技能解説/学術・記憶

種類社会知識文化知識理数知識機械知識化学知識生物知識
自然知識医療知識精神知識言語知識先史文明知識錬金術


 

技能の種類


社会知識

 政治や法律など、社会に関する知識情報です。

・一般分野:基本情報(記憶)、社会情勢(記憶)
・専門分野:社会制度(記憶/判断)、経済(記憶/判断)、法律/各種(記憶/判断)、社会知識/各種(記憶/判断)


文化知識

 文芸・文化に関する知識情報です。

・一般分野:基本情報(記憶)
・専門分野:歴史(記憶/判断)、考古学(記憶/判断)、伝承知識(記憶/判断)、文化知識/各種(記憶/判断)


理数知識

 物理・数学などに関する学問知識です。

・一般分野:基本情報(記憶)
・専門分野:数学(記憶/判断)、物理(記憶/判断)、情報処理(記憶/判断)、建築学(記憶/判断)、理数知識/各種(記憶/判断)


機械知識

 機械を取り扱うための知識・技術です。

・一般分野:基本情報(記憶)
・専門分野:機工技術/各種(器用/記憶/判断)、機械工学(記憶/判断)、遺失技術(導引/記憶/判断)、機械知識/各種(記憶/判断)


化学知識

 化学に関する専門分野や薬品の取り扱いなどに関する知識です。

・一般分野:基本情報(記憶/判断)
・専門分野:化学(記憶/判断)、薬品知識(記憶/判断)、化学知識/各種(記憶/判断)


生物知識

 動植物など生物分野における知識情報です。

・一般分野:基本情報(記憶)、動物知識(記憶)、植物知識(記憶)
・専門分野:動物学(記憶/判断)、植物学(記憶/判断)、動物飼育(記憶/判断)、生物知識/各種(記憶/判断)


自然知識

 地質、天文、自然環境などに関する知識情報です。

・一般分野:基本情報(記憶)
・専門分野:地学(記憶/判断)、天文学(記憶/判断)、自然環境(記憶/判断)、観測知識(記憶/判断)、自然知識/各種(記憶/判断)


医療知識

 医療行為に関係する知識情報です。

・一般分野:応急手当(記憶)、病状推測(記憶)
・専門分野:薬学(記憶/判断)、内科医学(記憶/判断)、外科医学(器用/記憶/判断)、民間医学(器用/記憶/判断)、看護学(記憶/判断)


精神知識

 精神分野に関する知識です。他人の顔色を見て考えを予測するような判定にも用います。

・一般分野:精神判断(判断)
・専門分野:心理学(記憶/判断)


言語知識

 言語、文芸に関する技能です。

・一般分野:共通語(記憶)、母国語(記憶)
・専門分野:言語/各種(記憶/判断)、文芸(記憶/判断/感応)、読唇術(判断)


先史文明知識

 先史文明と呼ばれる、大変異現象以前の文明に関する情報です。

・専門分野:先史文明学(記憶/判断)、先史文字/各種(記憶/判断)


錬金術

 錬金術と呼ばれる異端の科学知識です。

・専門分野:錬金術知識/各種(器用/記憶/判断)


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社会知識


 政治や法律など、社会に関する知識情報です。


○一般分野(一般:記憶)

・判定:基本情報、社会情勢


▼基本情報(記憶)
 初等学校で習う程度の範囲の、社会や経済などに関する一般的な知識です。


▼社会情勢(記憶)
 社会情勢に関する情報を思い出すことが出来ます。ただし、一般的な社会生活を行っていて把握できる範囲の情報に限られます。


○社会制度(専門:記憶/判断)

 各政府自治体における社会制度や政治運営に関する全般的な知識です。政治家の名前や現状の政策についての知識を得たり、情勢から今後とるべき政策を判断するなど、さまざまな判定に用いることが出来ます。


○経済(専門:記憶/判断)

 国家経済や金融市場に関する広範な知識です。経済の長期的な変動を予測したり、株価の上がり具合などの投資についての判断をすることができます。


○法律/各種(専門:記憶/判断)

