霊子喰らい
○判定
▼不明度:4
衝撃度:1▼判定技能
一般分野:怪物知識(一般:記憶+異端知識)
専門分野:異端判別/怪異(専門:記憶+異端知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:霊子喰らい/エーテル・イーター
認識:怪物/注意/忌避
利用:なし▼生息地域:全域/霊石鉱山、町中(工場など)
活動期:不定
遭遇頻度:非常にまれ
出現数:単独〜十数体
反応:中立〜敵対的▼外見:
青白く輝く透き通った不定形の塊で、体積は1リットルほどです。普段はこぼれた液体のような扁平な姿で存在します。▼概要:
霊石や霊水などの霊子物質を狙う怪物で、これらの採掘現場や霊子機関を襲うことが多いようです。生物に飛びついてくることもあるので、見かけたら距離を取るべきでしょう。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:怪物/異形のもの/不定形
▼詳細情報:
霊子物質を食べることでエネルギーを得ている怪物で、特に反応中のエネルギーを放出している霊子物質に強く反応するため、稼働している霊子機関には特によく近寄ってきます。基本的に、霊子物質を吸収してしまえば、満足してその場からいなくなります。
それ以外に悪さをすることは少ないのですが、出現を予測することもできず、そこそこ力も強いので厄介な相手と言えるでしょう。町中であれば大した事態にはならないでしょうが、仮に外洋を航行するような船舶に入り込んだりした場合は、命に関わる大問題となってしまいます。また、まったく対策を取らないままだと、そこを餌場としてしまうので非常に厄介なことになります。
アメーバ質の体を持っていますが、生物としての構造は既存のものとあまりにも異質で、細胞の中にも機能が特定できないような器官が多数存在しています。正体はまったくわかっておらず、殺してもドロっとした液体として拡散してしまうだけです。なお、幾何学模様のような複雑な図形を描く、繊維状物質の塊のある場所が中核部分とされていますが、ほとんど透明に近いくらい透き通っているので、明かりの中ではよほど接近しないと視認できません。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力: 7 敏捷: 5 器用: ―
記憶: ― 判断: ― 感応: 5 霊力: 9▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 9 精神値: 9
自我抵抗: ― 自我値: ―
生命抵抗: 7 生命値: 7▼行動力:10
▼移動力: 1
▼状態変化:気絶なし
知能:なし
弱点:なし
属性:聖気
感覚:霊的感覚
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
格闘攻撃:接触 5(体当たり:―)▼回避
戦闘防御: 5
反射回避: 5
防御値:なし▼戦闘方法:
普通に攻撃することはできますが、不定形なので機械の隙間にもぐり込むことができますし、飛び道具も効かないので倒しにくい相手です。一般には、油をかけて燃やしてしまうのがよいとされていますが、それも簡単に逃げられてしまうような場所があれば、一時的に追い払う程度にしか役に立ちません。
なお、彼らは吸魂の能力をもっており、あまり執拗に追い回すと布のように薄く広がって生物を包み込んでから、精神値を奪おうとします。
○特殊能力(専門:+2)
▼心理影響の無効化(自動発動)
心理、感情、判断力に影響する術法や特殊能力などを無効とすることができます。▼通常攻撃の半減化(自動発動)
通常の物理攻撃によるダメージを自動的に半減(四捨五入)します。ダメージ半減化の計算は、生命値を減少させる直前の段階で行なって下さい。▼通常攻撃の最少化/飛び道具(自動発動)
飛び道具による攻撃では、1度に1ポイントしかダメージを与えることが出来ません。また、武器に魔力を付与したとしても、付与した魔力+1ポイントのダメージとなります。▼吸魂(能動発動)
能力:― 作用:効果値5±0 対抗:精神抵抗
距離:接触 時間:永久 範囲:1対象
効果:接触した対象の精神値を奪うことが出来ます。▼霊子感知(自動発動)
距離:自身 時間:― 範囲:半径100m
効果:霊子物質や反応中の霊子の存在を感知することが出来ます。▼霊子吸収(自動発動)
能力:― 作用:― 対抗:―
距離:接触 時間:永久 範囲:1対象
効果:霊子物質から直接エネルギーを吸収し、それを利用して活動することが出来ます。1ラウンドの接触により、10EPを吸収します。
○バリエーション(専門:+4)
・複数の個体が集合して大きな塊になったところを目撃した例がありますが、この状態で活動し続けられるのかはわかりません。偶然か、あるいは霊子物質に群がっていただけではないかと考えられています。
・夜間に発光して明滅していたところを目撃した記録がありますが、実際のところは定かではありません。
・槍型の殻状構造を持ち、触手を備えていた個体を見たという報告がありますが、まったく別種の生物(おそらく変異体)ではないかと考えられています。
○未知(不明)
霊子物質をエネルギー源として活動することができる特殊な生命体です。彼らは、生体霊子機関とも呼べる存在で、実は現行の霊子機関よりも高効率でエネルギーを利用することができます。そのため、1度エネルギーを補給した後は、かなり長期のあいだ何も補給せずに活動し続けることができ、それによって目撃例が少なくなっているともいえます。
エネルギー変換を行う器官は、一般に中核と思われている繊維構造を持つ部分(核様体)であり、これは霊子機関の基盤を構成する真金の刻印パターンによく似ています。しかし、複雑な立体構造をとっているため、現在の科学技術では表面構造しか把握することができません。ですから、この構造をそのまま模倣しても、霊子機関の効率を上げることは不可能です。また、死亡した時点から核様体は崩壊してゆくので、ゆっくり観察することも不可能でしょう。
