基本
○作製
以下の人形は「人形系術法」によって生み出されます。基礎となる人形の準備については「素体人形の作製」のページを参照して下さい。
○種類
▼模倣活動体
◇小人人形:素体人形(極小)
大きさ40cmくらいの小型の人形で、主に雑用に用いられます。◇怪力人形:素体人形(大)
主に力仕事に用いられる大型の人形です。◇従者人形:素体人形(中)
特定の人間に随行し、荷物持ちを行なう人形です。◇護衛人形:素体人形(大)
術者の身を守るためにつくられる人形です。◇人形戦士:素体人形(大)
術者の命令に従って戦う人形です。◇奴隷人形:素体人形(大)
特定の人間の命令に従って動く作業用の人形です。◇硝子人形:素体人形(中/大)
透明な不可視の人形で、主に護衛用に用いられます。◇盲目人形:素体人形(中/大)
限りなく人間に近い容貌の人形で、主に観賞用として扱われています。
▼疑似生命体
◇自律人形:素体人形(小/中/大)
自分の意思で活動できる人形ですが、わずかに人形としての特徴を容姿に残しています。◇自動人形:素体人形(小/中/大)
人形使いが作り出す最高の芸術品で、人間と全く変わるところのない人形です。
○判別
▼判定技能
一般分野:基本情報(一般:記憶+術法知識)
専門分野:魔術学(専門:記憶+術法知識)▼誤解
まったく同じ内容の術が人形系にもある場合、見た目や行動から区別することは出来ません。最終的には、人形系術法の『△刻銘』の術がかかっているかと、術法師の素性から判断することになります。
先頭へ
小人人形
○判定
▼不明度:3
衝撃度:0▼判定技能
一般分野:基本情報(一般:記憶+術法知識)
専門分野:魔術学(専門:記憶+術法知識)▼術法:△小人人形
○基本情報(一般:±0)
▼名称:小人人形
認識:魔道生物/作業用人形
利用:術者による。主に作業用▼生息地域:術者による
活動期:術者による
遭遇頻度:術者による
出現数:術者による
反応:術者による▼外見:
大きさ40cmくらいの人形です。容姿は術者の人形の製作技術に左右されます。▼概要:
人形系の術法によって創られる小型の人形で、術者の身の回りの雑用をこなすことが多いようです。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:魔道生物/模倣活動体/魔道人形
小人人形は外見やその機能から、傀儡系の同名の術から作成される人形と区別をつけることは出来ません。まったく同じ術が、傀儡系術法師に伝承されただけだと考えられています。▼詳細情報:
人形系の『小人人形』の術法でつくられる人形で、人形使いとしては最も初歩の技です。術者の命令によって動かすことが可能ですが、雑用程度の簡単な作業しか実行できません。術者の職人としての技量が容姿に反映され、凝った装飾が施されている場合が多いようです。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力: 4 敏捷: 6 器用: 6
記憶: ― 判断: ― 感応: 6 霊力: 4▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 4 精神値:8
自我抵抗: ― 自我値:―
生命抵抗: 4 生命値:4▼行動力:12
▼移動力: 8
▼状態変化:気絶なし/損壊
知能:なし
弱点:なし
属性:中立
感覚:霊的感覚
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
通常攻撃:なし▼回避
戦闘防御:なし
反射回避:なし
防御値: 1(素材)▼戦闘方法:
戦闘を行なうことは不可能となります。
○特殊能力(専門:+2)
▼心理影響の無効化(自動発動)
心理、感情、判断力に影響する術法や特殊能力などを無効とすることができます。▼通常攻撃の気絶武器化/飛び道具(自動発動)
飛び道具によるダメージは、気絶武器による攻撃として扱われます。ただし、通常の近接武器や、魔力を付与した飛び道具による攻撃は、通常と同じようにダメージを受けることになります。
先頭へ
怪力人形
○判定
▼不明度:3
衝撃度:0▼判定技能
一般分野:基本情報(一般:記憶+術法知識)
専門分野:魔術学(専門:記憶+術法知識)▼術法:△怪力人形
○基本情報(一般:±0)
▼名称:怪力人形
認識:魔道生物/作業用人形
利用:術者による。主に作業用▼生息地域:術者による
