この世界を理解する上で、変異現象、そして宗教と並んで大事な要素となるのが、『霊子』(エーテル)と呼ばれるエネルギーです。
○霊子物質
霊子(エーテル)はエネルギー物質の1つとして考えられています。聖歴789年のエルモア地方は、文明的には我々の世界の産業革命期と同等のレベルですが、エネルギー源は石炭や石油のような化石エネルギーだけではなく、霊子エネルギーを含む『霊子物質』(エーテルマター)も用いられています。
霊子物質は『霊子機関』の燃料として利用されています。霊子物質かどうかは見た目でもだいたい区別することができますが、正式には霊子機関の基盤の一部を流用した、簡単な検知器によって鑑定しています。
▼種類
霊子は微かな青い光を放つ粒子なのですが、物質として存在する場合は青く透き通った固体(結晶)や液体などの様々な形態を取ります。
一般に知られているのは、液体状で存在する『霊水』(エーテルウォーター)、固体状の『霊石』(エーテルストーン)の2つであり、それぞれエネルギー源として広く利用されています。この他にも気体状の『霊風』(エーテルウィンド)、粉末霊石(霊石のかけら)と言われる青白い粒状の『霊砂』(エーテルダスト)といったものが存在しますが、この2つはエネルギー源としては用いられておりません。
○霊子エネルギー
霊子エネルギーは『燃料価』(エネルギー・ポイント:EP)という単位で取り扱われます。1EPは100kgのものを100km運搬するのに等しいエネルギーです。
霊水と霊石では含まれるエネルギー量が異なります。それぞれに含まれるエネルギーの量は、燃料価として表わされます。これは1リットル単位で示されます。一般に流通しているのは霊水であり、霊石は希少品として扱われています。これが目的で行なわれる戦争も数多くあり、現在も霊石鉱田を巡ってライヒスデールやユークレイといった国家が交戦しています。
◆燃料とEP
名称 燃料価 価格(エラン) 霊石(1L) 10EP 1500〜 霊水(1L) 5EP 500〜 霊砂(1L) 1EP ― 石炭 5EP 200〜300
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