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暗黒水
○判定
▼不明度:4
衝撃度:1▼判定技能
一般分野:怪物知識(一般:記憶+異端知識)
専門分野:異端判別/怪異(専門:記憶+異端知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:暗黒水
認識:怪物/危険/忌避
利用:なし▼生息地域:全域/油田、町中(工場など)
活動期:不定
遭遇頻度:まれ
出現数:単独〜数十体
反応:中立▼外見:
粘性のある黒い液体の塊で不定形です。広がると2m四方くらいの大きさになります。▼概要:
石油で構成されている怪物で、粘性のある液体の塊です。この怪物は暖かい場所を好むらしく、ランプの近くや機械の隙間にもぐり込んでいることがあります。しかし、火を近づけると爆発するようで、大爆発を起こして死者まで出した工場もあります。危険を感じたらすぐさま逃げるのが得策でしょう。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:怪物/異形のもの/不定形
▼詳細情報:
石油を含んだ体を持つアメーバ様の怪物で、熱をエネルギー源としているようです。普段は食料を取らず、体をいっぱいに広げて日光に当たって生活してします。しかし、より強い熱を感知するとアメーバのように体を動かし、熱源へと移動します。暗黒水が熱を吸収することによって蒸気機関が停止することもあります。
暗黒水の厄介なところは、火によって爆発するということです。しかも、熱を感知するとその熱源が何であれ近づいてくるので、火にも恐れずに飛び込んできます。この怪物がもぐり込んでいることを知らずに機関に火を入れたために、大爆発を起こした工場も存在します。普段はどのような場所で生息しているかわかっておりませんが、熱を伝って移動してくることから、工場の排水口などから入り込むことが多いようです。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力: 8 敏捷: 4 器用: ―
記憶: ― 判断: ― 感応: 4 霊力: 4▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 4 精神値: 4
自我抵抗: ― 自我値: ―
生命抵抗: 8 生命値: 8▼行動力:8
▼移動力:2
▼状態変化:気絶なし
知能:なし
弱点:火(爆発)
属性:聖気
感覚:温度感知
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
格闘攻撃:接触 4(体当たり:―)▼回避
戦闘防御: 4
反射回避: 4
防御値:なし▼戦闘方法:
生物に向かってくることはありませんので、その点を恐れることはありません。しかし、排除するには非常に厄介な相手です。掴もうとしてもすり抜けてしまいますし、隙間に潜り込まれたら手も足も出ません。普通の武器で攻撃してもまったく通用せず、飛び道具も効果がないようです。強い熱で相手をおびき寄せて密閉容器に入れるか、術法などで倒すほかないでしょう。
○特殊能力(専門:+2)
熱を感知する能力を持ち、その熱源が何であれ近づいてゆきます。しかし、同時に火によって爆発する性質もあるため、火の近くで見かけた場合は早急に排除するか、その場を逃げ出した方がよいでしょう。
▼心理影響の無効化(自動発動)
心理、感情、判断力に影響する術法や特殊能力などを無効とすることができます。▼通常攻撃の半減化(自動発動)
通常の物理攻撃によるダメージを自動的に半減(四捨五入)します。ダメージ半減化の計算は、生命値を減少させる直前の段階で行なって下さい。▼通常攻撃の最少化/飛び道具(自動発動)
飛び道具による攻撃では、1度に1ポイントしかダメージを与えることが出来ません。また、武器に魔力を付与したとしても、付与した魔力+1ポイントのダメージとなります。▼死の爆発(自動発動)
能力:― 作用:効果値15±0 対抗:反射回避
距離:0 時間:一瞬 範囲:半径10m
効果:火によって爆発する性質があります。
○バリエーション(専門:+4)
・温泉地などで優雅に暮らす種もいるようです。こういった場所では、あまり大型化しないことが知られています。
・油田でも発見されることから、石油から生まれた変異体ではないかという説もあります。しかし、実際に発生する現場を見た者はおりません。
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ブラインド・ブルー
○判定
▼不明度:4
衝撃度:3▼判定技能
一般分野:怪物知識(一般:記憶+異端知識)
専門分野:異端判別/異形(専門:記憶+異端知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:ブラインド・ブルー/アメーバ人
認識:怪物/危険/嫌悪
利用:なし▼生息地域:市街地
活動期:不定
遭遇頻度:きわめてまれ
出現数:単独〜数体
反応:不定▼外見:
澄んだ青色の体を持つ、人型をしたアメーバ状の怪物です。大きさも人間と同じくらいで、二足歩行を真似て立って歩きます。▼概要:
人に擬態する不定形の怪物で、人間、あるいはそれに類する形状をした種族だけに襲い掛かります。都市の下水道などに出没するので、非常に恐れられている生物です。
この怪物のもっとも厄介な点は、人間の死体に入り込んで中身を食べつくし、そのあと表皮を被って人間のふりをすることです。もちろん知性に欠けるので人間のような行動を取ることはありませんが、黙っている分には外見から区別することは不可能となります。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:怪物/異形のもの/不定形
▼詳細情報:
