うわっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ


よーしよし、たくさんの子供達が集まっているな。


(司会のおねいさん)貴方は誰?
わしか?


♪ わしは妖魔カラオッケー 風呂場にあるのはフロオッケー
そんなこと言うやつぁほっとけー
わしの使命は この世の全ての人間を
妖魔に変えてしまう事なのだー
どうだ? そこのお前 妖魔にならないかー
お前は? どうだ どうだ そうかいやなのかーぁ


うぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ

しかしいくらいやがっても、
お前らは今日、この場で妖魔に変えられてしまうのだ。
このわしのカラオケパワーでな。
はっはっはっはっはっはっは。

さーて、どいつから妖魔に変えてやろうか。
お前か? それとも、お前か?

そうだ、お前からにしよう。はっはっは。


え? あたし?


あーっはっはっはっはっはっは。覚悟するんだな。

いやぁーーーっ!

お待ちなさい!

うっ?

何の罪もない人達や、未来ある子供達を妖魔にするなんて、許せないわ!

なんだと、何者だ? どこにいる!

ここよ!


愛と正義のセーラー服美少女戦士、セーラームーン!

同じく、セーラーマーキュリー!

同じく、セーラーマーズ!

さぁ、今のうちに逃げて!



月にかわって…おしおきよっ!


なーにが、『おしおきよっ』だ。俺様の力を見せてやる!

カラオケ・パワーっ!

わああ、うるさーい。

うはははははははははは

どうだ苦しいか、苦しいか。



セーラームーン、大丈夫?

よーし、セーラームーン、今助けてあげるわよ。
ファイヤー……ソーウル!

うわ、あちゃちゃ、あちちちちち…

あーっ、はずしちゃったあ!


今度はお前の番だ。カラオケ・パワー!

ああーー、あーーーっ!

セーラーマーズ!


許せないわ。今度は私の番よ!
シャボーーン………スプレーー!

あったったっ、たったたったったっ!

セーラーキーック!

いーたたたたたたたたた。ああ…くくっ…。
いかん、このままでは負けてしまう。



大丈夫? セーラーマーズ。

え、ええ…なんとかね…。


私を、倒したかったら、このマイクをお取りぃー。

よーーーし。

おーっとっとっとっと。

ああー!

ああっ。

お前達 私を倒したかったら カラオケボックスにおいでー
でゅわっ でゅわっ でゅわーっ

あーっ! 逃げるつもりよ。

まあてえーーっ!


はあーあ、逃げられちゃった。うさぎ、あんたが悪いのよ。
ボヤボヤしてるから、また妖魔に逃げられちゃったじゃないの。


なーに言ってんのよ。あたしのせいじゃないわよ!


いーえっ、あんたのせいよ。
いつだっていつだっていつだっていつだって
い・つ・だっ・て、あたし達の足を引っ張るのはあんたじゃない!

ふえーん、またレイちゃんがいじめたあーぁ。

もう2人とも、ケンカしてる場合じゃないわよ。

だぁって、うさぎがぁ。


あの妖魔、カラオケボックスがどうとか言ってたわね。

あ、そう言えば、この街のカラオケボックスに出掛けた人が、
次々にいなくなっているって噂を聞いたことがあるわ。

それよ。きっとそのカラオケボックスが妖魔のアジトなのよ。
よーっし。それじゃカラオケボックスに歌いにっ……じゃなくて
調査に行こう。レッツゴー!



えーーーっ?

あれっ? レイちゃん行くの嫌なの?

だーって、カラオケって酔っ払ったお父さんとかがやるもんじゃない?
なんであたしみたいなお嬢様が行かなくちゃいけないのよ!

そうようさぎちゃん。
カラオケボックスってお母さん達が憂さ晴らしに行くところじゃないの?



何言ってんのよレイちゃん亜美ちゃん。
今やカラオケは若者の娯楽の王様だよ。
そんな事言ってたら時代に置いてかれちゃうよ。

ほんとなの? それ。

ほんとだってばぁ。

あでも、どちらにしても妖魔がいるんなら、
行かないわけにはいかないんだし。

そう、さすが亜美ちゃん。わかってるぅ。


ふぅ、亜美ちゃんがそう言うなら、しかたないわね。

よーっし、それじゃあカラオケボックスにレッツゴー!



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