 法律を取り扱う技能です。公的な書類を作成する際に、これらの知識が必要となる場合があります。また、法廷での論争や的確な法解釈を行う場合にも、この技能が必要となります。
 法律知識については、個人分野として獲得している地域に応じて、判定に制限を受ける場合があります。共通の内容を取り扱うのであれば、特に問題なく判定を試みることが出来ます。しかし、特定の国家や地方にだけ存在する特異な法律などについては、判定不能となったり不利な修正を受けたりします。

・種類:公法、刑事法、民事法、社会法


◇種類

・公法(専門:記憶/判断)
 憲法や行政法など、どのように国家を統治するかについて定められた法律です。

・刑事法(専門:記憶/判断)
 刑事事件とその訴訟に関する法律です。

・民事法(専門:記憶/判断)
 市民間の紛争の解決や、商業的取り引きに関する法律です。

・社会法(専門:記憶/判断)
 医療、公衆衛生、特許・著作権などに関する法律です。なお、特許法はそれぞれの国内部だけで適用されるものであり、他国では発明の権利などは保護されておりません。先進国家では労働法もこれに含まれますが、まだまだ整備されていない状態で、労使間でさまざまな問題が起こっています。


○社会知識/各種(専門:記憶/判断)

 その他の専門的な学問分野についての判定に使用します。


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文化知識


 文化、歴史に関する知識情報です。


○一般分野(一般:記憶)

・判定:基本情報


▼基本情報(記憶)
 初等学校で学ぶ程度の文系知識や、一般的によく知られている民話・伝承などに関する知識です。


○歴史(専門:記憶/判断)

 歴史に関する専門知識を思い出したり、古文書などの記述内容を精査し、その真贋を判断するといったことが出来ます。既知の情報を取り扱うための知識情報で、基本的には文献資料の内容が対象となりますが、それを元に推測を行なうための判定に用いても構いません。
 この専門分野には先史文明(科学魔道文明)に関する情報は含まれません。また、空白期(古代文明期)の出来事についても、その多くはいまだ謎に包まれたままとなっているため、既に明らかになっている一部の情報しか取り扱うことは出来ません。


○考古学(専門:記憶/判断)

 古くに存在した文明、および遺跡や遺物などに関する知識です。なお、これには先史文明(科学魔道文明)に関する情報は含まれません。
 これを習得していれば、考古学に関する専門的な知識を思い出したり、地形や歴史記述に基づいて発掘場所に関する判断を下したり、発掘品の鑑定や保存を行なったりすることが出来ます。これは遺跡の発掘などを行う探検家などが身につけている場合もありますが、大学校などの高等教育機関にでも所属しなければ、あまり学ぶ機会はないでしょう。


○伝承知識(専門:記憶/判断)

 伝承や民話などに関する知識です。この分野は民俗学というほど専門的ではなく、あくまでも話を知っているかどうかという程度に限られます。
 この判定によって財宝の伝説や遺跡にまつわる話などを思い出したり、各地の伝承の類似点から真実を推測したりすこともできます。それで詳しいことがわかるわけではありませんが、噂に根拠があるかどうかなどを判断することが可能です。


○文化知識/各種(専門:記憶)

 その他の専門的な学問分野についての判定に使用します。

・種類:哲学、民俗学、人類学...etc.


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理数知識


 物理や数学に関する学問知識です。


○一般分野(一般:記憶)

・判定:基本情報


▼基本情報(記憶)
 理科や算数などに関する基本的な知識の判定に使用します。ただし、日常生活を通じて身につける程度のものや、初等学校で学ぶ範囲の一般的な知識にとどまります。


○物理学(専門:記憶/判断)

 物理に関する専門知識で、熱学や力学など広い分野を含みます。知識を引き出すためには【記憶】を、物理機構を解明したりする場合には【判断】の能力を用いて判定を行なって下さい。現在のエルモア地方の工業化を支える学問であり、高等教育機関やこれらを必要とする専門学校などで教えています。


○数学(専門:記憶/判断)

 代数・幾何や統計など、専門的な数学知識です。知識を引き出すためには記憶を、【記憶】を解いたり新たに公式や定理を発見するためには、【判断】の能力を用いて判定を行なって下さい。


