乗用機械
現在のエルモア地方に存在する乗用機械には、以下のような種類のものがあります。個別の機械に関しては「データパート2」にデータが掲載されています。
○陸上機関
▼自転車
庶民の間に広まりつつある乗り物で、先進国家ではよく見られる日常的な存在となっています。▼自動車
蒸気機関や霊子機関を搭載した自動車です。どちらかといえば実用的なものでなく、軍以外では金持ちの道楽として用いられることの方が多いでしょう。▼機関車
今後の陸上交通機関として大いに期待されているもので、蒸気機関車と霊子機関車の2種類があります。霊子機関車は今のところ三国鉄道でしか使われていませんが、地下鉄に利用するという計画も一部で考えられています。▼オートバイ
霊子機関を搭載した二輪あるいは三輪車で、蒸気機関を搭載したものは存在しません。主に軍で使用されています。▼戦車
軍隊で使用されている戦闘用走行車両で、無限軌道(キャタピラ)で走行するものをいいます。霊子機関と蒸気機関で動く2つのタイプがあります。試作品が多く、実用に耐えるかどうか不明のものがほとんどです。
○水上機関
▼船舶
蒸気機関や霊子機関を搭載した汽船のことで、最もよく利用されている交通機関の1つです。外輪やスクリューを推進力としていますが、多くは帆も併用しています。
○航空機関
▼飛行船
気球にプロペラをつけたもので、動力としては霊子機関を使用します。ほとんどは軍で利用されているものであり、他は一部の会社や開発者が使うくらいですが、将来的に期待されている交通機関の1つです。▼羽ばたき飛行機
オーニソプターと呼ばれる羽ばたき飛行機を扱うものです。ただし、現在まで成功した例は1つもなく、役立たずの機械として有名です。ヘリコプターのように、上にプロペラをつけているタイプのものもあります。▼飛行機
グライダーに動力機関をつけた形のもので、主に霊子機関を搭載しています。研究者自体がほとんど存在せず、羽ばたき飛行機と同様、未だに成功した例はありません。飛行機を開発するぐらいならば飛行船を建造するべきだというのが、ごく一般的な見解です。
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動力機関
○種類
この世界では水力や蒸気といった昔ながらの動力の他に、『霊子』(エーテル)というエネルギーを利用した動力機関があります。これを一般に『霊子機関』(エーテルリアクター)と呼びます。
水車や蒸気機関などの動力機関は、使用できる場所が制限されたり、煤煙を吐き出すといったデメリットがあります。霊子機関の場合は熱や煤煙を出さないという利点があり、冷却装置も必要ないため非常に小型です。ただし、燃料が割高であるため、蒸気機関とは用途を分けて使われているのが現状です。
○蒸気機関
石炭を燃やして水蒸気を発生させ、その圧力を利用する動力機関です。最もよく用いられている機械ですが、高圧蒸気機関は爆発する可能性があります。
▼操作
高い圧力がかかる蒸気機関の運用には危険が伴うため、蒸気機関を安全で適正な条件で運用するためには、〈機工技術/動力機関〉の専門分野を習得している必要があります。ただし、これは高圧のものに限られる条件であり、低圧の蒸気機関はそれほど危険はなく、一般人でも扱うことができます。
通常の運転には判定は必要ありませんが、不適切な条件のもとで運用している際には、安全な状態に戻すための判定を行わなければなりません。GMは適当な難易度を設定して下さい。
○霊子機関
霊子エネルギーを用いる動力機関で、コンパクトで煤煙を出さないのが特徴です。霊子機関が搭載されるのは、主に動力機関の小型化が望まれる乗用機械となります。特にオートバイや飛行船といった乗り物では、殆ど霊子機関が使用されています。
▼制限
霊子機関は旧文明の発掘機械を模倣してつくられた動力機関です。一般に普及している品は基本規格に従って作られるレプリカであり、自身の手で設計や調整を行うことは不可能となります。▼霊子エネルギー
霊子機関を動かすためには、霊子と呼ばれる特殊なエネルギーが必要です。このエネルギー量を表わすために使われるのがエネルギーポイント(EP)という単位で、100kgの物体を100km運搬するのに等しい力を持ちます。▼運用知識
霊子機関は現在よりも遥かに高度な科学力を持った先史文明の産物であり、内部機構を取り扱うためには〈機工技術/発掘機械〉の専門分野を習得している必要があります。
しかし、その運用方法は非常に簡単であり、事前に一通りの説明を受けていれば、誰でも容易に取り扱うことが可能となります。そのため、通常の使用に関しては、専門分野の習得は必要はありません。
○油燃機関
ガソリンエンジンのことです。現在、一部の研究機関で開発中であり、実用化に至っているものはまだ一基も存在しません。
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その他の機械
○作業機械
▼重機械
建設現場や工場などで使用される重機械のことで、主に蒸気機関で動きます。▼紡績機械
動力機関を用いる糸紡ぎのための機械です。重要な産業の1つとして確立しています。▼印刷機
新聞や雑誌に用いる輪転機のことで、情報産業を担う重要な機械として認識されています。▼ポンプ
主に排水用のポンプのことで、炭坑や工場で使われている大型のものを扱います。特に小型である必要がなければ、蒸気機関を用いるのが普通です。
○歯車機械
▼伝達歯車
動力機関がつくりだしたパワーを伝達するための歯車です。▼時計
歯車を組み込んだ時計で、懐中時計から塔につける時計まで大きさはさまざまです。▼オルゴール
歯車機巧の1つで、シリンダー式やディスク式といったさまざまな種類の品があります。▼機巧人形
歯車などを利用した機巧人形で、芸術品の1つとして考えられています。内部に楽器やオルゴールを組み込んだものも存在します。▼計算機
複数の歯車を組み合わせた手回し式の計算機械のことです。四則演算を行うことが出来ますが、精度にはやや問題があります。
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