イギリス旅行記

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2日目(7月24日)

ロンドン塔、ロイヤルバレエ

Tower of London, Royal Ballet


モバイルギア

2日目はまずこの旅行記を書いているモバイルギアをSo-netに接続するところから始まった。悪戦苦闘の結果メールのダウンロードまではできたが、送信が失敗する。DNSが送信サーバーを知らないと言って来るのだ。約10回ほど挑戦した。ホテルの電話なので1回1ポンドは下らないだろうと想像した。後で分かったが、実際に電話代がチャージされたのは2回であった。まともにアクセスできていなかったようだ。しかし電話をかけて接続されなくてもチャージされるホテルではなくて助かった。長野の実家にロンドン無事到着の一報を入れた。親は実家に預けてきたうちの子と話すように勧めてくれたが、電話代がかさむので止めておいた。後で明細を見たが2ポンドかかっているのがこのコールかも知れない。
 

イングリッシュブレックファースト

7時30分ころ1階のレストランに入り朝食。並んでいる料理(ビュッフェ)はイングリッシュブレックファーストの典型であった。味付きパン、生ハム、ベーコン、ベークド茸、ベークドポテト、白大豆を甘く煮たもの、ソーセージ、デザート類である。卵料理は調理法が選べるホテルもあるが、このホテルでは油でいためたパンの上に目玉焼きが乗っているものであった。昨日一緒にチェックインしたカップルは両方席に着いていた。味の方は問題ない。紅茶かコーヒーかの選択はコーヒーとした。というのも朝一番で部屋で紅茶を飲んでいたからだ。こういう旅先の朝食はどうしてもたくさん食べてしまう。テーブルにペッパーの小瓶が2つあってソルトが無いという問題があったが、ウエイトレスはすぐに対応してくれた。概してイギリスの朝食はどこのホテルでもまともである。
 

Safty Box続報

例のSafty Boxが使えない件は食事の後に対応をお願いした。フロントに寄るとコンシェルジュに頼めという。待っていたところポーターが声をかけてくれた。結局ポーターは荷物運びだけでなくこういうことも対応してくれるようだ。部屋に呼び入れて操作をしてもらったところ私と同じやり方(暗証番号の設定)だ。違ったのは暗証番号を設定後、すぐに開放のためにまだ暗証番号を入力するのだ。これによってようやくカギとしてのつっかえ棒をひっこますことができ、カギが外れた状態になる。こんな簡単なことなのにひとつつまずくと発想が回ってこない自分たちが笑えてしまった。ポーターにはチップとして50ペンスを渡した。 小銭はこの国では欠かせない。
 

4ポンドロスト!

 
Receipt

Ticket
さて9時30分も過ぎ地下鉄駅ボンドストリートに向け出発した。9時30分以降はワンディトラベルチケットが買えるからだ。ここでハプニング発生。自動券売機で2枚分のチケットを買った。券売機の表示モードを日本語にしたから完璧だ。チケット取りだし口にある2枚のチケットを手にとりいざ改札へ。ところがいきなり私のチケットははじかれるじゃないか! 駅員がやってくる。これは使えないカードだから自分の分を買えという。2枚ちゃんと買ったと食い下がったが駅員は事務所のほうに行ってしまった。数分何が起こったのか理解できず。結局わかったのはこういうこと、、、
私たちの前に1枚チケットをかった人がいた。その人は領収書も出るように選択したようだ。しかしその領収書はその人は持っていかなかった。なんと領収書とチケットは同じ紙。これを1枚目と思って私が券売機からピックアップしてしまったのだ。確かに一枚目はチケット出口に不自然に出ていたし、それが表向きで出ていたならすぐに気がついただろう。これをやったのはロンドン人かどうかはさだかではないが、いらんものをすぐその場に捨てるというイギリス人のいやな癖をかいま見た気がする。たばこを吸う人がたばこを道端に捨てる感覚で食べ物のごみを捨てるのがイギリス人である。この程度は日本よりひどい。こんことで4ポンドがふいになったが、いい経験となったかも知れない。なおもう1枚のチケットはチケット販売機の出窓に出て残っているはずであるが、事態をようやく理解した時にはそこで次にチケットを買ったであろう人が改札に向かっていたので声をかけるチャンスは無かった。問題のレシートチケットは記念に持って日本まで帰ってきた。

 