人型生物のみを標的とする珍しい怪物で、人間に擬態する性質を持ちますが、その由来や目的も明確にはなっておりません。
彼らは湿った場所を好みますが、水そのものは苦手なようで、人型の形状を維持できなくなると同時に、その場から移動することも不可能となります。また、体表から分泌する強酸の粘液も、水に濡れた状態では効果が薄れてしまいます。
逆に乾燥状態も非常に嫌う性質があり、粘液による効果も半減してしまいますし、長く乾いた状態に置かれた時は干涸びて死んでしまいます。また、砂などで体表を覆われた場合は衰弱してしまうようで、激しく暴れたりその場から逃げ去ろうとします。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力: 8 敏捷: 8 器用: 6
記憶: 4 判断: 4 感応: 7 霊力: 6▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 6 精神値:12
自我抵抗: 4 自我値: ―
生命抵抗:10 生命値:16▼行動力:11
▼移動力: 8
▼状態変化:気絶なし
知能:なし
弱点:水(移動困難、人型形状の崩壊)
:長期の乾燥状態(致死)
:砂(興奮、逃亡)
属性:聖気
感覚:通常
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
格闘攻撃:格闘全般 8(素手:―)
特殊攻撃:強酸の粘液(強度3)▼回避
戦闘防御: 8
反射回避: 7
防御値:なし▼戦闘方法:
相手に接触したり組み付いて、体表を覆う強酸性の粘液でダメージを与えます。
○特殊能力(専門:+2)
▼心理影響の無効化(自動発動)
心理、感情、判断力に影響する術法や特殊能力などを無効とすることができます。▼通常攻撃の最少化/飛び道具(自動発動)
飛び道具による攻撃では、1度に1ポイントしかダメージを与えることが出来ません。また、武器に魔力を付与したとしても、付与した魔力+1ポイントのダメージとなります。▼強酸/粘液(自動発動)
能力:― 作用:強度3 対抗:―
距離:接触 時間:永久 範囲:1対象
効果:体から強酸の粘液を分泌しています。この体液に接触した場合は、生命値に3ポイントのダメージを受けます。これは防具で減点することは出来ず、接触を回避するしかありません。
人型状態を維持できない場合は、以下の特殊能力を得ます。
▼通常攻撃の半減化(自動発動)
通常の物理攻撃によるダメージを自動的に半減(四捨五入)します。ダメージ半減化の計算は、生命値を減少させる直前の段階で行なって下さい。
○バリエーション(専門:+4)
・異なる体色の亜種が存在します。体色によって粘液の性質が異なり、強アルカリの粘液や毒を持つ個体もいるようです。
・人型以外の生物を襲う亜種もおり、本来は種を特定せず標的にする怪物だったのではないかと推測されています。
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バブリー・ブロブ
○判定
▼不明度:6
衝撃度:1▼判定技能
一般分野:怪物知識(一般:記憶+異端知識)
専門分野:異端判別/異形(専門:記憶+異端知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:バブリー・ブロブ/ポイズン・ブロブ
認識:怪物/危険/嫌悪
利用:なし▼生息地域:全域/湖沼、湿地、泥地など
活動期:不定
遭遇頻度:まれ
出現数:単独〜数体
反応:敵対的▼外見:
緑色のアメーバ状の怪物で、直径1mくらいの円状に薄く広がっています。体は透き通っており、注意して見れば中で細かな泡が動いていることがわかります。▼概要:
水場や湿地の表面に浮いている怪物で、体内に毒を含んでいることで知られています。沼の淀みや水面に浮かんだ藻類にも見えるため、知らずに近づいてしまうことがあります。彼らはそういった存在に対して毒液を吹きかけ、油断したところを取り込んで捕食します。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:怪物/異形のもの/不定形
▼詳細情報:
人間を襲うことで知られておりますが、実際には水場に近づいて来た昆虫、カエル、鳥といった動物を捕食したり、体を広げたまま水中に潜ってゆき、魚などの水中生物を主食としています。ただし、大型の動物でも区別せずに襲う上に、近づいて来た動くものには無差別に毒を吹きかける習性があるため、非常に恐ろしい存在として知られています。
ダメージ毒による攻撃も脅威ですが、魔力的な結界を張る特殊能力を持つことが、この怪物のもっとも厄介な点といえるでしょう。この結界を外部から破るためには、魔力による攻撃や魔力解除の術を用いるしかありません。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力: 8 敏捷: 6 器用: ―
記憶: ― 判断: ― 感応: 4 霊力: 8▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 8 精神値:14
自我抵抗: ― 自我値: ―
生命抵抗: 8 生命値:12▼行動力:10
▼移動力: 4
▼状態変化:通常
知能:なし
弱点:なし
属性:聖気
感覚:光感知/動体感知
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
特殊攻撃:ダメージ毒(効果値7±0)▼回避
戦闘防御: 6
反射回避: 4
防御値:なし▼戦闘方法:
接近した者には反射的に毒液による攻撃を仕掛ける習性があります。また、その攻撃で怯んだり足を止めた場合は、相手を魔力的な結界に取り込んで、毒による攻撃でじっくりと仕留めようとします。
○特殊能力(専門:+2)
▼心理影響の無効化(自動発動)
心理、感情、判断力に影響する術法や特殊能力などを無効とすることができます。▼通常攻撃の半減化(自動発動)
