姓(かばね)





大和朝廷での豪族の地位を表す呼称
古代、姓は蘇我臣といった氏の名を含めたものを表していました。
このため、古代史家の多くは臣・連を「かばね」と表記しています。
かばねは彦・別(わけ)といった敬称にはじまります。
これらは皇族も豪族も共にもちいるものでしたが、五世紀末以降、臣などのカバネが作られると皇族はカバネをもたず、豪族だけがカバネを名乗るようになりました。
今でも皇族には姓はありません。



氏(うじ)と氏上(うじのかみ)





●『氏』とは、朝廷が豪族を把握するための組織をいいます。

 20人程度の同族団を氏として把握し、氏の格により朝臣(あそみ)・宿禰(すくね)等の姓(かばね)を授け、
 姓に基づいてその氏の構成員の昇りうる位階えおおおざっぱに決めようとするもの。

 甲子の宣で、氏が大氏・小氏・伴造(とものみやっこ)に分けられた。(天智紀三年二月丁亥条)
 大氏はのちに朝臣の姓を与えられる階層、そして小氏は宿禰の姓を与えられる階層と想定される。

●『氏上』とは豪族を氏に組織したときに、その氏を統制するように朝廷から命じられた者をいいます。

 氏を豪族の自治組織とみる説が強かった頃には、氏上の起源をきわめて古くみる考えがとられていました。
 近年においては大化改新から天智朝にかけて、朝廷の政治組織としての氏の制度が創始された・・とする説を
 有力視しています。
 天智三年の甲子(かっし)の宣で大氏。小氏、伴造の氏上の制度の完成を示すとされています



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