かなり酷いこと書いてます。他の比ではないです。読まないのも立派な選択だということを忘れないでください(爆)
　ただ私は同情するのもされるのも嫌いです。

それでも読む。


























　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　いや、最初の出会いはいいんです。なかなか面白い人だと思いました(笑)
　ひねた人って好き…

やっぱり読む。
　あー、実に嫌な評価なので訪問者リストや伝言板ではあからさまに話題にしないでください(^^;




















　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　ウェンディって本当に成長したんですか？

　全体を通して彼女の物語は「優しい都合のいい王子さまが現れて、こっちは何もしてないけどひたすら向こうから歩み寄ってくれて、一方的に甘えさせてくれたおかげでハッピーエンド」という印象しかないです。

１．イベント
　彼女が自分から何か努力したという記憶があまりないのですが…。
　あるのは主人公に優しくしてもらったのと、「おまえホントに人間不信か」と言いたくなるような(笑)傍若無人な行動という両極端。特に勝手に家具動かして堂々としてるのは「過去にいじめられたからどうこう」とかいう問題ではないですね！
　唯一最終イベント「探し物はどこですか」は殻を破ろうとする意志が見えて良いんですが、ちょっと失敗したときの印象が残ってて…。「待ってて、取ってくるから」「お願いします」(取ってくる)「でも鳥に悪いことしちゃったね」「（キッ！）」…こいつわ…。

２．告白
　自　分　の　都　合　し　か　言　っ　て　な　い　。
　いやそういうキャラは他にもいるんですが、ウェンディの場合ずっと嫌な自分を抱えてきたんだろうと思うだけに、今までの自分への反省とか主人公への感謝とか何かあってしかるべきと思うんだが何もなし。
＞どうして…帰っちゃうんですか？
　相手の都合も考えましょうぜ？
＞やっとすべてを信じられる人に出会えたのに…。
「すべてを信じられる」という都合のいい人物なしだと、彼女は何もできないんだろうか？
＞私…他人からこんな優しくしてもらった事って、今までなかった…。
　なんで優しくしてもらえなかったかとか考えないんだろうか？
＞でも、◯◯◯さんて、誰にでも優しいのかな…って。
　あーのーなー。
＞あはっ、私って弱いから…。
　これはまあいいんですが。
＞そ、そんな…。
　…自分のために残ってくれるもんだとか思ってたんでしょうか？
＞私…本当に心を許せて話せるのは、◯◯◯さんだけだったのに…。
　他に誰か探せ！なんか主人公に甘えっぱなし。
＞それでも待ちます…。
　自分の都合だけ。相手にとっちゃかなりの心理的負担になると思いますが…。
＞…私、他に頼るものがないから…。
　弱々しいなぁ…。トホホ。

　正直言って彼女は自分の境遇を「誰も優しくしてくれなかった」「信じられる人が現れなかった」から、と他者に原因を求めてる印象を受けます。最初ならともかく最後にこれじゃさぁ…。
　むしろ翌朝の「今までいろいろとありがとうございました。」とかは彼女のこれまでの旅の成果が見えるので、「この娘主人公に甘やかされない方がよかったんじゃぁ？」とか思ってしまう(^^;
（レミットと同じく１３歳なら見方も変わったかもしれませんが、１７歳じゃさすがに庇護される歳でもないですからねー。リラがああだっただけに…）

３．ＥＤ
　告白でもだけど「勇気を振り絞った」とか言うわりにその目的はてめぇの幸せなんで、「自　分　で　言　う　な　！」というのが正直なとこ。
　で、べた甘ですな。なんか以前の傍若無人さが残っているようで、帰還も「ホントに看護婦やって大丈夫か？」とどうしても…。

　ＥＤで一番好きなのは孤児院の頑張ってる彼女です。やはりこの娘主人公と付き合わない方が(以下略)


　結局…
　彼女の「成長」とはどういう意味での成長だったんでしょうか？
　人を信じられるようになったとか想いを口に出せるようになったとか見方は色々あるでしょうが、私には上に挙げた原因から「　図　々　し　く　な　っ　た　」という印象しかない…。いや、それもひとつの強さではあるでしょうが…。

　ということで私は孤児院ＥＤ以外ちょっとイヤン。不満な分はいずれＳＳで補完しようかと思ってます。


　なお、ウェンディの話がいじめの問題を含んでいるとは言い難いと考えます。実際「過去にいじめられていた」と漠然とした設定があるだけで話には関わらないし、また関わらせるべきでもないでしょう。現実のいじめはそんな簡単に言及できる問題じゃないです。(いや、きちんと取り上げるソフトがあればそれはそれで評価しますが…)
　言うまでもなくいじめにおいて悪いのは加害者の側であり、人権侵害であって犯罪です。その意味でウェンディの態度も以前被害にあった者として「仕方ない」と言えるのかもしれませんが、かといって物語として納得いくわけではない。いじめが悪いということとウェンディの成長物語とはまた別の問題でしょう。