環境のページ

十数年前やってきた環境ブームもいったん落ち着いて、それなりに意識は高まったものの、やはり消費行動に押しやられているのが現状ではないでしょうか。
 しかし、環境問題は、近年のことではなく、その時代時代に比例した問題があったことは間違いないでしょう。大昔だって村ができて廃棄物が増えればその処理、環境に対する害はあっただろうし、潅漑で水を引けばいいことばかりでなくまわりのecosystem=生態系を変えてしまったこともあったでしょう。そう考えると環境問題はいつの時代にも起こるべきことで、終わることなく対応していかなければいけないことなのです。

[まず食生活環境]

 食べ物は人の体に直接大きく影響するものです。その食べ物はいまやさまざまな農薬、化学肥料、化学調味料など見た目と味を最優先させて科学的に作っているものが多いことは否めません。
 リンゴにはつや出しワックス、しその葉には、虫を食わないように殺虫剤が日常的にまかれています。虫が食ったっていいじゃないですか。虫が食べたいほどおいしく育っている証拠です。それを美しく蝶になる前の青虫が出るからって殺虫剤をまくなんて、ご飯に殺虫剤のふりかけをかけてるようなもの。漂白剤のシャワーを浴びるようなもの。できるだけ避けるべきです。
 とはいえ、なかなか見分けにくいもの。一番手っ取り早いのは、無農薬、有機栽培、あるいは反農薬の店を探すこと。ちょっと遠くに出れば必ず1軒や2軒はあるはず。一般のスーパーでも一部無農薬や有機栽培の野菜を売っていたりするので、覗いてみましょう。

  • 食品の安全性関係(農林水産省)
  •  確かにそういう野菜や果物は割高。でも、目に見えないうちに日常体を蝕まれていることを考えれば、それもそれほどの価値があるはず。野菜ばかりでなく、肉や魚も体によりいいものを食べましょう。狭い不衛生な小屋で運動不足でただ太らせている家畜に、病気がちだからといって抗生物質を与えたり、ハイリターン(高収益)を求めてどじょうが行水するかのように生け簀に詰め込む養殖。牛は、ゆったりと牧場をさまよいながら牧草を食べて育つ方が健康。豚もしかり。鶏もモヤシのように白い卵ではなく、広い土地を走り回って自然の形で生きる鶏が生んだ放鶏卵の方が体によさそう。

    無農薬/低農薬、有機栽培を食べよう
  • らでぃっしゅぼーや
  • 大地を守る会
  • anew
  • Yahoo! JAPAN検索結果「オーガニック」


  • [ごみを減らそう]

     ごみは、世界中どこへいっても問題となっている環境問題です。人口が増えれば、それだけ消費が増え、使う商品も増える。この必然性は経済発展には欠かせないことですが、私たちの住む環境を考えるときは、どうしてもマイナス要因とならざるを得ないものです。では、この問題で「妥協」することはできないのでしょうか。ある程度の発展と問題の深刻化に歯止めをかけるにはどうしたらいいでしょうか。ごみ問題を考えるときにpre-cycle/recycle/reuseという3つのキーワードがあります。

    [pre-cycle]
    ごみを減らすにはまず新しいごみを作らないこと。これが一番。買い物をするとき、トートバッグを持っていって、スーパーでもらえるプラスチックの袋を「袋はいりません」という一言でその分のごみ処理が少なくなる。スーパーによっては、経費削減と環境問題を理由に袋を有料にしているところもあります。癖さえつければ、バッグを持っていくことなんて大したことではない。財布も入れられるし。

    何よりも物を買わないこと。それがごみを生み出さない秘訣。「これ欲しい!」と思ったときに、一瞬でいいから、考えてみましょう。「本当に欲しいんだろうか」「すぐに飽きちゃわないだろうか」本当に使っていくのなら、買いましょう。3日後に押し入れの奥に押し込まれるような物ならば、やめときましょ、ねっ!

    [recycle]
    木は、枯れても土に還りますが、紙は分解されるまでに何年もかかる。プラスチックは、そのまま埋め立てれば半永久的にそのまんま。金属も溶かして再利用すれば半永久的にごみにならずにすむもの。コピー用紙やプリンター用紙は、試し刷りぐらいなら、印刷しくじったごみペーパーの裏を使ってプリント。空き瓶は、ジャム系なら蓋も付いているので同じ用に再利用(でも、熱湯消毒するのを忘れずに)。あるいは、小銭を貯める貯金箱に。飲み終わったきれいなワインボトルは、水差しにとか。いろいろ知恵を絞りましょう。

    そうは言っても、大規模な再利用(recycle)は、個人レベルではなかなかできないもの。飲み終わった牛乳のパックや発泡トレーなどは、大抵一般のスーパーでリサイクルボックスを置いてあるので持ち込みましょう。まとめてrecycleしてこそ、再利用の効率も上がります。たくさん持ち込めば、店の方もリサイクルボックスの重要性を再認識するはず。ためらうことなくリサイクル。