通常の物理攻撃によるダメージを自動的に半減(四捨五入)します。ダメージ半減化の計算は、生命値を減少させる直前の段階で行なって下さい。▼通常攻撃の最少化/飛び道具(自動発動)
飛び道具による攻撃では、1度に1ポイントしかダメージを与えることが出来ません。また、武器に魔力を付与したとしても、付与した魔力+1ポイントのダメージとなります。▼ダメージ毒/体液(能動発動)
能力:― 作用:効果値7±0 対抗:反射回避
距離:5m 時間:永久 範囲:1対象
効果:ダメージ毒を吹き付けて攻撃を行ないます。反射回避の判定に失敗した者は、生命値にダメージを受けることになります。▼結界/移動封じ(能動発動)
能力:― 作用:難易度5 対抗:精神抵抗
距離:0 時間:永久 範囲:影響範囲
効果:魔力の結界を張ることで、相手が影響範囲外へ移動することを封じることが出来ます。抵抗判定は毎ラウンド行なうことが可能で、抵抗に成功すれば外部への移動が可能となります。この結界は外部からの物理影響をも防ぐもので、精神抵抗に成功しなければ結界内へ侵入することは出来ません。なお、魔力による攻撃や解除などの達成値が難易度を上回れば、結界は消滅することになります。
○バリエーション(専門:+4)
・クラゲのような形状をとり、水中を泳ぎながら生活する個体の存在が報告されたことがあります。ただし、それが本当にバブリー・ブロブであったのかは定かではなく、別の変異体である可能性も考えられます。
・全方位に一斉に毒液を吐き出す個体も存在するようです。
・通常のバブリー・ブロブは直接攻撃は行ないませんが、体内に取り込んでから毒液でダメージを与えたり、窒息させようとする個体も過去に発見されています。
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カメレオン・ブロブ
○判定
▼不明度:6
衝撃度:3▼判定技能
一般分野:怪物知識(一般:記憶+異端知識)
専門分野:異端判別/異形(専門:記憶+異端知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:カメレオン・ブロブ
認識:怪物/危険/嫌悪
利用:なし▼生息地域:全域/森林など
活動期:不定
遭遇頻度:きわめてまれ
出現数:単独
反応:敵対的▼外見:
カメレオンの名が示す通り、体の色を変えて擬態することができるアメーバ状の怪物です。体積は1立方mくらいになり、伸び縮みしながら移動を行ないます。▼概要:
体色を自由に変化させる能力を持つ怪物で、通常は森林などで葉の間に隠れたり、幹にへばりついて下を獲物が通るのを待っています。そして、動物が近づくとそれに目掛けて落下し、相手を包み込んで体液を吸い取ろうとします。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:怪物/異形のもの/不定形
▼詳細情報:
擬態を行ない待ち伏せ型の狩りをする怪物で、普段は動かずにじっとしていることが殆どのようです。彼らは生物の体温を感知して反応しているらしく、より温度の高い方へと近づいてゆく性質があります。そのため蒸気機関などに寄って来ることもありますが、あまりに高温の場合は接触する前に近づくのを止め、次に温度の高い方へと移動を始めます。また、高温の熱源に囲まれた時は感覚器官が狂わされてしまうせいか、うろうろしたり無差別に襲い掛かるといった行動を取ることがあります。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力:15 敏捷: 5 器用: ―
記憶: ― 判断: ― 感応: 4 霊力: 4▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 4 精神値:10
自我抵抗: ― 自我値: ―
生命抵抗:15 生命値:21▼行動力: 9
▼移動力: 5
▼状態変化:通常
知能:なし
弱点:火(忌避)
属性:聖気
感覚:温度感知
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
格闘攻撃:組打ち 10(素手:―/絞め:―)
特殊攻撃:体液吸収(効果値8±0)▼回避
戦闘防御: 5
反射回避: 4
防御値:なし▼戦闘方法:
擬態した状態から相手に飛びかかり、包み込んで攻撃をしようとします。この攻撃に対しては戦闘防御による回避を行ない、対抗判定で負けた場合は捕縛状態に置かれることになります。
接触している相手には体液吸収の特殊能力が自動的に発動するため、逃げ出すまでの毎ラウンド、生命抵抗の判定を行なわなければなりません。また、捕らえた相手には絞めによる窒息攻撃が発動します。この攻撃から逃げ出すためには、組打ち(一般:体力+格闘)による対抗判定に勝利する必要があります。
なお、この怪物は細胞層が非常に薄いため、外から攻撃すると捕獲された者にもダメージを与えることになります。
○特殊能力(専門:+2)
▼心理影響の無効化(自動発動)
心理、感情、判断力に影響する術法や特殊能力などを無効とすることができます。▼通常攻撃の半減化(自動発動)
通常の物理攻撃によるダメージを自動的に半減(四捨五入)します。ダメージ半減化の計算は、生命値を減少させる直前の段階で行なって下さい。▼通常攻撃の最少化/飛び道具(自動発動)
飛び道具による攻撃では、1度に1ポイントしかダメージを与えることが出来ません。また、武器に魔力を付与したとしても、付与した魔力+1ポイントのダメージとなります。▼体色変化(能動発動)
能力:― 作用:難易度6 対抗:観察力
効果:難易度6の状態観察(一般:判断+観察力)の判定に成功しなければ、この生物の存在に気づくことは出来ません。▼体液吸収(自動発動)
能力:― 作用:効果値8±0 対抗:生命抵抗
距離:接触 時間:永久 範囲:1対象
効果:1ラウンド以上の接触が続いた時は、生命抵抗の判定を行なう必要があり、判定に失敗した者は生命値にダメージを負うことになります。
