イギリス旅行記

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4日目(2001年7月26日) 

ストラットフォード・アポン・エーボン

Stratford Upon Avon


再びパディントン駅へ

 
今日は旅行のハイライトのひとつストラットアポンエーボンへの旅行だ。前の日からの疲れか目覚めたのは6時半だ。時差ぼけを解消しつつある。9時18分の出発まで時間が少なく大慌てだっだ。ホテルからパディントンまではタクシーを使う。昨日と同じ道を通るのでこれが一応最短コースのようだ。チケット売り場が混んでいることを心配したが、大丈夫、2人ほどしか待っていない。売り場では窓越しに行き先などの条件をいう必要があるのであらかじめそれを書いた紙を見せた。21ポンド50と表示された。これは1人分であるようだ。2人分の金額を表示させないのはなぜかはよくわからない。当然のことながらリターンチケット(往復チケット)を購入したが、今回手元に渡されたのは行き帰り別で4枚だった。これも謎である。しかしながら旅行アルバムには分けて貼ることができるので歓迎したい。電車は9番プラットフォームからの発車、初めは冷房が効いていなかったが走り出すとまもなく効き始めた。例によって室内は汚い。窓ガラスはコインか何かで落書、トイレは詰まっていた。出発直後に飲み物類のワゴン販売があったが、その時はそれが必要なくそれを逃してしまった。結局降りる30分ほどまえになってそれは戻ってきた。オレンジジュースを買ったが、結構ぬるくなっていた。おそらくは出発の時点で冷たかったものの次回まわる時までワゴンにおきっぱなしになっていたからだろう。これがイギリスだ。
Stratford upon Avon行きTicket








 


 

ガイドフライデーって

 
 55
Guide Friday乗車Ticket 
 ストラットフォードまで2駅位のところで緑のブレザーを着たおばさんがパンフレットを渡しながら回ってきた。寄付かなにかと一瞬避けようとしたがそうではないらしい。よく見るとストラットフォードでの周遊観光バス Guidefriday の案内だ。このバスについては直前にガイドブックで見て乗る気になっていたのでパンフレットをよく読んでおいた。駅を降りるとそこは閑散としていた。建物はほとんどない。例のバスが待っていたのでそちらに向かう。ガイドブックではiでこのバスの切符と各施設のセット入場券を買うように書いてあるが、そうではない。iらしい施設は鍵がかかっている。それというのもこの電車の着いた時間とつぎの電車の着く時間は切符の販売などのために担当者がバスのほうに行っているからだと思う。セット入場券は初めて入場する施設でこのバスの切符を見せるとディスカウントされるという。バスは2階建てであったが、あまりに天気がよく暑いので下を利用した。このバスのまま周遊に参加できると思ったが、バス停の4番で降ろされた。そこで次の周遊バスの到着を待つのだという。

 

アン・ハサウェイの家

最初に向かったのはシェークスピアの妻アン・ハサウェイ Anne Hathaway の家である。ストラットフォードの郊外にあった。中にはいると一面が花畑である。日本でもお目にかかる花もあり、一面に咲いている。この花畑を越えていくとアン・ハサウェイの家だ。調理場、寝室などが見られる。一階は石畳が並べられてあるが、緩やかなスロープを描いている。壁は白に塗られているが実際は小枝を折り込んだ下地に土を塗り越んだ土壁である。一部にオリジナルが残っているが、色は灰色に近い茶色をしている。主だった部屋では案内の人が丁寧に説明をしてくれる。容赦ない英語なので聞き取りは困難だ。2階に上った。エアコンもないのに涼しいのは風が通ることと、土壁の断熱効果のためのようだ。室内には昔のこの家の姿を描いた油絵なども飾られている。今は舗装道路になっている横の道が、昔はのどかな田舎道であったことがわかる。パン焼きの釜なども残っており、係員の人がいろいろ説明してくれたが何も理解できなかった。
カメラはAPS以外に一眼レフを持っていっていた。ようやく画になる風景にありついたのでシャッターを切ることができた。アンハサウェイの家の奥は一面の芝生になっていて、そこにはリンゴを初め様々な木々が植えられていた。これは「シェイクスピアの木」という公園 Shakespeare Tree Park だ。芝生に座ってシェイクスピアの生きた時代の時の流れを感じることができる。見学を終え、バス停で次のバスがくるのを待つ。15分おきにくるはずだ。直前にバスが行ってしまったことがわかっていたので食事をするためのRestrantを探した。あったにはあったが、しっくりこないものが1件、気に入って入ったが奥で歌を歌って仕込みをしていて接客がない所が1件あったのでここから離れて取ることにした。