○情報処理(専門:記憶/判断)

 計算機械の設計、使用、プログラム開発などに関する専門知識です。この他にも、パンチカード式機械の制御系などの開発に用いることが出来ます。現在ある機械計算機は精度の面で問題があり、計算速度や扱える数式にも限界があるため、新しい計算機の開発には大きな期待がかけられています。


○建築学(専門:記憶/判断)

 建築に関する専門知識です。設計に関する知識だけでなく、建築に必要な地質、材料など、幅広い情報を得ることが出来ます。


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機械知識


 機械を取り扱うための知識・技術です。


○一般分野(一般:記憶)

・判定:基本情報


▼基本情報(記憶)
 機械に関する基本的な知識の判定に使用します。ただし、日常生活を通じて身につける程度のものや、初等学校で学ぶ範囲の一般的な知識にとどまります。


○機工技術/各種(専門:器用/記憶/判断)

 機械の作動機構や原理に関する知識を思い出したり、修理・作製といった作業を行なうことが出来ます。
 これらの知識や技術は、専門学校や高等学校以上の学術機関で教えてもらったり、工房や作業場で働きながら学ぶことになります。〈機工技術/発掘機械〉以外は独学でも身につけられないことはありませんが、その場合は非常に苦労することでしょう。
 
・種類:一般機械(自転車、車両、汽車、船舶、重機械、紡績機械、印刷機械、ポンプ...etc.)
    歯車機械(時計、歯車機巧、オルゴール...etc.)
    動力機関(蒸気機関、油燃機関...etc.)
    発掘機械(霊子機関...etc.)
・判定:基本情報、状態判断、修理・整備


▼基本情報(記憶)
 機械の基本的な構造や作動原理、および一般的な操作方法に関する知識を思い出すことが出来ます。また、動力機関を安全な条件で運転させたり、使用状況が適正かどうかを判断することが可能です。


▼状態判断(記憶/判断)
 機械の状態を判断するための判定です。これによって故障の場所や原因を特定したり、動作状態をチェックすることが出来ます。


▼修理・整備(器用)
 機械の修理や整備を行なったり、図面から機械を組み立てる際に適用する判定です。作業を行う際には、基本的に何らかの工具を必要とします。


◇種類
 この専門分野は、動力機関や歯車機械などの種類ごとに習得しなければなりません。
 
・一般機械
 自転車、車両、汽車、船舶、重機械、紡績機械、印刷機械、ポンプなど、一般的に用いられる作動機械を取り扱うことが出来ます。

・歯車機械
 時計、歯車機巧、オルゴールなど、歯車などを組み合わせて動作する機械を取り扱うことが出来ます。この他、機械を内部に組み込んだ機巧人形や、歯車式の計算機といった品物も適用対象に含まれます。

・動力機関
 霊子機関を除く動力機関と、それに関連する技術を取り扱うことが出来ます。

・発掘機械
 発掘された科学魔道文明時代の機械、およびその技術を利用する機器が適用範囲となりますが、一般に普及しているのは霊子機関のレプリカだけです。これ以外の発掘品は、軍や専門の研究機関で調査されている、ごくわずかなものに限られます。


○機械工学(専門:記憶/判断)

 機械の作動原理や構造に関する高度な専門知識です。これを習得していれば作動機構を解析したり、設計・改造を行うことが可能となります。
 この知識は大学校や専門の研究機関などで身につけることが出来ます。これは機械の種類ごとに習得する必要はありませんが、扱える範囲は身につけている〈機工技術〉の専門分野までに限定されます。また、霊子機関を含めた発掘品に対して、この知識を適用することは不可能となります。

・判定:専門知識、構造解析、機械設計


▼専門知識(記憶)
 機械の構造や詳しい作動原理について知ることが出来ます。


▼構造解析(記憶/判断)
 機械の内部構造や動作機構を把握するための作業です。既知の技術を用いている場合には【記憶】で、未知の機械などまだ知られてない機械の場合は、【判断】の能力値を用いて判定を行なって下さい。


