Jun.1997  最新 過去 「世界ひしゃげ発見」に戻る

30.Jun.1997 (Mon.)
慌てて記事を差し替えた方々、お疲れ様。間に合わなかった方々、御愁傷様(謎)。
謎

28.Jun.1997 (Sat.) [追加版]
......とかいってたら、捕まったね。容疑者が。本当に犯人かどうかはまだこれからだけど。

 ガキくさい奴であろう、とは思っていたが、本当にガキだったとは (犯人だとして)。 中学生が小学生を殺して一体何を訴えるつもりだったのか。ちょっとやりきれない気分。

28.Jun.1997 (Sat.)
 特に理由はないのですが、ページの更新、メールの返信などが滞っております。 申し訳ありません。
 いやぁ〜、恐れ入りました。某所で「MS-Mail で半角カナの入ったメールを送り付けてくる奴が多くて困る」と口にしたら、

「使用許諾契約書を読んでないのか馬鹿。メーカーに責任はないと書いてある」

だそうです。他人がメーカーとどういう契約をしているかなんて、 何でこっちが気にしなきゃいけないんでしょうね? 馬鹿な私には全くわかりません(爆笑)。

 まあ、契約書の免責条項の意味すらわからない人の言う事なんか、 まともに相手する必要もないですが。 きっと契約書の魔法の一言であらゆる責任から逃れられると思っているのでしょう。

 結局の「酒鬼薔薇という書き込み」はガセだった、 という事で決着がつきそうだ。 まだ粘っている人もいるようだが*1

「インターネットで墓穴を掘った酒鬼薔薇」

なんて記事を載っけた週刊朝日、他にも3人の目撃者がいる、などと書いてたけど、 どうなったんでしょ。墓穴を掘ったのは週刊朝日だったか。

 前回の日記にも書いたが、 犯罪に関わっていると考えるべき明確な理由がないのに、 顧客の情報を漏洩してはいけないはずなのだが、 あんなあやふやな情報が「明確な理由」に思えたのか、それは私にはわかるはずもない、 とにかく何人かが警察の事情聴取を受けたそうな。

 まあ、割とすぐに無関係である事がわかったからいいようなものだけど、 そうでなかったらどうするつもりだったのだろうか。 マスコミは第2の河野さんを作りたかったのかな*2

 河野さんのときはどこのマスコミも「警察のリーク情報を鵜呑みにして」と言い訳してたけど、 今回は明らかにマスコミが警察を焚き付けてたからね。 結果的に河野さんみたいな犠牲者が出なかったのをいい事に、「なかった事」 にするのだろうな。

 というわけ(?)で、こんなの作ってみました。 通報....します?(笑)

(*1) 傷を広げるだけだと思うけどね。
(*2) そもそもそんな自覚もないのだろうけど

17.Jun.1997 (Tue.)
 前回の日記で書いた知人のサイトへの「酒鬼薔薇」という書き込み、 ワイドショーなどでの騒ぎはますます大きくなってしまっているようだ。 オウム事件の解説ですっかりおなじみになった有田某などは、

「すでに (書き込んだ人物は) 4,5人にしぼられている」

などと大嘘をつく始末。サイト管理者 (つまり知人) にもわからない事が、どうしてわかるのか。いわゆる「秘密の暴露」ってことで、 ようするにあんたが犯人って事か?

 そもそもそう簡単に特定できるはずがないのである。

 確かにアクセス記録を解析すれば、 原理的には書き込んだ人物を特定する事は可能であろう。 だが、そのためにはまず、 アクセス記録の中からその書き込みに該当するアクセスを特定しなければならない。 通常、書き込み内容までは記録されていないから、時期などから推定するしかない。 その「該当するアクセス」が4,5件にまでしぼられた (実際にそうであるかどうかまでは私も知らない)、と非常に善意に解釈すれば、 有田某の発言も全くでたらめとは言えないかもしれない。だが、 該当するアクセスを特定する事と、書き込んだ個人を特定する事は全く別の事なのである。

 アクセス記録には「誰が書き込んだか」が記録されているわけではない。 記録されているのは IP アドレス*1である。

 該当する書き込みを行ったの人物が、一般的なダイアルアップユーザーであると仮定すると、 IP アドレスからすぐに特定できるのは、アクセスに利用したプロバイダーである。 そのプロバイダーに問い合わせれば、その時間、 その IP アドレスが割り当てられていたユーザーは特定できる。プロバイダーが問い合わせに応じれば、 である。

 今は「酒鬼薔薇」と聞くだけで頭に血が上ってしまう人が特にマスコミには多そうだが、 冷静に考えてみれば、掲示板に「酒鬼薔薇」と書いたからといってそれが犯罪になるわけではない。 また、それが犯罪に関係がある、という証拠も全くない。 そもそも本当にそんな事が書いてあったかどうかすら疑わしい*2

 そのアクセスを行った人物が犯罪に関わった、 と考えるべき明確な証拠など実は何もないのである。

 にもかかわらず、プロバイダが顧客の個人情報を漏洩する*3、 と有田某は本気で考えているのだろうか。

 こういう事を書いても、プライバシーという概念のないワイドショー思考の人

「なんで酒鬼薔薇のプライバシーを保護する必要があるのだ」

などと思うかもしれない。

 アクセス記録が採られているのは別に件の掲示板に限った事ではないのである。 原則として、インターネット上のリソース (情報) へのアクセスはすべて記録されているのである。 プロバイダーがむやみやたらと顧客情報を漏らしたりしない、という信頼があるからこそ、 皆安心してネットサーフィン*4できるのである。

