2004年10月11日(月)  曇り

カビキラー、母がんばるインターネット

今日も雨が降ったりと梅雨のような天気が続く。

カビキラーというのは鼻が曲がる。風呂場のカビを掃除したくてパッキンまでとって掃除した。大抵のものはたわしと使い古しの歯ブラシがあれば風呂場はきれいになる。排水溝でも床でも、洗剤がなくてもブラシだけすればその違いなどはわからない。

元来そういう薬品嫌いの自分だがさすがに浴槽と壁の間まではブラシが届かず、カビキラーの出番となった。しかしこの薬品を使うと、プールで塩素にまみれたときの数百倍のにおいが鼻の中に残る。とはいえ、これほどまでに沢山の家庭で重宝されている商品もないだろう。くやしいが都会に住んでる間はたまにはお世話にならざるを得ないようだ。


母親がデジカメを買ったという。ホームページを作るレッスンを受けているらしく、教えに来てほしいといわれ昨晩行った。自分がインターネットを始めたときの数え切れないほどの失敗と後悔を彼女は知る由もなく、どうしてこうも難しいものかと嘆く。

ハードディスクという言葉もわからなければ、右クリックだってわかりゃしない。ただやりたいことは新品のデジカメで撮った写真をWordのファイルに取り込んでホームページに仕上げたいだけなのだ。当たり前だ。たかが1ページを作るのにどうしてそんな難しくできようものか。ここまで進んだのだネット社会も、ボタン一個で彼女の思うとおりに作ってあげろよ、と思うのだ。教えれば教えるほど私の説明は初歩へ初歩へと戻っていく。

結局2時間ほどかけて操作させたおそらく9割がたは覚えていないか、その操作の意味はわからないままだろう。そろばんの珠のように物理的にものが動くわけでもなく、手の力の入れ加減で線が太くなったり細くなったりするわけでもなく、2次元で3次元のデスクトップを表現するこのmetaphoricな世界を身につけるには60後半の母にはなかなか難しい。これからを担う子供たちにはぜひとも1から教えていって欲しいものだ。その子供たちが大人になる頃にはさらに私等でも追いつけないような世界ができているのかもしれないが。