百目柿成る畑
F12 透明水彩(まっち絵の具)2020.11.25

 団地建替えで3年間、仮住まいをしている近くの畑の、大きな柿の実(百目柿?)に気づき、農作業中のご主人にお断りの上、写真を撮りました。

 大きい紙(F12号)に描き始めるまえに、A4程の画用紙に試し描きを重ね、柿をそれらしく描くこと、写真のままではなく絵として色調の統一感をもたせたり、人をやや遠くに置き、柿をよりクローズアップしたり、枝葉の向こうをどう見せるか試みたりしました。

 以前は、写真を見ていきなり始め、眺めて気になるところに加筆、仕上げるという描き方で、水彩画らしいいさぎよさの不足が弱点。準備のうえで一気に描いてみようと、思ったのです。

 絵の仲間から、「柿が熟れたころは葉は少ない」と指摘されました。なるほどと、葉を減らし、色も柿らしい複雑な色づきにと…やるうちに、肝心の柿の実が目立たなってきます。実の橙と葉の緑の補色関係は外せないと気付き、熟れすぎない色づきの実を多くしました。

 柿の樹の向こうが見えるようにした結果、何か不足と感じ、柵の向こうを通る中学生を描き込みました。


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