    多くのまちでは、リサイクルボックスをごみ捨て場に備えて、毎週一回瓶や缶などの回収をしているところがあります。もしあなたのまちで回収をしていなければ、一度市役所に要望を送ってみては?問題提起になるかも。

    [reuse]
    わたしは、こたつを拾ったこともあるし、小物入れや本立て、炊飯器なども拾って使っていた。なぜか、使えるものを途中で新しいものに買い換えてしまう癖がある日本人。どうしてこうも日本人は新しもの好きなんでしょう。まだまだ走るのに日本でスクラップにされようとしている車、ロシアへ輸出され現役で走っている。reuseは、一番いまある資源を有効に活かせる方法。recycleのようにものを溶かしたり再加工するエネルギーと手間は一切いらない。必要なのは、「使えなくなってしまったかな?いらないな?」と思ってしまうものを修理したり、ほかに欲しい人を見つけて譲ってあげるか。なにかと近所付き合いが薄れている世情。 フリーマーケットはreuseそのもの。最近ではオークションなんかもあるのでみんなで参加しましょう!

    [アルタネティブ・ライフ]

     地球の資源は限りあるものです。掘り出す鉱石や石油は何万年もかけて生成されたもの。野菜だって育てればそれだけ土は痩せる。安くなる牛肉だって、急激に牛の数を増やしすぎた牧場では、牛を充分に育てるための牧草が足りなくなる状態。

     では、その足りなくなった資源をどう補給すべきだろうか。核融合で計り知れないエネルギーを持つ原子力発電をあちこちに立てるのが得策だろうか。栄養剤を日夜飲むサラーリーマンみたいに、野菜にも化学的に配合した肥料をやって強引に育たせるのがいいのだろうか。私はそうは思いません。

     まず、考えてみましょう。果たしてそんな科学的、人為的に作ったものがそれほど必要でしょうか。健康を害してまでそしてオゾン層を破壊してまで、大企業が作った商品に買わされていてもいいんでしょうか。

     できることからやってみましょう。次のリストが初めの一歩。

    ○有機・無農薬野菜を選んで買って、オーガニックファーマーを応援する。 (オーガニック野菜は、有機・無農薬だから高いのではなく、その出荷量が少ないからまだまだ高いんです)

    ○無駄な電気は消す。 でんこちゃんじゃないけど、無駄に電気をつけてませんか?天気のいい日なんかはぜんぜん部屋の電気を消していてもかなり明るいもの。暖冷房も服1枚着る着ないでかなり変わるもの。あとこまめな電気器具の掃除は、冷暖/照明効果を格段に高めます。

    ○アルタネティブ発電もしあなたの家がお金持ちなら、太陽発電、もっと金持ちなら、 風力発電を検討する。これほど有効でかつ使われていない発電源はないでしょう。まだまだ高いけど、普及が価格を下げてくれることでしょう。

    ○食品は、必ずラベルを見てから買う。あなたは、スーパーで食べ物を買うとき、ラベルを見てますか?同じ 豆腐でも化学的な消泡剤を使っているものと使っていないものが。牛乳の高温殺菌と低温殺菌の違いを知っていますか?加工した魚類にどれほどの添加物が使われているかトレーの裏側に隠してあるラベルをチェックしていますか?あなたは買っている牛肉がどんな状態で育てられた牛の肉か気にしてますか?最近格段と多品種になってきたレトルトパウチされた調味料(中華とかパスタ用とか)。これらに化学調味料(特にmsg )が使われているのを知っていますか?家で作ればmsgなしで作れるのに。いまちまたでよく売られている「簡単に料理」できる加工食品のほとんどに化学調味料が使われています。化学調味料が体に及ぼす影響はまだまだ未知の部分が多いのです。

    ○栄養素は、自然な形でとる。なかなか体内に吸収されないといわれているビタミン剤やカルシウムタブレットなどは、どうしてもとれないときの補助剤として使いましょう。自然の野菜こそが、いろんな栄養素が一度にとれる最高の栄養剤なんです。


    あなたが思うアルタネティブライフの方法をこのリストに追加しましょう。
    メールを送って下さい。このリストにつけ加えます。mail to (mr.) hidetsugu tonomura at tono@big.or.jp


    [環境関連サイトのリスト]
    環境基準値hp
    http://www.dojindo.co.jp/glocal/stndrd.value/stndrd.home.html

    農薬と毒物学のページ
    http://ace.ace.orst.edu/info/extoxnet/ghindex.html

    Yahoo! JAPANトピックス「原子力」
    http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/nuclear_fuel/

    東電原子力発電所公開情報
    http://www.tepco.co.jp/nu/index-j.html


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