▼機械設計(判断)
 機械の改造や新しい機械を開発するための作業です。一般に普及している機械は一流の研究者が開発したものですので、更なる効率化は非常に難しい行為となります。よほど新しい分野でなければ、改良を行うためには難易度10の判定に成功する必要があり、成功値によって改良の度合いが決定します。


○遺失技術(専門:導引/記憶/判断)

 先史文明である科学魔道文明時代の技術に関する知識です。ただし、これは専門的であるにもかかわらず殆ど何もわかっていない学問領域であり、一般に利用されるまでに至ったのは霊子機関だけとなります。その他の発掘機械についても、現在のエルモア地方の科学技術の範囲でしか知ることが出来ません。とはいえ、誰かに科学魔道の技術を教えてもらい、それを理解するための判定にも必要となる知識ですので、習得していても決して無駄にはならないはずです。
 これは一般には非公開の情報であり、学問院や軍の最先端の研究室に所属した経験がなければ、詳しく知ることは出来ません。個人の努力で身につけるのは殆ど不可能といってよいでしょう。このような事情があるため、これを習得するにはGMの許可が必要となります。
 
・判定:発掘品知識、分析


▼発掘品知識(導引/記憶)
 今までに発掘された品についての情報や、噂について思い出すことが出来ます。しかし、発掘品の研究は秘匿されることが多く、自分が所属した機関が取り扱ったことがある品でなければ、ほとんど噂程度の情報しか得られないでしょう。


▼分析(記憶/判断)
 発掘品の分析を行なうための判定です。しかし、これによって発掘した物品が何であるかを正確に特定したり、正しい使用法を解明したりすることはできません。かつて発掘された機械に似ているとか、あるいは大雑把な用途というものが判断できるだけに止まります。実際に利用できるようになるまでには、10名以上の専門家が集まっても10年以上の時間はかかるでしょう。


○機械知識/各種(専門:記憶/判断)

 その他の専門的な学問分野についての判定に使用します。


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化学知識


 化学に関する専門分野や薬品の取り扱いなどに関する知識です。


○一般分野(一般:記憶)

・判定:基本情報


▼基本情報(記憶)
 化学に関する基本的な知識の判定に使用します。ただし、日常生活を通じて身につける程度のものや、初等学校で学ぶ範囲の一般的な知識にとどまります。


○化学(専門:記憶/判断)

 無機化学や有機化学など、さまざまな分野に関する化学知識です。専門知識を思い出すためには【記憶】を、推測や分析を行なうためには【判断】の能力値を用いて判定して下さい。


○薬品知識(専門:記憶/判断)

 薬品についての専門知識で、鉱物、化学物質、爆発物などに関する様々な情報をカバーします。ただし、医薬品、毒物、麻薬といった、生物に作用する薬物の情報を得るためには、《医療知識》に含まれる〈薬学〉を身につけている必要があります。
 この専門分野を習得していれば、薬品の効果や具体的な利用法はもちろん、どのような材料から薬物を抽出できるのかといった情報も得ることが出来ます。また、適当な道具があれば、薬品の分離・精製を行なうことが可能です。特定の薬品をつくる場合は、不明度を目標とする判定を行って下さい。


○化学知識/各種(専門:記憶/判断)

 その他の専門的な学問分野についての判定に使用します。


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生物知識


 動植物など生物分野における知識情報です。なお、専門知識については、変異体の存在や宗教の影響によって、なかなかうまく研究が進んでいないというのが実状です。


○一般分野(一般:記憶)

・判定:基本情報、動物知識、植物知識...etc.


▼基本情報(記憶)
 生物分野に関する基本的な知識の判定に使用します。ただし、日常生活を通じて身につける程度のものや、初等学校で学ぶ範囲の一般的な知識にとどまります。


▼動物知識(記憶)
 エルモア地方における動物の知識で、一般動物、変異獣、竜族がこれに含まれます。これはあくまでも動物の習性などに関する知識であって、詳細な学術的知識を得ようとする場合は、専門分野による判定を行わなければなりません。
 動物の種類を判別するためには、不明度を難易度とした知識判定を行わなければなりません。その成功の程度によって、GMは適当な情報を与えて下さい。なお、その動物の生息域が生まれ育った地域外のものならば判定にマイナス修正を与えるなど、微調整を行っても構いません。また、足跡や羽毛、あるいは歯形などから相手を推測する場合は、難易度が高くなります。


