- 超科学...なにそれ?
このページでいう「超科学」とは、いわゆる「擬似科学」とほぼ同じものです。 ではなぜわかりやすく「擬似科学」といわないかというと、一つにはこのページのタイトルが発明家・政木和三氏の著作 「驚異の超科学が実証された」(廣済堂) のパロディーだからです (この本を取り上げる予定は今のところありませんが)。
もう一つの理由は、「科学は人間の業である」 というのが私の信条でして、「人間の業であることを超えてはいけない」 と考えているからです。
それを軽々と超えてしまう人たちに対するある種の眼差しが 「超科学」という言葉に込められている、と考えてください。
- 超科学って、ようするに間違った科学のこと?
超科学とは擬似科学のことである、といいましたが、超(擬似)科学というのは 間違った科学理論のことなのでしょうか
ある理論が超科学であるというとき、その理論は間違っているのが普通です。 しかし、単に間違っている、というだけでは超科学とは呼びません。
- じゃあ超科学って、なんなの?
結論の正否が超科学であるか否かとは直接関係がないとすると、科学と超科学を分けるものは何なのでしょうか。 それは結論にいたるプロセスなのです。
つまり超科学とは
科学理論と称しているが、結論にいたる過程に著しい誤り、 逸脱が認められ、到底科学とは呼べない理論と定義できます(とりあえずの定義です)。
- 超科学のよくあるパターン
超科学の「超」たるゆえんはそのプロセスにある、と一応の定義を述べましたが、 そのプロセスの「誤り」には実はいくつかの「超」に特有のパターンがあります。 すべてを列挙するわけには行きませんが、たとえば...
- 既存の理論を理解せずにその理論を攻撃する。
- 自分に対する反論、 批判はすべて「異端を排除しようとする狂信的な攻撃」 にしか聞こえない
- 他人の著書、論文などを引用する際、 その趣旨、意図を自分の都合がいいように捻じ曲げる
- 権威を利用する
- いいつのる
- 関係のない値を計算して証明した気になる
- 自分の理論にすら矛盾することを平気で言う
- 取り扱う話題
超科学の本は書店に数多く並んでいますが、多くは「月には空気がある」だの、 「太陽は冷たい天体だった」だの、「○○は××の陰謀だった」 といったおよそ批判するにも値しない、まさに笑うしかない本がほとんどでして、 このページではその手の話題はあまり扱わないことにします。
それでは何を扱うかというと、 一見まともなことをいっているようで実は完全に間違っている、 そういうちょっとディープな超科学を扱っていくつもりです。
- 情報を募集します
偉そうなことを書いて来ましたが、私は一介のアマチュアにすぎません。 一応理系学部の出身ですが、物理は一般教養で初等力学を習っただけです。 ですから間違えることが多々あると思います。どんどん指摘してください。
また、私一人でできることは限られています。より充実したページ作りのために、 皆さんからの情報をいただきたいのです。たとえば、
- こんな超科学を見つけたぞ
- このページで取り上げられた○○氏はこんな人。
- こんな資料もあるよ
といったいわば「タレコミ」をしていただけると助かります (秘密は厳守します)。
宛先はこちら。