国際化はとっくに始まっていた


キョウチクトウの花  最近、当センター内で外国から来た研究者をよく見かけるよう になりました。しかし、センター内の植物の国際化はもっと前か ら始まっていました。
 春の訪れを告げるオオイヌノフグリ、オランダミミナグサ、セ イヨウタンポポ、ヒメオドリコソウはヨーロッパからの帰化植物 です。晩春に咲くハルジオン、ヒメジョオンは北アメリカからの 帰化植物です。残暑の頃に咲くベニバナボロギクはアフリカから やって来ました。秋に咲くセイタカアワダチソウは北アメリカが、 オオアレチノギクは南アメリカが原産です。
 森の中などの複雑な生態系ができあがっている所には、外来種 はなかなか入り込めません。町中のように生態系が単純な所には、 たくましい外来種がどんどん入ってきます。帰化植物はもはや私 たちの季節感の一部になってしまいました。これらの帰化植物が なかった江戸時代までは、野草の色どりが随分寂しかったのでは ないかと想像します。
オオイヌノフグリの花  植栽された木も多国籍です。地中海から来たゲッケイジュ、小 アジアから来たザクロ、インドから来たキョウチクトウ、ヒマラ ヤから来たヒマラヤスギ、アメリカから来たハナミズキ、タイサ ンボク、ユリノキ、アツバキミガヨラン、ニュージランドから来 たニオイシュロランなどがあります。植栽された木も多国籍です。 地中海から来たゲッケイジュ、小アジアから来たキョウチクトウ、 ヒマラヤから来たヒマラヤスギ、アメリカから来たハナミズキ、 タイサンボク、ユリノキ、アツバキミガヨラン、ニュージーラン ドから来たニオイシュロランなどがあります。
▼次へ
▲表紙ヘ