▼植物知識(記憶)
 エルモア地方における植物全般の知識です。その植物の不明度を難易度とした知識判定を行い、成功すれば種類や性質についての情報を得ることができます。この判定によって知ることができるのは、その植物の毒性や利用法などの経験的に得られた知識です。より高度な学術的知識を得ようとする場合は、専門分野による判定を行わなければなりません。


○動物学(専門:記憶/判断)

 動物の生態や種類についての知識を得たり、観察によって得た情報から、行動や生態について推測や判断を行なうことが出来ます。この技能で扱えるのは一般動物、変異獣、竜族までに限定され、異端の存在は含まれません。


○植物学(専門:記憶/判断)

 一般植物や菌糸類の生態や種類についての知識を得ることが出来ます。また、観察によって得た情報から、生態などに関する推測や判断を行なうことが出来ます。


○動物飼育(専門:記憶/判断)

 動物を飼育したり、調教するための技能です。


▼動物統制(記憶/判断)
 牛や羊の群れをうまく誘導したり、長期の計画的な世話を行う場合に用います。

動物調教(記憶/判断)
 動物を手なづけたり、調教して仕事を覚えさせたりすることができます。また、この判定に成功すれば興奮している動物をなだめたり、意識をよそにそらしたりということも可能となります。なお、命令の内容が高度だったり動物の知能が低い場合は、判定にマイナスの修正を受けることになります。
 動物を制御するためには、相手の【自我抵抗】との対抗判定に勝利しなければなりません。GMは周辺の状況と成功の度合いによって、攻撃を中断したりその場を去ったりという具合に、動物の反応を決定して下さい。


○生物知識/各種(専門:記憶/判断)

 その他の専門的な学問分野についての判定に使用します。なお、変異現象を科学的機構ととらえて、系統立てて調べようという試みがなされたこともありますが、ことごとく失敗に終わっています。


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自然知識


 地質、天文、自然環境などに関する知識情報です。


○一般分野(一般:記憶)

・判定:基本情報


▼基本情報(記憶)
 地学や天文に関する基本的な知識の判定に使用します。ただし、日常生活を通じて身につける程度のものや、初等学校で学ぶ範囲の一般的な知識にとどまります。


○地学(専門:記憶/判断)

 地質や鉱物に関する専門的な知識です。鉱石の毒性や利用法についての情報を得たり、地形や地質から鉱脈の有無や事故を予測したりといったことも可能です。


○天文学(専門:記憶/判断)

 天体に関する専門的な知識を引き出したり、観測によって得た情報から法則性を導きだしたりすることが出来ます。また、観測技術や道具の開発といったことも、この知識で取り扱う範囲に含まれます。


○自然環境(専門:記憶/判断)

 地形や自然条件についての詳しい知識です。

・判定:環境知識、天候予測...etc.


▼環境知識(記憶)
 地形の特徴から周囲の地理的状況を類推したり、被災時の対処法を判断したりすることができます。


▼天候予測(判断)
 雲や風の状態から天候の推移を予測します。これは数時間、あるいは数日先の天気のような短期的な予測から、あるいは年間を通じての長期的な予測までも含みます。
 また、総合的な天候から、風や潮の流れといったものも経験的に判断することが可能です。船乗りや探検家、それから熱気球や飛行船の操縦士などに必要とされる技能です。


○観測知識(専門:記憶/判断)

 野外で観測を行う際の判定に用います。

・判定:天体観測、地図作成...etc.


