2005年12月1日(木)  晴れ
京都の世界遺産めぐり紅葉編 1 2 3
〜11/20/2005〜11/23/2005に訪れた京都をご紹介〜

西明寺〜神護寺〜高山寺

今年3度目の京都旅行に行ってきた。前々回2月の梅前回4月の桜に続いて、今回は紅葉を見に行った。写真も1000枚以上撮ったので、それも交えながら。

  • 高雄
  • 東京を日曜日のゆっくりめに出発して、新幹線。北西部の高雄を目指してバスに乗り、揺られ揺られてやっと着いたのは3時過ぎ。高雄は一泊だけだったのであまり時間もなく、京都駅で食べたお弁当を宿の部屋で食べさせてもらう。泊まったのは高雄観光ホテル。

    お世辞にもいいホテルとは言いがたい。これまでよく山間に来たとき歩いていると横っちょにホテルらしき宿泊所を何度か見かけるようなときがあったが、まさにそんな感じのどちらかと言うと場末の旅館のような感じ。決してホテルの人たちは悪くなく、物忘れがひどい人がいたけど、それ以外は愛想もよかったのだが、なにせ、建物が古い。ものすごく古いなら風格もあろうが、中途半端な70年代な内装。ピアノ線入りのすりガラス、ドアは古いタイプのキーだし、布団などはもちろん古い綿布団。さすがにテレビ横の100円入れるスロットはふさがれていたけど、まだこんな料金ボックスのついたテレビか、と思った。

    「いい部屋ですよ」と言ってくれたおじさんの言葉に過度な期待があったせいか、向かってみた角の部屋は確かに景色的に悪くはなかった。でも坂の途中のその2階の部屋は参道を登っていく人々の声がすりガラスの窓のすぐ外側に聞こえる。出てくるお湯はサビくさかったし。と、まあいろいろ不満はあったものの、そこともう一軒いっぱいで取れなかった宿との2軒しかここら辺にはないらしい。そんな宿だったが、お風呂は温まれたし、ご飯もそれなりにおいしかったので良しとしたい。

  • 西明寺
  • それよりも本題は世界遺産めぐりのためなので、宿はここでは二の次。

    さて、お昼のお弁当を食べてすぐに近くのお寺へ向かった。時間もないのでまずは西明寺へ。川沿いの門をくぐり何十段かの階段を上がると正門がある。その横に変なたんこぶができた木があった。紅葉模様はもうこの門の外から始まっていて、左右にオレンジと赤の紅葉が迎えてくれた。門を抜け左手に灯篭が8棟ほど弧を描きながらたっている。その向こうには鐘楼が釣り下がっていて、どうやらお賽銭を入れれば撞いていいらしい。夕方ちょっと前の空にゴーンとなる鐘の音を聞きながら、境内の紅葉を堪能した。

    京都のお寺はどこを見てもとてもきれい。掃除も剪定もきっちりされていて、欧米の人が好んで見に来るのもよくわかる。境内から今視界に入っている景色を撮るのに先日買ったワイドコンバージョンレンズが役に立った。通常のレンズよりも引いて撮る感覚で撮影できる。夕暮れ前のそらと茜色の葉。これが紅葉旅行の始まり。

  • 神護寺
  • 翌朝、6時半に起きてさっと支度をして外に出た。裏手の坂は350段あるらしい。白い息も凍るほど寒い朝、やっと日が上がってきたころ。石段を気合を入れて上がっていくと神護寺門前に広がる朝焼けの紅葉。そして門を一歩くぐると大きく広がる砂利の境内。そのちょっと向こうに真っ赤に色づくもみじ。進んでいくと、建物が何棟かありその周りにも木々が色づいている。さらに石段を登ると本堂が見えてくる。ものすごく古い部類ではないのだろうが、朝露に濡れる紅葉を見るなら、これくらい寒い土地の朝一の光差す紅葉をおすすめする。

  • 高山寺
  • 朝ご飯をいただいてから支度をして荷物を預け、いよいよ世界遺産の高山寺へ。入場料を払った後にすぐ右にある石水院でさらにお金を取られるので、入るのを迷ったのだが、ここは入っておいた方がよいと思った。この中に運慶作の狗児像(犬)が飾られていて、鳥獣戯画もこちらに展示されている。さらに庭からの風景を座ってゆっくり見ることもできるので、入っておいた方がいいだろう。

    そこを出るとさらに杉林の中を上がって行き途中お堂のあたりの紅葉を見て、最後は金堂でお参りして降りる。ここの世界遺産たるゆえんはおそらくこの森に根付く木々と蒸す苔の織り成すカラーだろう。他の世界遺産と違ってこの建物がそれに値するとかではなさそうだ。森のイオンシャワーを浴びたいならばここに一度来てみるとよいだろう。

  • 高雄近辺地図
  • Yahoo!トラベル紅葉特集:神護寺
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