活動期:術者による
遭遇頻度:術者による
出現数:術者による
反応:術者による▼外見:
一般に体格のいい人間の姿で、身長は成人男性の平均よりも少し大きいくらいです。容姿は術者の人形の製作技術に左右されます。▼概要:
人形系の術法によって創られる大型の人形で、力仕事のために利用されます。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:魔道生物/模倣活動体/魔道人形
▼情報:
人形系の『怪力人形』の術でつくられる人形で、その名の通り非常に力が強いのが特徴です。作業用として割り切って使うもので、あまり凝った細工を施すことは少ないようです。
術者の命令に従って行動しますが、小人人形と同様に複雑な命令をこなすことはできません。また、動きは鈍く、あまり器用ではありません。基本的には物を動かすなど、単純作業を繰り返し行うのがせいぜいとなり、戦闘のように他者の動きに応じて行動することは不可能です。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力:14 敏捷: 5 器用: 5
記憶: ― 判断: ― 感応: 5 霊力: 5▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 5 精神値: 9
自我抵抗: ― 自我値: ―
生命抵抗:14 生命値:18▼移動力:10
▼移動力: 7
▼状態変化:気絶なし/損壊
知能:なし
弱点:なし
属性:中立
感覚:霊的感覚
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
通常攻撃:なし▼回避
戦闘防御:なし
反射回避:なし
防御値: 1(素材)▼戦闘方法:
戦闘を行なうことは不可能となります。
○特殊能力(専門:+2)
▼心理影響の無効化(自動発動)
心理、感情、判断力に影響する術法や特殊能力などを無効とすることができます。▼通常攻撃の気絶武器化/飛び道具(自動発動)
飛び道具によるダメージは、気絶武器による攻撃として扱われます。ただし、通常の近接武器や、魔力を付与した飛び道具による攻撃は、通常と同じようにダメージを受けることになります。
先頭へ
従者人形
○判定
▼不明度:4
衝撃度:0▼判定技能
一般分野:基本情報(一般:記憶+術法知識)
専門分野:魔術学(専門:記憶+術法知識)▼術法:△従者人形
○基本情報(一般:±0)
▼名称:従者人形
認識:魔道生物/作業用人形
利用:術者による。主に作業用▼生息地域:術者による
活動期:術者による
遭遇頻度:術者による
出現数:術者による
反応:術者による▼外見:
人間の子供くらいの大きさの人形です。容姿は術者の人形の製作技術に左右されます。▼概要:
人形系の術法によって創られる中型の人形で、術者が指定した人間のあとをついて回ります。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:魔道生物/模倣活動体/魔道人形
従者人形は外見やその機能から、傀儡系の同名の人形と区別をつけることは出来ません。まったく同じ術が、傀儡系術法師に伝承されただけだと考えられています。▼詳細情報:
人形系の『従者人形』の術法でつくられる人形です。術者の職人としての技量が容姿に反映され、凝った装飾が施されている場合が多いようです。
基本的に荷物持ちと移動しか行なうことが出来ず、指定した人間の後ろをついて回り、指示された物を受け取ったり手渡したりします。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力: 8 敏捷: 8 器用: 4
記憶: ― 判断: ― 感応: 6 霊力: 6▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 6 精神値:10
自我抵抗: ― 自我値: ―
生命抵抗: 8 生命値:12▼行動力:14
▼移動力:14
▼状態変化:気絶なし/損壊
知能:なし
弱点:なし
属性:中立
感覚:霊的感覚
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
通常攻撃:なし▼回避
戦闘防御:なし
反射回避:なし
防御値: 1(素材)▼戦闘方法:
戦闘を行なうことは不可能となります。
