システム
○システムの準備
TRPGをプレイするためには、まずゲームシステムが必要となります。
▼選択
TRPGで取り扱うジャンルは多岐に渡っており、ファンタジー、ホラー、SFなど、色々な種類のシステムが発表されています。また、同種のジャンルのものでも、ゲームの目的やルールで再現できる状況が異なるため、それぞれ別の楽しみを提供してくれます。
そのゲームがどういった内容なのかを調べるためには、書店で専門雑誌を見て確認したり、インターネットでゲーム会社やファンサイトの紹介文を読む、といった方法があります。様々なTRPGのレヴューを掲載しているサイトも存在しますので、そういった場所も確認してみるとよいでしょう。
▼入手
現在流通しているTRPGは、大きめの書店やホビーショップで手に入れることが出来ます。身近な場所で取り扱っていない場合や、古いゲームを探している場合には、通信販売やネットオークションで取り寄せるといった手段を取ることになるでしょう。
プロの作品ということにこだわらないのであれば、同人作品をインターネットを通じて入手することも可能です。プレイに必要なファイルを、全てダウンロードできるサイトも存在します。
○ゲームの把握
▼システム
プレイを行う前には必ずシステム全体に目を通し、ゲーム世界とルールを把握しておかなければなりません。ただし、TRPGシステムに記載されている全ての情報を覚える必要はなく、世界の概要と基本的な判定ルールさえ把握しておけば、プレイを行うことは可能です。
▼リプレイ
実際のプレイの様子を記録したTRPGリプレイを読むことによって、ルールの運用やゲーム世界の雰囲気を掴むことも出来ます。リプレイは書店で販売されているものもありますし、インターネットのTRPGサイトに掲載されているものもあります。
先頭へ
仲間と場所
○仲間
▼人数
TRPGというのは、自分1人だけでは遊ぶことが出来ないゲームです。適正な人数はゲームによって異なりますが、通常は最低でも2人、バランスよく遊ぶためには4〜5人の仲間が必要となります。▼仲間集め
あなたの周りにTRPGを知っている友人が複数いれば問題はありませんが、そうでない場合には興味がありそうな人を誘ったり、サークルやコンベンションなどに参加して、仲間を増やす努力をする必要があります。▼役割分担
TRPGを行う場合には、最低でも1人はゲームマスター(以下GM)の役割を担当しなければなりません。最初は一番ルールに詳しい人がGMとなり、慣れたら他の人と交代で行うようにするとよいでしょう。
○場所
ゲームのシステムと仲間が揃ったら、次は実際に遊ぶための会場を確保する必要があります。TRPGは複数人の会話によって進められるゲームですから、数人が席につくことが出来る大きめのテーブルのある、少々騒いでも問題にならない場所が好ましいでしょう。
誰かの自宅で遊ぶことが出来ればよいのですが、それが無理な場合は公民館などの公共の場所を借りたりする必要があります。このような時は、大きな声で騒いで周囲に迷惑をかけたりしないよう、くれぐれも注意しなければなりません。
なお、近年ではインターネットを通じて遊ぶ、オンラインセッションも盛んに行われるようになっています。サイコロ機能を利用できるIRC(インターネット・リレー・チャット)やCGIチャット、専用のチャットアプリケーションなども存在しますので、これらを利用してセッション環境を整えることも可能です。
先頭へ
道具
セッションにおいて必要となるのは、だいたい以下のものです。必要なものは全員で分担して用意するようにして下さい。コピー代などもGMが1人で負担する必要はありません。
○全体
▼システム/ルール
ゲームのルールやセッションに必要な設定を、参照できる形で手元に用意しておいて下さい。ルール・リファレンスのページにある表やサマリーを印刷しておけば、より円滑にセッションを進めることができます。▼サイコロ
使用するサイコロはゲームによって異なります。よく見かける6面体のもの以外に、10面体や20面体のサイコロを使うシステムもありますが、このような特殊な形のサイコロはホビーショップで取り扱っています。なお、サイコロを使わず、トランプなどを利用するゲームも存在します。
アンバランスド・ワールドを遊ぶためには、6面体のサイコロが必要となります。参加人数×3個以上あった方が、貸し借りする手間が省けて便利です。▼キャラクターシート
