京都の旅ブログ第1弾(宿坊編)
先週末(4/9〜11)は有休を取って3連休にした。理由は単純で京都へ再度遠征。前回が梅見なら今回は桜を見に行った。俗に言う花見だ。確かに京都は訪れるたびに別の側面を見せてくれる魅力ある町ではあるけれども、こう毎度新幹線に乗っていてはJR東海に貢いでいることになる。下手に飛行機で海外行くよりももしかしたら京都往復の方が高いんじゃないかと思ってしまう。
行き帰りが高いのもあって、泊まる所は格安な宿坊を前回同様予約した。今回も表のテーマが花見なら、裏目標は世界遺産制覇第2弾である。2月に訪れた時は泊まったところからして世界遺産の中だったのだが、今回は大原三千院の裏手にある浄蓮華院さんに1泊、2泊目は打って変わって大所の知恩院の宿坊和順会館さんにお世話になった。
初日の京都の町は花見客でごった返し、大原へ通じる鴨川の上流高野川沿いは川原沿いに桜並木が何キロも続いていて車の動きものろのろ。おかげで15時過ぎに乗ったバスが京都駅から北山通りを抜けるまでに1時間半もかかった。大遅刻で宿に電話するとバス停まで奥様が車で迎えにきてくれました。ここはテレビもなく、周りは音を立てるものもほとんどなく、ちょっと丘を上がったところにあるので、静か。一人旅なら何か考え事にふけるのも良し、夫婦・カップルならしっとりとした時間をボーっと過ごすのも良しって感じでした。
噂どおりここのご飯はおいしくいただけた。精進料理と呼ばれるものをまともに食べたことはなかったが、質素でもおいしいものであればいいや、と考えていた自分にとって、それ以上に食べごたえがあったのがちょっとした驚きだった。旬の野菜や豆と根菜をふんだんに使い、あん入り蒸し物に、餅麩や似せ蒲焼、野菜のてんぷらと言った普通の旅館メニューのようなラインアップ。満足感たっぷりにいただきました。
食事が済んだら基本やることないので、本を読んだりお風呂に入ったり。風呂は普通の家のお風呂と同じで、部屋ごとに順番に入ります。こういう飾らない日常の延長にある宿っていうのが宿坊の良さでもあるのでしょう。これが嫌な人にはちょっと難しいかも。確かに正直、会話は聞こえるし、この日は男性客は自分ひとりだったので、トイレに行くにも気が引けたりしたのだが、まあそれを差し引いてもこの静けさと充実した食事に6000円ちょっとと言う安さにはひかれる。
キャンプもそうだが、こういうところに泊まったりすると、床に就くのが早くなる。で、そうすると朝起きるのも早いのだが結構睡眠時間が取れるので疲れも取れてすっきり起きられる。長い時間仕事してこってりばっちりの毎日の食生活は、都会で生活するには欠かせないのだが、こういう環境での朝ご飯はまた格別にすっきりしていてお腹にすんなり入っていく。そして朝をゆっくりいただいて、(特にお勤めとかもなく)10時までに引き上げた。
ご飯は1階のレストランでの朝食が付いていた。精進料理ではなかったが、普通においしい朝ご飯。薄味好みの自分には京都で食べた朝ご飯はどれもおいしく感じた。
ここは本当は朝の5時過ぎからお勤めに任意で参加できるのだが、さすがに5時!と思うと、「あ、すみません、出ません。。。」とチェックインの時に誘われつつも断った。料金はこれまた5000円と格安。1万円以上出してそこそこのホテルに泊まるよりもずっとお得。