○特殊能力(専門:+2)
▼心理影響の無効化(自動発動)
心理、感情、判断力に影響する術法や特殊能力などを無効とすることができます。▼通常攻撃の気絶武器化/飛び道具(自動発動)
飛び道具によるダメージは、気絶武器による攻撃として扱われます。ただし、通常の近接武器や、魔力を付与した飛び道具による攻撃は、通常と同じようにダメージを受けることになります。
先頭へ
護衛人形
○判定
▼不明度:4
衝撃度:0▼判定技能
一般分野:基本情報(一般:記憶+術法知識)
専門分野:魔術学(専門:記憶+術法知識)▼術法:△護衛人形
○基本情報(一般:±0)
▼名称:護衛人形
認識:魔道生物/作業用人形
利用:術者による▼生息地域:術者による
活動期:術者による
遭遇頻度:術者による
出現数:術者による
反応:術者による▼外見:
人間の大人くらいの大きさの人形です。容姿は術者の人形の製作技術に左右されます。▼概要:
人形系の術法によって創られる護衛用の人形で、術者の身を守るためだけに存在します。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:魔道生物/模倣活動体/魔道人形
▼詳細情報:
人形系の『護衛人形』の術によってつくられる護衛です。危険な場所に赴く時などに随伴させ、たいていは術者の背後に控えています。あらゆる危険に対処して、自分の体が壊れて動かなくなるまで術者を守護し続けます。
自分の身の回りに置いておくことが多いので、非常に美しい造形をしたものが多いようで、貴族などがこれを欲しがることもあります。しかし、術者以外の者を守ることもありませんし、術者の命令がなければ側を離れることもありません。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力:10 敏捷:10 器用: 8
記憶: ― 判断: ― 感応:10 霊力:10▼抵抗力/耐久値
精神抵抗:10 精神値:14
自我抵抗: ― 自我値: ―
生命抵抗:10 生命値:14▼行動力:20
▼移動力:16
▼状態変化:気絶なし/損壊
知能:なし
弱点:なし
属性:中立
感覚:霊的感覚
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
格闘攻撃:格闘全般10(素手:0)▼回避
戦闘防御:10
反射回避:10
防御値: 2(素材)▼戦闘方法:
護衛人形は戦闘時に自動的に護衛行動を選択します。人形は自分で判断して、術者の前に立ちはだかったり防御を行ったりしますが、あくまでも身を挺して術者をかばうだけで、相手を攻撃することはありません。なお、術者の命令がない場合は回避行動に専念します。
護衛人形は保護行動を選択したり、術者を突き飛ばして被害を避けることもあるので、回避専念による修正は得られません。また、術者を守ることが使命ですので、術者に被害が及ぶ可能性のある攻撃に対しては、反射回避による回避を試みることは出来ません。
護衛人形は外敵と術者の間に立ちふさがるため、術者から相手に対して近接攻撃を仕掛けることは不可能となります。射撃などの遠隔攻撃を行う場合でも、自動的に潜伏行動を取ることになるため、攻撃判定には−4程度の修正を受けます。
○特殊能力(専門:+2)
▼心理影響の無効化(自動発動)
心理、感情、判断力に影響する術法や特殊能力などを無効とすることができます。▼通常攻撃の気絶武器化/飛び道具(自動発動)
飛び道具によるダメージは、気絶武器による攻撃として扱われます。ただし、通常の近接武器や、魔力を付与した飛び道具による攻撃は、通常と同じようにダメージを受けることになります。
先頭へ
人形戦士
○判定
▼不明度:5
衝撃度:0▼判定技能
一般分野:基本情報(一般:記憶+術法知識)
専門分野:魔術学(専門:記憶+術法知識)▼術法:△人形戦士
○基本情報(一般:±0)
▼名称:人形戦士
認識:魔道生物/作業用人形
利用:術者による。戦闘用▼生息地域:術者による
活動期:術者による
遭遇頻度:術者による
出現数:術者による
反応:術者による▼外見:
武装した人間の姿をしています。装備品の種類や容姿は術者の人形の製作技術に左右されます。▼概要:
人形系の術法によって創られる戦闘用の人形で、術者の命令によって戦います。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:魔道生物/模倣活動体/魔道人形
