小角鬼
○判定
▼不明度:1
衝撃度:1▼判定技能
一般分野:怪物知識(一般:記憶+異端知識)
専門分野:異端判別/怪異(専門:記憶+異端知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:小角鬼/ナーグ
認識:鬼/危険/嫌悪
利用:なし▼生息地域:全域/多様な環境に生息。主に草原、森林、山地など
活動期:通年/昼夜行性(基本的には昼行性)
遭遇頻度:そこそこ
出現数:単独〜多数
反応:中立〜敵対的▼外見:
原始人のような姿をした人型生物で、全身を覆う短い体毛、大きく突き出た鼻、禿げ上がった頭、黄色く濁った目、大きく裂けた口と、非常に醜い生き物として知られています。身長は130〜150cmほどと人間より1回り小さく、赤褐色の肌をもっています。名前の通りに額には2本の小さな角がありますが、先が丸いため角というよりは少し尖った瘤のように見えます。▼概要:
森林や草原近くの洞窟に住むことが多く、十数体から大きい群れでは50体以上の集団で生活しています。雑食性で、木の実を拾ったり動物を狩ったり、あるいは魚を捕えて食料とします。人間の生息域に出没することも多い生き物で、農村などを襲うことも珍しくありません。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:変異人/鬼族
▼詳細情報:
野外で群れをつくって生活する鬼族で、森林、草原、山地、沼沢地、海岸など、非常に幅広い環境で生活しています。洞窟などを巣穴としていることが多く、廃坑や海蝕洞窟などに住み着いていることもあります。また、草地の段差に横穴を掘ったり、草原や森林では木を積み上げて巣をつくるなど、外界とは何らかの境界をつくって暮らしていることが多いようです。また、これらの巣の入り口には、交代で見張りが立って周囲を警戒しています。
雑食性であり、木の実を拾ったり動物を狩ったり、あるいは魚を捕えて食料とします。大きな獲物を襲う場合は群れで協力して行ないますが、殆どの群れにおいてメスは狩りを行ないません。彼らは鳴き声で威嚇しながら獲物を追い込み、取り囲んでから攻撃に移るようです。なお、群れ同士が互いに存在を示すためにも鳴くようで、ボスは遠吠えのように長い雄叫びを上げることがあります。
基本的に昼行性ですが、夜間に活動している場合もあるようです。研究者によっては、大きな群れの場合は交代制で狩りに出るため、昼夜活動しているように見えるのだと言いますが、実際のところはよくわかっておりません。なお、夜目は利くようで、闇の中でも迷うことなく活動することが出来ます。
その異常な繁殖力でよく知られており、数が増えると群れを分けて違う地域へと移動します。この時、人間の生活圏に踏み込むことも多く、農村の作物を荒らしたり豚や牛を盗むことも珍しくはありません。そのため、人間とは縄張りの問題で常に対立しており、決して和解することはないでしょう。しかし、人間側がいくら駆除してもいつの間にか数を増やし、再び人間の生活圏へと押し寄せてくるのです。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力: 7 敏捷: 7 器用: 5
記憶: 5 判断: 5 感応: 7 霊力: 5▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 5 精神値:11
自我抵抗: 5 自我値:11
生命抵抗: 7 生命値:13▼行動力:12
▼移動力:13
▼状態変化:通常
知能:低い
弱点:なし
属性:聖気
感覚:一般/夜目
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
近接武器:武器打撃 7(各種武器)
格闘攻撃:格闘全般 7(爪:1/牙:1/絞め:―/その他)▼回避
戦闘防御: 7
反射回避: 7
防御値:なし▼戦闘方法:
基本的に集団で敵を取り囲み、四方八方から敵に噛み付いたり引っ掻いたりして、獲物を弱らせてからとどめを刺します。大きな獲物を狩る場合には、あまり少数で戦おうとはしませんが、人間サイズの相手であれば単独〜数体でも襲い掛かってきます。
手で物を掴むことが出来るので、木切れを拾って敵を殴りつけることもありますし、どこかで拾った人間の農具や武器を利用することもあります。
○バリエーション(専門:+4)
・顔が長いロングフェイス・ナーグと呼ばれる亜種が存在します。通常のものより移動速度が速く、主に草原や高原などを住処としているようです。