▼天体観測(記憶)
 天体を観測することによって、現在位置や方角を知ることができます。天文学と重なる部分も多いのですが、この技能は観測器具の使用法も含んだ、より実践的な観測知識です。


▼地図作成(判断)
 野外で地図を作製する時に判定を行います。地図と実際の地形を比較して位置を推測したり、その他の地図から読みとれる情報を得ることもできます。ペルソニア大陸や新大陸エスティリオといった、まだ未踏地の残る場所へ調査に赴く場合には、必ずこの知識を持っている人物を同行します。なお、正確な地図をつくるためには専用の道具が必要となります。


○自然知識/各種(専門:記憶/判断)

 その他の専門的な学問分野についての判定に使用します。なお、変異現象を科学的機構ととらえて、系統立てて調べようという試みがなされたこともありますが、ことごとく失敗に終わっています。


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医療知識


 医療行為に関係する知識情報です。


○一般分野(一般:記憶)

・判定:病状推測、応急手当


▼病状推測(記憶)
 病状や怪我の具合を見て、一般的にわかる範囲で傷病の具合を判断することが出来ます。


▼応急手当(記憶)
 怪我を悪化させないために行う簡易的な治療です。応急手当ては誰でも行なうことができますが、これによって回復が早くなるということはありません。あくまでも止血や化膿を防ぐための応急処置です。
 また、応急手当てを行うことによって、気絶している者を起こすこともできます。このためには、難易度1の判定に成功しなければなりません。


○薬学(専門:記憶/判断)

 医薬品や毒などの薬物に関する知識判定に使用します。この専門分野を習得していれば、薬物の効果や対処法はもちろん、どのような材料から薬物を抽出できるのかといった知識や、死体から摂取した薬物を特定するなど、様々な情報を得ることができます。
 また、適当な道具があれば、この技能で薬物や毒物を分離・精製することが可能です。特定の薬物をつくる場合は、不明度を目標とする判定を行って下さい。


○内科医学(専門:記憶/判断)

 内科医学の知識や診断に関する判定に使用します。病名や適切な治療法を判断することができます。知識にある範囲で対処する場合には【記憶】を用いますが、未知の症状について推測を行なう場合には、【判断】の能力値を基準とした判定を行なって下さい。
 病気を判別するためには、不明度を難易度とする知識判定を行います。その成功の度合いによって、適切な処置ができたかどうかを判断して下さい。


○外科医学(専門:器用/記憶/判断)

 外科医学の知識や診断に関する判定に使用します。怪我の具合から適切な治療法を判断したり、あるいは人体の構造に関する知識判定にも用いることが出来ます。

・判定:診断、外科治療


▼診断(記憶/判断)
 怪我や病気の程度を診断することが出来ます。未知の症状について推測を行なう場合には、判断の能力値を用いて判定を行なって下さい。


▼外科治療(器用)
 手術を含む、専門的な外科医療行為です。患部を摘出したり、傷口を縫合したりといった本格的な医療行為を行うことができます。


○民間医学(専門:器用/記憶/判断)

 民間で発達した治療法に関する知識で、外科と内科のどちらの判定にも使用することができます。ただし、科学的根拠には乏しく、中には全く効果のない治療法も含まれています。場合によっては、治療によって症状を悪化させてしまうこともあるかもしれません。


○看護学(専門:記憶/判断)

 看護学校で習うことができる、看護全般に関する知識です。専門の医師のような深い知識ではなく、患者の世話の仕方や医療器具の取り扱いなど、医療補助全般について習得していることを示します。


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精神知識


 精神分野に関する知識情報です。他人の顔色を見て考えを予測するような判定にも用います。


○一般分野

・判定:精神判断


▼精神判断(判断)
 相手の顔色や仕種から心情を読み取る技術です。嘘や演技を見抜いたり、ある状況における集団の行動を予測したりといったことが可能となります。
 嘘や隠していることを見抜こうとする場合には、相手の《演技力》との対抗判定に勝利しなければなりません。成功値が低い場合は違和感を感じる程度となり、よほど高い成功値が出た場合でもなければ明確に嘘とわかることはありません。GMは成功の度合いに応じて適当な情報を与えて下さい。

・対抗判定:演技力


○心理学(専門:記憶/判断)