Virginプリペイモバイルフォン
 
ホテルを出る直前にうちの関連会社の木下氏に明日の訪問の連絡を取っておいた。私は今回の旅でイギリスの携帯電話を手に入れるつもりであった。木下氏のほか同社のアランさんのアドバイスによればVirginがよいという。Virginはあのレコード店のバージンである。Virginレコードがあるのはピカデリーサーカスということなのでそこに向かった。まだ開店直後で人影はまばら。携帯の売り場はなかなか探せない。ようやく入り口右奥に発見。この店の主力商品ではないようで店員は誰もついていない。Virginのモバイルフォンの特長は・契約のいらないプリペイド形式・UKから国際電話がかけられ、日本へは1分40ペンス(75円)と安いことが上げられる。早速ALCATEL社の59.99ポンドの302という機種を購入した。この機種自体に5ポンドまでの発信代が含まれているそうだ。追加のために20ポンドのVauchaer(プリペイドカード)を購入した。この機種はモデム機能はないが単独でインターネット接続が可能なWAPという機能がついている。日本でいうi-Modeだ。Virginの手提げ袋を持っていきなり地下鉄構内で写真を撮ってしまった。思いっきり観光客だ。なお英語ではプリペイドと言わず、プリペイという。あくまで「私」主体。  
Virgin Prepay Phone

 
 

アフリカの星

に向かったのがロンドン塔である。天気はよくTower Hill駅を降りた時は日差しが強い。しかし日本のような湿気は一切感じられず、木陰を通ると肌寒さまで感じる。奥さんはしきりにまぶしいと言っていた。イギリスでもサングラスは欠かせないようだ。ロンドン塔ではAudio GuideというCD Palyerによる日本語解説の装置を借りて回った。3ポンドで借りられるが保証金10ポンドも追加で払っておく必要がある。貸し出しの店員は借り手が20ポンド紙幣を出す度に文句を言っていた。こっちは23ポンドだそうかとやり返したが通じなかった。このAudio Guideは便利であるが、建物中心の説明で展示物個々の説明はしていない。どちらかというと道案内装置である。White Towerでは1200年ころの様々な武器の展示がしてある。よろいのコーナーでは日本のよろいも1点展示されていた。何を比較したいのか?イギリスのよろいは金属性で日本は糸だと? また3、4才の子供のためのよろいもあった。小さな子供もこのような防具が必要な時代があったことを印象つける展示物だ。Juwel Houseではなんと言っても「アフリカの星」と呼ばれる大型ダイアを見なくてはいけない。以前私が訪問した時には印象に残らなかったものである。この建物の展示方法は昔とかなり変わってしまったようだ。「アフリカの星」までいくまで何種類かのムービーを見せるスクリーンのある部屋を通らせられる。ようやくそれが終わったかと
思うとなんと「アフリカの星」の展示のある場所は水平移動のエスカレータ(うごく歩道)が設置されていた。以前訪問の時は立ち止まらないように注意を受けたが、その問題が出ない。一応好感の持てる改善である。もちろん踊り場?を通って再度エスカレータに戻って見るすることはできる。2回エスカレータに乗ることで十分満足して「アフリカの星」を堪能できた。その他には処刑場後や、幽閉場所として使われた建物を見学した。幽閉された部屋の壁には自分の家族や家系を象徴するものを彫った跡があった。
 
 