(*1) ここで IP アドレスとはなんぞや、などという話はしない。
(*2) 書き込み内容については既に全く記録が残っておらず、 通報者の記憶を裏付ける証言も現時点では存在しない。まして、この通報者、 「今にして思えば、この下には『聖斗』と書かれてあったに違いない」 などと無茶な事を口走るようではね
(*3) 残念ながら、そういう事をする業者もあるようだが、 それはまた別の問題である。
(*4) 死語

 まあ、掲示板に書き込んだというだけで (書き込んだのが犯人だと仮定して)、

「インターネットを自由自在に使いこなす」

という事になってしまうワイドショーのレベルを考えれば、怒るだけむなしいのかもしれない。 なにしろ、ある番組 (確かテレビ朝日だった) では、 神戸新聞社に送られた挑戦状の角張った文字は CAD で書かれていた (かもしれない) などという信じられないほど馬鹿な事を言っているのだ。

 報道によると、この挑戦状は、直線を組み合わせた独得の字体で、 手書きで書かれていたそうである。

 なるほど、CAD で字を書けば確かに直線を組み合わせた、独得の字体になるだろう。だが、 ごく短い短文ならともかく、あれだけの文章を CAD で書くのは相当手間のかかる作業である。 それだけの手間をかけて書いた文章を、今度はそっくりそのまま手で写し取ったとでも言うのだろうか。 最初から手で角張った字を書けばすむ事ではないか。

 結局、掲示板の件もそうだが、マスコミはなんとしても「パソコンマニア」 という犯人像を作りたくて仕方がないのであろう*1

 なお、この番組で一番笑えたのは

「CAD でこうやって字を書いた」

というイメージ映像に使われていたソフトが、 実は CAD ソフトではなく PaintShopPro であった事だろう...

(*1) 結果としてそうであっても私は驚かないが

14.Jun.1997 (Sat.)
 最近世間を騒がせている某鬼薔薇だが、思いがけないことに身近な所にその騒ぎが飛び火してきた。 知り合いのサイトに、2月頃「酒鬼薔薇」という書き込み*1があった、 というのだ。

 プロバイダーや主催者の自宅にまでマスコミが押しかけてきて大変だったそうである。 某夕刊フ○ジなどは、

「書き込み元をたどったら神戸からだった」
などと

大嘘

を書いたそうだし*2、 当然その書き込みは既に消えているのだけど、 通報者*3の証言を元にした再現映像(笑)があっちこちの TV で流れたらしい*4

 ところがこの通報者、その書き込みがあったときの HTML を保存などしていないらしい。 また今のところこの通報者以外でその書き込みを見た、という目撃証言もない。 つまり、通報者の記憶以外に「酒鬼薔薇」 の書き込みを裏付けるものが何もないのだそうだ

 こんな怪しいネタでも大騒ぎするほど、この事件については情報がない、という事のようだ。 なんとなく「シティーハンター = オウムサブリミナル事件」を思い出してしまった。

「サブリミナル効果を意図して TV 放送に映像が混入されたのは日本では初めて」

などと書いた毎日新聞記者、今ごろどうしているだろうか*5...

(*1) 掲示板、のようなものと思ってください。
(*2) プロバイダーも主催者もまだアクセスログを解析したりしてないのに、 どうやってそんな事がわかるのだろう。クラッキングでもしたのか? >夕刊フ○ジ
(*3) 当時その書き込みを見ていた人がマスコミに通報した事から騒ぎが始まった。
(*4) 私がこの話を聞いたのは騒ぎが一段落した後だったので、 当の TV 番組も夕刊紙も読んでいないのだ。惜しい事をした...(笑)
(*5) って別に今でも元気に記者やってるだろうけど

12.Jun.1997 (Thu.)
 ああ、なんか久しぶりだなぁ(汗)。

 近所に新しい大型スーパーが出来たので見に行く。 地下売り場の奥にはちゃんとパソコンコーナーもあって、サプライ品などは立派に揃っている。 これは便利だ。一方、ソフトやハードは、 絶対的な品揃えの少なさもさる事ながらいかにもパソコンを知らない人間が揃えた、 という感じの品揃えで笑える。

 驚愕したのは4/30の日記に書いた光学マウスが約 \5,000 で売っていた事で、それも「定価\8,800」だというから笑ってしまうではないか。

 zipドライブ \12,800 に後ろ髪を引かれつつも家電売り場に移動する。 ソニーの平面ブラウン管のテレビの実物をはじめて見た。確かにまっ平らだ。しかし、何かが違う。

 今までのテレビは管面の微妙な曲面をうまくデザインに取り入れていたが、 どうもこのテレビは新しい平らな管面を上手く取り込めていないようだ。 それとも私が今までのテレビに慣れ過ぎているのだろうか。

 帰りに本屋に寄る。「○○の秘密」「○○の謎」 といったアニメ・マンガのなぞ解き本は腐るほど出ているが、とうとう

「『そんな奴ぁいねえ*1』の謎」

などというとんでもない本が出てしまった(爆笑)。

(*1) このマンガは好きだけどね

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