○バリエーション(専門:+4)
・水中に潜って獲物を待ち構えるウォーター・ブロブや、地面に広がって土に擬態するマッド・ブロブなど、個別の地形に特化した亜種も存在するようです。
・植物食に変化した亜種も存在するようです。このような亜種が森を枯らしたり、農作物に被害を与えるといった問題を起こすことがあります。
先頭へ
メタル・ブロブ
○判定
▼不明度:4
衝撃度:3▼判定技能
一般分野:動物知識(一般:記憶+生物知識)
専門分野:動物学(専門:記憶+生物知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:メタル・ブロブ
認識:怪物/注意/嫌悪
利用:鉱脈探索の指標▼生息地域:全域/鉱脈付近、工場周辺など
活動期:不定
遭遇頻度:まれ
出現数:単独〜数体
反応:不定▼外見:
金属的な光沢を放つ半不定形の怪物で、体積は50cm四方ほどになります。体色は取り込んだ金属によって異なるようです。球形もしくはクラゲ状の形態を取ることが多く、触手のような擬肢を体の下部に形成したり、転がって移動を行ないます。金属を多量に含んでいるためか、その他の不定形の怪物と違って重量は重く、体表も硬いのが特徴となります。▼概要:
金属を餌とする奇妙な怪物で、鉱物や金属の加工品などに取り付いて、溶かして体内に取り込むという生活をしているようです。このような特徴から、山師などが鉱脈の探索を行なう時の指標とすることはありましたが、もともとは人里で見る機会は殆どない存在でした。しかし、近年では工業の発達とともに町中にも進出しているようで、工場や廃棄場などに出没することもあるようです。特に何もしなければ人間に直接危害を加えることはありませんが、攻撃を行なった時は硬い体を使って体当たりするなど、反撃を行なうこともあるようです。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:怪物/異形のもの/不定形
▼詳細情報:
金属を化学変化させることでエネルギーを得ているらしく、様々な金属を求めて幅広い範囲を徘徊しています。取り込んだ金属のうち、エネルギーとして利用できるものはそのまま消費しますが、分解できない種類もあるらしく、そのような金属は体の構成物質として用いるようです。そのため、不定形生物の中では例外的に硬く、体積の割に重い体を持っています。
彼らは回転することで高速移動が可能となりますし、体の一部を尖らせた状態で回ることで、物品に穴を開けるといったことも出来ます。こういった行動を取ることで、重量と硬さを活かして体当たりをしたり、金属物品を破壊して吸収しやすくします。また、襲撃者を攻撃する際にも、回転移動による体当たりを行なうことが多いようです。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力: 8 敏捷: 8 器用: ―
記憶: ― 判断: ― 感応: 6 霊力: 6▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 6 精神値:12
自我抵抗: ― 自我値: ―
生命抵抗: 8 生命値:12▼行動力:14
▼移動力:6/回転移動12
▼状態変化:通常
知能:なし
弱点:なし
属性:聖気
感覚:金属感知/動体感知
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
格闘攻撃:組打ち 8(絞め:―)
特殊攻撃:突進攻撃 6(体当たり*破壊武器:3+)▼回避
戦闘防御: 8
反射回避: 8
防御値: 8(半金属体)▼戦闘方法:
自ら人間を襲うことはありませんが、攻撃した相手に反撃する場合があります。この際、回転しながら体当たりをすることが多いようですが、まれに装備品の金属に反応して、武器や鎧に張り付いて取り込もうとすることがあります。
○特殊能力(専門:+2)
▼心理影響の無効化(自動発動)
心理、感情、判断力に影響する術法や特殊能力などを無効とすることができます。▼通常攻撃の最少化/飛び道具(自動発動)
飛び道具による攻撃では、1度に1ポイントしかダメージを与えることが出来ません。また、武器に魔力を付与したとしても、付与した魔力+1ポイントのダメージとなります。▼金属溶解(自動発動)
距離:接触 時間:永久 範囲:1対象
効果:接触している金属を溶かし、体内に吸収することが出来ます。金属製の装備品が接触した場合、1ラウンドにつき打撃値や防御値が1点ずつ減少してゆきます。ただし、瞬間的に接触した程度では溶解は起こらず、1ラウンドのあいだ接触し続けて、はじめてこの効果が発揮されます。実際の処理としては、接触してから1ラウンド後に効果を適用して下さい。
○バリエーション(専門:+4)
・金属物品に擬態したままスクラップ置き場などに隠れ、密かに生活している個体が発見された例があります。
・通常、この怪物は大きく成長することはないのですが、半径1mを超える巨大な金属塊になった個体が存在します。
・体液を吹きかけて一瞬にして金属を酸化させる、ラスト・ブロブと呼ばれる亜種が存在します。これは通常のメタル・ブロブとは違って、金属を構成要素として用いることはないため、体が硬くなることはありません。
先頭へ
パラサイト・ブロブ
○判定
▼不明度:4
衝撃度:2▼判定技能
一般分野:怪物知識(一般:記憶+異端知識)
専門分野:異端判別/異形(専門:記憶+異端知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:パラサイト・ブロブ/寄生アメーバ
認識:怪物/危険/嫌悪
利用:なし▼生息地域:全域/森林、洞窟など
活動期:不定
遭遇頻度:まれ
出現数:単独〜数体
反応:敵対的▼外見:
半透明の体をもつアメーバ状の怪物で、人間の頭ほどの大きさとなります。▼概要:
樹の枝や洞窟の天井にぶら下がって生活しています。生物が下を通った場合は熱でその存在を感知し、体を広げて包み込むように襲いかかります。これは生物の体内に入り込み、肉体に寄生して生活する習性を持ちます。寄生されたものは知性をなくし、本能で餌を狩るだけの生活になります。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:怪物/異形のもの/不定形
▼詳細情報:
生物の体内に侵入して寄生する怪物ですが、これは宿主の体液から栄養を摂取するのが主な目的となります。体を乗っ取られた者は完全に意思を無くし、餌を取るために操られるだけの存在となってしまいます。
通常、寄生された者は意思疎通が出来なくなるだけでなく、食料や水分を過剰に摂取するようになり、可能な限り栄養を蓄えようと試みます。力尽くでこれを止めようとした場合は、暴れ出したり妨害者に対して攻撃を仕掛けることもあります。
この怪物は高温や乾燥に弱く、生物体内に住み着くのはその防御の目的もあるようです。そのため、松明などを持っている相手には決して近づこうとしません。実際に寄生される際には、完全に体を支配されるまでに4ラウンド以上の時間がかかりますが、この間に火などを近付ければ自ら離れてゆきます。また、体内に入り込んだパラサイト・ブロブは、首から背中にかけて薄く広がった状態で寄生していますが、この時に長時間の高温状態に晒された場合も、体内から逃げ出そうとします。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力: 8 敏捷: 6 器用: ―
記憶: ― 判断: ― 感応: 8 霊力: 8▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 8 精神値:12
自我抵抗: ― 自我値: ―
生命抵抗: 8 生命値:12▼行動力:14
▼移動力: 4
▼状態変化:通常
知能:なし
弱点:高温、火、乾燥(逃亡)
属性:聖気
感覚:温度感知/動体感知
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
格闘攻撃:接触 6(素手:―)
組打ち 8(絞め:―)▼回避
戦闘防御: 6
反射回避: 8
防御値: 4(打撃吸収)▼戦闘方法:
樹の枝や洞窟の天井にぶら下がって獲物を待ち、下を通った相手を包み込むように襲いかかります。そして、そのまま相手に張り付いて、寄生を試みようとします。
○特殊能力(専門:+2)
▼心理影響の無効化(自動発動)
心理、感情、判断力に影響する術法や特殊能力などを無効とすることができます。▼通常攻撃の半減化(自動発動)
通常の物理攻撃によるダメージを自動的に半減(四捨五入)します。ダメージ半減化の計算は、生命値を減少させる直前の段階で行なって下さい。▼通常攻撃の最少化/飛び道具(自動発動)
飛び道具による攻撃では、1度に1ポイントしかダメージを与えることが出来ません。また、武器に魔力を付与したとしても、付与した魔力+1ポイントのダメージとなります。▼寄生(能動発動)
能力:― 作用:難易度6 対抗:生命抵抗
距離:接触 時間:永久 範囲:1対象
効果:組打ちによる攻撃が成功した場合、対象への寄生が可能となります。張り付いているパラサイト・ブロブと力比べ(一般:体力+剛力)の判定を行ない、3ラウンド以内に振りほどけなかった場合は、体内に侵入されてしまいます。そして、さらに次のラウンドに難易度6の生命抵抗に成功できなければ、肉体を完全に支配されてしまいます。寄生されたものは知性をなくし、本能で餌を狩るだけの生活になります。▼打撃吸収(能動発動)
能力:― 作用:防御値4 対抗:―
○バリエーション(専門:+4)
・植物に寄生する亜種が存在します。これを間違えて果物と一緒に食べてしまい、それで寄生されてしまった者もいるようです。
・水中で休眠しながら他の生物の口に入るのを待つ、殆ど透明色の亜種も存在するそうです。
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サカー・ドロップ
○判定
▼不明度:8
衝撃度:3▼判定技能
一般分野:怪物知識(一般:記憶+異端知識)
専門分野:異端判別/異形(専門:記憶+異端知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:サカー・ドロップ/肉柱
認識:怪物/危険/嫌悪
利用:なし▼生息地域:不定
活動期:不明
遭遇頻度:非常にまれ
出現数:単独
反応:敵対的▼外見:
不定形の肉塊で、体積は全部で1立方mくらいになります。普段は円筒状の柱のような形態で存在しており、肉柱と呼ばれることもあります。全身は白色に近い濁った灰色で、体表に近い部分はやや透けて見えます。そのため、近くでは体液が流動している内部の様子が見てとれます。▼概要:
生物を取り込んで捕食する怪物ですが、円柱状の形態だけでなく他生物に擬態するともいわれています。しかし、倒した生物がこれに似た肉塊に変化したという話があるだけで、本当に擬態を行なうかどうかは定かではありません。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:怪物/異形のもの/不定形
▼詳細情報:
無数の細胞が集まって出来た不定形の塊で、生物を包み込むように襲いかかり、絞め殺した後に消化・吸収します。食べた相手に擬態するという噂は事実のようで、実際に死体を調べてみたところ、サカー・ドロップと同質の細胞であったという報告がなされています。ただし、これは1人の研究者による報告に過ぎず、事実かどうかは今後明らかになってゆくことでしょう。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力:12 敏捷: 6 器用: ―
記憶: ― 判断: ― 感応: 4 霊力: 6▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 6 精神値:12