ザ・サボイ

 
その後大急ぎでホテルに帰り正装に着替えた。いよいよザ・サボイ The Savoy でのアフタヌーンティーと、夜のバレエ鑑賞に臨むからだ。急ぐ関係上お昼ご飯は隣のデパートであるMarks& Spencer地下の食品売り場で購入した寿司のパックになった。ネタである海老はそんなに悪い味ではないが、ご飯が硬くぱさついていておいしくはなかった。
さて4時に予約したサボイの時間が近づいてきてしまったので急きょタクシーでいくことに切り替えた。ホテルの前でホテルマンにタクシーを拾ってもらい、チップ50ペンスを渡す。サボイまでの道はまるでバス半日観光だ。有名所を次々と通る。ロンドン市内も結構平坦ではなく坂があることが分かる。10数分でサボイに着いた。サボイと言えばロンドンを代表する高級ホテルだ。映画「Notting Hillの恋人」ではリッツ Ritzとともに登場している。見るからに高級な家具をあしらったフロント、高い天井これが最高級ホテルの味わいだ。こちらも正装しているのでそれに圧倒されることなくティールームとおぼしき場所に向かった。ウエイターが来たので電話で予約済みのことを伝える。予約表にはちゃんと私の名前があった。日本からの初めての電話予約も成立していてほっとする。ものの本ではサボイの予約は3時から開始以外受け付けないように書かれているものもあるが、何時でも大丈夫のようだ。これは後で分かったことだが、国際電話での予約で約1,400円の請求がKDDIから届いた。やはり日本からの国際電話は高い。
席はどっかりと座る一人掛けのソファーだ。かなりの年期が入っている。奥さんはふくらはぎの当たるところのいすのささくれでパンストが伝線してしまった。これもいい思い出か?まもなく出てきたのはあのあこがれ3段重ねのセット。一番上がスコーン、真ん中がケーキ、一番下がサンドイッチである。スコーンはサワークリーム、ジャムで食べる。自分の手作りと同じ感じだ。ケーキは小さな2口サイズのものだ。いちごのタルトのいちごがおいしい。すっぱさとまわりのコーティングが絶妙の取り合わせだ。
ホイップ系のものはかなり甘く日本人向きではない。サンドイッチはサーモン、白身魚、キューリ+ハーブの葉、ハムなどがあったが、とくにトマトが挟まったものがおいしかった。外国に来るとこういうありふれた野菜類に執着が出てくる。それはホテルのモーニングビュッフェなどで動物性タンパクを多く取っている反動なのかもしれない。紅茶は濃いめで味の強いものだ。カップで5杯以上は飲んだ。サンドイッチは皿が空いたところでおかわりをたづねられもう1皿いただくこととした。結局3時45分ころ入り、5時までそこにいた。トイレに寄ったが、チップ制であった。20ペンス位が相場とは思うが、かっこつけて1ポンドを置いた。その後ここのトイレの管理をするおじさんが廊下まで出てきたので写真をお願いした。チップのせいかずいぶん上機嫌で対応してくれた。

 

 
あこがれのアフタヌーンティー

マーケット

サボイを出て向かったのはコベントガーデンだ。様々な種類のものがあるということで期待していったが、それほどでもない。変わったものが確かにあるが、買う気にはなれない。2件だけあった陶器屋さんは一方はかなりまともではあった。奥さんはアンティークも見たいといったが、どこかにまとまってあるという感じではなかった。実は後で分かったことだが、私が写真に収まったジュビリーマーケットというのがアンティークの本場のようだ。訪ねた時間が遅いらしく多くの店が閉まっていた。
 

ロイヤルバレエ


バレエの開演は7時30分、6時から開場ということで足も疲れていたので早めに会場入りをした。中にはバーやレストランがある。正装をしたカップルがレストランで食事を取ったり、バーでワインを飲みながら談笑している。こちらはすでに満腹状態なのでそのような社交場のような雰囲気の場所は避けて、会場の裏のソファーベンチで時間をつぶしていた。


開演までBarでくつろぐ人々

バレエの内容は「Swan Lake」である。インターネットでロイヤルオペラハウス直営サイトでチケットを予約し、当日引き換えをした。インターネット上では主役(プリマ)が日本人 吉田都であったはずであるが、別の人が演じていた。急な交代のようなアナウンスがどこにもなかったところから考えるとホームページの間違いということになってしまう。しかしながら王立のバレエ団の公演なのでレベルが高いはずでがっかりすることはなかった。


インターネットで予約したチケット

「Swan Lake」でもっともすばらしく感じたのは「4羽の白鳥」の踊りである。4人のバレリーナが横一列に並んで腕を横の人と組んで前、後ろ、横に踊るシーンである。バレエしろうとの目にもその正確さと美しさは理解できた。会場ではその日最大の祝福の拍手となったのは言うまでもなかった。
公演は22時30ほどまで続いた。時差ぼけのため睡魔が襲う。奥さんは前半に眠気に襲われたようだ。私は後半がつらかった。しかしながら踊りでメッセージを伝えるバレエは眠くても十分理解ができる。有名な話としてロンドンなどで日本人がミュージカルや演劇を鑑賞する際爆睡して周囲のひんしゅくを買うという。言葉を理解しないとは入り込めない種類の観劇は眠気を誘発しやすいのかもしれない。
 

ロンドン・夜・闊歩

眠気を抑えて夜更かしすることで異常なほど現地時間に順応できてきたようだ。帰りは地下鉄を利用してホテルまで戻ることとした。コベント・ガーデン駅ではプラットフォームまで降りるのにリフトを使用するらしく異常な混み具合となっていたのでつぎのレイチャースクエアまで歩くことになった。
 

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