職業
◆推奨職業
役割 職業 主 貴族/政治家/聖職者/役人/記者/思想家/革命家/文芸家/軍人/刑事/秘密警察官 政治シナリオに深く関与できるのは、為政者や官僚などの政治に直接関係する職業や、その命に従って活動する職業が挙げられます。他にも、新聞記者や小説家など、政治に関する情報を人々に伝える職業なども活躍できる可能性があります。 副 芸術家/学問関係/一般人 貴族などをパトロンに持つ一流の芸術家は、社交界にも少なからぬ影響力を持っている場合があります。同様に、有識者の意見が政治に反映されたり、一流の学者が貴族の子弟の教育係として招聘されることもよくあることです。
○メインキャラクター
政治シナリオに深く関与できるのは、為政者や官僚などの政治に直接関係する職業や、その命に従って活動する職業が挙げられます。また、現在の政策に反発して反政府活動を行うものや、それを取り締まる職業もこれに含まれるでしょう。
国家によっては、宗教機関が政治に対して強い発言権をもっている場合があります。そのため、高位の聖職者は政治家としての能力も要求されることが多くなります。それから、エルモア地方では印刷物がそれなりに普及しているので、新聞や書物が政治に対して強い影響を与える可能性が考えられます。
▼貴族
政治に直接関わる職業ですから、様々なシナリオに介入できる可能性があります。支配階級の貴族とはいえ圧政ばかりしているわけではありませんから、自分の領地を守るために尽力してもよいでしょうし、政敵の不正を暴いたり、隠れて不正を行う部下を取り締まるといった展開も考えられます。
▼政治家
貴族と同じような立場でシナリオに参加することになりますが、世襲制ではないので評判には特に気をつける必要があります。たとえ濡れ衣であっても不法行為や不明瞭な資金の流れが明るみに出るなどすれば、すぐにその地位を失う可能性もあるのです。しかし、こういった状況をそのままシナリオのネタとして扱ったり、流動的な立場をシナリオでの制約として遊ぶのも面白いかもしれません。他にも、選挙を題材としたシナリオなども考えられるでしょう。
▼聖職者
国家によっては、宗教機関が政治に対して強い発言権をもっている場合があります。そのため、高位の聖職者は政治家としての能力も要求されることが多いのです。しかし、このような国家はどちらかといえば少ない上に、それほど強い権力を発揮できるものでもありません。当然のことながら、為政者たちの多くは宗教権力の介入を嫌いますし、立場としては非常に微妙なものとなります。ですから、かなり熟練したプレイヤーでなければ手を出さない方が賢明です。
▼役人/官僚
官僚は行政の現場におり、政策の立案に携わることもあります。また、役人は実際の行政業務に関わる立場であり、上役と住民の間に立って様々な問題を解決する役目となります。役人の中には調査官なども含まれますので、不正を探る立場として活躍できるシナリオも考えられます。
▼記者/文芸家
エルモア地方では印刷物がそれなりに普及しているので、新聞や書物が政治に対して強い影響を与える場合があります。特に昨今は、内乱が起こって政治形態が一変するなどの大事件が起こっていますから、民衆の意識が政治に向くようになっています。
記者は調査を行いやすい職業ですし、職業的使命からシナリオに積極的に関与することが出来ます。小説家などの作家もドキュメンタリー作品を世に送り出したり、政治的メッセージを伝えるために小説という手段を介することがあります。GMの側でも、政治に関わる記者の調査によってスキャンダルが発覚したり、逆に調査をやめるよう圧力がかかるなど、様々なシナリオを考えることが出来るでしょう。
▼思想家/革命家
基本的には、為政者と対立する立場としてシナリオに関わることになるでしょう。また逆に、民集を啓蒙したり内乱や暗殺を計画するなど、プレイヤーの側からシナリオの内容を提案することも可能です。
▼軍人
軍事に傾いている国家や、革命や内乱が起こっている国家では、政治に軍隊の活動が絡んできます。将官のように高い地位を選べば、より直接的に政治活動に関わることが出来ますし、密偵などを扱うことで調査活動などを主体としたシナリオも展開できます。
▼刑事/秘密警察官