・体が大きく全身を長い毛で覆われた亜種がいます。これは主に北部や高山など、寒い地域に住んでいます。
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大角鬼
○判定
▼不明度:3
衝撃度:1▼判定技能
一般分野:怪物知識(一般:記憶+異端知識)
専門分野:異端判別/怪異(専門:記憶+異端知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:大角鬼/大ナーグ/ナーグ・ロード
認識:鬼/危険/嫌悪
利用:なし▼生息地域:全域/多様な環境に生息。主に草原、森林、山地など
活動期:通年/昼夜行性(基本的には昼行性)
遭遇頻度:非常にまれ
出現数:単独〜十数体
反応:中立〜敵対的▼外見:
身長180cmほどもある大柄な鬼族です。小角鬼の亜種であり、全体的な見た目に違いはありませんが、筋肉が盛り上がっており凶悪な印象を与えます。肌は土気色をしており、頭から背中にかけて少し長めの毛が生えています。小角鬼と異なるのは、額の真ん中に1本の角をもつことです。これは先端が尖っており、長さも10cm以上になります。▼概要:
小角鬼の亜種と考えられており、殆ど同じような性質を持ちます。しかし、小角鬼に比べて繁殖力では劣っており、群れの規模もあまり大きくはありません。多くの場合は独自の群れをつくって生活していますが、小角鬼とともに行動していることもあります。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:変異人/鬼族
▼詳細情報:
基本的には小角鬼の生活と殆ど同じで、非常に多様な環境で生きることが出来ます。ただし、繁殖力は小角鬼ほどではなく、群れの規模も数体の家族単位から、十数体ほどの集団がせいぜいとなります。夜間に活動する姿は殆ど見られず、巣穴に見張りを立てることもあまりないようです。なお、ごくまれにですが小角鬼と生活を共にしていることがありますが、これは小角鬼のボスを追い出して、うまく群れのボスにおさまった場合のようです。
雑食性ですが、どちらかといえば肉食の傾向が強く、オスもメスも狩りに出かけます。彼らは食料を貯蔵する習性があり、大型の獲物を捕らえた場合には、植物の葉と一緒に口にいれてよく噛んでから、それを土に埋めたり洞窟の奥に隠しておきます。こうすることで腐敗を防ぐことが出来るようですが、その機構についてはよくわかっておりません。一緒に噛む植物の種類も不特定で、さまざまな葉が用いられるようです。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力:10 敏捷:10 器用: 5
記憶: 5 判断: 5 感応: 8 霊力: 7▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 7 精神値:13
自我抵抗: 5 自我値:11
生命抵抗:10 生命値:18▼行動力:13
▼移動力:16
▼状態変化:通常
知能:低い
弱点:なし
属性:聖気
感覚:一般/夜目
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
近接武器:武器打撃10(各種武器)
格闘攻撃:格闘全般10(爪:1/牙:1/絞め:―/その他)▼回避
戦闘防御:10
反射回避: 8
防御値:なし▼戦闘方法:
基本的に集団で敵を取り囲み、四方八方から敵に噛み付いたり引っ掻いたりして、獲物を弱らせてからとどめを刺します。大きな獲物を狩る場合には、あまり少数で戦おうとはしませんが、人間サイズの相手であれば単独〜数体でも襲い掛かってきます。
手で物を掴むことが出来るので、木切れを拾って敵を殴りつけることもありますし、どこかで拾った人間の農具や武器を利用することもあります。
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角鬼王
○判定
▼不明度:5
衝撃度:2▼判定技能
一般分野:怪物知識(一般:記憶+異端知識)
専門分野:異端判別/怪異(専門:記憶+異端知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:角鬼王/ナーグ・キング
認識:鬼/危険/嫌悪
利用:なし▼生息地域:全域/主に山地、岩場、高地など
活動期:通年/昼夜行性(基本的には昼行性)
遭遇頻度:きわめてまれ
出現数:単独〜数体
反応:中立〜敵対的▼外見:
