予備知識


 


 ここではゲームをはじめる前に、少し理解しておいた方がよいと思われることについて簡単に説明をしておきます。


○サイコロ

 このゲームは6面体のサイコロだけでゲームを行うことができます。この6面体のサイコロのことをD6と表記することもあります。
 Dはdice(ダイス)の略で、Dの後にある数字は何面体のサイコロかということを表すものです。また、1D6や2D6というような表現もありますが、この場合はDの前の数字が振るサイコロの数を表し、出た目の合計の数をゲームで用います。


○数値の扱い

 ゲームを続けていると、ときどき扱う数値に端数があらわれることもあります。本システムでは端数はなるべく出ないように設計されておりますが、もし端数が出るようなことがあった場合、何も表記がなければ四捨五入するようにして下さい。


○行為判定ルールの基本

 このゲームでは6面体のサイコロを使って、キャラクターの行為判定を行います。行為判定とは、キャラクターが試みた行動が成功したかどうかを判断するために行うものです。
 基本的なルールは、任意の個数のサイコロを振って、出た目の合計が判定値よりも低ければ成功というものです。しかし、この時のサイコロの合計値が高い方が、行為の成功度は高くなります。このことを頭の片隅に留めておいて、ルールを読み進めていって下さい。


○略語

 本文中に記載される略語には以下のようなものがあります。


▼CP(キャパシティーポイント)
 キャラクターの総合力や潜在力を表わす数値で、キャラクターの作成や成長に用います。

▼GM(ゲームマスター)
 ゲームの審判および進行役を務める人物のことです。

▼PC(プレイヤー・キャラクター)
 プレイヤーが操るキャラクターのことです。

▼NPC(ノン・プレイヤー・キャラクター)
 ゲームマスターが操るキャラクターのことです。

▼R(ラウンド)
 戦闘などの処理を行うアクションシーンでは、ラウンド(およそ10秒)という単位で区切って、キャラクターの行動を管理します。


○表記法

▼括弧

◇能力値/属性値
 能力値および属性値の名称を単独で示す場合は【 】で括って表記します。

◇技能/社会特性
 レベルとして判定に加えるもの(技能や社会特性など)の名称を単独で示す場合は《 》で括って表記します。

◇専門分野/個人分野/補助技能
 専門分野、個人分野、および補助技能の名称を単独で示す場合は〈 〉で括って表記します。

◇計算
 [ ]でくくられている部分は計算を含んでいます。


▼技能判定
 本文中で技能判定を表わす場合は、対人観察(一般:判断+観察力)や動物学(専門:記憶+生物知識)といった具合に表記します。( )の前に書かれているのは判定名称で、( )内は順に技能分野、能力値、技能名称となります。
 
◇判定名称
 一番前の対人観察や動物学の部分は、何についての判定を行うかを示しています。これは一般分野の場合は判定の種類を、専門分野は判定に適用できる分野の名称で表記されます。

◇技能分野
 その判定が一般分野と専門分野のどちらに含まれるのかを示しています。

◇能力値+技能名称
 判定に用いる能力値と技能の組み合わせです。なお、能力値の部分に敏捷/器用などと書かれている場合は、判定によって異なる能力値を使用することを意味します。


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