エルモア地方の人種


 


 エルモア地方には人間以外にもさまざまな種族が住んでいますが、キャラクターとして用いることができるのは人間だけです。というのは、人間以外の種族はあまりに少なく、人間の社会で暮らす者もわずかしかいないからです。


○種類

 エルモア地方には、白人、黒人、赤人(せきじん)、黄人(おうじん)の4つの人種が存在します。


▼体格
 平均的な身長は男性が170cmくらいで、女性は約165cmほどになります。黄人はこれより5cmほど低めです。


▼寿命
 病気や怪我などの理由がなければ、寿命はどの人種も約60〜65歳くらいになりますが、100歳くらいまで生きる者もいます。


○特徴

 以下に各人種の特徴と社会的な立場を示します。


▼白人
 
最も多く存在する人種で、肌の色が白いのが特徴です。髪や瞳の色は金、黒、茶、赤など様々あります。この中でもさらに髪や瞳の色、あるいは骨格などによって、さまざまな民族に分類されています。ほとんどの国では、この白人が主権を握っており、他の種族に対しては差別的な見解を持つ者が多いようです。


▼黄人(おうじん)
 黄色系の肌と黒い髪、そして黒や茶色など濃い色の瞳を持ちます。もともとは中央地方を中心に活動していた人種で、時代とともにエルモア地方にも進出してきたのですが、人口比からするとその割合は非常に少なくなります。そのため、人目を引くことは間違いありませんし、極端に差別されることはまれですが、敬遠されたり軽い差別を受けることはあります。
 エルモア地方ではその殆どが南部で暮らしており、セルセティアにいるセル人、ルワール大公国やカーカバートに住むドゥーガル人、あるいは海洋民族であるラチェン人が主な民族になります。


▼赤人(せきじん)
 褐色あるいは赤銅色の肌と、赤みがかった髪や瞳を持つ人種です。主にエルモア地方の北部か、南方にあるペルソニア大陸に住んでおり、多くは奴隷や下層市民として扱われています。赤人の多くは非常に美しい容姿の持ち主であり、白人の上流階級の人々は、ステータスとして赤人の鑑賞奴隷を所有していることがあります。


▼黒人
 エルモア地方に住む黒人は、南方にあるペルソニア大陸から奴隷として連れてこられた者たちです。肌はもちろんのこと、髪や瞳も黒色で、白人たちとは異なる文化を持っています。全ての者が奴隷であるわけではなく、その対応は個人や地域によって異なりますが、いわれのない差別を受けることが多くなります。


○選択

 プレイヤーキャラクターは、上で紹介した4つの人種のうちから1つを選択することになります。


▼シナリオ参加
 人種の選択において問題となるのは、どのようなプレイを予定しているのかということです。エルモア地方では白人社会が権力の大部分を握っており、その他の人種は差別される傾向にあります。特に黒人や赤人は奴隷として扱われていることがほとんどです。ですから、貴族社会での陰謀劇を行なう時には、黒人や赤人は非常にプレイしにくいでしょう(それでも召使いなどになって参加することはできますが)。また、奴隷解放に絡んだ話では、白人と差別されている人々との間に軋轢が生じることが多くなると思われます。
 こういった場合、キャラクター間の人種がバラバラだと、プレイに支障をきたすかもしれません。ですから、目指すプレイスタイルを全員で相談し、それに相応しい人種を選ぶことをお勧めします。


▼制限
 セッションに相応しくないと思われる人種がある場合、GMの権限でそれを制限することが出来ます。


▼参加者の意識
 エルモア地方では差別が行われている地域もありますが、キャラクターが人種差別や民族差別を行うことを推奨しているわけではありません。もちろん、プレイヤーが差別意識にとらわれる必要はありませんし、度が過ぎるロールプレイは逆に注意される対象となります。


○記入

 人種を決定したら、キャラクターシート1の上にある欄に記入して下さい。


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