職業

職業の選択データ形式


 

職業の選択


 次にキャラクターの職業を決定します。職業が決まれば、どのような場所で働いているのか、あるいは毎日どんな生活をしているのかといった、キャラクターの日常的な場面が想像できるようになるでしょう。こういったことを手がかりとして、みなさんのキャラクター像を膨らませて下さい。


▼GMによる制限
 GMはセッションに用いるキャラクターの職業を制限することが出来ます。また、参加できる職業を指定する権限も持ちます。どの職業がどういったタイプのシナリオに向いているのかは、「職業表2」や「パーティション」の内容を参考にして下さい。


▼選択
 キャラクターは、ゲームマスターや他のプレイヤーが認める限り(この世界に存在する限りにおいてですが)、どのような職業にでも就くことができます。
 ですが、これから遊ぶシナリオの内容に相応しくない職業というものもあります。現代社会において、主婦が巨悪に立ち向かうということは殆どありえないでしょうし、ファンタジーの世界とはいえ、ただの花売り娘が戦争に参加するということもあまりない事態でしょう。事件に巻き込まれたり、あるいは冒険に出たりするには、それなりの理由が必要なのです。プレイヤーはそのことをよく考えて、キャラクターの職業を設定して下さい。


▼条件
 プレイヤーはその職業に就く条件についても考える必要があるでしょう。たとえばキャラクターの能力値や技能レベルが、なりたい職業に相応しくないということもあります。その道の一流である必要はありませんが、あまり不得意な分野の職業には就かないほうがよいでしょう。
 他に、その職業に就くために必要な年齢や経験というものもあります。エルモア地方でも、弁護士や教授、あるいは政治家などという職業は、ある年齢以上のキャラクターしか選択することができません。また、職業によっては学歴が必要となることもあります。さらに、職業に就くために相応の資金を要するということもあるでしょう。このような様々な前提条件については、矛盾がないように設定して下さい。
 ただし、わざと能力に相応しくない職業を選ぶというのも、キャラクターの個性を演出するのに役立つこともありますので、職業の選択については、GMやプレイヤーの自由裁量に任せることにします。


▼役割分担
 キャラクターの役割はなるべく重ならないようにした方がよいでしょう。それぞれの得意分野を活かして、協力的に遊ぶことをお勧めします。


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データ形式


 プレイヤーはエルモア地方に存在しうる限りにおいて、様々な職業を選択することができます。
 この地方における代表的な職業は、データパート1で示されています。プレイヤーは、なるべくこの中から職業を選択することをお勧めします。表にないものでもプレイヤーが演じたい職業があれば、ゲームマスターや他のプレイヤーと相談して決めても構いません。この際、エルモア地方は19世紀の欧米によく似ているということを参考にして下さい。


○職業データ

 「職業データ」には、職業名、職業タイプ、身分、最低年齢、推奨技能、必須分野、所持品、およびその職業についての簡単な説明書きが記されています。これらが示す内容については、以下の通りです。


◆職業データ

職業名  その職業における大雑把な分類です。国や人種によって呼び名が異なる場合もあります。
職業タイプ  その職業分野におけるバリエーションのことで、こちらを職業名として名乗ることもあるでしょう。たとえば、音楽家の中には歌手や演奏家といったタイプがあります。その下にさらにサブタイプという分類がある場合は、基本となる職業タイプの要素にサブタイプのデータを加えて下さい。
身分  その職業の社会的な身分を表しています。
最低年齢  その職に就くために必要な最低限の年齢です。なしとなっている場合には、何歳でも構いません。ただし、あまりにも若い場合は見習いということになるでしょう。
推奨技能  その道に携わる者として重要とされる技能です。
必須分野  その職についている者は必ず習得している専門分野のことで、これらを習得していなければ職につくことはできません。ただし、見習いの場合は全てを習得していなくても構いません。
所持品  仕事に必要な道具です。職業を選択した時点で自動的に手に入るもので、お金を払って購入する必要はありません。
説明  その職業がどういったものか、簡単に解説してあります。


○記入

 職業を選択したら、その職業名と身分をキャラクターシート1の空欄に書き込んで下さい。
 技能については後で詳しく説明しますので、この時点では気にする必要はありません。職業表にあるものを書き写しておいて、後で細かい数値を設定して下さい。


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職業の選択データ形式