傀儡系術法にも全く同じ内容の術がありますが、区別することは殆ど不可能です。せいぜい『刻銘』の術がかかっているかどうかで判断するしかありません。しかし、人形使いでもこのような作業用人形には銘を刻むことは少ないので、決め手となる情報とはならないようです。▼詳細情報:
人形系の『人形戦士』の術によってつくられる戦士で、術者の命令で戦闘を行い、指定された1体の敵をせん滅するまで戦い続けます。基本的に戦闘用として割り切って使うもので、あまり凝った細工を施すことは少ないようです。
なお、この人形は戦闘以外の能力はまったく持たず、他の作業を行わせることはできません。また、手にもっている装備を手放すことも不可能となります。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力:11 敏捷:11 器用: 9
記憶: ― 判断: ― 感応: 9 霊力: 6▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 6 精神値:10
自我抵抗: ― 自我値: ―
生命抵抗:11 生命値:15▼行動力:20
▼移動力:13
▼状態変化:気絶なし/損壊
知能:なし
弱点:なし
属性:中立
感覚:霊的感覚
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
近接武器:武器打撃11(武器:3)
格闘攻撃:組打ち 11(―)▼回避
戦闘防御:11
反射回避: 9
防御値: 3(防具)▼戦闘方法:
判断力は殆ど持たないので、戦術などを意識して戦うこともなく、ただ目の前の敵に立ち向かってゆくだけとなります。相手が逃げれば自動的にそれを追って行ってゆきます。攻撃を手加減したり、防御に専念するといった行動を選択できません。
○特殊能力(専門:+2)
▼心理影響の無効化(自動発動)
心理、感情、判断力に影響する術法や特殊能力などを無効とすることができます。▼通常攻撃の気絶武器化/飛び道具(自動発動)
飛び道具によるダメージは、気絶武器による攻撃として扱われます。ただし、通常の近接武器や、魔力を付与した飛び道具による攻撃は、通常と同じようにダメージを受けることになります。
先頭へ
奴隷人形
○判定
▼不明度:6
衝撃度:0▼判定技能
一般分野:基本情報(一般:記憶+術法知識)
専門分野:魔術学(専門:記憶+術法知識)▼術法:△奴隷人形
○基本情報(一般:±0)
▼名称:奴隷人形
認識:魔道生物/作業用人形
利用:術者による。主に雑用▼生息地域:術者による
活動期:術者による
遭遇頻度:術者による
出現数:術者による
反応:術者による▼外見:
無表情な顔をした大人の人形です。容姿は術者の人形の製作技術に左右されますが、表情がないせいか全体に希薄な印象を与えます。▼概要:
人形系の術法によって創られる人形で、複雑な作業をこなすことができるようです。術者はもちろんですが、術者が認めた者の指示にも対応してくれます。そのため、人に譲り渡されることも多いようです。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:魔道生物/模倣活動体/魔道人形
▼詳細情報:
人形系の『奴隷人形』の術でつくられる人形です。かなり高度な判断力をもっており、複雑な命令にも応じることができます。自我を持たないだけで、命令に対しては人間と同程度の理解を示して、黙々と作業を行います。
術者以外の者の命令を聞くようにできますが、術者も含めて達成値までの人数しか指定することができません。また、術をかける時点で、誰を上位の主とするのかを設定しなければなりません。なお、術者は常に最上位になり、命令を聞かないように設定することは不可能です。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力: 8 敏捷: 8 器用: 8
記憶: 8 判断: 8 感応: 8 霊力: 8▼抵抗力/耐久値
精神抵抗:8 精神値:12
自我抵抗:8 自我値: ―
生命抵抗:8 生命値:12▼行動力:16
▼移動力:10
▼状態変化:気絶なし/損壊
知能:なし
弱点:なし
属性:中立
感覚:霊的感覚
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
