基本情報
以下のような過程を経て霊的回路を宿した石のことを、『幻想石』(ミラージュ・ストーン)と呼びます。
○誕生
幻想石はペルソニアの砂漠で稀に発見される、『デザート・クリスタル』と呼ばれる結晶石が変化して生まれるものです。
▼デザート・クリスタル
大増殖を終えた後の砂孔蟲は、デザート・クリスタルと呼ばれる透明結晶となります。この状態の群体結晶は増殖能力を失っていますが、それ以外の機能はそのまま備えており、周囲の霊子を消費して生き続けます。この石に関する詳しい情報については「砂孔蟲」のページをご覧下さい。
▼情報転写
デザート・クリスタルが変異現象などの影響を受けて、霊的回路を獲得する可能性があります。このような石を『幻想石』(ミラージュ・ストーン)といい、これは自らの【精神値】を消費して霊的効果を発揮することが出来ます。
このような現象は滅多に起こるものではありませんが、デザート・クリスタルの場合は吸魂の特殊能力を持つため、特殊な現象によらずとも霊的回路を獲得する可能性があります。
◇吸魂
デザート・クリスタルは、自らの【精神値】が減少した際に、霊子物質や生物から不足分を吸収して、回復に用いることが出来ます。この時、一時的に相互の精神が連結することで、偶然に霊的回路が形成されることがあるのです。
物質に定着した何らかの情報や霊魂をベースに霊的回路が形成されることもありますが、より可能性があるのは生物と接触した時でしょう。ただし、この現象が起こるのは、吸魂が行われる際に強い想いを抱いた場合に限られます。◇回路分割
通常の回路形成とは異なり、2つの精神が連結して起こる回路形成では、霊的回路が双方の精神にまたがって行われることが殆どです。そのため、デザート・クリスタルが単体で霊的効果を発揮することは滅多にありません。
○発動
幻想石が宿す霊的回路は不完全であるため、情報を与えた側と受け取った幻想石の2つの回路が連結して、初めて霊的効果を発揮します。そのため、発動させるためには幻想石に接触しながら、回路に定着しているものと同じ想いを強く抱く必要があります。
なお、これは同じタイプの感情・思考が働けばよいので、回路に情報を与えた者以外でも霊的効果を発動させることが出来ます。
▼準備時間
霊的効果が発揮されるためには、幻想石と1ラウンド以上の接触が必要となります。
▼精神値
1回の発動につき、1点の【精神値】を消費します。この時、実際に【精神値】を消費しているのはデザート・クリスタルですが、すぐに吸魂の能力で接触している者から補充を行うため、接触者の【精神値】が自動的に1点減少することになります。
なお、吸魂の際に【精神抵抗】の判定を試みることも出来ますが、抵抗に成功した場合は霊的効果は発動されません。
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霊的効果
幻想石は以下のような霊的効果を発揮します。
○基本効果
▼加護
抱いた想いを実現するための加護を、発動者に与えてくれます。基本的には1レベルの術法を基準に考えて下さい。▼心の鏡
回路を形成した者がその時に抱いた想いや記憶を、発動者の精神に送り込みます。
○幻想霊石
▼誕生
きわめて稀にしか起こらないことですが、【精神値】を十分に蓄えているデザート・クリスタルがさらに吸魂を行った時に、周囲に霊子結晶の厚い層をつくります。この内部には通常よりも多くの霊的回路を保持できるため、より大きな霊的効果を生み出すことが出来ます。
◇原因
霊子に関して周囲で何らかの異常が引き起こされた場合に、このような特異な現象が引き起こされる可能性があります。たとえば、近くで霊子機関が使用された時や、変異現象が起こった場合がこれに該当します。また、ペルソニア大陸では、星の波と呼ばれる変異現象が発生した時に、霊子に様々な異常が発生します。これは赤道結界に近いほど顕著な現象となります。
▼影響
◇効果範囲
本来は発動者にしか発生しない効果が、周囲の者にも影響を及ぼす可能性があります。◇高度な現象
より複雑な霊的回路を形成できるため、通常の加護よりも高いレベルの現象が引き起こすことが可能です。ただし、この場合はより多くの【精神値】を必要とします。基準としては、術レベル分の減少が引き起こされるものとして下さい。◇夢の卵
あふれるほどの強い想いが込められた幻想霊石は、その内部に世界そのものを生み出してしまいます。そして、その幻想世界に発動者を引き込んでしまうことがあります。
この場合、石の内部に仮想空間が形成されます。その内部で発生したことは現実世界には何も影響を与えませんし、傷などを受けても現実に戻れば消えてしまいます。しかし、精神に受けた影響はそのまま残りますし、幻想世界での出来事を忘れてしまうわけではありません。◇世界の卵
より強い想いを内包する幻想霊石は、石の中にしか存在しないはずの幻想世界を、現実世界と融合させてしまいます。飽和直前の状態にある世界の卵は、淡い青白色の光を放っており、その中にある世界がぼんやりと見えています。
現実と融合した幻想世界を元の状態に戻すためには、その世界の根源となる想いを昇華するか、幻想霊石を壊してしまうしかありません。しかし、霊石は自身を守るために世界を操り、簡単には辿り着けないような仕掛けをつくります。そのために自らを守る兵士を備える場合もあれば、迷宮の中に身を隠すこともあるようです。
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