 心の作用と行動に関する学問知識です。しかし、この時代の心理学分野に関する知見はまだ乏しく、判定に成功しても正しい情報が得られるとは限りません。

・判定:専門知識、精神医学


▼専門知識(記憶)
 心理学における専門的な知識を思い出すことが出来ます。


▼精神医学(記憶/判断)
 精神医学の知識や診断に関する判定に使用します。この学問分野は、そもそも犯罪と精神異常者との関連についての研究から発展したものです。というのは、その犯罪が変異による精神錯乱なのか、あるいは本当に治療が必要な人間なのかが判別できないまま、まとめて犯罪者として処罰してきたという事実があったためです。しかし、ロンデニア特有の変異現象として有名な犯罪者現象のような例もあり、一概に本人の責任とはいえないケースもあることから、精神医学について深く研究されるようになりました。夢使いなど精神治療を行う術法師の中には、この技能を習得している者も存在します。
 この判定によって、患者の行動や過去の症例などから、ある程度の原因などを推測することが可能となります。また、その知識をもとに精神治療をほどこすこともできます。


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言語知識


 言語、文芸に関する技能です。


○一般分野(一般:記憶)

・判定:共通語、母国語


▼共通語(記憶)
 エルモア地方で使用される公用語の知識です。エルモア地方の言語はどの国のものも似通っており、それぞれが方言程度の差しかないので、基本的な会話にはそれほど苦労はしません。とはいえ、固有名詞や文法には多少の差があるため、相互の会話は共通語で行なわれます。
 現在のエルモア地方では、多くの国家で初等学校の授業料が無償となっているので、基本的にすべてのキャラクターは簡単な読み書きはできるものとします。ただし、地域によって差がありますので、読み書きを習っていなかったという設定にしても構いません。また、黒人や赤人の奴隷は学校に通う機会がないため、読み書きできるものは非常に少なくなります。


▼母国語(記憶)
 自分の生まれ育った場所の言語に関する知識です。エルモア地方の主な国家では固有名詞や形容詞が異なるくらいで、いわゆる方言程度の違いでしかありません。ですから、よほどかわった言葉でもなければ、おおよその内容は類推できます。ただし、早口や古い言葉で会話されると、他国の人間はついてゆけないこともあるでしょう。
 
◇黄人語(ラガン語)
 中央地方を起源とする黄人たちが使う言葉で、ラガン語と呼ばれることもあります。これはエルモア地方の言語と共通する部分が非常に多いため、母国語の一種として取り扱って構いません。なお、中央地方とは既に交流が閉ざされてしまっておりますが、都市国家半島などエルモア地方の黄人支配地では、現在もこの言語が使用されています。

・種類:国家、地域、民族...etc.


○言語/各種(専門:記憶/判断)

 他の大陸や他種族の言語など、日常では使用しない言語に関する知識です。通常は【記憶】を基準に判定を行ないますが、知らない言葉を似た単語から推測する場合などは、【判断】の能力値を用いて下さい。

・種類:共通古語、ペルソニア語、赤人語、エスティリオ語、アニスカグナ語、亜人語/各種、種族語/各種...etc.


◇種類

・共通古語
 現在使われている共通語の古語で、古代史の研究などに必要とされます。

・ペルソニア語(黒人語)
 ペルソニア大陸に住む人々が古くから用いている言葉で、黒人語と呼ぶ場合もあります。これはエルモア地方でいう共通語に相当するものですから、実際は地域によって細部が異なっており、離れた地域間では通じない言葉も多くあります。
 なお、ペルソニアから連れて来られ、代々エルモア地方で暮らしている黒人の殆どは、それぞれが住む国家の言葉を話します。人種的なアイデンティティを守るために、ペルソニア語を受け継いでいる場合もありますが、時代を経るごとにこれを話す者は少なくなってゆきます。

・赤人語
 エルモア北方の赤人が用いる、エルモア共通語と黒人語の中間的な言語です。なお、ペルソニア大陸に住む赤人がこれを用いることはなく、殆どがエルモア共通語かペルソニア語を使っています。

・エスティリオ語
 新大陸の現地人が使う言葉です。新大陸にいるものしか、この言語を習得する機会は得られません。

・アニスカグナ語
 アニスカグナ地方の言葉ですが、現在は結界の向こう側にあるため使用されておりません。

・亜人語/各種
 各亜人が使う言語で、種族や集落ごとに異なります。

・種族語/各種
 魔族語、天使語、妖精語などがあります。それぞれの種族と深く親交をもたなければ、教えてもらえないでしょう。ほぼ習得不可能な言語です。

・古代文字/各種
 空白期の古代文明で用いられていた言語です。これは非常に多岐に渡るもので、特定地域で共通のものが使われていることもあれば、一集団独自の言語である場合もあります。また、部分的に先史文字に近い言葉が使われていることもあるようです。


