<願いと奇跡/その3>


○奇跡の発動
 強い願いがあれば、奇跡として術法を発動することができます。これは自分や仲間を救うために用いるためのもので、誰かに害を与えるように利用法は出来ません。


発動方法
 奇跡を発動させるために判定を行う必要はありません。発動させようとしている術レベルと同じだけのウィルパワーを消費すれば、いつでも効果を得ることが出来ます。


効果
 奇跡の場合は通常の術法の発動とは異なり、距離、持続時間、効果範囲といった要素を完全に無視することが出来ます。ただし、実際にどのような効果を適用するかは、プレイヤーではなくGMが描写することになります。
 何らかの理由で達成値を求める必要がある場合は、術レベルを達成値として扱います。抵抗するような力が働いている場合は、達成値=[難易度(あるいは相手の達成値)+術レベル]として下さい。


○破滅の発動
 奇跡的現象の発動と対局に位置するのが破滅の発動です。基本的な処理は奇跡の発動と同じですが、これは破滅を発動させたキャラクターを不利な状況にする方向でしか使用することができません。発動の方法は、奇跡の場合と全く同じやり方となります。


○時間の遡航
 すでに起こってしまった出来事を覆すために奇跡を使用したい場合もあるでしょう。この場合、ウィルパワーを通常より多く消費すれば、GMは奇跡の使用を認めても構いません。ただし、あまり過去の出来事を覆すのもゲームとしては良くありませんし、場合によっては話の流れに矛盾が生じるため、シーンや行動を1つ遡るたびに+1点という具合に、任意に消費ポイントを増やしていって下さい。


○協力発動
 複数の人間が協力して1つの術を発動させても構いません。ただし、発動に参加できるのは、その時に同じ願いや感情を抱いている者に限られます。
 この場合は、複数人でウィルパワーを出し合って発動を行うことになりますが、どのように消費を分担するかは自由に選択することが出来ます。また、発動そのものとは別に、ウィルパワーを1ポイント余分に消費する必要があります。