近接武器:武器打撃 8(各種武器)
格闘攻撃:格闘全般 8(素手:0/絞め:―/その他)▼回避
戦闘防御: 8
反射回避: 8
防御値: 1(素材)▼戦闘方法:
術者の命令に従って動きます。
○特殊能力(専門:+2)
▼心理影響の無効化(自動発動)
心理、感情、判断力に影響する術法や特殊能力などを無効とすることができます。▼通常攻撃の気絶武器化/飛び道具(自動発動)
飛び道具によるダメージは、気絶武器による攻撃として扱われます。ただし、通常の近接武器や、魔力を付与した飛び道具による攻撃は、通常と同じようにダメージを受けることになります。
先頭へ
硝子人形
○判定
▼不明度:6
衝撃度:0▼判定技能
一般分野:基本情報(一般:記憶+術法知識)
専門分野:魔術学(専門:記憶+術法知識)▼術法:△硝子人形
○基本情報(一般:±0)
▼名称:硝子人形
認識:魔道生物/作業用人形
利用:術者による。主に護衛用▼生息地域:術者による
活動期:術者による
遭遇頻度:術者による
出現数:術者による
反応:術者による▼外見:
完全に透明な人形で、容姿は術者の人形の製作技術に左右されます。ただし、光を完全に透過するので、絶対に視覚でとらえることはできません。▼概要:
人形系術法でつくられる人形で、視覚でとらえることはできません。主に護衛用に使われるもので、貴族などがこれを側に控えさせていることがあります。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:魔道生物/模倣活動体/魔道人形
▼詳細情報:
人形系の『硝子人形』の術でつくられる透明な人形です。最初の材質は硝子でなくても構いませんが、術をかけると透明に変わってゆきます。
この硝子は術法を除くあらゆる染色を拒み、インクなどをかけても数秒(1ラウンド)で全て滑り落ちてしまいます。粘性のある液体でも、せいぜい10秒ほど(2ラウンド)しか表面を覆うことは出来ません。ただし、破損した箇所はひび割れて見えるようになるため、攻撃などに対する修正値は−4程度に軽減されます。そして完全に壊れてしまった場合は、損壊した硝子の人形として姿を現すことになります。
この人形は護衛用として存在するもので、術者が指定した者だけを護衛します。護衛対象となる人物の制止がなければ、襲ってきた相手が逃げ出さない限り戦闘を続けます。ただし、護衛対象を守るための行動しか取りませんので、何もしていない相手を攻撃させるのは不可能です。また、護衛中は反射回避による回避行動を取ることは出来ません。
人形は逃げた相手を追うことはなく、護衛する人物の側に常に付き従います。通常は護衛対象の邪魔にならないように動きますが、戦闘時は外敵と護衛対象の間に立ちふさがるため、術者から相手に対して直接攻撃など仕掛けることは出来ません。また、射撃などを行った場合は、自動的に硝子人形に当たってしまうことになります。
護衛対象には複数の人物を指定できますが、達成値までの人数しか指定することができません。また、術をかける時点で、誰の生命を優先するのかを設定しなければなりません。護衛を行う対象が複数の場所に散らばっている場合は、より上位にいる者の護衛を優先します。これは奴隷人形とは異なり、術者を指定から外すことができます。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力: 7 敏捷: 7 器用: 7
記憶: ― 判断: ― 感応: 7 霊力: 5▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 5 精神値: 9
自我抵抗: ― 自我値: ―
生命抵抗: 7 生命値:11▼行動力:14
▼移動力:13
▼状態変化:気絶なし/損壊
知能:なし
弱点:なし
属性:中立
感覚:霊的感覚
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
近接武器:武器打撃 7(硝子の剣:2)
格闘攻撃:組打ち 7(―)▼回避
戦闘防御: 7
反射回避: 7
防御値:なし▼戦闘方法:
視覚では全くとらえることができないので、この人形に襲われた場合は術法で判別するなどの対策をとらなければ、一方的にやられることになるでしょう。手に持っている硝子の剣も本体と同じ材質でできているので、血などで曇ることもありません。
○特殊能力(専門:+2)
