2004年5月12日(水)  晴れ

ハレクラニ、ドトールコーヒー農園、ラニカイビーチ

GWはハワイへ。ハワイの良さって何だろうっていつも思っていた。休みともなるとどこからともなく日本人がなだれ込んできては帰っていく。世界広し中でどうしてハワイ?自分にとってみての良さは、海でもなくアメリカという国でもなく、どこででも日本語が使えると言うことでなく、その気候であることに気がついた。

東京の空気には体全体を覆うような層がある。体にぴったりと時には生ぬるかったり、またあるときにはべたべたとした湿気を感じさせる。ハワイの暖かい気温に加え、そうした層を感じさせない気候が体を軽くしてくれる。手で空を切っても何も抵抗するものがない。1週間の滞在の間、どうやったらこの気候日本に持って帰れるかなあなんて空想を描き続けていた。

最初に泊まったカハラマンダリンはワイキキから離れた高級住宅地の近くに建っている。ワイキキの騒がしさが嫌いな人には、静かなビーチは向いているだろう。ダイヤモンドヘッドの反対側にあり、山の方に夕日が落ちる形になる。ホテルの建物自体はごく普通の建物だったがホテルの人たちは気さくに対応してくれた。ちなみにワイヤレスLANがあるかどうか聞いてみた。最初はあるっていっていていろいろ見てくれたのだけれども、結局はなくて、部屋についているDSLサービスを使っていた。24時間で$15.63。結構いい値段だ。

ここの見所はなんといってもラグーンにいる亀とイルカ(イルカの動画)。ここで飼っていてお互いで遊んでじゃれているイルカを見ているのは楽しい。あの空気口のようなところから噴気するところも間近に見られる。希望すればイルカと遊ぶこともできる。最も子供ばかりだったが。6頭ほどのイルカは演技を教え込まれていて、イルカって賢いんだなあと思った。輪くぐりからジャンプから仰向けになってマグロ状態になってみんなのなされるがままになったりとか。朝食が終わる頃に午前のイルカ体験の時間が始まるらしく、すぐ横のラグーン脇でボーっと見ているとすぐに1時間とか過ぎてしまった。

カハラは数泊で終えてハレクラニに移る。やはりここはハワイでも一番いいホテルと言われているだけあり、2回目の今回も心地よく時を過ごせた。ハレクラニの良さはホテルの従業員の対応のよさとそれとないケアだろう。さすがホテルオークラが経営しているだけあって、日本人が好むSubtlenessを良くわきまえたサービスが心をくすぐってくれる。アメニティーもしっかりしているし、時折貝殻をお土産においておいてくれたり、フルーツがウェルカムのしるしにおかれていたり。去年改装したらしくテーマカラーの白がさらに映えていた。ちなみにこちらはワイヤレスLAN完備。ホテル内どこででも使える。しかも無料。仕事を持ち込んでのハワイにはもってこいのところだ。

ハレクラニのひとつの弱点はビーチで、浜辺は確かに狭い。それを期待していくのであればほかのビーチ沿いのホテルがいいだろう。Moana Surfriderとか。その代わりと言ってはなんだが、人々はプールサイドで時を過ごす。最近SpaHalekulaniができて、マッサージサービスも充実した。いやらしい意味でなく、他人に体を触られると言うのは気持ちいいものだと思う。体を任せた心地よい半睡眠状態。帰りの飛行機がなければ今でも体はほぐされたままだったかも。。。

後このホテルのいいところは料理がそれなりにうまい。期待はずれってことはないので、芝生や木に集う鳥の声を聞きながら、青い海とダイヤモンドヘッドを眺めつつ、そして波の音を軽く拾いつつ、しっかりとおいしい朝食をいただける。

ワイキキを拠点に今回はハワイ島に日帰りしてみた。朝2番目7時半ごろの国内線に乗ってほんの40分ほど。ハワイ島コナでレンタカーを借りた。ちなみにハワイではいろんなところにフリーペーパーやら宣伝用の地図のついたガイドブックなどがあるので、それらから推測してコナから12時間で西経路→キラウエア→ヒロ→コナって感じで回れるだろうと踏んだのだったが、これが間違い。結構思ってよりも遠く、80マイル/hr.で走ってもコナ→キラウエア→コナへ戻るコースで精一杯だった。これから行こうと思ってる人は気をつけたほうがいい。ちなみに寄ったのはカイルア・コナ近くのドトール直営コーヒー園と南西のベイ(名前忘れた)、キラウエアの3箇所のみ。それでもぎりぎりだった。スピード落としたり警察に捕まったりしてたらきっと帰りのフライト(18時チェックイン)に間に合わなかったろう。

ドトールの農園はコーヒーの木だけじゃなくてほかにもいろんなフルーツの草木が生えていて見て回ったが結構楽しかった。海側の急斜面を下りつつ見ていくのだが、下る途中に噴水があり、水平線を覗くように見ると水と空とが同じ色で一体化したこれまたハワイらしい風景に出会える。ここではよく結婚式を挙げる人がいるそうだ。静かなところだし、いい感じの式が挙げられそう。またこの農園にはTVの取材なんかもちょくちょく来るそうな。ツアーバスが来る前の午前の時間がやっぱりよさそうだ。

もうひとつ今回行ったのがラニカイビーチ。オアフだとハナウマベイやカイルアビーチに行くことが多いかもしれないが、ここは海岸線に並ぶ住宅の合間に10数本あるパブリックアプローチの小道を抜けてしか入れない浜だ。人は少なくて浜はすごくきれいだし、水平線も広く開けていて向こうにフタコブラクダの島がポツンポツンと見えるだけ。何もない分静かに寝そべってエメラルドブルーの海を眺めていることができる。車を止める駐車場はないので、近くの道端に路駐するしかない。

すっかり仕事に戻りハワイの癒しは薄れつつある。やっぱり誰でも半年に一度は癒しといい空気の補給が必要。次はどこに行くべか。