自我抵抗: ― 自我値: ―
生命抵抗:12 生命値:22▼行動力:10
▼移動力: 4
▼状態変化:通常
知能:なし
弱点:なし
属性:聖気
感覚:光感知/動体感知
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
格闘攻撃:組打ち 12(絞め:0)
特殊攻撃:体液吸収(効果値3±0)▼回避
戦闘防御: 4
反射回避: 4
防御値:なし▼戦闘方法:
攻撃時には飛び跳ねるようにして相手に襲いかかり、上から覆い被さって体内に取り込もうとします。この攻撃に対しては戦闘防御による回避を行ない、対抗判定で負けた場合は捕縛状態に置かれることになります。
捕縛した相手には絞めによるダメージ攻撃や、窒息攻撃が発動します。この攻撃から逃げ出すためには、組打ち(一般:体力+格闘)による対抗判定に勝利する必要があります。
○特殊能力(専門:+2)
▼心理影響の無効化(自動発動)
心理、感情、判断力に影響する術法や特殊能力などを無効とすることができます。▼通常攻撃の半減化(自動発動)
通常の物理攻撃によるダメージを自動的に半減(四捨五入)します。ダメージ半減化の計算は、生命値を減少させる直前の段階で行なって下さい。▼通常攻撃の最少化/飛び道具(自動発動)
飛び道具による攻撃では、1度に1ポイントしかダメージを与えることが出来ません。また、武器に魔力を付与したとしても、付与した魔力+1ポイントのダメージとなります。▼体液吸収(自動発動)
能力:― 作用:効果値3±0 対抗:生命抵抗
距離:接触 時間:永久 範囲:1対象
効果:1ラウンド以上の接触が続いた時は、生命抵抗の判定を行なう必要があり、判定に失敗した者は生命値にダメージを負うことになります。
○未知
▼錬金術
この怪物は錬金術師の実験材料として利用されています。
▼特殊能力
この細胞塊は吸収した生物の個体情報を取り込み、そっくりそのままの姿に変身することが出来ます。何体もの情報を蓄積でき、特殊能力を使用することも可能となります。細胞の増殖が早いため、少し時間をかければ大きさの異なる個体にも変身できます。
◇変身(能動発動)
過去に取り込んだ生物に擬態します。それらの生物が用いる特殊能力なども自由に行使ことが可能です。擬態している場合は、抵抗力と耐久値を除くデータについては、対象となる生物のものを用いて下さい。
他生物への変身には1分程度の時間がかかりますが、1ラウンドで元に戻ることが出来ます。なお、死亡した後は自動的に本来の細胞塊に戻りますが、円柱状の形を維持することはできず、粘液状に薄く広がってしまいます。
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ファット・ドロップ
○判定
▼不明度:7
衝撃度:3▼判定技能
一般分野:怪物知識(一般:記憶+異端知識)
専門分野:異端判別/異形(専門:記憶+異端知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:ファット・ドロップ
認識:怪物/危険/嫌悪
利用:なし▼生息地域:不定
活動期:不定
遭遇頻度:非常にまれ
出現数:単独
反応:敵対的▼外見:
ぶよぶよした不定形の怪物で、白色の体表面は細かに脈動しています。通常は約1立方mほどの大きさですが、まれに人間の背丈を遥かに超える巨大な個体も見つかります。▼概要:
生物を体内に取り込んで肥大してゆく怪物で、動くものを見つけると大きく広がって、相手を包み込もうとします。かつて1つの集落を壊滅状態に追い込み、家ごと火で焼いて退治したという記録も残っています。その時は部屋1つ分を占めるほどの体積に膨れ上がり、建物を内部から崩壊させるほどであったといいます。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:怪物/異形のもの/不定形
▼詳細情報:
脂肪組織を多く含む単細胞生物の群体で、この細胞は全て癌化しています。再生速度は非常にはやく、取り込んだ生物をすぐさま同化し、エネルギーと構成要素に変えることが出来ます。そのため、捕食するごとに体はどんどんと肥大化してゆき、再現なく成長してゆきます。
しかし、巨大化するに従って移動が困難になるようで、やがてカタツムリほどの速度でしか動くことが出来なくなってしまいます。このような状態で飢餓に陥ると、彼らは休眠状態に入ってしまいます。ただし、捕食活動そのものが止まるわけではなく、接触した虫などの生物を自動的に取り込む姿が観察されています。
また、飢餓状態がさらに続くと、今度は自食を始めることがわかっており、活動可能な状態が整うと再び動き出します。このような生活を繰り返すため、炎や酸で完全に死亡するまで処理しなければ、事実上の不死生物として無限に生命活動を続けることが出来るようです。
○データ(専門:+2)
以下のデータは通常サイズのものであり、巨大化した個体のデータは体力、生命抵抗、生命値の値が上昇します。
▼能力値
導引: ― 体力:12 敏捷: 4 器用: ―
記憶: ― 判断: ― 感応: 4 霊力: 4▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 4 精神値:10
自我抵抗: ― 自我値: ―
生命抵抗:12 生命値:24▼行動力:8
▼移動力:4
▼状態変化:通常
知能:なし
弱点:炎、酸(ダメージ/自然回復のみ適用)
属性:聖気
感覚:光感知/動体感知
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
格闘攻撃:組打ち 8(絞め:―)
特殊攻撃:強酸の消化液(強度4)▼回避
戦闘防御: 4
反射回避: 4
防御値: なし▼戦闘方法:
生物を見つけると大きく広がって相手を取り囲み、同化して吸収しようとします。この攻撃に対しては戦闘防御による回避を行ない、対抗判定で負けた場合は捕縛状態に置かれることになります。