▼心理影響の無効化(自動発動)
心理、感情、判断力に影響する術法や特殊能力などを無効とすることができます。▼通常攻撃の気絶武器化/飛び道具(自動発動)
飛び道具によるダメージは、気絶武器による攻撃として扱われます。ただし、通常の近接武器や、魔力を付与した飛び道具による攻撃は、通常と同じようにダメージを受けることになります。▼透明体(自動発動)
通常の視覚では相手に姿をとらえられることはありません。この体を持つものを認識するには粉末や塗料をかけたり、術法や気配などで感知する必要があります。ただし、硝子人形から攻撃された時は、風の動きや音によって微かに位置を察知できるため、−6修正で回避判定を試みることが可能です。
先頭へ
盲目人形
○判定
▼不明度:5
衝撃度:0▼判定技能
一般分野:基本情報(一般:記憶+術法知識)
専門分野:魔術学(専門:記憶+術法知識)▼術法:△盲目人形
○基本情報(一般:±0)
▼名称:盲目人形
認識:魔道生物/作業用人形/芸術品
利用:術者による。主に雑用▼生息地域:術者による
活動期:術者による
遭遇頻度:術者による
出現数:術者による
反応:術者による▼外見:
人間とそっくりで、外見からは見分けがつきません。瞳だけが硝子製で、少し光沢があります。容姿は術者の人形の製作技術に左右されます。▼概要:
人形系の術法によって創られる人形で、硝子の瞳以外は限りなく人間に近い作品です。この人形は、主に貴族や金持ちが観賞用に使います。中にはこれを慰みものにする者もいるようですが、主に対しては従順で、決して刃向かうことはないそうです。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:魔道生物/模倣活動体/魔道人形
▼詳細情報:
人形系の『盲目人形』の術によってつくられる従者人形です。形態的には人と殆ど同じで、肌が冷たいこと以外には、触ってもまるで区別がつかないでしょう。見た目の質感も人間とまるで変わりません。話したり表情をつくることもできますし、高度な判断力も持っています。ただし、瞳だけは硝子で創られており、冷たい印象を受けます。
術かけられた直後の人形は、瞳の部分が空洞になった本体と硝子製の瞳に分かれています。これらは対の存在であり、その他の瞳を人形にはめ込むことは出来ないようになっています。
盲目人形は硝子製の瞳をはめ込んだ者を主人として認識し、その命令のみを受け付けます。瞳を取り外すと完全に活動を停止しますが、それができるのも主として認められた者のみで、主以外が瞳を抜き取ることは出来ません。ただし、他の者が改めて瞳をはめ込んだ場合は、今度はそちらを主人として認識します。
盲目人形は生理的な反応以外はほとんど人間と変わらず、痛みなどの感覚も擬似的に与えられ、それなりの反応も返します。高度な知能も持ち、自分で判断して動くこともできます。また、周囲の情報を得て様々な反応を学習し、人間が喜ぶような行動を取るようになります。しかし、自我を持つわけではありませんし、自分のことを人形であることを把握しています。
これらの反応は擬似的なものであり、はじめから人間を不快にさせないように振る舞うことが義務づけられているに過ぎません。術者は基本的な性格を設定することができますが、それでも人間に対して反抗的な態度を取らせることは不可能です。主人には従順、そしてそれ以外の者にも当たり障りのない反応を返すようになっているのです。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力: 9 敏捷: 9 器用: 9
記憶: 9 判断: 9 感応: 9 霊力: 9▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 9 精神値:13
自我抵抗: 9 自我値: ―
生命抵抗: 9 生命値:13▼行動力:18
▼移動力:13
▼状態変化:気絶なし/損壊
知能:人間なみ
弱点:なし
属性:中立
感覚:霊的感覚
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
近接武器:武器打撃 9(各種武器)
格闘攻撃:格闘全般 9(素手:0/絞め:―/その他)▼回避
戦闘防御: 9
反射回避: 9
防御値:なし▼戦闘方法
主人の命令に従って動きます。人間を攻撃するのは主の命令があった時のみで、そうでない場合はたとえどれほど傷つけられても、逃げる以外の行動を取ることは許されておりません。
