クチナシ 8
アカネ科[Gerdenia jasminoides]
F6 線画プリント+透明水彩 2018.7.1

 白い花を見えやすく描く一つの方法として、背景に色を塗り、浮き彫りに してみました。。

 従来は花を描いたのちに背景を塗りましたので、花の境の塗りが面倒であ ることと、背景に斑ができやすい欠点がありました。
 マスキング液で白くのこしたい範囲をカバーし背景を刷毛で塗れば、この 欠点を逃れることができます。

 以前クチナシを描いた際に、鉛筆デッサンをスキャンしておいたのを画用 紙にプリントしました。
 ボードにテープ貼りし、マスキング、背景彩色、マスキング剥がし、花の 陰影等の彩色という手順で描きました。

 得られた教訓は、マスキング液を薄めたほうが筆で塗りやすいけれど、あ まり薄めすぎると、マスキング効果が効かなかったところが散見されたこと です。
白く抜けるはずの花びらの範囲内にチラチラと背景色が塗られた部分 はリフトオフで取り除く必要があり、手間がかかり、色消しが不十分でした。 マスクを透過して画用紙に色が付くことの無いようにマスクを必要な 厚みを持つように塗る必要があるようです。

 葉の彩色は、背景の色が塗られた上に施すので、重ね塗りしたときに、仕 上がりの葉の色が得られるように推測して重ね塗りの色を調合する必要があ ります。この色づくりが意外に手間取りました。

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