基本構成
マイエル教の場合は宗派ごとに組織が分かれており、総本山となる大神殿が宗派の中心となります。大神殿自体は1つの神殿でしかありませんが、敷地内に宗派の中枢組織である神儀会の会議室や、秘室と呼ばれる組織を置いています。
個別の神殿は地方ごとに区分けされており、それを地方儀会と呼ばれる高位聖職者による代表会議が束ねています。地方儀会の下には一般神殿と巫女儀会の2つの組織が含まれており、それぞれ個別に活動しています。
◆組織構成/マイエル教
宗派──┬──神儀会───┬──神儀秘室───────秘室神官
| └──巫女秘室───────秘室巫女
|
├──大神殿──────────────┬──神殿神官
| └──神武官
|
└──地方儀会──┬──地方神殿────┬──神殿神官
| └──神武官
|
├──小神殿─────┬──神殿神官
| └──神武官
|
└──巫女儀会──巫女室──巫女
○中枢組織
神儀会と呼ばれる中枢組織が、宗派全体の方針を決定する役目を負います。神儀会は大神殿の高位聖職者と地方儀会の代表者で結成されており、大神官がその中心となります。大神官は神儀会によって選出されます。
神儀会はその下に秘室と呼ばれる幾つかの組織を持っています。秘室には宝物や儀式の手法を管理したり、下部組織の監査を行う役目などが存在し、それぞれ異なる内部組織として働いています。これは宗派によって内容が異なります。
○大神殿
宗派の総本山であり、大神官がいる場所です。大神殿も他の神殿と同じような活動を行っており、宗派単位の大きな祭祀を司る以外に殆ど違いはありません。なお、敷地内には神儀会や秘室といった組織を抱えていますが、神殿の業務そのものとは別個の活動となり、だいたいの宗派では建物も別になっています。
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地方組織
○地方儀会
1つの地方を束ねる組織で、神儀官と大巫女長という聖職階級の者によって構成されています。地方儀会は下部の神殿組織の監督や指導、および聖職者の赴任などについてを決定する役目を負います。
○神殿
▼地方神殿
地方の中心となる大きな神殿で、都市などの人口の多い場所に存在します。神務長と呼ばれる階級の者が神殿長となり、管理の一切を任されます。地方神殿は宗派が祀る全ての神々を祀り、その地方の大きな祭祀を司る役目を負いますが、それ以外には小神殿との違いはありません。
▼小神殿
地方の小さな区域を任される神殿で、町村などの単位で配置されます。小神殿は1つ、あるいは少数の神を祀ることが多く、中には亜神を御神体とするところもあります。
○聖職者
▼神殿神官
地方神殿あるいは小神殿に配属される修行者で、自給自足や寄付に頼った質素な生活を行っています。葬儀や祭祀といった様々な儀式はもちろんのこと、付近の人々の相談役ともなっており、非常に信頼されています。
▼神武官
宗派を守る存在として武の道に励む者で、心身の鍛練を行っています。異端の存在から人々を守る役目も負っており、武術を身につけている者も少なくありません。彼らは一般の神殿神官とは少し異なる生活をしており、儀式などを司るわけではありません。中には神武官のみを抱える神殿も存在し、山奥などで修行生活を送っているようです。
○巫女儀会
地方の巫女を束ねる組織で、大巫女と呼ばれる階級の者で構成されています。大巫女はそれぞれの巫女室の長を務めた者の中から選ばれます。
▼巫女室
巫女は室(むろ)と呼ばれる単位で活動しており、巫女長がこれを指導する役目となります。巫女室は一般の神殿とは異なり、人里から離れた場所でひっそりと活動しています。
▼巫女
マイエル教の組織においては、女性と男性は明確に役割が区別されており、女性は巫女という特別な神官職につくことになります。巫女は神に捧げる舞いを踊るなど、特別な儀式に参加する役目となり、一般的な神殿の仕事は受け持ちません。外部との接触も極力断って活動しており、多くは人里離れた場所で修行を重ねることになります。外へ出るのは地方儀会の要請に応じて神殿へと赴く時のみで、ここで神に舞を納めたりすることになります。
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