2004年10月4日(月)  雨

シアトル&ベリングハム

またしばらく書くのをサボってしまった。まったくして日記にありがちな言葉だ。ダメダメ。


http://www.big.or.jp/~tono/travel/

8月に行ったアメリカでは最後の空港で書いたっきりで、日記とかってある意味暇になった時間じゃないと書けないものだ。昨日ちょうど最多安打を達成したイチローもちょうどSafeco Fieldで見てきたところだ。野球はさほど興味があるわけじゃないが、Safecoは行ってよかったと思った。1階席がオープンな感じがして、要は2〜4階席が引いた感じに作られているので、かなり広く感じるのだ。フィールドとの柵もミニマムに作られていて、ファールボールなんかを取りにいく人が手渡しで近くの子供なんかに渡してあげたりしている。

7回に歌うTake Me Out To the Ball game日本語解説)や見に来ている人の応援や楽しみ方、球場内の演出や余興、どれをとっても気持ちいいものだった。広々としててせせこましくなく、場内にゲーム機や小さな子供が遊べる施設があったり、ほんとのエンターテインメント施設として優れていると思った。日本の新球団ができるようだがそうあって欲しいものだ。一度視察に行くといいんじゃないかな。

アメリカは出張やなんだでよく行ってるのだが、Pacific Northwestに行くのはもう何年ぶりだったろうか。特に住んでいた町に行ったのは帰国してから初めてだったので、ある意味回想旅行でもあった。Bellinghamという町は大学のキャンパスで人口の半分を占めるような港町で、数万人しか住んでいない。ワシントン州の愛称よろしくEvergreenがとても表現してる緑に囲まれた変哲もない田舎町。でも、ここで自分の人生の方向が180度とは言わないまでもかなり変わったのは否定できないし、行かなければ今の自分はなかったろう。カルチャー、思想、チャレンジ、自然、言語、いろいろを体験し、得て、感じた。

自分が通った大学4年制の総合大学でありながら、その中にある特殊な学部に通った。そこでは、ヒッピーのような格好をした様々な年齢の「学生」たちがHugしたりマグ片手に無造作においてあるカウチで語り合ったり、授業はみんなで床に座ってディスカッションしたり。科目も普通のアカデミックな授業とはちょっと違ったひねりのある内容でいろんな意味でのDiversityを重んじていた。そんな学部でSelf-Designed Majorという自分で専攻が作れるコースを選んだ。自分はRadio Station Managementを作った。インターンシップや大学の放送局でラジオプログラムなどもやった。Management、Accounting、Journalism、Communications、Computer Scienceなども取った。まあFlunk寸前で教授に警告されたが何とか卒業。結局今に至るまで専攻自体が生きてるかどうかはわからん。でもまあそれがあって今があるのだから人生わからないものだ。


話題は変わるが、今この仕事をしているのもやっぱり自分がインターネットをそれなりに早くに使っていたからだと思う。大学の授業で使ったIBMは5インチフロッピーでブートしてアプリケーションも別の5インチディスクに入っていたと記憶している。Lotus 1-2-3でスプレッドシートを使ってみて、すげーと思ったし、グラフが作れちゃうなんてイカシテルと思ったものだ。

それからまもなく翻訳をやるのにワープロを使い、次第にAppleも使うようになって初めて自分で買ったのはMacだった。マウスってなんだ?腕が痛くなるぞと思ったのもこの頃だ。そう考えるともう15年くらいPCを使ってるのだけど、かといってそんなに創成期から使ってるって分けでもない。自分が高校のときに友達がキーボードの4つのキーを使ってゲームをやってたのを覚えているから、黎明でもない。Early Adopterでもなければ、せいぜいfast follower程度かな。

こんな用語を見て、ネットについては結構早くに適応したけど、それ以外では何事もlate bloomerなのかなあと思ったりする。特に流行ものについては流行が廃れて誰も興味なくなった頃が安かったり混んでなかったりで手がつけやすくなるのでいい。自分にはあまり集団行動が合わないらしく、別に流行をみんなとシェアしなくてもいいと思っていて、本当にいいものであればいつ手にとってもいいものであるはずだし、流行に流されてしまうのは時間の無駄だと思ってしまう。性格からも手に入りにくいもののために並んだり待ったりするのはてんでだめなのでちょうどいい。その結果として、late bloomerらしい音楽や映画やグルメスポットやファッションになってしまうのかな。at my own paceでこれからも行こうっと。