○特殊能力(専門:+2)
▼心理影響の無効化(自動発動)
心理、感情、判断力に影響する術法や特殊能力などを無効とすることができます。▼通常攻撃の半減化(自動発動)
通常の物理攻撃によるダメージを自動的に半減(四捨五入)します。ダメージ半減化の計算は、生命値を減少させる直前の段階で行なって下さい。▼通常攻撃の最少化/飛び道具(自動発動)
飛び道具による攻撃では、1度に1ポイントしかダメージを与えることが出来ません。また、武器に魔力を付与したとしても、付与した魔力+1ポイントのダメージとなります。▼強酸/消化液(自動発動)
能力:― 作用:強度4 対抗:―
距離:接触 時間:永久 範囲:1対象
効果:体から強酸の粘液を分泌しています。この体液に接触した場合は、生命値に4ポイントのダメージを受けます。これは防具で減点することは出来ず、接触を回避するしかありません。▼命の回復(自動発動)
能力:― 作用:回復値4 対抗:―
効果:1ラウンドにつき4ポイントの生命値を回復することが出来ます。ただし、火や酸によるダメージはこの能力で癒すことは出来ず、通常の自然回復を待つことになります。▼不死(自動発動)
寿命を持たず、食料が供給される限りにおいては死亡することはありません。また、貧栄養状態になっても仮死状態に陥るだけで、条件が整えばすぐさま復活します。
○未知(不明)
この怪物は錬金術師の実験材料として利用されています。
先頭へ
ロッツ・ドロップ
○判定
▼不明度:6
衝撃度:3▼判定技能
一般分野:怪物知識(一般:記憶+異端知識)
専門分野:異端判別/異形(専門:記憶+異端知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:ロッツ・ドロップ
認識:怪物/危険/嫌悪
利用:なし▼生息地域:全域/洞窟、湿地など
活動期:不定
遭遇頻度:まれ
出現数:単独〜数体
反応:敵対的▼外見:
不定形の肉塊のような怪物で、くすんだ紅色をしています。1立方mくらいの大きさがあり、時おり体表面から腐臭の漂う体液を吹き出しています。▼概要:
腐った肉の塊のような姿をした怪物で、離れた場所からでもかすかに腐臭が漂っているので、嗅覚の優れた動物はこれに敏感に反応します。体液は触れたものを腐らせてしまうもので、人間の生活圏内に現われた時はすぐに駆除されます。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:怪物/異形のもの/不定形
▼詳細情報:
強い日光や乾燥を嫌う性質があるため、かつては不死者の仲間と間違えられていましたが、現在では別種の怪物であることがわかっています。ただし、何も知らない者がこれに遭遇した場合は、死肉の塊と勘違いする可能性が高いでしょう。通常は大きな塊の状態を保っていますが、移動時には薄く広がってゆっくりと移動するため、聖職者でも初見では勘違いするかもしれません。
彼らの肉体は容易に形状を変えるだけでなく、千切れても破片から再生することが可能です。実際、移動する際にボトボトと肉片を落としてゆくのですが、そこから時間をかけて周囲の物品を取り込みながら成長し、やがて元の大きさまで達します。
この怪物は全身から腐敗液を飛ばすことができます。これは全身を巡る体液で、生物、非生物を問わず何でも腐らせてしまいます。ただし、これは水分を加えることで希釈されるため、逃走する場合は水のある方へ向かうとよいでしょう。
なお、以前にこの腐敗液を工業的に利用しようと考えた者がおり、実験室で培養を試みました。しかし、何でも腐らせてしまうのに加えて再生能力の存在を知らずにいたため、研究途中に周囲の物品を取り込んで巨大化してしまい、大騒ぎになったという記録があります。その時は実験用の薬品で処理するのに成功したそうですが、それ以来この怪物を利用しようとした者はおりません。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力:14 敏捷: 6 器用: ―
記憶: ― 判断: ― 感応: 4 霊力: 5▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 5 精神値:11
自我抵抗: ― 自我値: ―
生命抵抗:14 生命値:22▼行動力:10
▼移動力: 4
▼状態変化:通常
知能:なし
弱点:日光(忌避)/水(腐敗作用の低下)
属性:聖気
感覚:光感知/動体感知
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
特殊攻撃:腐敗液(効果値6±0)▼回避
戦闘防御: 6
反射回避: 4
防御値:なし▼戦闘方法:
周囲の存在に無差別に腐敗液を浴びさせ、溶かした後に吸収しようと試みます。溶かした獲物は、包み込むようにして吸収します。
○特殊能力(専門:+2)
▼心理影響の無効化(自動発動)
心理、感情、判断力に影響する術法や特殊能力などを無効とすることができます。▼通常攻撃の半減化(自動発動)
通常の物理攻撃によるダメージを自動的に半減(四捨五入)します。ダメージ半減化の計算は、生命値を減少させる直前の段階で行なって下さい。▼通常攻撃の最少化/飛び道具(自動発動)
飛び道具による攻撃では、1度に1ポイントしかダメージを与えることが出来ません。また、武器に魔力を付与したとしても、付与した魔力+1ポイントのダメージとなります。▼腐敗液(能動発動)
能力:― 作用:効果値6±0 対抗:反射回避
距離:5m 時間:一瞬 範囲:1対象
効果:反射回避に失敗した場合は、生命値にダメージを受けることになります。この液に触れた物品もダメージを被ります。装備品の場合は、1回の接触につき打撃値や防御値を1点減少させて下さい。
○未知(不明)
この怪物は錬金術師の実験材料として利用されています。
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