Apr.1997  最新 過去 「世界ひしゃげ発見」に戻る

30.Apr.1997 (Wed.)
 久しぶりに秋葉に行ってきた。収穫はマウス。 DOS/V パラダイスで簡易式光学マウスを売っていたので買ってみた。

 光学マウス (あるいは光学式マウス) とは、縦横に縞模様の描かれた専用マウスパッドを利用し、 マウス底面の光学センサーを使って、 その縞模様を読み取って直接移動量を検出する方式である。 ボールを転がりを検出する一般的なマウスにくらべて、可動部が無いため故障しにくく、 正確な動きが検出できるという利点がある。

 ここで問題になるのが、マウスは2次元の動きを検出する装置なので、 縦と横の2方向の動きを独立して検出しなければならない、という事である。 従来の光学マウスはそのために、縦と横の縞をそれぞれ赤と緑など、 別の色で印刷したパッドを使い、 それぞれに対応するセンサに色を識別するフィルターをつけていた。 そのため、マウス側もパッド側もコストが高くなるのが欠点だったのである。

 しかし、今回買ったマウスは「簡易式」である。どこが簡易式かというと、 マウスパッドの上半分に縦縞、下半分を横縞にしてある、という事である。 そして、横の動きと縦の動きそれぞれを検出するセンサーをマウス底面の上下に配してある。 つまり、マウスの上半分は左右の動きを、下半分は前後の動きを検出するわけだ。

 結果としてマウスパッドはただの白黒の縞模様でいいし、光学センサーにもフィルターは必要ない。 なかなか面白いアイディアである。

 さて、肝心の実物だが、商品名は「DIGITAL Mouse」メーカー名は良く分からない(汗)。 PS/2 マウスポート用と、シリアルポート用の2種類が売られていて、 互換性はないので注意*1。今まではシリアルマウスを使っていたが、 今回は PS/2 用を買ってきた。消費税込みで \2,070 である。 マウスパッドもついて*2の値段だから、かなり安い部類に入るだろう。 全体の作りもまあ、値段相応で、むしろそのチープさが魅力とも言える。

 帰宅してさっそくインストール、といっても PS/2 マウスコネクタに繋ぐだけだ。 PC の電源を入れると「マウスが無い」、というメッセージが....

 一瞬「外れだったか?」と焦ったが、何の事はない、BIOS セットアップで PS/2 マウスを Enable するのを忘れていたのだった。後は Windows 95 が自動認識してくれた。

 さて、使ってみての感想だが、簡易式とはいえ、さすが光学マウス、 非常に正確なトレースは実に気持ちがいい。それにボールが無いため、非常に軽いのもいい。 ボタンはちょっとクリック感が強すぎる気はするが、まあ許容範囲だろう。

 ちなみにこのマウスは 3 ボタン式で、 通常は中央のボタンに左ダブルクリックが割り当てられている。また、 ボタンを組み合わせて押す事によって、グラフィックソフト用のモード、 ゲーム用のモードに切り替えられるらしいが、これらの機能はあまり使うとは思えない。 しかし、あって邪魔になるわけでもないから、よしとしよう。

 なお、このマウスの最大の欠点はパッドの縞模様を見つめていると目が回る、事だろうか(笑)。

(*1) まあ、これは常識だけど。
(*2) 光学式だから当たり前だが。

 今ごろになってようやく教祖様の最新経典、

「土田君ってアレですね」永野のりこ・著   日本文芸社 ISBN4-537-09717-5 \520

を買う。タイトルもアレだが、中身も相当アレ(笑)。

 つい最近、「すげこまもああ見えてちゃんと手加減していた」ことが明らかになった(笑)けど、 「すげこまくん」もやっぱり一応メジャー誌に連載してるだけあって「ああ見えても抑えてる」 事がこういうのを読むと分かりますね(汗)。

