ここを読んでいる方で、まだβ版をインストールしていない方は、
どうしても試してみたい方、すでにインストールしてしまった方は、以下をお読みください。
1. スムーススクロールについて
MS-IE3.0β1のスクロールは、いわゆるスムーススクロールです。つまり、 普通のエディターやブラウザーのように行単位でスクロールするのではなく、 ドット単位で「するするっ」とスクロールします。 もちろん本来であればこれは操作感の向上につながるはずです。しかしながら、 マシンパワーが足りないのか、それともプログラム自体がタコなのか、 少なくとも私のマシンでは操作感の向上どころか、 大幅な操作性を損なう結果となっています。具体的に言うと、 スクロールさせようとしてカーソルキーを押したり、 スクロールバーをクリックしたりすると、結果として、私は MS-IE 3.0β1は「使い物にならない」と判断し、 お蔵入りにすることにしました(なお、β2ではスクロール方法を選べるようになっています)。
- 最初なかなかスクロールが始まらず、引っかかったような感じがする。
- 次の瞬間勢いよくスクロールが始まり、しかも最初の「タメ」 のときにキー入力が溜まっていたためか、 キー操作を止めてもスクロールが終わらない。
- 結果として思うように操作できない
- また、全体的な操作感が「ぬるぬる」した感じでとても気持ちが悪い。
2.問題点
しかし、上記のスムーススクロールが、単に MS-IE 3.0β1 の問題であれば、 「使わなければいい」のですから、何ら問題ありません。そもそもβ版なのですから。 ところが、MS-IE 3.0β1をインストールすると、Windows95のエクスプローラやフォルダー、 ヘルプまでが、同様のスクロールをするようになります。エクスプローラーやフォルダーは、Windows95 のシェルそのものといっていいほどの、 ユーザーインターフェースの根幹です。それが、上記のような不快な動作をするように、 勝手に書き換えられてしまうのです。しかも、この症状は、MS-IE をアンインストールしても直りません。戻す方法も提供されません。
結果として、私は最近まで、この不愉快なスクロールを我慢させられていたのです。
3.対処法
最近になってようやく、この現象の修復方法を知ることができました。 なお、この方法はレジストリを直接書き換えますので、 間違えるとシステムに致命的な損傷を与える可能性があります。 各自の責任において実行してください。特に「レジストリって何?」という方は、 実行しない方がいいと思います。
- レジストリエディターを起動する。
- HKEY_USERS\Default\Control Panel\desktop フォルダーを開く。
- 'SmoothScroll'という名の4バイトのバイナリ値をさがし、値を '01 00 00 00' から、 '00 00 00 00' に書き換える。もし、'SmoothScroll'がなければ、新しく作成し、 値を '00 00 00 00' に設定する。
- HKEY_USERS\Default\Control Panel\desktop\windowmetrics フォルダーを開く。
- 'MinAnimate'という名の文字列をさがし、値を"1"から"0"に変更する。こちらも、 ない場合は新しく作成する。
- レジストリエディターを終了し、システムを再起動する。
なお、レジストリエディターの使い方等に関しては、ここでは説明できませんので、 その手の文献をあたるなりしてください。