一般植物/ナ行

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▼ナガレモダマ(流れ藻玉)
 海洋を移動しながら生活する細長い海藻で、たくさんの個体が絡まりあってイカダのように水面に広がっています。ぬめりに富んだ粘液で気泡をつくり、それを表面に付着させることで浮力を保ちます。小さな藻玉は手ですくえる程度の大きさですが、直径100mを超えるものが発見されたこともあります。この藻を巣にする生物もたくさんおり、一緒に浮遊しながら生活しています。

・不明度:7
・生息地:全域(海洋)


▼ナツカイドウ(夏街道)
 よく街道沿いで見かける夏草で、ラベンダーを小さくしたような形をしています。ハッカに似た匂いを漂わせており、ポプリにして少女たちが身につけていることもあります。

・不明度:5
・生息地:全域


▼ナナツアヤメ(七つアヤメ)
 1つの茎にいくつもの花を咲かせることから、このような名で呼ばれています。また、1本に様々な色の花を咲かせることから、こう呼ばれるようになったという説もあります。湿地近くに生えており、観賞用植物として好まれております。

・不明度:2
・生息地:西部


▼ニガスモモ(苦李)
 スモモの一種で、普通に食べるには苦すぎますが、酒にするとビールのようなほどよい苦みとなります。この酒は光に透かして見ると非常に美しく、逢魔の雫と呼ばれるほどの妖しい琥珀色をしています。

・不明度:4
・生息地:中部


▼ニジムラサキ(虹紫)
 サフランによく似た形の紫の大輪を咲かせる花で、見る角度によっては虹色の輝きを放ちます。これは花の表面に油脂が浮き出ているためで、マダラムラサキという名のハチを呼び寄せる役割を持っています。山地に点在しているため、特にこの油を利用するということはありません。

・不明度:8
・生息地:北部


▼ニセカエデ(偽カエデ)
 香木として知られている有名な木で、アルメアの主要産物として輸出されています。ビャクダンのような香気を放ち、幹は彫刻や家具にも利用されます。カエデと見た目はほとんど変わりませんが、実際は全く異なる種類の植物です。

・不明度:2
・生息地:アルメア周辺


▼ニンジンカズラ(人参葛)
 別名を黒人参といい、濃茶色をした人参によく似た根塊をもつことから、このように呼ばれています。赤色病という熱病の特効薬で、この根を煎じて服用します。非常に稀少な植物であるため、高値で取り引きされています。

・不明度:6
・生息地:全域(山地)


▼ヌメリハ(ヌメリ葉)
 クリのような形の大きな葉をつける木で、高さは3mほどになります。葉をちぎってしばらく断面を擦っていると、粘着性のある液が出てきます。これは傷口を塞ぎ、化膿止めとしての効果があります。

・不明度:6
・生息地:北部


▼ネジレノキ(捻じれの木)
 幹が螺旋にねじれている木で、数本の細い幹をよじってつくったように見えます。この木は最初の頃はまっすぐに伸びるのですが、年月を経るごとにねじれがきつくなってゆきます。樹液はシロップとなり、エルフたちがこれを利用しています。

・不明度:10
・生息地:大森林


▼ネバリアシ(粘り葦)
 アシの一種で、根から粘着性の物質を出してすぐに地面を固めてしまうため、他のアシよりも干拓に使われる割合が高いようです。この粘着物質は肥料になり、肥沃な土壌をつくることができます。

・不明度:5
・生息地:西部


▼ノコギリスギ(鋸杉)
 葉が非常に硬く、側面が鋸歯状になっています。この葉は刃物として使用することができ、これを利用する赤人の部族もいます。

・不明度:5
・生息地:北部


▼ノノコミチ(野の小道)
 道端によく生えている、スズランによく似た小さな白い花なのですが、花が常に北を向いていることから、古来より道しるべとしてよく知られています。「野の小道に聞きなさい」という言葉がありますが、これは自分を見失わないようにという意味です。

・不明度:4
・生息地:中部〜南部


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