推古天皇





●飛鳥時代の日本初の女帝(第三十三代、在位期間592〜628の36年間)
 欽明天皇の第三皇女。
 母は大臣の蘇我稲目の娘、堅塩媛(きたしひめ)
 名は額田部皇女(ぬかたべのひめみこ)諡号(贈り名)は豊御食炊屋姫天皇(とよみけかしきやひめのすめらみ
 こと)・推古天皇
 初めは敏達天皇の皇后となったが死別し、蘇我馬子による崇峻天皇暗殺直後に即位(39歳時)
 75歳で崩御。政務を立太子した聖徳太子と蘇我馬子らに委ねていた

●古事記には豊御食炊屋比売命となっており、37年間天下を治めた。
 戊子(つちのえね)の年の三月十五日癸丑(みずのとうし)の日にお隠れなさいました。
 御陵はははじめは大野の岡(奈良県宇陀郡室生村大野)にありましたが、後に科長の大陵(大阪府南河内郡
 太子町山田)におうつし申し上げました。と記されており、この記で古事記は終わっています。

●この推古天皇は、敏達・崇峻両天皇(この二人は実の兄弟)の妹になります。
 つまり、推古天皇と夫:敏達天皇とは実の兄妹の関係で、兄妹間で結婚していました。
 実に驚く近親結婚ですが、当時は異母兄妹の結婚は特に問題視されていませんでした。
 こうした天皇家における近親結婚は、王家を他の豪族たちから卓越したものとすべく
 積極的に位置づけられていた節もみうけられます。

●別記してありますが、古代における女権=母権の強さの表れであるという説があります。
 邪馬台国の卑弥呼に代表されるヒメヒコ制による女帝のシャーマン的要素の名残がみられますが、
 この六世紀にはほとんど入り込む余地はなくなっていたといえます。


※雑談

月下:こんにちは、お久ぶりです。
推古:は〜〜い、お久しぶり〜〜。
月下:今日はお聞きしたいことがあったの
推古:何かしら?
月下:実は聖徳太子さんの書いた国書の事なのですけど・・
推古:ああ、あの「日出づる処の天子、書を日没する処の天子に致す。恙なきや・・」の事ね
月下:ええ、そうです。あの日出づる処の天子様って推古さん、あなたの事なの?
推古:えっ・・??ど、どうして?
月下:だってぇ・・その頃の国王、つまり日本を治めていたのはあなただったでしょう?日本の国王からのお手紙
   を小野妹子さんが隋の国王さんに届けたのでしょう?
推古:まぁ、そうだけど・・
月下:もし聖徳太子さんが「日出づる処の天子」なら、不思議なことに聖徳太子さんは摂政、つまりあなたの補佐
   役だったのでしょう?日本書紀・古事記には摂政としか記されていないから間違いないと思うけど。
推古:ええ、その通りだけど・・
月下:日出づる処の天子〜ってなっているけど、天子って言うのは「天なる父(天帝)より地上の支配権を委託さ
   れた人の事で皇帝陛下つまり天皇さんの事でしょう?つまりあなたの事よね?
推古:えぇ・・まぁそうだけど・・それがどうしたの?
月下:倭国の国書が隋の煬帝に届いてその返書をもって裴世清さんが倭国の国王に会っているのに、隋側の歴
   史料にこの事についての記録が残っていないのは何故なのかしら?
推古:なるほど、面白そうな推理ね
月下:だって中国の皇帝・国王は男性でしょう?卑弥呼さんや壱与さん、つまり「女王」のときにはきちんと女王っ
   て記載されているでしょう?さらに中国歴史上で女性が皇帝・国王として君臨したのは則天武后さんただ一
   人だし、きちんと女性のときには卑弥呼さんや壱与さん同様きちんと「女王」って残されているもの
推古:ふむふむ、それで?
月下:魏書を読むと倭国の描写が書かれているし(百済・新羅の東南に在り。倭国の位置〜云々)
   さらに(開皇20年(600年)倭王あり。姓は阿毎(アメ)字(アザナ)は多利思北弧。
   使を遣し都に詣でる。王の妻の名は鶏弥(キミ)、太子の名は利歌弥太弗利と為す。)
   って残されているんだけど・・・
推古:よく調べたわね、暇なの?
月下:ちょっと推古さん!!今は冗談言っている時じゃあないわよ!!
推古:ごめんごめんm(_ _)m興味のある推理だったから・・つい・・それでどのような結論になったの?
月下:だから、1)倭王は日出づる処の天子つまり国王
         2)倭王は阿毎という姓
         3)倭王は多利思北弧という名前
         4)倭王には妻がいるから男性である
         5)倭王の皇太子は利歌弥太弗利という名前
         6)倭国は朝鮮から見ると海をへだてて東南にあって首都はヤマタイという
    これらから考えてみると推古さんは女性だし、皇太子は聖徳太子という名前だし・・該当しそうな人が思い
    つかないのよだから誰だったのか教えて欲しいの・・
推古:なるほどね、それはね・・あっ・・ちょっとまってね携帯電話が鳴っているから・・
月下:・・・・・
推古:ごめん、月下ちゃん・・急用なの・・また今度・・ゆっくりお話してあげる。
   それじゃあね・・ばいばい
月下:あっ・・ちょっと待ってよ。私の推理だけ聞いて答えくれないなんて!!
   行ってしまったわ・・
   一体この「日出づる処の天子」って誰なのかしら・・??
   それと・・ヤマタイ、つまり邪馬台国って・・どこにあったのかしら・・??
   謎が多いわね・・この頃って・・・


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