うささぎ「大丈夫、財布忘れるくらいだから、テレホンカードの残額なんか
正確に覚えちゃいないさ。」
クロクロ「あっ、お兄さんが来た。」
タケシ 「ぬいぐるみちゃんたち、ここに財布なかった?
さっき来たとき財布を忘れていったみたいんなんだ。」
うささぎ「ちょっと前、女の人が来て、”あっ、財布だ、もらい。”
って言って持っていったよ。」
タケシ 「エッー!
ちょっとそこのお姉さん待って!」
うささぎ「あっ、お兄さん、あわてないで。
冗談だよ。うささぎたちがちゃんと、お兄さんの財布
あずかっているって。
不審なやつらから財布を守っていたんだ。」
タケシ 「おどかすなよ。なにはともあれ財布があってよかった。」
クロクロ「よかったね。」
タケシ 「あずかっていてくれた君たちにお礼をしなくちゃね。」
クロクロ「じゃあ、お兄さんの家に泊めておくれ。」
タケシ 「お安い御用さ。」
うささぎ「わーい」
ってなわけで、うささぎとクロクロはお兄さんの家で泊まることになりました。
つづく