<1>スウィント地方 ペトラーシャ、フレイディオン、ルクレイドと接する地域で、ルーエンス山脈の西端近くに位置します。かつては現ルクレイド北部の鉄山地帯までを領有しておりましたが、メルリィナ継承戦争でこの地を失っています。 <2>セーディア地方ルーエンス山脈の中南部域に位置する地域で、4000m以上の高峰が軒を連ねているため、メルリィナの屋根と呼ばれています。急勾配の斜面が多く、大雨の時期にはいつも麓の町は膝の高さぐらいまで水で覆われてしまいます。このため家々の前には、止水板をはめ込むための木枠が備え付けてあり、住民は警報と共に一斉に人工の川を作り上げます。また、金持ちの中には2階の屋根に小舟を吊しておき、いざという時にはすぐに避難できるようにしている者もいます。 <3>エリーディア地方全域に広大な森林が広がっており、南部の町は木材資源を活かした木彫り細工で有名です。一部の地域では漆器も作られています。南部のベリエーリュ地方とルワール大公国との境目にあるシュルツ山は、もともとは全域をメルリィナが所有しており、東部地域は特に鉱工業で栄えておりました。しかし、聖歴523年に起きた国境戦争に破れたため、その半分がルワール大公国に割譲されております。また、西部山地は廃坑が多くなっており、麓の鉱山町もその殆どが廃墟となっています。 ▼化石森 <4>フィンゴーニャ地方北部は山地と平野の中間に位置しており、高原地帯が広がっています。この付近は酪農が盛んで、南へゆくにつれて耕作地の割合が増えてゆきます。北東部の他地方との境目には、古くから銀山として知られるシルベルト山がそびえています。 ▼パリュウス市 ▼トルレアン <5>エルメル地方北部の穀倉地帯であり、東部全域にファーゴ平野が広がっています。ここではトウモロコシ、やブドウなどの栽培が盛んに行われており、見渡す限り自然の緑で埋め尽くされています。北西部はシルベルト山からなだらかに傾斜しており、山地中腹から地下を流れる伏流水により、一部は湿地帯となっています。 ▼エルメアータ市(首都) <6>ベリエーリュ地方シュルツ山の南に位置しており、メルリィナ継承戦争では最大の激戦区となった場所です。南部は一時的にルワールの占領地でしたが、戦後の和平条約により捕虜とともに返還されております。現在も継承戦争時に破壊された砦の跡地が点在しており、その付近ではリビングデッドが特に多く出没します。 ▼サーティス市 <7>シュビック地方ルクレイドと接する中西部の地域で、現在は農業と交易で栄えています。これはここ数十年の間に行った治水事業と道路工事の成果によるものです。ルーエンス山脈から流れてくる川に北東部の高地からの雨水が流れ込んで来るために、一帯では古くから洪水に悩まされてきたのですが、水路と人工湖がつくられるようになってからは水害が減少しています。これらの工事は農民に課せられた夫役であったために、反乱が相次ぐなど不穏な空気が流れていた時期もありましたが、現在の住民たちは先祖の業績を誇りに思っています。 ▼ルル市 <8>システファイン地方国家中南部に位置する地域で、中部の高地を境にして西部と東部で様子が大きく異なります。西部は高原地帯となり、野菜の栽培や酪農が主要産業となります。東部は平野が広がっており、豊かな穀倉地帯として国家を支えています。 ▼ハイムリア市 <9>フィルアルダス地方ルワール大公国と国境を接する地域で、ベリエーリュ地方と同様に継承戦争時は激戦地となりました。北部は戦後の条約で返還された土地で、一時的にルワールの占領地となっておりました。土地は南へ進むに従って標高が高くなり、南部のザルネイ山岳地帯の付近は一帯が牧場となっています。 ▼サリカット市 ▼カトラシア市 <10>ローヴェル地方アリアナ海に面しており、この国で港を持つ唯一の地方となります。漁業や国外交易で栄えた地域で、あまり頻繁に利用されていなった北部の低地も、現在は少しずつ工場が建てられるようになっています。 ▼マーテルロー市 <11>シャーウッド地方国家南部に位置しますが、東部のランカスティア半島との境は断崖で隔てられており、南との交通は行われていません。北部はリラ川が横断しており、流域には大規模な田園地帯が広がっています。 ▼リューディア市 <12>レリアル地方国家の南東部に位置する地域で、シャーウッド地方と同様、断崖が存在するために南部との交通はありません。東部にはザルネイ山岳地帯がそびえており、ボーキサイトなど数種類の鉱物資源の採掘が行われています。 先頭へ |