2006年5月21日(月)  曇り

五月場所千秋楽〜大相撲っていい!

両国国技館 昨日は五月場所千秋楽を観てきた。桝席Bで、まあ1階の後ろの方の座敷の席ですね。結構なお値段なのだけど、朝の序の口の取組から10時間近く見ようと思えば見られる。その意味ではそんなには高くないかも。なのだけど、結局、国技館に着いたのは午後の3時。十分睡眠を貪ってからの観戦と相成った。

相撲を観るのは子供のころぶり。その時は多分、蔵前国技館だったと思う。どちらも昔住んでいた下町のごく近くの場所にある。会場を入り、取組表をもらい、パンフレットを買い、席に着く。二人で座るには結構余裕な感じで、思っていたより広かった。ただ、後悔したのはお弁当とお土産のセットを予約しておけばよかったことだ。千秋楽中入り近くの時間では残っていたお弁当は焼き鳥弁当のみ。あーあ、次回はちゃんと予約してから行こう。

入った時(15時ぐらい)ちょうど十両の優勝決定戦と幕下以下の表彰式をやっていた。その異様な盛り上がり具合に「大相撲ってすげー」と思ったが、優勝決定戦だったからなのか。とはいえ、武道館に似た作りのホールは、行司の力士を呼び出す声や時たま飛び交う歓声がうまく響いて、白熱する巨漢同士のぶつかり合いをより一層盛り上げてくれる作りになっている。幕内力士の取組に入ると、今までその顔は見たことなかったけど聞いたことのある力士たちが出始める。

高見盛ちょっと顔に怪我してました やはり中でも盛り上がったのは"ロボコップ"高見盛。前日に怪我でもしたのか顔に擦り傷をつけながらいつもながらもいつものパフォーマンスを見させてもらった。今日はいつになくちゃんと勝ったし。普天王その前に出た普天王の取組では懸賞金でAmeba Blogが出てました。大相撲は国技館で見るべし。そう思った。テレビで映し出される東西力士の取り組みでは、力士の周りの観客とのでかさ加減もわからないし、何よりもあの集団の中に居て、初めて「相撲ってこんなに盛り上がってるんだ!?」という臨場感をずっと知らずにいたことに気がつくからだ。妻とまた次回行こう、今度は桝席Aを取って、朝から行くぞ!と誓ったのでした。

白鵬の横顔 しっかし、面子はモンゴル力士だらけ。42力士のうち、モンゴル出身は、朝青龍、白鵬、旭天鵬、安馬、朝赤龍、時天空、旭鷲山の7人。それ以外の海外出身者は琴欧州、露鵬、黒海、春日王、白露山、把瑠都の6人。実に3割の幕内力士が海外ですよ。こりゃーもう"インターナショナルスモウレスリング"と言っても過言ではない。その証拠?に、表彰式で出てくる海外の国からの杯の山。メキシコ、ブルガリア、チェコ、モンゴル、フランス、中国、ハンガリー、UAE。優勝は優勝決定戦で白鵬が取ったが、初優勝なんですね。大関なのに。もう次は綱取りかもとか言ってます。

あと会場で見ていて良かったなと思ったところは、この沢山の表彰が全部見られたこと。テレビだと大抵総理大臣賞まで。その先に並ぶ25ほどの表彰式は見もの聞き物である。いろんな国やいろんな県が副賞にとんでもない量の商品を優勝者に渡す。牛一頭とか米1万トンとか大関一斗樽6本とか、無茶な量くれてる。いくらなんでも部屋の若い衆だけで消費できる量じゃないから、きっと、いつもお世話になってる谷町さん達におすそ分けするのだろう。しいたけが詰まったトロフィーとかもあった。しいたけ嫌いの自分がもらったら卒倒しそう。最悪。

さらに表彰の後は、出世力士手打式といって、今回初めて番付に乗るようになった力士たちを祝う儀式や、おそらく新しく行司になった人を神に捧げる儀式の神送りの儀式も見られた。そして最後の千穐万歳(なんて読むの?)では、みんなで起立して三本締め。それでもってすべての催しが終わる。「興行」の終わりと言う感じ。会場は常に沢山のお手伝いの人たちがいる。多くは元力士だったのじゃないかと言う人たちがこの興行を手伝っている。沢山の人に支えられている世界を見ても唯一無二のスポーツであり興行なんだなと片づけしている人たちを見て思った。

初優勝した白鵬の優勝パレード 会場を出て白鵬がパレードカーに乗るところを観てからお隣駅の錦糸町へちゃんこ鍋を食べに行った。ここ「力士料理 琴ケ梅」の鍋うまかった。ちゃんこってこんなにおいしかったのか。ではあんまり思わなかったけど、ここのはよかったです。ぜひ行ってみて下さい。帰るころちょうど入れ違いで力士たちがスポンサーさん達に呼ばれたのか店に入ってきてました。スポンサーの中に平尾昌晃さんを見かけたような気がした。

とまあ、相撲な一日でした。

  • 平成18年大相撲五月場所千秋楽の写真