キャラクターシートとは、自分が取り扱うキャラクターの能力や状態を記入しておくための用紙です。プレイヤー数+α枚のキャラクターシートをコピーしておいて下さい。
通常はルールブックに添付されておりますので、これをコピーして利用して下さい。なお、キャラクターの状態に変化が起こったり、成長した場合には数値を書き換える必要があるので、消せない筆記用具でデータを記入しないように注意して下さい。▼キャラクター
事前にキャラクターを作成しておける場合は、なるべく準備しておいた方がよいでしょう。その方がGMもシナリオを準備しやすいはずですし、時間の節約にもなります。▼筆記用具
キャラクターのデータをシートに書き込んだり、メモを取るために使用します。▼メモ用紙
プレイ中に得た情報などをメモしたり、地図を書いたりするために必要になることがあります。大勢に見せる場合は、ホワイトボードなどを利用してもよいでしょう。
○GM
▼シナリオ
GM役の人は、プレイの前にシナリオを作成し、果たすべき課題を設定しておかなければなりません。もちろん、これは登場するキャラクターに向いた目的でなければなりませんし、キャラクターが持ちうる手段で解決できる可能性がなくてはなりません。戦闘などが起こって死の危険が予想される場合は、バランス調整を慎重に行うべきでしょう。
慣れないうちはシナリオを自作するのは大変なので、既製のシナリオを利用した方がよいでしょう。シナリオはルールブックに掲載されている場合もありますし、サプリメントとして別売りになっているものもあります。▼シナリオメモ
あらかじめ作成しておいたシナリオをまとめたものです。シナリオの長さにもよりますが、通常はA4版の紙に数枚程度となるようです。
▼情報メモ
情報を箇条書きにしたメモを用意しておけば、いざという時に情報を出し忘れたりせずに済みますし、シナリオの流れも把握しやすくなります。実際には、メモだけ用意しておいて、シナリオの流れは記憶しておくだけのGMも多いようです。▼NPCデータ
プレイに登場する予定のNPCのデータです。咄嗟にデータを作成する場合もあるでしょうから、NPC用のシートは余分に用意しておいても損はないでしょう。▼マップ
舞台となる場所や建物の地図です。これは別に上手に描く必要はありません。簡単なものでも、ないよりはあった方が位置関係を把握しやすく、スムーズにプレイが進むものです。もちろん、その場で書いても問題ありません。▼マスタースクリーン
GMの手元を隠すためのついたてのことで、ゲームによってはプレイ中に参照するためのデータや表が書いてあるものもあります。主にマスタースクリーンは、GMの手元にあるメモやダイス目などを隠す目的で用いられます。これによって、プレイヤーがダイス目を見て状況を把握したり、得られるはずのない情報が漏出するのを防ぐことが出来るわけです。このゲームではマスタースクリーンは用意されていないため、必要があればルーズリーフやノートで代用して下さい。▼電卓
必要になるとは限りませんが、複雑な計算で時間を浪費するのはセッションの妨げとなるので、用意しておいた方がよいかもしれません。
○雰囲気作り
以下のものは余裕があったら準備してみるのもよいでしょう。
▼写真/イラスト
場面に合った風景写真などを用意しておけば、どういう世界なのかを細かく説明しなくても簡単に把握してもらえます。アンバランスド・ワールドの場合は、19世紀中頃から後半あたりの資料が適しています。▼小道具
途中で千切られたメモや日記、あるいは指輪など、小道具に凝ってみるのも一興です。特にメモなどの記述された情報は、用意しておいて損はないでしょう。PCが分かれる可能性がある場合は、メモを渡して個別に情報を与えることもできますし、情報の聞き漏らしや忘れたりするのを防ぐためにも役立ちます。▼BGM
ホラーシナリオなどで臨場感を出すために用いられたりすることがあります。ただし、効果的に用いるのは計算が必要となりますし、準備に手間取ると逆効果となるので、使う場面を事前によく考えておく必要があるでしょう。▼フロアタイル/ヘクスシート
建物の構造やキャラクター間の距離などを示すために用いるマップのことです。方眼紙でも代用することが出来ます。▼駒
PCの位置関係を示したり、場の状況をイメージさせるために、キャラクターの人数分の駒を用意しておくとよいかもしれません。位置関係を把握するだけであれば紙製のものでも構いませんし、将棋の駒や瓶の蓋のようなものでも問題ありません。
先頭へ