23.Apr.1997 (Wed.)
 うむぅ、やっぱり下逸の悪口にしか聞こえないでしょうかねぇ> ぴっぷさん
主題はあくまでも「冴子先生はよい」という事だったんですけどね(壊)。
 いやその、伊吹とかいわれてもですね、 別に私も赤木派ってわけじゃないですし。>武内さん(笑)

 でも実は私、マッドサイエンティストに割と弱かったりするのだな... ○緒様に転びかけてるし(汗)。 いや、私は○モラーじゃないんだけどね。 でも何故か私の Win95 には某落下型パズルゲームがしっかりインストールされているのであった (壊)。

(*1) 一度も「とき○モ」をやった事が無いのだから、当然である。

 むぅ...今日は自爆ネタだなぁ...、というわけで、今日のオチ(?)

「人工無能により自縄自縛が提訴されました」(桃*1謎)
(*1) シンクロ用語 : 「超」を超えた最上級を表す接頭辞

22.Apr.1997 (Tue.)
 赤木博士に自滅促進プログラムを書いてもらうべきなんでしょうかねぇ>武内さん(大謎)。

 「The Windows」自体はよい記事も多いし、 少なくとも某トンデモライター*1が跳梁跋扈する某ライバル誌よりはマシ、 だと思うんだけどねぇ...

(*1) パソコン界にはびこる誤解の 30% くらいは元をたどるとこの人物が作り出したのでは、と根拠はないが思っている。

 ここのところ、下逸の悪口をだいぶ書いたので、今度は悪口じゃない (汗) MS の話を書こう。

 前回の日記で、家でノート PC を買った事を書いた。で、 アプリをどうするか、だが、家の者が会社で Office を使っているというので、 結局 Office97 を買う事になったのだ*1

 さて、インストールしてみてびっくり。なんとデスクトップに IE 3.01 が... と言い出すとまた悪口になってしまうのでやめて、と...(汗)

 Office 97 の最大の目玉、は何だろうか。私はいわゆるビジネスアプリには疎いので、 よく分からない。聞くところによるとインターネット対応(!)らしいが、 要するに腐ったタグを吐く HTML コンバーター や SJIS や半角カナ、 さらに無意味なファイル添付と三拍子そろったメールを送りつけるメーラー、 そして IE....(だからその話はやめろって)

 だが、私にも分かる「目玉」があったのだ。それは「アシスタント」である。要するに、 単なるコンテキスト対応ヘルプにアニメーションをつけて、 最新 PC の余剰 CPU パワーを有効活用しようというありがたい代物である。 が、そんな事はどうでもいい。イルカのカイル君がかわいいのだ。だから良いのだ。 しかもタコまで出る (壊)。

 カイル君の他にもアシスタントが選べるのだが、「冴子先生」も妙に気に入ったのだ。 先生、というよりは美人秘書、という感じで...いや、その...(大破)

 だが、検索した後は従来と変わらない無味乾燥なヘルプに取り次ぐだけ、 というのはちょっとつれないのではないだろうか。 最後まで冴子先生に手取り足取り教えて欲しい...(全壊)

(*1) まあ、私が使うのなら Lotus Office にしただろうけど。安いし(笑)

 最近、NTT が goo という検索サービスをはじめた。 これが実に強力なのだ。一頃私のページにも Slurp という、 米 Inktomi 社製の検索ロボットが頻繁に訪れていたので、なんなのかな、と思っていたら、 どうやら goo がデータを集めていたらしいのだ。

 同様の全文検索型のサイトとしては DEC の AltaVista が有名で、 このサイトにもずいぶんお世話になったが、日本語のサーチが原則としてできない*1、 という欠点があった。

 強力な日本語の検索サイトができたおかげで、最近はすっかり検索猿、と化している。 つまり、適当に思い付いたキーワードで検索し、 ヒットした中から面白そうなサイトを選んで巡回する、その繰り返しである。 しばらくはこれで楽しめそうである。

