1996年11月

****** うそばっかりのうささぎの話 *********

お巡りさんは帰り、無事に次の朝を迎えたうささぎたち

クロクロ「タケシさん、もう朝だよ。

     起きないと遅刻するよ。」

タケシ 「ムニャムニャ。

     朝か。学校に行かないとな。」

うささぎ「そうだね」

タケシ 「じゃあ、かささぎたちは留守番していてくれよ。」

クロクロ「留守番はしないよ。

     クロクロたちは御殿場へ行くんだ。」

タケシ 「そうだったな。

     それでは、一緒に学校へ行こう。

     御殿場の方から来ている友達もいると思うから、そいつに送って

     もらうといいさ。」

うささぎ「わーい」

さて学校に着いたうささぎたち

タケシ 「かささぎ、この人がユキコちゃん。

     小田原から来ている人。」

うささぎ「はじめまして、うささぎだよ。

     御殿場へ行く途中です。」

ユキコ 「小田原と御殿場じゃあだいぶ方向が違うけど、

     いいわ授業が終わったら御殿場へ連れていってあげるから。」

うささぎ「ありがとう。」

クロクロ「ありがとう。

     昨日はタケシさんとかバイク便のおにいさんとか男の人と

     一緒に旅してきたけれど、今日は女の人といっしょだね。」

うささぎ「うん、よかった。

     女の人の方がぬいぐるみ好きだもんね。」

ユキコ 「女の人のなかにも、まったく興味ない人もいるわよ。私みたいに。」

うささぎ「ありゃ。」

つづく


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