ティナ



(1)
 いや表に書いたことと表裏一体なんですが…。結局ヴァンパイアの血はどうなっちゃったの?「全部裏ティナが悪かった」でおしまいすか?
 ティナは自分のあり方として「そんなことできません!」と思ってるわけで、それはティナ自身の問題であり、裏ティナに全責任を押しつけるのはなんだかトカゲのしっぽ切りみたいな感じがするのですよ?
 もちろん限られたイベント内で「Dark Blood」のようにまとめたのは「イベントとしては」成功だと思うんですが、EDですっかり元気になったティナを見ていると、志々雄が勝手に自滅したおかげで「不殺」の問題がうやむやになったるろ剣京都編同様なにか肩すかしを食らった気がします。あれだけティナが「吸うべきか、吸わざるべきか」で苦悩してたにもかかわらず、「もう血は吸いたくなくなりました」というハッピーエンドでいいのでせうか?
 それじゃどういうEDならいいのか、と言われるとはっきりしたことも言えないのですが…。「もう1人の自分」の話はまだまだ自分でも考えるところが多いです。(プリサミの美紗緒ちゃんとミサとかね) でもあれだとティナが「苦しんでいた」のではなく、「(悪者に)苦しめられていた」ということだったんでしょうか?実際にいたのは「人間のティナ」と「ヴァンパイアの裏ティナ」で、「ヴァンパイア・ハーフのティナ」は最初からいなかったのでしょうか?
 「最後まで吸わないことを貫き続けた結果、その意志の力で体質を克服した」って解釈すればいいのかなぁ…。ティナは難しいっすね(^^;(それがいいんだろうけど)

(2)
 上では「もうひとつの自分」ということで抽象化しましたが、具体化すれば「命か、尊厳か」という問題になりますね。ティナが血を吸うのは我々が肉や野菜を食べることと同じ事ですから。でもそれやったら無茶苦茶重くなりそうだなー(^^; ちなみに同じような話は冨樫義博「レベルE」4、5話にありまして、こちらはオスがメスを「食う」タイプの異星人の話で、最後には食ってしまうというアンハッピーエンドでした。「明日から寝るな、と言われてもオレは眠くなる。食うな、と言われても腹はへる。言えることなどなにもないのだ」
 まあ、こちらはやはりティナの話の本質からは外れるのかもしれません。

(3)
 こっちは大したこともしてないのにあんないい娘が一方的に想いを寄せてくれるっていうのは、いくら事情があっても都合の良さはぬぐいきれないなー(^^; キャライベントは3つだけっていう制限があるから仕方ないんでしょうが。


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