(*1) 強引に日本語を入れるとヒットする事もあったが

14.Apr.1997 (Mon.)
 家の者が「ノートが欲しい」というので、一昨日皆で買いにいった。 結局買ったのは Canon の Innova。簡単にスペックを書くと、

Pentium 150MHz (非MMX)
RAM 32MB (EDO)
HDD 1440MB
12"TFT液晶 800x600x16bit color 8倍速内蔵 CD-ROM 33.6kbps 内蔵モデム (PC Card に非ず) SB 互換サウンド (スピーカー・マイク内蔵)

...とまあ、かなりの重装備で、はっきりいって私の PC よりずっと強力である*1

 さて、最近の PC では当然のことだが、このノートには Windows95 がプリインストールされていた。 当然 OSR2 である。付属の Windows セットアップディスクも OSR2 である。 ちょっと誘惑*2に駆られた、が、もちろん実行したりはしない。

 で、その OSR2 の目玉といえば FAT32 だが、 プリインストールされた状態では FAT32 は使われていなかった。 FAT32 が必ずしも安定していない現状では、それはまあ、妥当な選択であろう。 しかし、それにしても 1440MB を FAT16 で単一パーティションは酷いのではないかな> Canon

 さて、とにかくこれでは使い物にならない。下手をすると、1000MB の HDD に入るデータが 1440MB の HDD に入らない、などという悲しい事態も十分ありうるのだ。ではどうするか。 そこが思案のしどころである。

 パーティションを切るか、FAT32 にするか、どちらにしても Windows を再インストールしなければならないことに変わりはない*3

 しばらく考えた後、結局 FAT32 を使ってみることにした。一つには、 全くの初心者が使うので、パーティションを切ると、当然その説明をしなければならないし、 複数のドライブの使い分けなどはちょっと荷が重いであろう、という理由である。

 また、もう一つの理由として、せっかく OSR2 なのだから、FAT32 を試してみたい、 という理由もあった*4

 FAT32 で再インストールして、とりあえずさまざまなソフトを動かしてみたが、 特にトラブルはない。なかなか快調に動いている。

(*1) ちょっと悔しい (汗)
(*2) 何の誘惑? などという野暮な質問はしないように。
(*3) Partition Magic があればそうしないで済むのだが。
(*4) メンテなどは当面私がやらされるのだから、 それくらいの楽しみ(?)があってもいいだろう。

 なんか毎回この話で恐縮だが、8日にも何冊か PC 関連の雑誌が出る。 相変わらず MSIE のバグ問題にはぬるい対応の各誌だが、 それにしてもソフトバンクの「THE Windows」誌は酷かった。信じられないことだが、 このバグを発見した大学生たちに対する中傷が書いてあるのだ*1

「A 君の趣味は日本製アニメ。子供だね」
「B 君のページにはぬいぐるみの絵が飾ってある。毎晩抱いて寝てるらしい」

いったい、このバグ問題と「アニメやぬいぐるみ」がどう関係あるのか、全く理解できないが、 要するに「一部の馬鹿が大騒ぎしているだけで、大した問題じゃない」といいたいらしい。 そして、それでも迅速に完璧な対応したマイクロソフトは偉い、のだそうだ。 開いた口がふさがらない。

(*1) 正確には News の意見の紹介なのだが、こういう個人攻撃でしかない発言を 「クールな意見」と称して紹介するからには、それはこの記事を書いた人間の意見でもある、 とみなされるのは当然である。そういう自覚すらないのなら...これ以上書く必要ないよね

6.Apr.1997 (Sun.)
 あわわ...前回の日記、日付が5月になっていた*1。 指摘してくれた方、ありがとうございます。

(*1) 日記のテンプレートを生成する perl スクリプトに凡バグが。

 下逸ブラウザ 4.0 のβ版がついに公開されたようである。ただし英語版である。 3.0 のときは英語版をインストールしてシステムを壊された人がたくさんいた。 まして今回の 4.0 はシステムのユーザーインターフェースと一体化して動作するのが「売り」 なのだから、さらに危険だと思うのだ。