雌雄ともに身長2mを超え、筋骨隆々とした角鬼です。肌は青みがかっており、黒い長髪が頭のすそだけに生えています。10cmほどの角が額の片側に1本だけあり、これが右にあれば雄、左にあれば雌になります。▼概要:
変異によって強力な力を手に入れた角鬼で、非常に立派な体格の持ち主です。普段は山地や岩場の洞窟に住み、狩りを行なって生活しています。凶暴な性格で、相手を選ばずに攻撃を仕掛けるため、他の鬼族でさえ彼らを避けているようです。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:変異人/鬼族
▼詳細情報:
殆どが人里離れた場所に生息しており、数も非常に少ないため、あまりその生態は詳しく知られておりません。
多くの場合は洞窟などを住処として、家族単位で生活しているようです。まれに高地に住んでいることもあるようですが、だいたいは山の裾野や低山、あるいは丘陵地を好んで生活の場としています。他の角鬼と生活圏が重なることはないようですが、それは角鬼王が群れの存在を誇示するための雄叫びを発したり、頻繁に木にマーキングを行なったりするためです。そのため、生息地を特定するのは難しくはありませんが、敢えて近寄ろうとする者はいないでしょう。
雑食性ですが、肉食の傾向が強く、主にヤギやシカなどの大型の草食動物を狙って食料としているようです。しかし、食料が乏しい時期には、ウサギやネズミ、あるいは魚なども食べることが、巣穴の近くのゴミ溜めを調べた結果わかっています。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力:13 敏捷: 9 器用: 5
記憶: 5 判断: 5 感応: 8 霊力: 8▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 8 精神値:14
自我抵抗: 5 自我値:11
生命抵抗:13 生命値:21▼行動力:13
▼移動力:15
▼状態変化:通常
知能:低い
弱点:なし
属性:聖気
感覚:一般/夜目
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
近接武器:武器打撃11(各種武器)
格闘攻撃:格闘全般13(爪:1/牙:1/絞め:―/その他)▼回避
戦闘防御:10
反射回避: 8
防御値:なし▼戦闘方法:
その戦い方は豪快で、獲物を掴んで投げ倒してから首筋に噛み付いたり、大きな岩や木の枝を投げ付けてひるんだところを、取り囲んで肉を引き裂いたりようです。物を持って殴りつけたり、木の枝を獲物に突き刺したりする場合もあります。
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盗小鬼
○判定
▼不明度:3
衝撃度:1▼判定技能
一般分野:怪物知識(一般:記憶+異端知識)
専門分野:異端判別/怪異(専門:記憶+異端知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:盗小鬼/ベビー・シーフ/揺りかご荒らし
認識:鬼/注意/嫌悪
利用:なし▼生息地域:全域/都市や森など広く分布
活動期:不定(主に夜間)
遭遇頻度:まれ
出現数:単独〜十数体
反応:中立〜敵対的▼外見:
全身が黒みがかった人型の化け物で、身長は60〜120cm程度になります。しわだらけの醜い顔を持ち、額の両側に小さな角が2本生えています。また、鋭い爪と背中にコウモリのような翼を持つため、魔族の仲間と間違えられることが多いようです。▼概要:
さまざまな場所に住む小鬼で、都市の廃虚や下水道などに住み着いていることがあります。その名の通り、さまざまなものを盗んで食べる化け物で、民家に入り込んでキッチンを荒らしたり、店先から食べ物を掠めてゆくことがあります。それだけならよいのですが、大きい個体になると動物や人間の赤子を攫って食べることもあるため、人々に忌み嫌われています。アクセサリーや食器などの、光るものを集める習性があることでも知られています。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:変異人/鬼族
▼詳細情報:
森林、山地といった場所から、都市に至るまで幅広く生息する小鬼です。暗く湿った場所を好み、都市の場合は廃屋や下水道、あるいは住居の屋根裏などに隠れ住んでいることもあります。
野外で生活する場合は、数体あるいは十数体の群れをつくります。基本的に採取による生活をしているようですが、ネズミやウサギといった小動物を狩って食べることもあります。水辺に住む亜種は、主に貝類、魚類を食べて生活します。
