天照大神アマテラスオオミカミ



太陽神で女神です。
弟(『素戔嗚尊』スサノヲノミコト)の乱行で「天の岩戸」に隠れたという神話を御存知ですね。

天照大神は高天原、月読命は夜の国、
素戔嗚尊は海原を治めていました。

◎「天の岩戸」の神話

弟(素戔嗚尊)の乱行によって、姉(天照大神)に仕えていた機織り女が死に天照大神も
怪我をしてしまいました。弟の数々の乱行に悩まされていた姉は遂に「もう再び弟の顔など
見たくない」と「天の岩戸」に隠れてしまいました。

太陽神である天照大神が身を隠した事で、下界も高天原(神々が居る世界)も真っ暗闇の世界と
なってしまいました。
困った神々は相談の結果、 三種の神器などをつくり
天の岩戸の前で宴会を始めました。

この三種の神器のうちの八尺鏡は伊斯許理度売命(イシコリドメノミコト)がつくり、
八尺勾玉を玉祖命(タマオヤノミコト)がつくりました。


天の岩戸に隠れていた天照大神は、世界が暗闇に閉ざされているハズなのに、どうしてみんなは
楽しそうにはしゃいでいるのだろうと不思議に思いました。
天の岩戸を少しだけ開けて様子を見て佃女命(ウズメノミコト)に「何事なのか?」と尋ねると
「あなたよりも、もっと尊い神が現れたので、今までよりもっと世の中は明るく輝いています」と
答えました。

そして大玉命などが捧げ物の鏡をみせたので天照大神はますます不思議に思い、天の岩戸をさらに
開けました。
この岩戸の側に隠れていた手力命が岩戸を開け、天照大神の手を引き天の岩戸から連れ出し、
大玉命は天照大神が二度と天の岩戸に入れないように、綱をかけてしまいました。

こうして「日」を取り戻した神々は、弟(素戔嗚尊)に多くの賠償を払わせるなどして、
下界に追放しました。

追放された素戔嗚尊は出雲国へ下り、ここで八俣遠呂知(ヤマタノオロチ)という大蛇を退治し、
その時に尻尾から出てきたのが草薙神剣(クサナギノツルギ)で、のちにこの神剣は天照大神に
捧げられました。
素戔嗚尊はこの出雲国の支配者となりました。


この神話は皆既日食現象をもとに江戸時代に荻生徂徠が物語として伝えたのではないかとも云われています。









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