機械の開発

発明判定発明の成果


 

発明判定


 現在のエルモア地方は科学の発展途上期にあり、次々と新しい発見や発明がなされています。


○条件

▼制限
 キャラクターの中でも新しい技術を発明したいと考える者もいることでしょう。そして、それは決して不可能なことではありません。しかし、実際に発明を行うのは、聖歴789年のエルモア地方で生活しているキャラクターですから、ゲームの中にプレイヤーの知識をそのまま持ち込むことは許されません。

▼許可
 発明に関する判定はプレイヤーの独断で行うことはできません。必ずGMの許可が必要となりますので、その点についてはよく注意して下さい。

▼専門知識
 発明を行なうためには、関連する分野の専門知識が必要となります。たとえば、新しい機械を開発する場合は、《機械知識》に含まれる〈機械工学〉の専門分野を習得していなければなりません。計算機械の場合は、《理数知識》に含まれる〈情報処理〉の専門分野を身につけている必要があります。


○判定

 発明を行うには以下の判定に成功する必要があります。


▼判定方法
 新しい技術を考え出したり、独創的な発想を形にしたりするためには、[判断+技能レベル]を基準とした発明判定に成功しなければなりません。技能は関連する専門分野が属するものを用います。たとえば、通常の機械開発を行なう場合は機械工学(専門:判断+機械知識)を、機械式計算機の場合は情報処理(専門:判断+理数知識)の判定となります。


▼結果
 
◇成功
 発明判定で10以上の達成値が出た時は、何らかの発明に成功したことになります。達成値が10の場合は、その年に実現できると考えられているものに対して、理論的な裏付けが行われたものとします。それより達成値が1増えるごとに、以後5年以内に実現できると思われるものを、考えつくことが出来たことになります。

◇失敗
 判定にした場合は、プレイヤーが考えた発明をキャラクターが思いつくことが出来なかったということです。また、たとえ判定に成功していたとしても、それがこの世界の科学では実現不可能であったとすれば、それを無理だと判断できただけに終わります。

◇制限
 発明や創作の判定には自動的成功は存在しません。純粋に達成値のみで結果を判断して下さい。


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発明の成果


 発明判定に成功した場合は、以下の制約に従って発明品を作製することが出来ます。


○時代基準

 エルモア地方の科学レベルは、だいたい現実世界の1850年頃を基準にして下さい。ただしこれには幅があって、分野によっては19世紀以前のものもあれば、19世紀後半くらいの技術のものも存在します。特に霊子機関の存在が大きく影響していて、動力機関の小型化によって可能となる技術は、その他の部品や技術の発展次第となります。
 その一方で、化学や電気に関わる技術は変異現象によって反応が撹乱されることがあったり、元素や物質の側に変異物質がまざっていることで、一定の実験結果を示さないことがあります。特に電気に関わる研究はまともには行われておらず、一切利用されていないことに注意して下さい。
 逆にエルモア地方にのみ存在する現象や物質もありますので、それらを利用する発明を行っても構わないでしょう。ただし、それにはある程度の理由付けを行う必要があります。


▼具体例
 これまでに開発された物品や、今後に発明される可能性のある科学技術については、こちらの「科学史年表」および「発展の可能性」の項目をご覧下さい。


○技術的制限

▼実行力
 発明の判定で成功したとしても、それはあくまでも発想だけの話となります。発想を形にするには、資金と時間と人手が必要です。また、誰かの協力を得ようとしても、相手がその発明の真価に気づかなかったり、どういった利点があるのかを理解できなければ、あっさりと協力を断られてしまうことでしょう。
 また、作製に必要な技術力がなかったり材料が不足している場合は、その発明は机上の空論で終わってしまうことになります。たとえ技術的に可能だったとしても、作製にあまりに資金がかかりすぎるようですと、実用化されることなく終わってしまうでしょう。GMが実現不可能と判断した場合は、それをプレイヤーにはっきりと告げるようにして下さい。


▼大きさ
 まったく新しい発想によって作られた機械は、最初は非常にかさばるものであるということを覚悟する必要があるでしょう。最終的に製品化される大きさの5〜10倍ほどになることも珍しくありません。実用化初期の品でも3倍程度となるでしょう。そして、開発にはその体積に見合った分の材料費、時間、手間がかかるということを覚えておいて下さい。もちろん、これとは別に試作品に費やした分のコストも消費しなければなりません。


○画期的発明

 発明判定で奇跡的成功/致命的失敗を出した場合、この時代の技術レベルを超えた品を発明・作製することが可能となります。これは選択ルールとなりますので、導入するかどうかはGMが判断して下さい。


▼制限
 このような品は原理・機構を解明することが出来ず、発明した本人の理解をも超える代物となります。それゆえ、これらの発明品は一品しか作製できず、故障しても直すことが出来ません。設計図を残そうにも科学的に説明のつかない物ですから、部分的にしか記録を残すことが出来ないのです。


▼判定結果

◇奇跡的成功
 奇跡的成功が出た場合、よほど先の時代でなければ実現できないと思われる、画期的な技術を開発することが出来ます。

◇致命的失敗
 致命的失敗が出た場合、発明者の意図を全く超えた奇妙な品物が出来上がります。このような珍発明は、その効果さえ予測できるものではなく、思わぬ事故や事件を引き起こしてしまう可能性があります。


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