2004年12月7日(火)  晴れ

検査食

明日腸の再検査と言うことで病院行き。今日1日検査食と言うものを食べている。これから夜にかけて下剤を飲むことになっている。憂鬱だ。

人は何にもないときには気づかないものだが、不便が出ると途端にその大切さを知る。薬指を切ればふきんを絞るのに難儀を覚え、奥歯が痛めば硬いものが食べられないのを知る。風邪なんか大したことないし、と思って薄着で外を歩き回っていると、そのうち寒気がして家に着くころには体の中から寒気が帯びてくるのと同時に発熱しそうな予感が漂ってくる。

予防も早期発見も治療も大事だ。仕方ない。

検査食は、朝おかゆ、昼中華粥、おやつにチョコ味のバー、夕食はコーンスープ。どんどん水っぽくなっていく。間に大量の水を飲まなくてはいけなく、水飲むのも飽きる。食べられないと言うのは、毎日好きなものを好きなときに買って食べてるような生活をしている身としては辛い。食べ物の雑誌を見ては味覚はその味を想像し、料理番組をテレビで見ては画面の小鳥を追いかける猫のように釘付けになる。いつもなら見向きもしないインスタント食品でさえも輝いているご馳走に見える。

貧困にあえいでいる世界中の人たちは毎日こんな心境なんだろうなあと。(もちろんこんな恵まれてないはずだけど。)しかし、こういう流動食っぽいのに加え大量の水分を取って最後は出し切らなきゃいけないのって、かなり自虐的サディズム。

あー、明日の夜はちゃんと食べよーっと。