くこととなって、奥さんはめげ気味となった。カップルで歩く場合、東洋人は大方の場合男が先導している。あくまで女性を前に出したがる西洋人とはカップルの歩き方が違うのがよくわかる。ようやく博物館に着いた。ここは無料であるが、寄付を募っていた。1ポンドを入れて入場した。中は以前来た時より内装がきれいになっている。その分展示室という感じから離れ、散歩道に歴史的なものが置かれているという感じだ。人も多く、冷房が効かない部屋もあり真剣に見る気になれない。結局1時間ほど見ただけだ。奥さんにとってはそれで十分のようだ。
タクシーを拾ってニューボンドストリートに向かった。

ショッピング

タクシーはいくつかの裏通りを抜けてバーバリーの前に付けた。ここは特に買う目的はないが、品揃えの確認の目的で入る。次にルイ・ヴィトンに進む。ここで興味があるのはあの白い大きな文字でLOUIS VUITTONと書かれたバッグである。店内に陳列は一切ない。買う気は特にないので在庫確認はせずに次に向かう。しかしこんなに高級ブティックが並んでいるのに道路自体が薄汚れているのはいつ来ても違和感がある。エルメスでアクセサリーがないかと覗いて見るが、小物は少ない。奥さんは最終目的地GUCCIで何か買うつもりのようだ。結構日本人が入っている。奥行きの狭い店で入りやすい。お目当てのバックを見つけ、購入した。初めて免税書類 (VAT Back)を書いてもらうことも頼んだ。空港で手続きを取れば2ヶ月ほどで自分のクレジットカードの口座に返金されることになるそうだ。
ひとつ買えると調子が出るのか、リージェントストリートのWaterford Wedgewoodまで歩き、普段用のプレート5枚(40ポンド)を購入した。こういう皿は日本までの輸送が心配であるが、以前やった方法 スーツケースの中身の上下左右のど真ん中に置く方法を取るつもりだ。割れたときを考えてカードはAMEXを使う。
ピカデリーサーカスまで歩き、地下鉄に乗りホテルに戻った。19:30からのディナークルーズ用に着替える必要がある。服装は2日めのバレエ鑑賞と基本線同じだ。
 

ディナークルーズ

 
Cruising DinnerのStarter 
クルーズはエンバンクメント・ピアからの出航になる。タクシーはピカデリーサーカスを通過してエンバンクメントに向かった。サボイホテルへ行った時もそうだったが、こちらのタクシーはこのようなメイン通りを走ってくれる。しかしそれはサービスというより裏道はうまく通り抜けができないように一方通行規制されているからのようだ。30分ほど前にピアに到着して乗船券を引き変える。BATEAUXという船だ。回りにはそこそこ日本人がいたが、外国人もいるようだ。クルーズ船は、平屋で側面、天井がほとんどガラス張りだ。窓際以外に座っても十分夜景が楽しめる構造となっている。乗船を待っている間に気になる二人連れがいた。娘さんとお父さんのようだ。結局この親子とはあとでテーブルが同じになり、結構盛り上がることになる。少し時間が経つと外国人の団体がどんどん乗船してくる。心配していた日本人だらけということにはならないようだ。
船は出発時刻20:00に静かに出発した。まもなく女性シンガーによるライブが始まる。まずはテームズ川の上流へのクルーズだ。例の親子の方が写真を取り始めたので撮りましょうかと申し出た。カメラはコンタックスだ。これによってお互いに打ち解け、写真の取り合いや日本での話をすることとなった。この時点ではビックベンや国会議事堂はまだライトアップされてはいない。河にはいくつもの係留された船があり、クルーズしないもののパブとして開いている。ワイン、ビールを手に語り合う男女が見える。正装をしている者、ラフにジーンズで来ているものなど様々だ。かなり上流まで行ったようだ。いままで見たことのない赤い橋のところで船はUターン、今度は下流を目指す。進行方向右側にはガラス張りでイギリス風ではない奇怪な建物が見える。ディナーでは何種類かの料理からチョイスができる。飲み物はウエルカムドリンク(シャンパン)以外は有料だ。私はまずはBecksというドイツビールを飲む。想像していたどおりのホップの効いた苦みのあるビールだ。スターターはスモークサーモンにした。悪くない口当たりだ。奥さんはモッツァレラチーズに焼きピーマンだ。チーズの味が気に召さないらしい。量も大過ぎたようだ。カメラに収めたが、ノーファインダーで写したのでずれてしまっている。

 

 

ロンドン・アイ London Eye を右手に更に下流に進む。見えて来たのはタワーブリッジだ。誰もがそうであるが、このブリッジを背景に写真を撮りたくなる。すでに夕闇がせまり、寒色系にライトアップされたブリッジは見事な景観だ。あの親子に写真を撮ってもらうかたわらあの親子もレンズに納めた。コンタ ックスには内蔵フラッシュがないとのことで撮影ができない。ロンドンブリッジの下流では船を何回転もさせて客を楽しませる。何度もタワーブリッジが視界に入ってくる。このブリッジに比べ、その隣のロンドン塔はひっそりと夕闇に暮れている。メインディッシュにはつめものをした鳥肉ときのこのソースかけを選んだ。塩味の少ないイギリスの味だ。奥さんは鮪とバラムツの挟み炭火焼きだ。これも味が薄いらしい。外の風は寒い位だが我慢できる範囲だ。Yシャツでいる私の胸元をロンドンの風が通り過ぎていった。河の色は茶褐色であるが、匂いはない。デザートはホワイトチョコレートのクラカント、奥さんはキャラメルババロアだ。奥さんはこの甘さに耐えられないようだった。最後にフィルターコーヒーと、1枚のチョコレートが出た。濾して作ったコーヒーをフィルターコーヒー Filter Coffee というらしい。イギリスではネスカフェのようなインスタントコーヒーも市民権を得ているのでその区別の呼び名と思っていいだろう。22:30位までクルーズは続いた。
下船するとホテルまでのお迎えがいると聞いていた。先の親子はJTBで申し込んだそうで、まさか同じお迎えとは思わなかった。こちらはJCBで申し込んでいる。お迎えは現地のマイバス My Bus という旅行会社のスタッフだった。3列シートの車にて帰路についた。親子の泊まり先はランカムヒルトンだった。デラックスホテルのひとつで外見も非常にりっぱであった。この日はアルコールも入っていたせいか、翌日の帰国準備もそこそこまた爆睡してしまった。

 
日本語メニュー(料理は3種類から選ぶ)

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