1996年7月

**** うそばっかりのうささぎの話 さあ出発だ ******

カステラ「うささぎ、でっちんから御殿場に遊びにおいでって、

     電子メールが来たよ。」

うささぎ「うわー、御殿場行きたいな。」

カステラ「行ってくれば。」

うささぎ「御殿場、遠いよね。」

カステラ「ちょっと遠いね。

     着くまでに2、3日かかるよ。

     行くんなら、ちゃんと準備してから行かないと。」

うささぎ「じゃあ、ちょっとした旅になるけど、御殿場まで行ってくるね。

     クロクロも誘って一緒に行こう、っと。」

カステラ「それでは荷物そろえておくから。」

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カステラ「はい、荷物準備できたよ。

     この背のう(リック)の中に全部はいっているからね。」

うささぎ「わーい。

     何がはいっているのかな?」

カステラ「それは道中のお楽しみ。」

うささぎ「うん。

     あとは交通費ちょうだい。お金を。」

カステラ「お金持っていると、悪い人にとられちゃうよ。

     お金持たないで、ヒッチハイクか無賃乗車で行ったほうがいいよ。」

     電車とかタダで乗れるでしょ。」

うささぎ「うん、それはそうだけど....

     デズデモーナも一緒にいくかな?」

カステラ「行かないって。

     毎日アリの行列の観察に夢中だし。」

うささぎ「そうだね。デズデモーナはアリと友達になってから、アリの行列ばっかり

     見ているね。

     今はアリと遊ぶ方が大切なのかな。」

カステラ「毎日、いろんなところに角砂糖をおいて、アリをよんでいるよ。

     そして行列を観察するんだ。」

うささぎ「でも、この間みたいに、うささぎの寝床の脇に砂糖を置くのは

     やめて欲しいな。

     うささぎの体の上にアリの行列ができたらどうするんだ?」

カステラ「アリはうささぎの体の上になんか行列作らないよ。

     安心しな。」

うささぎ「あっ、デズデモーナだ。」

デズデモーナ「ダー」

うささぎ「じゃあ、御殿場まで行ってくるね。

     背ノウをしょって、っと。

     いってきまーす。」

カステラ「いってらっしゃい。」

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カステラ「さて、デズデモーナ。うささぎが留守の間に大掃除しよう。

     手伝ってデズデモーナ。」

    「..........」

カステラ「デズデモーナ! いないの?

     あれ、デズデモーナまで消えちゃった。」

つづく




**** うそばっかりのうささぎの話 御殿場へ ******



さて、クロクロが住んでいる黒木さんの家

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うささぎ「こんにちは。クロクロ、迎えに来たよ。」

クロクロ「こんにちは、うささぎ。

     クロクロも準備できた。あとはお金だけ。

     お姉さんにもらわないと。

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クロクロ「お姉さん、交通費ちょうだい。お金を。」

黒木姉「お金持っていると、悪い人にとられちゃうでしょ。

    お金持たないで、ヒッチハイクか無賃乗車で行きなさい。」

    どうせ、電車とかタダでしょ。」

クロクロ「それもそうだけど.......」

黒木姉「じゃあ、いってらっしゃい。

    うささぎちゃん、クロクロをよろしくね。」

うささぎ「はーい」

うさ&クロ「さあ出発だ。」

つづく


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