屋外スケッチのためのバッグ、メモ

 (1)筆の収納法
 よく布袋やプラスチックのケースを使われる方を見かけますが、筆先が押されて曲がってしま う危険が多く、せっかくの高価な筆が一度で使いにくくなってしまいます。
 筆巻きでしっかり巻いておけばそういうことはありません。100円ショップでも手に入るのでお 奨めです。

 筆巻きをバッグに入れるとき、上から挿入しますが、バッグの中の荷物にひっかかると筆巻きの 竹ひごやそれをまとめている糸が傷みがちです。これを避けるために、クリアホルダーA4からA4 一枚大だけ切り取ったシートを筒状に巻いたものを、バッグの中に立てておき、これに筆巻きを 挿入するようにしました。







 筆は15号と8号、マッチ絵の具製のとホルベイン製350Rを使っています。

 (2)パレット
 材質は100円ショップのプラスチック型で充分です。
 屋外のスケッチでも、平塗りはスッキリした画面作りに大切、色水をたっぷりと作りおくところ のあるパレットが望ましいです。仕切りの設計は様々なものがありますが、小ぶりでしかも区切り があまり細かくないものを選びます。







 自宅で描くとか、教室で使ったりして、屋外スケッチにでかけるときにバッグにパレットを戻す のを忘れたことが何回かありました。それを避けるために、このバッグ専用のパレットと、予備に もう一つ、ミニパレットを一つ入れておくことにしました。絵を始めたころに買ったもので、これ ならかさばりません。



 (3)特太ボールペン
 普通の淡彩スケッチは鉛筆で線描きすることが多いようですが、私は友人に勧められて以来、ボール ペンの1.6mmを常用しています。ボールペン、とくに太いのはインクのボテ落ちがあることが多く、そう いうものでは描くことができませんが、このZEBRA タプリクリップは、いままでそういう不都合を経 験していません。 



 (4)折りたたみ椅子
 使っていたことがありましたが、パレットを地面に置くと筆が届きにくくなり、パレットを左手 に持つと水平に保つことに気がとられて絵に集中しにくくなり、結局、地べたに腰をおろして描い ています。つまり椅子は特別な場合以外は持っていきません。
 地べたに座るときに、厚手のポリ袋を敷いています。ズボンに多少汚れが付くことは想定内です。



 (5)水入りペットボトル
 バッグの脇にベルトで止めるようなものもありますが、このバッグは一番下に寝かせて入れる 袋が作りつけられていてスマートな収納が気に入っています。 



 (6)はがき用紙
 旅先の楽しみは、魅力的な風景を描くことだけでなく、魅力的な人々との出会いもあります。 そういうときに短時間ではがき用紙に似顔スケッチさせていただけるように、用紙を入れています。





 (7)ホームページのURLカード
 屋外で描いていると、話しかけてくる方がいます。いろいろご質問がありそうな方には、「詳しく はこちらでご覧いただけます」とこれをお渡ししています。じつは私のホームページのアクセスカ ウントを増やすためでもあります。



 (8)双眼鏡
 スケッチしているときに、小鳥の声が聞こえ、珍しい鳥らしいのに双眼鏡がなくて残念な思いを したことがありました。それで、ごく小型の双眼鏡を入れています。  



 (9)筆洗の改良
 スケッチを始めようとして3容器(糟)が重ねられている筆洗を開こうとして、抜き出せずじれったい 思いを思いをすることが多かったです。



 抜き出すときの抵抗を少なく改良したいと考え、サクラクレパス製で調べてみました。

 3糟を横に並べて組み合わせて使います。固定するには上縁にあるフック状の部分を隣の糟の上縁に 掛けて固定します。
 収納時に重ねるときは固定する必要はないにもかかわらず、このフックが一つ外側の糟の上縁に掛か る形になっているために、これがきつくはずすのに手間取るのだと分かりました。

 そこで解決策として、中型糟の上縁をヤスリで斜めに削りました。

 ところでなぜこの筆洗にこだわるか、それは重ねて小さく収納できることと、3糟あるので筆を 洗う糟ときれいな水糟とに使い分けできるからです。

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