一般植物/タ行

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▼タカアヤメ
 アヤメの変異種で、普通のものより背丈が50cmも高くなりますが、花の形に違いはありません。ロンデニアの首都の名であるアイリストールの語源ともなった植物です。古くは魔除けとして軒先に吊しておく習慣があったようで、今でも夏になると家の前にこの花を飾っている家を見かけることがあります。

・不明度:3
・生息地:ロンデニア


▼タカノクチバシ(鷹の嘴)
 杉の仲間の針葉樹ですが、葉の先が鷹の嘴のように弧を描いています。樹液の粘着性が非常に強いため、木こりや猟師がノリの代用として使っていました。

・不明度:6
・生息地:北部


▼タニレンゲ(谷レンゲ)
 岩に着生している小さなレンゲで、名前のように谷間でよく見かけます。葉に解熱作用があるため、昔はよく薬として使われていました。

・不明度:5
・生息地:南部


▼チドリソウ(千鳥草)
 千鳥の嘴のような実をつける植物です。この実が風に吹かれると、餌をつついている仕草にまるでそっくりなことから、この名がつきました。この実は生姜のような味がし、料理の匂い消しなどに使われています。

・不明度:3
・生息地:中西部


▼チャキャベツ(茶キャベツ)
 土キャベツとも呼ばれるもので、葉が半分以上も土にもぐっています。というのは、このキャベツは根にあたるものを持たず、葉に生えている微細な毛から水や養分を吸収するためです。非常に風味がよく、茶色の王冠と呼ばれることもあります。

・不明度:2
・生息地:北部


▼ツエツキオトコ(杖突き男)
 頭を垂れた花から長い柱頭が突き出ている姿が杖をついているように見えることから、このような名前になりました。ジャスミンのような香りを放ち、精神安定剤のような使われ方をします。

・不明度:6
・生息地:中央部


▼ツキヨギク(月夜菊)
 満月のように丸い花を咲かせる菊です。この花は天気に応じて花を開閉する性質があり、花の咲き具合で翌日の天気を予想することができます。

・不明度:3
・生息地:東部


▼ツバサフキ(翼蕗)
 フキの一種ですが、葉の形が鳥の翼を広げたように見えるため、このように名付けられました。よく男の子たちがこれを背中につけて、鳥の真似をして遊んだりします。普通のフキのように食用として利用されます。

・不明度:2
・生息地:全域


▼ツメツボミ(爪蕾)
 アサガオの仲間で、花の先端のほんの少しだけが紅色をしています。蕾のときは、この紅がマニュキアを塗った女性の爪に見えることから、このように呼ばれています。

・不明度:4
・生息地:南西部


▼ツルギチャ(剣茶)
 黄緑色の葉をつける潅木で、葉は細長い剣のように見えます。これを刻んで茶にすることができ、非常に体が暖まるので寒気止めとして利用されています。

・不明度:6
・生息地:北部


▼テツノイトクズ(鉄の糸屑)
 鈍色の糸くずのように細い花を咲かせる植物です。この花は食用であり、そのまま油で揚げてつけ合わせとして出されます。油を通すと鮮やかな橙色に変化し、味そのものよりも見た目を楽しむものです。

・不明度:3
・生息地:中部〜南部


▼テトラティー
 非常に大きな八重の赤い花をつける潅木で、花の重みで枝先が下を向いています。そのため、花が葉の下で雨宿りしてるみたいに見えることから、別名を雨宿りといいます。テトラティーというのは、葉が必ず4枚で花を囲んでいることと、ミントの香りのするお茶になることから、このように名付けられました。

・不明度:3
・生息地:南部


▼テンビンツツキ(天秤つつき)
 別名を安らぎの樹という林に生えている低木で、2つの実を対称に枝先につけます。これが風に揺れる様を天秤に例えて、テンビンツツキと呼ばれています。茶色の実は中に空気を多く含んでおり、揚げるとクルトンのようにさくさくした感じになります。よくスープに浮かべて食べられています。

・不明度:4
・生息地:中部〜西部


▼ドウクツジュ(洞窟樹)
 内部に幾つもの穴が縦横無尽に通っており、幹を叩くと乾いた音が響きます。空洞部分は外部からも繋がっており、幹の途中には幾つも入り口が見えています。この穴の中には多くの動物が巣をつくっていますが、木質そのものは非常に硬く、新たに幹に穴をあけるのは困難です。どうしてこのような構造を持つに至ったのかはわかりませんが、巣穴からは食べこぼしや糞が根元に落ちて来るため、動物に住処を提供することで養分を得ているのだという説があります。

・不明度:2
・生息地:全域


▼ドクギキョウ(毒桔梗)
 花が桔梗に似ているため、ドクギキョウの名で呼ばれていますが、実際はまったく違う種類の花で、葉の形がヨモギによく似ています。この葉は毒の成分を含んでおり、これを口に含むと嘔吐感に見舞われます。しかし命に影響はないため、医療にも利用されています。

・不明度:3
・生息地:全域


▼ドクヒナギク(毒雛菊)
 普通に野原に生えている桃色のヒナギクの仲間ですが、葉に強力な致死毒が含まれています。子供が間違ってこれを口にして死亡することもあるため、デス・デイジーとも呼ばれています。

・不明度:2
・生息地:西部


▼トケイカエデ(時計楓)
 カエデの仲間で、時間によって葉の色を微かに変えることから、このように呼ばれるようになりました。基本的に少し茶色がかった緑色をしているのですが、朝は青みが強く、時間が経つにつれて赤みがかってきます。よく気移りする性格を、時計楓のようだという地域もあります。

・不明度:4
・生息地:北部〜中部


▼トゲイチョウ(棘銀杏)
 イチョウとなっていますが、葉の形がイチョウに似ているだけで、まったく違う種類の植物です。茎に薔薇のような棘が生えており、ナツメのような形のかたい実をつけます。この実は咳止めとしての効果があります。

・不明度:6
・生息地:南部


▼ドラゴンズ・アイ
 竜の瞳のように大きな、しかも目のような模様のある実をつける低木で、高山の中腹当たりに生えています。この実は幻覚作用がありますが、熱をかけると毒成分は失われ、食用とすることができます。ただし、非常に灰汁が出るので、時間をかけて煮込まなければなりません。

・不明度:8
・生息地:カイテイン


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