大田市場で起きてること

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都庁での話し合い

結局、らちが明かないので、東京都庁の事業部で話し合うことになりました。

その結果、らちが明いたかと言えば明かなかったという結末です。

話し合いをやらなければと思ったのは、実際に市場でどのようなことが起きているのか、

都庁の高層階にいる方々は知らないんじゃないかいな、と善意に解釈してのことで、

知らないということを知ったこっちゃないと思いつつも、知らせるべきと思ったからでした。

まず、どんな風にらちが明かなかったか、ということを書きたいと思います。

1月の取引委員会で東京都より提案された新ルール。

これが問題の発端でした。

2月の取引委員会では、1月の予告通り(東京都の権力で、新ルールを決定する)決定されました。

当然のことながら、花き事業協同組合の反対し、新しいルールに関する質問をました。

しかし、これらは完全に無視されました。

3月以降も、同じ状況が続きました。

どのような状況かと言えば

取引委員会が開かれても、東京都は問題が残されてる新ルールに関して議題にも取り上げず

組合いの委員が提起をすると答えはなく、ただただ紛糾する、の繰り返しだったのです。

そこで5月23日(水) の取引委員会で 

無意味な紛糾は避けたいので、東京都と組合での懇談会開催の申し入れをし、その際、

以前から出している質問をまとめるかたちで文書にし、回答してもらうようにお願いしました。

<東京都への質問>


しかし

2週間後の水曜日の懇談会で具体的説明回答はありませんでした。

説明としては、

<セリ時間が長くなる、生産者の保護の観点から出来ない。>

当然のことながら、これは質問の答えになってるとは言えません。

その後、回答はなく

6月20日(水) の取引委員会で、

メールでいいから質問に答えて下さいとお願いしました。

6月29日、メールがきましたが、具体的な答えはありませんでした。

そこで、再度、質問に答えて下さいとのメールを出しました。

そこでも、具体的な説明はありませんでした。

要約すると、

<欲しい花がセリに出てくるように、どんな花が欲しいか、希望を出して下さい>

ということでした。

あああ、なんちゅーか、話しがすれ違ってるというか、

まるで、記者の質問に明後日の返事をしてる今の首相みたいに意味不明。

セリに参加する花屋さんの店先構えは千差万別なのですよ。

希望をとりまとめることができるはずもなく、もしまとめるとするなら、全品種の20%

と言うしかないのです。

もっと言うなら

セリ前に抜かれていく人気の花も千差万別。

千差万別の中で千差万別の人気花が消えていき、残りの千差万別がセリに出て来るという

システムになっちゃっているのです。

そんなこと分かりきってるじゃんか。

と、以上がそれまでのらちが明かない経過でした。

だから、直接、都庁で話しをするしかなかったのです。

ところが、こちらでも、ニュアンスは違うもののすれ違いトークに終始したのです。

東京都庁では、事業部の部長(この人が東京都の色々な卸売り市場の責任者だと思われます。)

それから、2月に会って説明した課長ともう一人が対応。

で、どんな風だったかと言えば

手続きを踏んで決めた新ルールだから、その内容に関しては論議しない、ということなのです。

以前に書いた通り、役所は手続きなのです。

その経過がどうであろうと、手続きを踏んだかどうかが問題なのです。

予想通りのことを言うんだな〜という印象でした。

だから、手続きがちゃんとしてなかったことを説明しました。

要は、

権力で決める、結果は自分が責任をとる、と言いながら、こちらの質問疑問には答えない。

これでは正当な手続きを経て決定された、とは言えないでしょう。

組合いも参加した会議で決めたことだから手続きを踏んだ、と言うのであれば、

そして、質問に答えないで時間をやり過ごした、でも組合いも参加してたからちゃんとした

手続きだ、と言うのであるなら、会議に出るべきでない

ということになるのです。

これでいいのかよ、都。

だれを向いて仕事をしてるのか謎な、都。

意味のあることをしようぜ、都。

    

13へ続く

2007.8.2

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