|
9/11/98 18:45 式根島港埠頭 星が見たくって埠頭まで出た。昨夜は空も晴れ渡っていてたくさん見えた。今宵は風が吹いて涼しさと引き替えに雲を呼んでくる。ちょっと曇り空で見にくいかもしれない。山の向こうに消えていった太陽が沈みきるまで、藍色の空がのさばる。それもほんのわずかの命。すぐに暗闇がやってきてはそれを飲み込む。 この埠頭の灯台ともう一つ向こうの丘のが交互に辺りを照らす。埠頭には車でやってくる釣り人たちが何人かいる。竿の先にライトのついた浮き付けた糸を力一杯海に向けて投げこむ。何十メートルか向こうの水の上にポチャリと落ちた。プカー、プカーと浮いたかと思えばここからは見えない波に被さられてはまた這いあがってくる。その行動は気分屋にも見える。 ちょうど月の見えない夜始め。星だけが空に光っている。風に流されることなく。魚のように釣られてしまうこともなく。いつでも、会いに行けばそこにいる。。。 | ||||||