マイクヨー、おーいマイクヨーっ。

うるさいね、まったく。
一体どうしたってゆーんだい? カラオッケ。



実はな、今街で子供達を妖魔に変えようとしたら、
例の美少女戦士にみつかってなあ。

まさか、それで逃げて帰ってきたって言うのかい? 情けない奴だねえ。

そう言うなよー。
奴等にはちゃんとカラオケボックスに来いと言っておいたから、
もうすぐここに来るはずだ。

なるほど。飛んで火に入る夏の虫ってわけだね。
はははははははっは。



お前と俺が力を合わせれば。

そう。あんな小娘達なんて敵じゃあないよ。

び び 美少女戦士なんか

あ あ あたし達の手に掛かりゃー

イ イ イチコロさあーー

でゅわーっ


むっ! どうやらあいつらが来たようだぞ。

ほっほっほっほっほっほっほっ。
このカラオケボックスで歌を歌い終ったときが、
あの娘達の最期の時だよ。

そーゆー事だな。
あーっはっはっはっは……。



カラオケボックスに、とーちゃーく!

はーあ。ここでもう3軒目よお。

はあ…妖魔なんてどこにもいないわねぇ。

さーて、今度は何を歌おうかなー。

えーっ? うさぎまた歌うのぉ?

だってぇ。みんなカラオケを歌いに来て行方不明になったんでしょ?
だからあたし達もちゃんと歌を歌ってみてカラオケに異常が無いか確かめてみ…

あーもうわかったわかった。わかりました。

しょーがないわねぇ。

さあさ。2人はここで大人しく聞いてねー。
それじゃー、ミュージックスタートぉ!



♪ ごめんね素直じゃ 〜〜〜 あいたいよお…


あーあー、あーーー。
もー我慢できなーい!


♪ だーてじゅんじょお 〜〜〜 はあとは…


やめなさい、うさぎ!
ミュージックストーップ!


なーんで止めるのよお。

もーっ。我慢できない! うさぎ、あんたってほんっとに歌ヘタね。

へえっ? あたしそんなにヘタ?

ヘタ
じゃなくて、どヘタよ。ビックリするするぐらい、どどどど、どヘタよっ!!

ひどーいっ。そこまで言うことないじゃなーいっ。

ねえうさぎちゃん。1からやり直した方がいいわよ

あ、亜美ちゃんまでそんな事言うのぉ?

もう、うさぎにはかまってらんないわ。亜美ちゃん、今度は2人で歌いましょ。

えっ? あたしも歌うの? なんだか恥しいわ。

ミュージック、スタート!


♪ ほっとけなあいよ 〜〜〜

なーによ何よ!
レイちゃん、さっきはカラオケなんてオジサンのやる物だって
言ってたくせに。ハデな振りまでつけちゃってぇ。



♪ どおしたのまた 〜〜〜 そおよーママなん…

フフフフフ。美少女戦士め、罠にかかったな。それっ!

あっ、ああっ、ああうーー。


どうしたのっ? 亜美ちゃん、レイちゃん!


はっ!

はっはっはっはっはっは。
もうその2人は、自分の意志では動けないよ。

あなたたちは。

御存知、妖魔カラオッケー。

同じく、妖魔マイクヨー。

でゅーわー。

あたしの仲間に、一体何をしたの?

うははははははははっ。
ここにあるマイクを通じて、我々は人間のエナジーを吸い取ることが出来るのだ。

さらに我々はエナジーを吸い取った人間を操ることが出来るのよ。

えーっ?

立ち上がれ、セーラーマーズよ!

立ち上がれ、セーラーマーキュリーよ!

レイちゃん! 亜美ちゃん!

はっはっはははは。
今から面白いものを見せてあげるわ。
さあ2人一緒に、ほい! 右手上げ!



左手上げて手をチョキに!

あーしを広げて横歩き。
ほい、カーニカニ、カーニカニ。


ほれ、カーニカニ、カーニカニ。

そ、そんなあ。しんじらんなーい!



それうしろを向いて、プーリプリ、プーリプリ。
あーっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは。

カラオッケ!

うん?

お遊びはそのくらいにして、いくよっ!


さあ、セーラームーンを倒すんだ!



いやだよいやだよ、2人となんて戦えないよ。

それいけ、セーラーマーズ!

セーラーマーズ・キーックっ!



ああーあ!

今だ、セーラーマーキュリー!

セーラーマーキュリー・チョーップっ!

うわあぁー、た・た・助けてえーっ。

待てーっ。

待てと言われても、待つわけにはいかないわよーっ!

うははははははははは。
セーラームーン、いいザマだな。


よし、そろそろ捕まえておしまい!

はい。

は、ああーっ。
お願い! 2人とも正気に戻ってえー!



いよいよセーラームーン、最期の時が来たようだな。

シャボーーーン!

ファイヤーーー!

あーーーぁっ!


はっ、この曲は。


遅くなってすまなかった。


大丈夫か、セーラームーン。

タキシード仮面様!


ちくしょーっ、まだ仲間がいたのか。

構わないから、2人まとめてやっておしまい!
セーラーマーキュリー、セーラーマーズ!



えーいっ!


とぁーっ!

やめて2人とも、タキシード仮面様と戦うなんて!

たぁーっ!

やーっ!


いくら敵に操られているとはいえ、
美少女戦士を私の手で傷つけるわけにはいかない。
しかし…、このままでは…。

どーしたらいーのよぉ。


そうか! セーラームーン、どうやら君の仲間は、
あの妖魔のマイクから出る音波で操られているようだな。

えーっ?


セーラーマーキュリーキーック!

あっ!

目には目を、歯には歯を、音には音をだ。
セーラームーン、君の歌で妖魔のマイクの音波をかき消すんだ。

えーっ。でもあたし歌は……、そのぉ…、ヘタ……。


今はそんな事など問題ではない!
この妖気の霧を晴らすのに大切なのは、ハートだ!

セーラーマーズチョーップ!

うわぁーーっ。


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