1996年10月1日

クロクロ「テレホンカード使っちゃったのバレないかな?」

うささぎ「大丈夫、財布忘れるくらいだから、テレホンカードの残額なんか

     正確に覚えちゃいないさ。」

クロクロ「あっ、お兄さんが来た。」

タケシ 「ぬいぐるみちゃんたち、ここに財布なかった?

     さっき来たとき財布を忘れていったみたいんなんだ。」

うささぎ「ちょっと前、女の人が来て、”あっ、財布だ、もらい。”

     って言って持っていったよ。」

タケシ 「エッー!

     ちょっとそこのお姉さん待って!」

うささぎ「あっ、お兄さん、あわてないで。

     冗談だよ。うささぎたちがちゃんと、お兄さんの財布

     あずかっているって。

     不審なやつらから財布を守っていたんだ。」

タケシ 「おどかすなよ。なにはともあれ財布があってよかった。」

クロクロ「よかったね。」

タケシ 「あずかっていてくれた君たちにお礼をしなくちゃね。」

クロクロ「じゃあ、お兄さんの家に泊めておくれ。」

タケシ 「お安い御用さ。」

うささぎ「わーい」

ってなわけで、うささぎとクロクロはお兄さんの家で泊まることになりました。

つづく


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