○文芸(専門:記憶/判断/感応)

 文学・文芸創作に関する総合的な知識・技術です。これは上の学校か、あるいは貴族などの上流階級の人間がたしなみに身につける学問知識となります。また、最近の小説には、政治的なメッセージ性が強くあらわれているものも出版されるようになってきました。そのため、思想家たちがこの技能を身につけていることもあります。

・判定:文学知識、文芸創作


▼文学知識(記憶/判断)
 この判定に成功すれば、文学に関する様々な専門知識を思い出したり、内容を文学的に解釈することが出来ます。


▼文芸創作(判断/感応)
 小説など文芸作品の執筆に関する判定で、作品の出来映えは達成値によって判断します。詩などを作成する場合には、【感応】を基準に判定しても構いません。


○読唇術(専門:判断)

 相手の唇の動きから、話している内容を推測することが出来ます。ただし、多くの場合、判定に成功してもおよその推測できるだけで、内容を完全に判断することは不可能となります。
 この効果は、はっきりと唇の動きが見える相手が、自分のわかる言語を話している場合にのみ適用されます。距離が遠い場合はマイナス修正を加えて判定を行なわせて下さい。


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先史文明知識


 先史文明と呼ばれる、大変異現象以前に存在した科学魔道文明についての情報です。通常、これらの知識は自由に習得することはできず、GMがシナリオ中で必要だと判断した場合のみに習得することができます。


○先史文明学(専門:記憶/判断)

 科学魔道文明と呼ばれる、大変異時代以前の文明について探求する学問分野です。しかし、この時代の遺跡の発掘には変異体に代表される様々な障害が多く、また資料や発掘物の多くが変異現象によって歪められているということから、ほとんど研究が進んでいないというのが実状です。
 まったく異なる言語体系を持ち、現在よりも遥かに高度な科学技術を利用していた文明のことを調べようというのですから、その困難は並大抵のものではありません。しかし、地道な発掘作業と研究から霊子機関が再現されたということも、決して忘れてはならない事実なのです。


○先史文字/各種(専門:記憶/判断)

 科学魔道文明時代の文字で、まだ殆ど解明されておりません。基本的に文書資料も殆ど存在しないため、翻訳を生業とする者の中でも、ほんの一握りしか知らない言語です。


◇種類
 これまでに発見された文字の形態から判別すると、先史文明の人たちは国家ごとに別の言語を利用していたものと考えられています。しかし、共通の用語を利用している場合もあるため、言語の種類としては以下のように分類されています。
 
・共通
 エルモア地方の人々は知らないことですが、これは論文や科学用語に統一されて用いられているもので、我々の世界でいえば英語に相当する言語です。これを元に各国語を推測することも不可能ではありませんが、当然のことながら全く違う単語が用いられる場合も多く、よく似た単語についてわずかに推測できる程度となります。

・地域
 国家毎の言語となります。その殆どは専門家にも知られておらず、研究者も滅多に存在しないでしょう。


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錬金術


 錬金術と呼ばれる異端の技術に関する知識です。通常、これらの技能はPCは身につけることが出来ません。


○錬金術知識/各種(専門:器用/記憶/判断)

 錬金術と呼ばれる科学に関する知識です。ただし、錬金術は科学的にも宗教的にも異端とされており、普通は習得することはできません。

・判定:錬金知識、分析・開発、錬金手技
・種類:生物秘学、元素秘学、生命秘学、精神秘学、心霊秘学...etc.


▼錬金知識(記憶)
 錬金術の知識に関する記憶判定に用います。


▼分析・開発(判断)
 未知の現象について推測を行なったり、新しい技術の開発を行なう場合の判定です。


▼錬金手技(器用)
 錬金術に関する実験技術です。錬金術では適切な材料の調合をはじめ、彫刻のような細かい手先の技術が必要とされます。この判定に失敗した場合は、正しい実験結果を得ることができなくなります。


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