○特殊能力(専門:+2)
▼心理影響の無効化(自動発動)
心理、感情、判断力に影響する術法や特殊能力などを無効とすることができます。▼通常攻撃の気絶武器化/飛び道具(自動発動)
飛び道具によるダメージは、気絶武器による攻撃として扱われます。ただし、通常の近接武器や、魔力を付与した飛び道具による攻撃は、通常と同じようにダメージを受けることになります。
先頭へ
自律人形
○判定
▼難易度
不明度:3
衝撃度:0▼判定技能
一般分野:基本情報(一般:記憶+術法知識)
専門分野:魔術学(専門:記憶+術法知識)▼術法:△自律人形
○基本情報(一般:±0)
▼名称:自律人形
認識:魔道生物/芸術品
利用:術者による。作業、観賞用▼生息地域:術者による
活動期:術者による
遭遇頻度:術者による
出現数:術者による
反応:術者による▼外見:
肌などの外表面は、通常の人間とまったく変わりません。しかし、関節部は一般の人形と同じで、人間とははっきり区別できます。▼概要:
人形使いが作り出す芸術品の1つです。人間と同等の意識を持ち、自分の意思で行動することが可能です。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:魔道生物/疑似生命体/自律人形
▼詳細情報:
人形系の『自律人形』の術でつくられる人形です。容姿や性格は術者が望むままに設定することができます。表面的には人間と変わるところはないので、黙っていれば全く気づかれることはないでしょう。しかし、四肢と胴体を繋ぐ関節部は一般の人形と同じで、はっきりとした継ぎ目や球関節の一部が見えます。服の袖をまくり上げれば、すぐに人間でないことはわかるでしょう。なお、人形使いによっては天使を模した翼をつけたり、宝石などの装飾を肌に埋め込むこともあります。
この人形は通常の人間と同程度の知識や常識を備えていますが、記憶を作り上げることはできません。人形自身は自分が人形であることを知っていますし、自分の立場も理解しています。通常は地位の高い人間や金持ちに買われてゆき、鑑賞あるいは労働用に使われます。基本的には高価な鑑賞奴隷と思ってもらって構わないでしょう。
自律人形は疑似生命体ですが、構造そのものは人形と変わらず、内部も空洞になっています。破損するまでは動き続けることができ、胴体や四肢を取り替えることもできます。痛みを感じたり老化することもないようですが、頭部を破損した場合は2度と動かなくなり、これが事実上の死と言えるでしょう。それから、自律人形は精神的寿命があり、50年程度の時間が過ぎると徐々に精神がおかしくなりはじめ、最後には発狂してしまいます。
自律人形は基本的には術者に逆らうことができませんが、完全に束縛されるわけではありません。術者が自律人形を作製した際の達成値を難易度とした精神抵抗の判定に成功すれば、自分の意志で命令を無視することができます。
しかし、これには例外があります。術者は自律人形に1種類の命令を施すことができ、これだけは決して逆らうことはできないのです。もし反抗しようとした場合は、激しい精神的苦痛を与えられ、のたうち回ってもがき苦しむことになります。この苦痛は、逆らおうという意思が消えると同時におさまります。
自律人形が精神に苦痛を受けた場合、作製された際の術法の達成値を難易度とした、自我抵抗の判定を行わなければなりません。抵抗に成功すれば気絶するだけで済みますが、失敗した場合は自我値にダメージを受けることになります。術者は通常、売り渡す相手に逆らわないよう命令を施します。そのため、自律人形は自我を持つ存在でありながら、奴隷のように使役され続けるのです。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力: 9 敏捷: 9 器用: 9
記憶: 9 判断: 9 感応: 9 霊力: 9▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 9 精神値:15
自我抵抗: 9 自我値:15
生命抵抗: 9 生命値:15▼行動力:18
▼移動力:15
▼状態変化:気絶なし/損壊
知能:人間なみ
弱点:なし
属性:中立
感覚:一般
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
