(H)南西部/全体 


 


 ペルソニア南西部(H地域)は殆ど探索が行なわれていない土地であり、奥地に赴いた探険家が持ち帰ったわずかな報告しか情報がありません。


○地勢・気候

 この一帯は熱帯性サバンナ気候ですが、高地であるため比較的過ごしやすい気温帯となります。地域によっても異なりますが、だいたい5月〜10月が雨期、11月〜2月が乾期です。ただし、山地に囲まれた一部の乾燥地帯では砂漠が広がっており、1年を通じて殆ど雨が降りません。


▼山岳地帯
 奥地は1500m以上の高地が連続しており、未踏地への侵入を阻んでおります。また、高山地帯やその周辺の峡谷沿いには飛竜や肉食の大型鳥類も生息しているようで、現地の部族でさえ足を踏み入れない地域が各所にあるようです。


▼平原
 山岳地帯の向う側には広大な平原地帯が存在します。大半の地域は乾燥したサバンナが広がっていますが、山麓には雪解け水が流れる川や湖が存在しており、その周辺では多様な種の野生動物が暮らしています。近くには狩猟・採取の原始的な生活を営む部族も多く住んでいます。


○人種

▼アデン人(黒人)
 この地域に住む殆どの原住民はアデン系黒人です。前聖歴の頃からペルソニア西部(C地域)や南西部(H地域)の一帯に住んでいたといわれ、現在も奥地のサバンナ地帯や砂漠で多くの部族が暮らしています。彼らは未踏地(X地域)にあったという始原ペルソニア文明の末裔だとも考えられていますが、真偽のほどは定かではありません。

▼赤人
 あくまでも噂に過ぎませんが、奥地に住む部族の中には赤人の集団が存在するという話です。


○変異現象

▼地面壁
 ベラフィム山脈のどこかに、まるで地面のように歩ける断崖や、天井に寝転がることができる洞窟などが存在するそうです。その周辺に転がっている岩石も物品を引き付ける力を持つと言われています。


○遺跡

 この地域の奥地には、古代文明の遺跡が多く眠っていると推測されております。


▼噂・伝承
 本当かどうかはわかりませんが、高地には始原ペルソニアの技術を継承する民族が暮らしていると言われ、古くから巨石都市の存在について語り継がれています。また、白い仮面を被った謎の部族が暮らしているという渓谷や、不思議な宝珠で動物を操る魔道の民らの伝承が現地に残されています。


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