都市内部あるいは人間の居住区に近い場所に住むタイプは、野外のものとは生活形態が異なります。彼らの多くは単独もしくは2〜3個体で生活し、人間社会に食料の半分以上を依存して暮らしているようです。下水道に住むネズミなども食べますが、生ゴミを漁ったり人家に入り込んで食料を盗んだり、あるいは市場や商店の店先から商品を盗んでゆくことも珍しくはありません。
何よりも問題となるのは、大型の個体が都市に入り込んだ場合で、これらのタイプはペットとして飼われているイヌやネコ、あるいは赤子を盗んでいって食料とすることがあります。このため、「揺りかご荒らし」と呼ばれて忌み嫌われており、見つけた場合はすぐに駆除するのが一般的な対応です。
それから、彼らは光るものを集める習性があり、持ち帰って巣を飾り立てるようです。彼らが盗み出すのは、アクセサリーや食器といったものから、鉄屑、機械の部品など多岐に至り、様々な人々に迷惑をかけています。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力: 6 敏捷: 9 器用: 6
記憶: 5 判断: 5 感応: 9 霊力: 7▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 7 精神値:13
自我抵抗: 5 自我値:11
生命抵抗: 6 生命値:10▼行動力:14
▼移動力:15/飛行15
▼状態変化:通常
知能:低い
弱点:なし
属性:聖気
感覚:一般/夜目/視覚(強化+4)
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
近接武器:武器打撃 6(各種武器)
格闘攻撃:格闘全般 6(牙:1/爪:0)▼回避
戦闘防御:11
反射回避:11
防御値:なし▼戦闘方法:
基本的に、人間と遭遇しても戦うことはありません。獲物を抱えている場合は、まず口を大きく開けたり腕を振るって威嚇を行ない、相手がひるんだ隙に飛んで逃げるのが通常の反応です。
戦う可能性があるのは巣穴に近づかれた場合で、この時は一撃離脱戦法で爪や牙による攻撃を試みます。また、ごくまれにですが、身に付けているアクセサリーなどを狙って、空や木の枝から飛びかかって来ることがあります。
○特殊能力(専門:+2)
▼飛行(自動発動)
空中を浮遊し、自由に移動することができます。
○バリエーション(専門:+4)
・角の長い凶暴な亜種が存在します。これらは平均して大柄な個体が多いようです。
・森に住む盗鬼が、さらった子供を育てていたという記録があります。子供は無事に保護されたものの、人間社会に馴染むことが出来ず、衰弱して死亡してしまったそうです。
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土鬼
○判定
▼不明度:5
衝撃度:1▼判定技能
一般分野:怪物知識(一般:記憶+異端知識)
専門分野:異端判別/怪異(専門:記憶+異端知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:土鬼/穴掘鬼/土ナーグ
認識:鬼/危険/嫌悪
利用:なし▼生息地域:全域/草原、山地など
活動期:通年/夜行性
遭遇頻度:非常にまれ
出現数:単独〜多数
反応:中立〜敵対的▼外見:
黒みがかった肌をもつ小柄な鬼で、身長は120cmほどしかありません。常に背中を丸めているため、実際よりもずっと小さく見えます。土を掘るための腕は太く逞しいのですが、それに比べて下半身は貧弱で、非常にアンバランスな体型をしています。額の角は1本のものから数本のものまで、色々な種類が存在するようです。しかし、その長さはせいぜい3〜5cmほどで、あまり大きくはありません。▼概要:
山地や草原などに住み、土の下にトンネルを掘って生活する鬼族です。土の中から手を突き出して、獲物を地中に引きずり込むことがあります。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:変異人/鬼族
▼詳細情報:
地面がしっかりしている地域の草原や山地などに住み、地中にトンネル状の巣穴を掘って生活する鬼です。廃坑などを利用することもありますが、その場合でも地表に接する場所まで穴を掘り進めます。巣は非常に大きく、時には地下20mもの深さまで達していることもあります。内部は居住空間や食料庫、育児室などに分かれており、いくつもの出口があります。
