鳥の落とし物


モチノキの実 植物の実には赤いものが多いようです。実が熟す前は目立たないように緑色をしてるのですが、熟すとサー食べてくださいといわんばかりに目立つ色に変わります。鳥に実を食べられても、種は固いので消化されずに糞と一緒に落とされます。鳥のお腹の中で種にキズがついたりして、むしろ発芽しやすくなります。それにより親の木から遠く離れたところで芽を出すことができるのです。
 当センターではこの作戦に成功したトウネズミモチがいたることころでスクスクと成長しています。サツキなどの植え込みの間からエノキ、ムクノキ、シュロ(またはトウジュロ)が顔を出しているのも鳥の落とし物だったのでしょう。
 赤くなる実としてはハナミズキ、ナンテン、モチノキ、モッコク、ナツグミ、アキグミ、ツルウメモドキなどがあります。地面に落ちたハナミズキの実を見るとみな傷がついています。ヒヨドリがついばんで取り落としてしまったのでしょう。
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