| 一木四銘 |
では、何故このように一本の伽羅の香木に四つも銘がついたのでしょうか?
イ)『翁草』や『興津弥五右衛門の遺書』などに出てくる伽羅の銘は白菊・初音・柴舟の一木三銘になっています
ロ)寛永元年の争奪戦には、加賀前田家からも来ており、横田が殺害された後
細川・前田・伊達の三家で香木を一緒に買い取りました
勅銘を貰うための部分を切り取り、残った香木を三等分して部位の上中下はくじ引きで決めた・・という説
この説によれば勅銘部分が宮中所持の【蘭】、最上部が前田家所持の【初音】
中段部が細川家所持の【白菊】下段部を伊達家所持の【柴舟】となり、これで一木四銘となります
そしてこの下段部を引き当てた伊達家の家臣は「申し訳なし」と責任を感じ自刃したと云われています
そして寛永三年に伊達政宗が上洛の際、細川三斎に金を出して譲り受けたという古文書もあるそうです
| 銘 | 証歌 |
|---|---|
| 蘭(ふじばかま) | ふじ袴 ならふ匂ひも なかにけり 花は千種の 色まされども |
| 初音(はつね) | きくたびに めづらしければ ほととぎす いつも初音の 心地こそすれ |
| 白菊(しらぎく) | たぐひありと 誰かはいはん 末匂う 秋よりのちの 白菊の花 |
柴舟(しばふね) | 世のわざの うきを身につむ 柴舟は たかぬさきより こがれゆくらん |