 しかし、既にかなりの人がインストールして試してみたらしい。しかし、それらの人たちのすべてが 「壊れてもかまわないテスト用の環境」で試したわけではないだろう。実に勇気があるというか、 私にはとてもそんな事はできない*1。結果としては「特に問題なかった」そうであるが。

(*1) まあ、日本語正式版が出てもインストールしない可能性も高いけど。

2.Apr.1997 (Wed.)
 4月に入ったので、3月分の日記は「過去」に移したわけだが、 ついでに少し日記の構成を変えてみた。といっても見た目はほとんど変わっていないのだが、 過去の日記へのリンク方法が変わったのと、すべての日付に <a name=> をつけて任意の日付を直接参照できるようになったのが主な変更点である。

 ほかにも、去年の日記の体裁を新しくしてみたり(内容はいじっていない)、 あるページ*1へのリンクを今までよりちょっと目立つようにしたりしている。

(*1) 謎

1.Apr.1997 (Tue.)
 結局エイプリルフール企画はほぼ「不発」であった。 つまり、「バグ入り危険」な下逸ブラウザでのアクセスがほとんどなかったのである*1

 この仕掛けは SSI を使って 4/1 の24時間しか起動しないようになっていたのですよ。 テスト用に日付チェック、ブラウザチェックを省略できるようになってますから、 今からでも試してみます?>武内さん

日付チェック省略
ブラウザチェック省略←今となっては無意味
チェック無し

「日付チェック省略」を対象ブラウザでアクセスすれば、 しばらくの間*2は楽しめます(?)

(*1) 「同じリモートホストの連続アクセス」はログに残らないので、 もしかして「ブラウザを変えて試してみた」ひとはいるかもしれない。
(*2) この仕掛けは1週間ほどは残す予定。

 29 日の日記、関英男博士を

「イカレたおじさん」

と書いたところ、ある人から

「イカしたおじさん」

の方がよいのでは、という指摘を受けた (笑)。いわれてみればそのとおりである。 が、前にも同じようなことを書いたが、 既に書いた日記には原則として手を触れない*1ことにしているので、そのままにしておく。

(*1) 単なる誤字の訂正、ページ自体の体裁の変更などは別。 また、よほど重大な間違いについては書き換えや削除を行う可能性あり (ただしその場合は書き換えた旨表示する)。

1.Apr.1997 (Tue.) [臨時]
 さて、4/1 である。つまり、エイプリルフールである。実はエイプリルフール企画として、 「ひしゃげ発見丸ごと偽ページ計画」、 つまり 4/1 だけいつもとまったく違った謎のページを表示しよう、という話もあったのだが、 残念ながら時間的に無理であった。

 かわりといっては何だが、ちょっとした悪ふざけをさせてもらった。 といっても下逸ブラウザ、 それもセキュリティー対策がなされていない 3.0、3.01、3.0a、3.01a でアクセスした人にしかわからないようになっているが、 例のセキュリティーホールを実演してみたのである。

 それ以外のブラウザを使っている人は、テスト用の URL、

http://www.big.or.jp/~isaacrc/index.html?test2

をアクセスしてみていただきたい。何をやっているか、わかっていただけると思う。 とくに、対策済みの 3.01B、3.02 を使っている人は「対策」 の正体がなんであるか実感できるのではないだろうか。

 もちろん、この仕掛けはまったく無害である。 安心して欲しい*1。が、有害な仕掛けを作るのは非常に簡単であることもわかっていただけると思う。

 さらに 3.01B や 3.02 の「バグ対策」が単なるその場しのぎに過ぎないこともわかっていただけるのでは、と思う。

(*1) 実はこれもエイプリルフールの嘘、などということは絶対ない。

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