投稿日時: 05/02/09 09:07:32
>No.423「トレンドマイクロ、200株売却4060円(5月31日)」で kanrinin さんは書きました。
>>No.413「トレンドマイクロ、100株購入3490円(5月19日)」で kanrinin さんは書きました。
>>トレンドマイクロ
http://quote.yahoo.co.jp/q?s=4704.t&d=c&t=3m&l=off&z=b&q=c&k=c3&a=v&h=on&p=m25,m75,s
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>>セキュリティ対策を大幅に強化したSP2が出ると、「ウィルスソフトは不要になってしまうの?」という誤解が広がって一時的に株価が落ちるかもしれませんが、SP2を入れるとわかりますが(私はデベロッパーなので先に持っていますが)、SP2は「ウィルス対策ソフトを入れるまでユーザに警告する」仕様で、ウィルス対策ソフトの普及率向上効果があるので、近いうちに、ウィルス対策ソフト特需が来るでしょう。狙い目だと思います。
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>WindowsXPのSP2は8月リリース(米)だそうです。
>少し時間があるのと、今後一時的に地合が悪くなりそうなので、一度利益確定しました。
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>4060円で200株売却です。
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>追加の100株は、3490円購入ですので、2週間で15%ぐらい、以前2000円ぐらいのときに買った元の100株は1年半ぐらいで100%ぐらいの利益なので、結構いい儲け率でした。
一度利益確定していたトレンドマイクロ。5500円より上へ行ってしまったのでしばらく見送っていました。見送りの理由はSP2特需で儲かっているはずなのに、特に増配を発表しないので、配当率が以上に低くなってしまい、今のITバブル気味の株価が過熱であると判断したからです。
ただ、そうこうしているうちに、株価も調整し、また今回増配が発表されたので、再度買うことにしました。
なお、マイクロソフトがウィルス対策をデフォルトで入れるのではと思っている人がいますが、MSDN開発経験の長い我々から見て、当面それはないと思います。理由はウィルスソフト会社の競争を妨げ、市場形成を妨害することを防ごうとするからです。
古い話ですが、過去にMPEG1用のソフトデコーダがSoftPEGとかいろいろあった時に、MSがMediaMaticsという会社のソフトデコーダを買って、OSにバンドルしてしまったことがありました。このとき、いっぱいあったMPEG1のソフトデコーダ会社各社は致命的な打撃を受け、みんななくなってしまいました。この反省を元に、MPEG2のソフトデコーダでは「マイクロソフトはDVD用のソフトデコーダをOSにバンドルしない」という表明を行い、Windows98ではDVD再生ソフトは標準で入っていましたが、ソフトデコーダは入っていませんでした。XPのWindowsMediaPlayerもDVDを再生できる機能を持っていますが、ソフトデコーダはOSには含まれていません。もちろん、MPEG LAのライセンス代もありますが、微々たるものなので、これは約束を守り、市場を保護しているのが業界の見方です。
その努力のおかげで、WinDVD,PowerDVDという二つの巨頭が出てきて、死力を尽くして戦うような状況が生まれ、DVD再生ソフトのレベルは一気に上がりました。例のMediaMaticsはナショセミに買収されながらもIBM用のOEMデコーダとかDVMaticsとか出していますが、画質はひどいもので、実質的に市場では淘汰されています。このようにMSのMPEG2ソフトデコーダ開発メーカ保護戦略は成功しており、ウィルスソフトに関しても同様の戦略をとっているため、MSが参入できても参入しないことが予想されるからです。
ただし、市場原理で動くMSなので、Linuxとか、MacOSとかライバルがデフォルトで定義ファイル更新型のウィルス対策ソフトをデフォルトでバンドルしていった場合は、初心ユーザ保護のために、デフォルト添付の可能性はあります。まあただ、他OSもやらないでしょうから、結果としてMSも当面やることはないでしょう。
つまり、その心配は杞憂だということです。
ということで、買いました。いけいけトレンドマイクロ!