式根島探訪
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9/11/98 式根島 キャンプ場前海岸 8:25am

 朝の陽が海の左の方から差してくる。キャンプ場の前がすぐ海岸。朝日が水面を照らす中に岩場の石が点、点と黒くまだら模様を作っている。こんな朝といっぱいのコーヒー片手に書くことのできる場所とゆとりをここは僕に与えてくれる。

 この島は小さい。4平方キロメートルという。昨日一昨日でおおよそ東から南、西の方まで主だったところは見たと言ってもいいだろう。両隣の島と比べてかなりこじんまりしたこの島は、釣り人がゆっくり体を休めるにはいいところのようだ。

 でもちょっと欲が出て、新島に行ってみようと思う。式根島は、2日もあれば歩いて廻れる。そうガイドブックに書いてあった。確かに2日とあともう少しあれば旅行者として見るべきところは見に行くことができる。

 それに引き替え、新島は昔、式根島と地続きだった時から親島といえるほど式根島の何倍もの大きさを誇る。多分レンタルサイクルを借りるのがいいだろう。1日かけてちょっと垣間みるだけ。夏場は一日4回村営の連絡船が出ているらしい。ほんの10分だそうだ。

 その昔、ここで製塩した塩を1日2回、新島へ納めに歩いたそうな。島が地続きだったのはそんな何千年も前の話ではない。今は船で10分で行ける道を何時間歩いて通ったのだろうか。

 ちょうどキャンプ場の外側に塩釜の跡というのがあった。1642〜1652年江戸時代のことだそうな。新島の塩木山に塩水を火で炊くための木がなくなってしまった間だけここで塩が作られた。

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