2005年4月23日(土)  晴れ
京都の旅ブログ第2弾(花見編 1 2 3
〜花見編では4/9/2005〜4/11/2005に訪れた京都をご紹介〜

醍醐寺〜勧修寺〜浄蓮華院〜三千院〜

  • 醍醐寺
  • 京都花見旅行の手始めは醍醐寺と相成った。ここも世界遺産の一つなのだが、この日4/9は最高気温23度と言うくらいの暖かさに耐え切れず満開を迎えた桜を見に来た週末旅行客でごった返していた。そもそも京都駅前のバス停は長蛇の列。タクシーにしようと思いきや、こちらもまた長蛇の列。待ってる間に30分ぐらい経っちゃいそうだったので、ちょっと大通りまで歩いていって駅に戻ってきているタクシーを拾う。反則と言えば反則だ。

    京都のタクシーの運転手はどの人も話し好きのガイドさんのような人たちだ。通り過ぎる所々を説明してくれる。タクシーの運転手も日夜お勉強してるのだなあと思った。曰く、地元の運転手じゃないと道がわからなくて、醍醐寺の手前の渋滞に捕まってしまって身動きが取れなくなる。途中で降りてもらう羽目になりますよ、とのこと。確かに「これは醍醐寺渋滞だな」と思うような渋滞に出くわす。裏道にそれて、最終的にはその運転手さんは醍醐寺の北門前につけてくれた。確かにこれは裏道がわかっていないとたどり着けない。ありがとう、おじさん。

    ということで、京都駅の人の多さに参っていたのだが、醍醐寺について間もなく同じような光景を目にする。ワンサカ人がいた。結局、有名な枝垂桜がある庭園にだけ入って、デジカメでバチバチ撮ってそそくさと退散した。本当なら世界遺産、あちこち撮って回りたかったのだが、黒山だかりに辟易としてしまった。

  • 醍醐寺の場所
  • 醍醐寺ホームページ
  • 今回撮った醍醐寺の写真



  • 勧修寺
  • 醍醐寺を出て、地下鉄の醍醐駅へ向かうつもりで渋滞の列を横目に歩いていった。行きがてらのタクシーの中から地下鉄の駅を見かけたので、その記憶を頼りに歩いた。しばらくしてどうやら駅を間違えたらしいことに気がついた。どうやら駅の裏手にもうひとつ勧修寺というお寺があるらしく、桜名所のガイドブックにその参道の写真が載っていた。途中、近くを流れる川の脇にも桜がここぞとばかりに花開いていた。桜に混じってあちこちで黄色い花も咲かせていた。

    駅から5分もしないうちにたどり着いたその参道は写真で見るよりも短かったが、そこに植えられている幾種もの桜の木は満開を向かえていた。両脇を固める白い壁に雪色と桜色の花びらがかぶさり、どこか北国の冬の風景でも見ているかのような気になった。写真を撮る上では、この細長い参道と続く桜の木は遠近差をうまく出せる格好のスポットだった。

    入り口まで着くと、中の様子は伺えなかったが、ちょっと興味がわいたので拝観料を払って中に入った。この季節、椿も桜に負けじとまたその妖艶は違った力強い形で魅せつけてくれる。どちらも散るまで精一杯その美しさを誰に主張せんかと言わんばかりに力を出し尽くす。それ故に散り間際のこの頃が一番綺麗だったのだろう。

    境内の中央には池があり、浅い水の中に鯉がゆらりゆらりと散歩をしている。その中央の島の木上に、何羽もの鷺が止まっていた。ちり紙を割いたような尻尾の白いかたまりが木上にボンボンと乗っかっている。あんなガタイの鳥が木の上にずっと立ってられるのはすごいなと思った。

    池を一周して終わったあたりに塔が立っている。そこにかぶさる桜のシーンが思わずJR東海のCMを想像してしまうところが現代の都会っこで悲しい。でも、この桜と塔のコンビネーションがお寺に合っていってすばらしい。ちょうどその横にはお庭のようになっていて、同じ場所にかえでも植えられている。春は桜、秋はかえでと、美しい風景を作ってくれているようだ。

  • 勧修寺の場所
  • Yahoo!トラベル勧修寺紹介ページ
  • 今回撮った勧修寺の写真



  • 浄蓮華院
  • この日は花見真っ盛りだったせいでバスに乗っての晩のお宿である宿坊浄蓮華院さんへは、大原のバス停でピックアップしてもらい、約束の時間から1時間弱遅れて到着。部屋はふすま一枚で区切られた数部屋があるのみ。お食事は精進料理で言われなければわからないほど、普通に美味しい料理をいただきました。

    結局、朝のお勤めもあったのかなかったのかわからないまま、宿を去ってしまいました。部屋の隣に本堂があったようです。外には鐘が置いてあり、自由につけるようになっていた。周りの山の静けさの中でつく朝の鐘はありがたい音がしたような気がした。

  • 浄蓮華院の場所
  • 宿坊研究会の浄蓮華院紹介
  • 今回撮った浄蓮華院の写真



  • 三千院
  • 三千院には8時半の朝一番に訪れるのがいいと聞いていたがそのようだ。浄蓮華院を出て坂を下ると5分もしないうちに三千院に着く。9時を過ぎていたが、街から離れたこの地にこの時間につくにはかなり早い時間からの行動になるが、すでに普通に観光客が繰り出していた。のろのろ歩いていると、どんどん人が増えてくるような気がしたので、門を入り、さっさと拝観料を払い、奥へ。

    お庭は桜どうこうというよりは、しっとり静かな時間が過ごせそうな和庭園。普通と言えば普通だ。外に出て裏の方へ出る。ここに来て、以前来たなあと思い出した。おそらくしばらく来ないで忘れていた人もこの場所に来ると思い出すだろう。一面スギ苔の生えた御庭。その先に院があり、中には弥陀三尊が鎮座している。そのまま裏山の方へ登ると、何本か桜が咲いていた。石仏なんかもあったりした。

    帰る頃には門前とバス停へ向かう道すがらにはたくさんの観光客が登ってきていた。観光客一行様みたいな団体と一緒にならなくて良かった、早くにいってよかったと思った。

  • 三千院の場所
  • 三千院ホームページ
  • 今回撮った三千院の写真



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