               アン・ハサウェイ(シェークスピアの奥さん)の実家
 

マリーアーデンの家

によったのが、シェークスピアの母マリーアーデンの家 Mary Arden's House だ。ここの隣接レストランで食事を取った。私はサラダサンドで、奥さんはクロワッサンチキンサンドだ。トマトスープ、コーヒー、パイ風ケーキも頼んだ。ここの太ったおばあさんがどこまで仕立てているのかは不明であるが、トマトスープは絶妙の味と温度であった。パイ風ケーキの見た目と程よいサイズに、奥さんが食べたいと言った。しかしながらチェリー味を受け付けず、結局私が平らげることとなった。マリーアーデンの家は現在も現役の農家であるようだ。今使っている農機具と昔の農機具が小屋に並べられている。ここも時間が静かに流れる場所だ。白黒フィルム充填の1眼レフカメラも持っていったので風景写真にトライした。広い芝生の場所では鷹匠が鷹のコントロールを行っている。鷹は周囲が気になってか鷹匠のいうことを気かない。この鷹匠の見せ物施設?が車で30分のところにあるそうで、立て看板がおいてあった。
マリーアーデンの家自体も内装はアン・ハサウェイのそれと似ている。厨房では動物を焼く装置があった。ちゃんと動けば自動でゆっくり回転していく仕組みのようだ。2階の部屋どおしは低くくりぬいた入り口通しで結ばれている。高さ1m位の入り口もあった。なぜここまで低くする必要があるのかは不明だ。2階の床は大きく傾いたり、波打っている。昔はそれほどでもなかったのか?出口の最後はおみあげ屋というパターンはどこの国でも同じだ。ここで初めてお土産を購入した。シェークスピアの生家の絵がついた「指ぬき」だ。厚布を手縫いする時針を押し込む物だ。この指ぬきを集めるのは英国で流行っているらしい。木下家にも奥さんが何十と集めて並べてあった。1個1.7ポンドである。

マリーアーデン(シェークスピアの母親)の家の牧場    

ストラットフォードの風を感じて

 
 
Avon川の上流に向かって撮影。遠方の教会は
Holy Trinity Church
午後バスに乗って向かったのは市内中心部、シェークスピア劇場の対岸のあたりである。向かう途中とうとうバスの2階デッキに乗った。風が強くそれほど快適なものではない。しかしながら高いところから見る田園地帯は非常に美しかった。エーボン川の湖畔は水は濁っているものの景観は美しい。湖畔にはいくつもの館船が浮かんでいる。観光客を運ぶためのものなのか?For Saleと書かれたものもあった。奥さんはここがスチュアートリトルで出てくる光景に似ていると言っている。その後通りを抜けてシェークスピアの生家 Shakespeare's Birthplace に向かった。生家の横にはExhibitionもあり、シェークスピアに関する様々なものを展示していた。シェークスピアの文字の勉強をしたというプレートもあった。生家自体は木の削り方が近代的なので昔のものとは思えない。ちなみに彼の生まれたのは1564年。2階にはこの家の窓に付いていたガラス窓が展示されていた。それには昔訪れた人の落書(掘り込み)が一杯付いている。一番古いものは1806年と記されているという。有名な女優の落書もあるという。

 

ショッピング

電車が出るまでの時間はショッピングに費やした。まず買ったのはテディーベアの描かれたドールハウス用ティーセット(バスケット付き)である。そして2姉妹の妖精の置物、最後はテディーベア博物館のあるところでテディーデアを購入した。54ポンドのべアなので結構高額。日本だったらきっと購入を躊躇する金額だ。Made in GreatBritain.ということろに意味がある。17:34発のパディントン駅行きは3番ホームから出ていた。ほぼ同じ時間に1番ホームからバーミンガム行きがあり、そちらの方がホームに待つ人数が格段に多い。やはりロンドンからは皆バスで来ているのかもしれない。帰りの電車は6割入りの混雑である。時折電車がゆっくり走る時ラビットを発見することがある。また奥さんは牧草を球や箱型に固めたものが牧場に置かれているのを楽しそうに見ていた。

  
姉妹の妖精の置物とテディーベア

中華食べたい

 
パディントン駅に着いたところで昨日訪問させてもらった木下家にお礼の電話をかけた。そしてついでに本日予定のチャイニーズレストランを紹介をしてもらうことにした。彼の推薦はSOHOの中華街ではなく、パディントンにほど近いQueenswayの皇朝(Royal China) 020-7221-2535だった。予約無しで入ったら20から30分待ちと言われた。めずらしくも気にならずに待つことができた。ここに来るのはほとんどがチャイニーズだ。メニューには日本語の説明もついているので確実に注文できる。やはり30分程待ったのち、テーブルに案内された。端の4人かけで落ち着ける。最初に聞かれたのは飲み物はどうするか。チャイニーズビアはどうかというので一応味が気にいっているチンタオ(青島)ビアにした。まもなくビアが届く。昼間汗をかいたこともあるだろう。非常においしい。
注文は前菜としてベトナム風生春巻(肉入り)、スープとして竹の子と鴨のスープ、メインとして揚げ海老のチリソース、季節の野菜と豚肉のいためもの、そして揚州風チャーハンを頼んだ。豚肉がなぜかチャーシュー(しかも強い塩味)であったのが今一であったが、それ以外は満足いくものだった。とくにチャーハンは蓋付き陶器製のボウルに入っており、冷めにくく蒸し具合も長く続いて、時間が経ってもおいしかった。会計はAMEXで払った。すでに12.5%のサービス料込みでBillが届いたのでめんどうなチップの計算はいらなかった。2名で54ポンドとなった。また来たいレストランである。Bayswater Streetでタクシーを拾ってホテルに帰った。
 
ParintonへのReturn Ticket 

 
 

 


 

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