不思議な力や特殊な効果を発揮する物品です。これらは一般に普及している品で、その由来や効果がよく知られているものとなります。
○鉱物
▼真金(トゥルーゴールド)
霊子機関の基盤に用いられる金です。霊子を伝導する以外には、通常の金と性質に違いはありません。そのため、一般に金として流通しているものの中にも、おそらく真金が多量に含まれていると考えられています。
▼振り子石
カスティルーン王国のクランベル地方から産出される不思議な石で、これを紐などで吊しておくと正確に1秒間に1回往復します。正しき瞬きの石とも呼ばれており、時計の振り子などに利用されています。
▼メッキ石
ルクレイド共和国の北部にあるルーエンス山脈の一部では、金メッキが施されたメッキ石と呼ばれるものが発見されることがあります。これは薄い金箔の張られた状態の石ですが、周辺からまとまった金が採掘されることはないようです。
▼雷石(サンディ・ロック)
強い衝撃を与えると爆発する性質が持つ鉛色の鉱石です。大きいものはダイナマイトのように使用され、小さいものは銃弾などに利用されています。
○液体
▼光輝水
フリスタス西島では、光輝水と呼ばれる光を放つ水が川となって流れています。光輝水は特に生物に害を与えることはなく、ビンに入れてランプ代わりに使われています。この光は約1日ぐらいで失われ、光を放出してしまうと普通の水に戻ってしまいます。
▼トルレアン炎水
その名の通り炎が沸きあがる水で、メルリィナ王国のトルレアンという街の地下に流れています。トルレアンは金属職人の街で、この高熱の炎を溶鉱炉がわりに使用しています。炎水は火を起こしたりお湯を湧かすのに利用されたりもしますが、熱を放出してしまうと普通の水に戻ってしまいます。
○生物由来
▼青瞳石
ペルソニアに棲むヒカリコウモリには、額に目のような形状のガラス質の器官があり、その部位を青白く光らせることが出来ます。不思議なのは、この青瞳石と呼ばれる発光器官は死後も能力を失わず、暗闇で淡く輝き続けることです。現地ではお守りにされたり宗教的な儀式に用いられていますが、一部はエルモア地方にも持ち運ばれ、主に好事家のコレクションとして購入されているようです。
▼ライトニング・スター
猫の目のような模様の入ったガラス質の玉で、宝石として高値で取り引きされています。これはシビレアンコウという魚の額にある、第3の目を磨いたものです。彼らはこの特殊器官から威嚇のために雷光を発するのですが、半径1m程度の範囲にいる者を電撃で痺れさせる効果もあります。この能力は額の目に宿っており、地面に落下させるなど一定以上の衝撃を加えることで、死後もその効力を発揮することができます。
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