カルネア連邦共和国/地図


 



 


 ・中立
  01:ランセットマイア地方
  02:ブランテックス地方

 ・北部連邦
  03:ティルボット地方
  04:ピレル地方
  05:カルナスロア地方
  06:レティクノイル地方

 ・南部連合
  07:ブレーウィル地方
  08:ルーデンス地方
  09:プレシャード地方
  10:セクリィズ地方


○中立(南西部)

<1>ランセットマイア地方

 南部をアルメアとの国境に接している地域で、古くは幾つもの戦乱が起こった場所です。しかし、人権革命時の争いにはあまり巻き込まれず、独自の平和を守り続けたことから、住民の多くはわりとのんびりとした気性を受け継いでおり、現在の内戦にも積極的に関わろうとはしません。
 東部には中部シュトラム山脈が控えており、美しく広々とした渓谷が幾つも見られる景勝地です。この付近には銅山が存在し、現在も採掘が行われています。山地の北東には南東部に繋がる隧道がありますが、交通には危険を伴うためにあまり利用されておりませんでした。しかし、近年では地下鉄道がこれを利用して、南部から奴隷を逃がしているようです。
 西部の海域には幾つもの小島が浮かんでおり、近くをクジラが泳いでいるのを見ることができます。島には漁村があり、海沿いには小さな愛らしい家々が立ち並んでいます。冬にはタラ漁が行われ、この地の漁港は非常に賑わいます。



<2>ブランテックス地方

 中部シュトラムの北部に位置する地方で、古くから岩塩の集散地として有名です。ベルデスガーデンと呼ばれる美しい渓谷の付近に幾つもの岩塩坑があり、かつてはエルモア中に輸出されていました。中北の山脈の境目には、王の回廊と呼ばれる東西を繋ぐ街道があります。これは聖歴400年代後半に設置されたもので、東から西に向かって狭くなっています。
 この地方の諸州も現在は中立を守っていますが、内部では論争が起こっており、南北のいずれにつくかで意見が揺れています。


▼リィンカルト市
 岩塩の交易で潤った都市で、現在でも西部随一の豊かさを誇ります。石畳と坂の多い古い情緒ある街並みで、古い時代の建物が現在でも数多く利用されています。ここから少し南西の地域では塩分を含んだ鉱泉が湧いており、医療と療養の町として知られるシュトルボアには、数多くの観光客が訪れます。


○北部連邦

<3>ティルボット地方

 西海に面した地域で、北部の玄関口といえる場所です。背後には北部シュトラムがそびえており鉄鉱石と石炭の採掘が行われています。海沿いを通る街道は魚群街道と呼ばれており、ここを通じて水揚げされた魚が周辺諸州に運ばれていきます。


▼フェルマック市
 北部最大の貿易港であり、様々な取り引きが行われています。西海の海産物が集まる漁港でもあり、この海域で取れるあらゆる魚を買い付けることが出来ます。付近の海岸ではハダカイワエビがよくとれ、養殖も行われています。


<4>ピレル地方

 カルネア最北に位置する、非常に寒さの厳しい地域です。海沿いは切り立った崖が多く、漁業にはあまり適しておりません。この付近にはトナカイが多く住んでおり、アイスベリーの群生地なども見られます。もともとはフェルメル人が自治を行っていた地域であり、今でも多くが北部地域に住んでいます。


<5>カルナスロア地方

 南部を北シュトラムに面する内陸の地方で、北部連邦の中心地域となります。中央部には平野が広がっており、寒麦やジャガイモの耕作地が広がっています。
 南端部の山地には霊石や霊水の採掘場があり、これらが北部の工業都市の活動を支えています。その奥には南部へと繋がる道が山脈の隙間を縫うように通っておりますが、内戦に突入してからは封鎖されています。かつてはここに山岳鉄道を敷設する予定もありましたが、その計画も頓挫したままとなっています。


▼カルネアイス市(首都)
 北部の首都で、暁の聖カルナを祀っている中央教会があります。近年では工業都市に様変わりしており、人口が急増しています。


<6>レティクノイル地方

 南部連合と接している地方で、南には北軍の前線基地であるホールレラント砦が設置されています。南部の奴隷が数多く逃亡してくる地域でもあり、地下鉄道組織もこの地方を拠点としています。中央部には平野が広がっており、北部の穀倉地帯となっています。
 
▼フォートフォリア市
 古くは交通の要所として栄えた街ですが、現在は北部の最前線基地としての役割を負っています。芸術家や文人の多い街でもありましたが、最近の情勢の危うさから文化人の多くはここを離れています。


○南部連合


<7>ブレーウィル地方

 北部連邦と接しており、南北の境界近くには軍の前線基地が築かれています。ホールレラント砦の南東にあるファナスト山地の麓には、かつて逃亡奴隷の虐殺事件が起こったレイクスノアの街があります。東部地域にはかつてヴォルティシア大公国があったため、現在でもスレイラール人の姿を多く見かけます。


▼ノインマイス市
 ユークレイとの国境付近に位置する都市で、アイアソール州の州都です。この街の象徴であるクレム教会は、青壁と白い尖塔の美しく鮮やかなコントラストで知られています。昨年の奴隷逃亡事件がこの州で起こったことと、この州を通じて奴隷たちがユークレイへと逃げ出したことから、現在では南軍が駐留して厳重に警戒を行っています。


<8>ルーデンス地方

 南部の中心として栄えた地方で、伝統のある街が多く残っています。南部には雪綿の大農場が広がっており、収穫期には大地の一面が白く染まって見えます。


▼ティルシータ市
 同心円状に街並みが広がる、白い城壁の美しさで知られる街です。音楽家が多く住んでおり、カルナホルンという楽器が生まれた場所でもあります。都市の中心部には音楽博物館があり、有名音楽家の遺品や楽器など様々な展示物を見学することが出来ます。ここは別名を楽譜博物館とも呼ばれており、エルモア中の楽曲の楽譜が保管されています。


<9>プレシャード地方

 南をブルム内海と接しており、貿易を中心として栄えた地域です。南部は麦類の畑が広がっており、南部の穀倉地帯となっています。北部は北シュトラムの南端にかかっており、この付近では古くからスキー競技が盛んでした。リゾート地としても有名でしたが、内戦下にある現在は訪れる者は減少しています。


▼シャルウェリン市
 南部の首都であり、古くから貿易港として栄えてきた街です。朝から昼頃まで行われる魚市は、非常に活気があります。

▼メギルフォリア市
 貿易を通じて発展した港湾都市です。軍港が存在しており、ブルム内海における防衛拠点として位置づけられています。


<10>セクリィズ地方

 中部シュトラム東部に位置する地方で、アルメア王国と接しています。針葉樹と照葉樹の混合林や高原が多く、わずかにある平野部は一面に大小の岩石が散らばっているため、農業には適しておりません。そのため、林業や酪農が主要産業となっています。
 南はブルム内海と繋がっていますが、海岸近くには山地が広がっているため、漁業はあまり盛んではありません。そのかわり、カルネア最大の湖であるティラ湖では淡水魚が多く水揚げされています。


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