近接武器:武器打撃 9(各種武器)
格闘攻撃:格闘全般 9(素手:0/絞め:―/その他)▼回避
戦闘防御: 9
反射回避: 9
防御値:なし
○特殊能力(専門:+2)
▼通常攻撃の気絶武器化/飛び道具(自動発動)
飛び道具によるダメージは、気絶武器による攻撃として扱われます。ただし、通常の近接武器や、魔力を付与した飛び道具による攻撃は、通常と同じようにダメージを受けることになります。
先頭へ
自動人形
○判定
▼難易度
不明度:3
衝撃度:0▼判定技能
一般分野:基本情報(一般:記憶+術法知識)
専門分野:魔術学(専門:記憶+術法知識)▼術法:△自動人形
○基本情報(一般:±0)
▼名称:自動人形
認識:魔道生物/芸術品
利用:術者による。主に観賞用▼生息地域:術者による
活動期:術者による
遭遇頻度:術者による
出現数:術者による
反応:術者による▼外見:
通常の人間とまったく変わらない姿を持ちます。外見上からは人間と区別することは不可能です。▼概要:
人間と全く変わるところのない人形で、最高の芸術品として認識されています。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:魔道生物/疑似生命体/自動人形
傀儡系にも全く同じ内容の術があり、区別することはほとんど不可能といえるでしょう。自動人形を作成できることをもって、人形匠を名乗った傀儡使いが存在した記録もあります。唯一判別の可能性があるとすれば、『刻銘』の術が施されているかどうかです。しかし、表沙汰には出来ない目的で人形を上流階級の人間に渡す場合は、人形使いと言えども刻銘の術をかけないこともありますので、絶対的な判別方法とはなり得ません。▼詳細情報:
人形系の『自動人形』の術でつくられる人形で、人形使いが作り出す最高の芸術品として認識されています。この術を作製できるものは『人形匠』と呼ばれ、人形使いの中でも最高位の者とされます。
この人形は術法をかけて探査するのでなければ、外見上からは人間と区別することは不可能です。普通の生物と同様に老化もしますし、病気にもかかります。
記憶、性格、容姿などあらゆることを術者が望むままに設定することができ、外見のみならず全てを人間と同じように作り上げることが可能です。ただ1つの違いは属性が中立ということだけで、普通に成長して人間と同様に老化して死亡します。自動人形自身も、特に術者に教えられなければ自分を人形だと気づくことはありません。また、術者の命令を受け付けるという機能もなく、判別するためには『刻銘』の術を施す以外には殆ど手段がないようです。
多くは美しい少女や少年の姿をとり、貴族などに仕えることになるようです。非常に高額で取り引きされており、観賞用奴隷のように扱われています。年老いた場合、多くは売り飛ばされたり密かに処分されているようですが、人間ではないので罪に問われることはありません。なお、性格設定によっては逃げ出したり、自殺を試みたりする者もいるようです。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力: 8 敏捷: 8 器用: 8
記憶: 8 判断: 8 感応: 8 霊力: 8▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 8 精神値:14
自我抵抗: 8 自我値:14
生命抵抗: 8 生命値:14▼行動力:16
▼移動力:14
▼状態変化:通常
知能:人間なみ
弱点:なし
属性:中立
感覚:一般
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
近接武器:武器打撃 8(各種武器)
格闘攻撃:格闘全般 8(素手*気絶武器:0/絞め:―/その他)▼回避
戦闘防御: 8
反射回避: 8
防御値:なし
○未知(不明)
自動人形の中には、死者の記憶が突然脳裏に浮かんできたり、多重人格になるなどの精神的な障害を引き起こすものが少なくありません。しかし、その原因ははっきりしておらず、人形使いたちにも全く心当たりはないようです。
なお、人形使いたちはこのような人形を密かに回収して、世間に悪い噂が広まらないようにしています。また、このような障害が起こらないように、ある程度の期間は作製した人形を自分の近くに置き、無事が確認された後に依頼者に引き渡すという措置もとられています。
先頭へ