八重桜
ひとしきりソメイヨシノの季節は終わった。やはり桜の散り際はきれいだ。普通の花は花びらが汚くなったり、ぼろっと花ごと落ちてしまったり、「枯れる」という言葉が思い起こされる散り方をするのに対して桜はハラハラと雪のように美しく季節の色を塗り替えていく。 ソメイヨシノが終わる頃八重桜が同じ桜並木の合間から現れてくる。今日は新宿御苑に行ってみた。いつものように東京公園協会のページを見てみたがなかった。よく調べてみると、環境省の管轄らしい。何しろ、皇室庭園だったものを国民公園にしたものらしいから、ないはずだ。しかも、よく実際かなり広いにもかかわらず、よく整備された公園だった。 ダラダラとしてから地元でパスタ昼食を食べ、それから向かったせいで着いたのが16時。閉園まで残り30分という入園ギリギリの時間で入った。 この地域のせいか、海外の人、特に中国系の人が沢山いた。あちこちで八重桜が咲いている。ピンクのものから白や黄緑がかったものまで。どれも枝の端っこにぼわっとした花がついている。まるでチアリーディングのポンポンのようだった。 西の方に落ちていく太陽の方向にちょうどDoCoMoタワーがそびえ立っていた。公園の後ろに高いビルが立つとなかなか絵になる風景だった。
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