動物/鳥類


 


▼おしゃべり鳥(チャット・バード)
 淡い青色をした体長10cmほどの小鳥です。この鳥は人まねをすることができ、かなり鮮明に言葉を話すことができます。このように愛玩動物となりうる要素を備えていながら、彼らは人々にひどく忌み嫌われています。その理由は、この鳥が心を覗く能力をもっているからです。しかもそれだけにはとどまらず、表にあらわしたくない気持ちから順に喋り歩きます。また、個体が得た情報を群れで共有することが出来るようで、方々で本心を言いふらされる場合もあるのだといいます。かつて、この鳥が大群で押し寄せた街では、それが原因で暴動にまで発展したという記録が残っています。

・不明度:1
・生息地:全域/森林、林縁部など


▼幻想鳥/フェザー・ファンタズム
 光沢のある青い羽毛で覆われた、ルリビタキに似た小鳥です。特徴的な冠羽を持ち、目の上から白い飾り羽根が飛び出しています。
 彼らは幻想的な出来事を引き起こす存在として知られており、昔から様々な伝承が語り継がれています。たとえば、探している人物と引き合わせてくれたり、子供たちを妖精の世界に連れて行ったり、思いがけない幸せを届けてくれるといった具合です。これらの現象が起こる前には、夢などで予兆を感じ取る場合が多いといいます。また、この不思議な力は羽根に宿っているのだという話もあり、彼らの羽根を持つ者にはいずれ幸運が訪れるのだと、多くの地域で伝えられています。

・不明度:3
・生息地:不明


▼サミュエル鳥
 身長1m前後の、ペリカンによく似た姿をした鳥です。生息数は少なく、その生態もほとんどわかっておりません。サミュエル鳥というのは、最初に人間の前に現われたものがサミュエルと名付けられたことから、正式な名称になりました。
 非常に知能の高い種族で、人間の子供程度の理解力を持っていると考えられています。翼の先の骨は指のように動かすことが可能で、木の枝や石を道具として使いこなします。彼らは人間のような姿勢で歩きますが、そのかわりに飛ぶのはあまり得意ではなく、せいぜいニワトリと同じ程度しか飛べません。ただし滑空は得意で、断崖から風に乗って数キロ先まで移動できるようです。

・不明度:8
・生息地:不明


▼土蹴り鳥(ソイル・キッカー)
 体長30cm程度のクイナの仲間で、背中側は茶褐色の地味な色をしていますが、黒い顔にオレンジ色の嘴が印象的な鳥です。群れをつくる渡り鳥で、季節に応じて移動しながら暮らしています。彼らに特徴的な行動は、外敵が近づいて来た時に地面を蹴り、泥や石を飛ばして威嚇することです。場合によっては大きな怪我をすることもあるので、攻撃してきた時はすぐさま逃げ出した方がよいでしょう。

・不明度:5
・生息地:全域/湿地、湖沼など


▼ナイト・クロウ(夜鴉)
 夜に悲しげな鳴き声を響かせるカラスで、地域によっては悲鳴鳥という名で知られています。この鳥が鳴く夜は死者が出るという伝承があるため、古くから広い地域で人々に忌み嫌われてきました。しかし、夜行性で黒い羽毛に包まれているため、実際には殆ど目撃されることがなく、本当の鳴き声を知る者でさえ滅多にいないという珍しい種です。

・不明度:3
・生息地:不明


▼ニードル・バード
 体長15cmほどの小型の鳥で、ウグイス色と黄色の羽毛で彩られています。木の枝先などに巣をつくって生活しますが、半年に1度は住処を変えるようです。彼らは肉食性で非常に攻撃的です。針のように鋭い嘴をもっており、ハチのような音を立てながら高速で獲物に接近して、そのまま嘴を突き立てます。最低でも10羽以上の群れをつくり、大型動物にも平気で襲い掛かるため注意しなければなりません。

・不明度:5
・生息地:南部/森林、林縁部など


▼ピック=ペッカー
 キツツキの一種で、茶色の羽毛に白の鹿の子模様が入った、森で目立たない配色をしています。彼らは虫を食べるために、その鋭い嘴で樹木に穴を開けたり、植物の茎をちぎり倒したりします。このため、農業や林業に従事する人々からは害鳥として嫌われています。

・不明度:2
・生息地:全域/森林、林縁部など


▼フクロウ賢者
 森林に住む体長1mほどのフクロウですが、通常の動物とは異なり非常に高い知能を持っています。また、言葉を話すことはできませんが、心話の能力をもっているため、相手と心を通わせることができます。
 目撃例は殆どなく、実際にどのような生活をしているのかは判明しておりませんが、あまり飛ぶのが得意ではないようで、普段はじっと木の枝にとまっているといいます。賢者と呼ばれるにふさわしく物知りで、尋ねられたことには知る限り答えます。しかし邪心や欲得にとらわれた者は、相手にしないと言われています。

・不明度:8
・生息地:全域/森林


▼フレイムバード
 紅色の羽毛をもつ尾の長い美しい鳥で、翼開長が6〜7mにも達する大型動物です。かつてジグラットの人々に乱獲されたため、一時は絶滅寸前にまで追い込まれましたが、現在では以前の7割くらいの生息数に回復しています。
 その名の通り火炎を操る能力をもっており、翼の羽ばたきによって炎を生み出すことが出来ます。また、火炎に対する耐性をもっており、いかなる炎によっても傷つくことはないようです。

・不明度:2
・生息地:ジグラット周辺/山岳地帯


▼ワニガラス
 カラスのような黒い鳥で、体長は60cm程度です。嘴がワニのように幅広の形をしており、羽毛は鱗のように硬くなっています。水中でも自由に呼吸できる能力を持ち、多くの場合は水の中に潜って顔だけを出しています。普段は魚類、水生昆虫、甲殻類などを食べて生活していますが、水辺に寄って来た鳥や小動物を襲うこともあります。また、動くものに対して飛びつく習性もあるため、人間が足を噛まれることも珍しくないようです。

・不明度:4
・生息地:西部/湿地、湖沼、河川など


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