優しい時間

そんな言葉に感銘する人はこの物語を観て、時が焦りがちに流れていく毎日、いったん立ち止まって心の中が洗い流されるのを感じてくれるでしょう。

その物語そのものや演技の上手さは人によって評価はまちまちかもしれない。でも、自分にとってそれよりも狂いきっている日々の時の流れをまるで浄水の中に浸され洗われるようなその全体感に身を任せられた。ちょうどオイルマッサージやアロマセラピーのような感覚というとわかりやすいかもしれない。

平原綾香が歌う主題歌も時々見せる富良野の木々や太陽と雪景色、そして寺尾聡が演じる主人公のゆっくりとした台詞にもマッチして全体感を作っていたのでしょう。脚本は倉本總ほか。

クライマックスでは涙してしまいました。

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