ユキコさんに連れられて御殿場線に乗ったうささぎたち。
目的地はもう近い。
うささぎ「ユキコさんはぬいぐるみには興味ないんだあ。残念。」
ユキコ 「あたしは動物の方が好き。特に好きなのは鳥。
鳥の飛んでいる姿を見るのが好き。」
クロクロ「このあたりは緑が多いから、野鳥がたくさんいそうだね。」
うささぎ「東京目黒でもカラスはたくさんいるよ。」
クロクロ「あっ、あそこにカラスが飛んでいる。」
ユキコ 「カラスはどこにでもいるに決まっているじゃない。
でも何か様子が変ねえ。」
うささぎ「遠くでよく見えない。」
ユキコ 「あーあ、ちょうど野鳥観察用の双眼鏡を持っていたわ、
それを出してと。。。。」
クロクロ「何か変わったものが見えますか?」
ユキコ 「カラスが何かをブラ下げながら飛んでいる。」
うささぎ「それって、”どこでもカラスの宅配便屋さん”だ。」
ユキコ 「ふーん」
クロクロ「何運んでいるのかなあ?」
ユキコ 「なにか水色のもの。」
うささぎ「形は?」
ユキコ 「小さくてよくわからないけど、ちょっとクロクロみたいな
うさぎの形をしている。」
クロクロ「水色の小さいうさぎといえば。。。。。」
うささぎ「デズデモーナ。」
クロクロ「まさかねえ。」
つづく