これらの職業は上からの指示によって活動するので、シナリオに参加する理由に悩むことはないでしょう。秘密警察官であれば、政治犯の調査を行うことは職務の1つですし、その権限から比較的自由に動ける立場となります。刑事の場合は、通常の事件の捜査の結果、政治家の汚職や犯罪事件にたどり着いたり、秘密警察官の手助けをする可能性も考えられます。
○サブキャラクター
積極的に政治活動に関わる立場ではありませんが、何か事件に巻き込まれる可能性もある職業です。
▼一般人
特定の政策によって被害を受けたり、内乱などをきっかけに政治活動に参加するようになるなど、主に巻き込まれる形でシナリオに参加することになるでしょう。
▼芸術家
一流の芸術家は貴族をパトロンに持ったり、サロンやパーティで政治家や貴族と親交を持つこともあります。また、国際的に著名な芸術家の中には、社交界に少なからぬ影響力を持っている者もいます。こういった関係から政治絡みの事件に巻き込まれたり、恩義のある人物から頼み事を引き受けることが考えられます。
▼学問関係
有識者の意見が政治に反映される場合もありますし、一流の学者が貴族の子弟の教育係として招聘されることもよくあることです。
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集団
○職業集団
政治を取り扱うシナリオでは、同じタイプのキャラクターを揃えてもうまく役割分担ができない場合が多いでしょう。同じ集団に属していても、違ったタイプのキャラクターを意識的に作成する必要が生じるかもしれません。
▼役所
特定の部署に所属する一団を扱います。この場合は目的が明確であり、情報のやり取りに問題が起こることもないので、比較的スムーズにセッションを進めることが出来ます。
▼政党
同じ政治理念に基づいて活動する団体ですから、必ずしも一枚岩とはいえないまでも、意識の統一は自然に行われるものです。目的が明確なシナリオであれば、党員同士をパーティとして扱うのも面白いかもしれません。
▼秘密警察
政治犯を追ったり、密命を受けて潜入捜査を行ったりします。命令によって動く立場ですから、セッション参加の動機に困ることはありません。また、国内であれば組織の力を活用して動くことも可能でしょうし、逆に極秘任務であれば身分を隠すことを制限内容として使うことが出来ます。
▼部隊
軍の一部隊として作戦行動を行います。これも命令によって動くものですから、シナリオには自然に参加することが可能です。その一方で、部隊が単独で活動を行うことになれば、組織の力を頼らずにPCが独自の判断で動かなければならなくなります。
▼革命軍
強い信念で結ばれた集団として活動することが出来るでしょう。状況によっては隠れて行動しなければなりませんので、少人数のパーティで動くことに何ら不思議はありません。
○複合集団
パーティを組む場合のキャクターの組み合わせの例です。なお、貴族や政治家をPCとした場合、その権限が強すぎて他のPCが不満に思ったり、特定のプレイヤーに責任の比重が片寄る可能性が考えられます。PC間に上下関係が出来ることでトラブルが生じる可能性が考えられる場合は、命令を下す役割はGMが担当するようにしましょう。ただし、シナリオの展開に関わる判断を行うのは、あくまでもプレイヤーでなければなりません。
▼政治家+官僚+役人
特定の省庁など、1つの組織をパーティとして扱う場合の組み合せです。ただし、相互の立場の差が激しすぎると、全員が同じ場面に登場することすら難しくなってしまいますので、地域の行政機関など小規模な集団を扱う時に限定した方がよいでしょう。
▼貴族+部下(官僚、役人)+密偵 or 政治家+秘書
特定貴族の一派や政治家事務所をパーティとして扱うケースです。政敵と争ったり、地域社会の問題を解決するようなシナリオに向いた組み合せとなります。
▼思想家+革命家+一般市民+(記者、小説家など)
革命や反政府活動を行う場合の組み合わせです。戦いを生業とするような職業人や、密偵、暗殺者といったキャラクターも、これに加えることが可能でしょう。
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