彼らは一族で群れをつくりますが、通常は十体以上、時には数十体もの集団となります。彼らの社会は分業体制を取っており、兵士であるオスと労働者であるメスで作業を分担します。群れの中では順位がきちんと決まっており、まず頂点に一族の長である王(オス)がいて、その下に雌雄の第1位、第2位……という具合に力関係が決まっています。食べ物などもこの順位で決定されており、ボスが死んだ場合は第1位のオスが後を受け継ぎます。
夜行性で、日光のもとでは目を開けていられません。夜になると兵隊は狩りに出かけ、草食動物などを捕まえて巣に運び込みます。彼らには狩り場とされる場所があり、その下に仕掛けを施しています。まず、彼らの通路となるトンネルがあり、その場所の土は固められています。そこから分かれ道が伸びており、その先には落とし穴を仕掛けていたり、すぐに崩れるように柔らかく掘り起こした場所があります。そして落とし穴に引っ掛かった獲物を地面に埋めて窒息させたり、崩れる土に足を取られた獲物を地下に引き摺り込んで、集団で取り囲んで殺して食べるのです。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力: 8 敏捷: 8 器用: 6
記憶: 5 判断: 5 感応: 6 霊力: 6▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 6 精神値:12
自我抵抗: 5 自我値:11
生命抵抗: 8 生命値:12▼行動力:11
▼移動力:地上12/地中12/穴掘り8
▼状態変化:通常
知能:低い
弱点:強光(逃亡)
属性:聖気
感覚:一般/暗視
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
格闘攻撃:格闘打撃 8(爪:2/牙:1)
組打ち 8(爪:2/牙:1/絞め:―)▼回避
戦闘防御: 8
反射回避: 6
防御値: 1(体皮)▼戦闘方法:
彼らとの戦いは非常に厄介です。というのは、基本的に地中にいて姿を見せず、罠を利用して攻撃してくるからです。多くの場合、彼らは敵を地中に引きずり込んでから、集団で取り囲んで倒そうとします。
そのかわり、地上に引き摺り出してしまえば、殆ど場合は必死で土の中に逃げようとするだけとなります。しかし、土の中に逃げられない、あるいは仲間の助けが得られないとわかった時は、攻撃に転じる場合もあるので注意が必要です。
○特殊能力(専門:+2)
▼地中移動(自動発動)
地中を自由に移動することが出来ます。
○バリエーション(専門:+4)
・下半身が殆ど退化してしまい、腕がモグラのように変化している亜種の報告があります。
・体長60cmほどの非常に小型の亜種も存在するようです。
・水地に住む珍しい小型の亜種もいます。彼らは河川や湖沼の土手に横穴をつくります。川の中洲まで穴を掘り進め、そこにビーバーのように木の枝を集めて、そこを寝ぐらとする群れの報告もあるようです。
・ペルソニアに住む砂鬼と呼ばれる亜種が存在します。この種はカサゴのような顔をしており、体の色は砂に近い黄褐色です。手足の指には水掻きを持っており、砂の中を泳ぐように移動することが出来ます。また、口から砂を吐き出して目潰しをしたり、砂の中に相手を引きずり込むような攻撃を方法をとるようです。
先頭へ
毒鬼
○判定
▼不明度:6
衝撃度:1▼判定技能
一般分野:怪物知識(一般:記憶+異端知識)
専門分野:異端判別/怪異(専門:記憶+異端知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:毒鬼/死融鬼/ポイズン・ナーグ
認識:鬼/危険/嫌悪
利用:なし▼生息地域:中部〜南部:山地、森林、草原など
活動期:通年/不定
遭遇頻度:非常にまれ
出現数:単独〜数体
反応:敵対的▼外見:
紫色の肌を持つ醜い鬼で、大きな頭と額に3本の短い角を持ちます。身長は人間程度ですが、筋肉が非常に発達しており、がっしりとした立派な体躯をもちます。頭と局部、そして背骨に沿って長い毛が生えており、馬のたてがみのように見えます。▼概要:
体中に毒を持つ鬼で、性格が非常に凶暴なこともあり、とても危険な存在として知られています。血液にも毒を含むと言われており、戦う場合は慎重に対処しなければなりません。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:変異人/鬼族
▼詳細情報:
爪、牙、吐息、体液と、全身の至る場所に毒を持つ鬼で、非常に厄介な化け物として知られています。その種類も豊富で、ダメージ毒、麻痺毒、溶解毒、腐敗毒などを備えています。
家族単位で暮らしており、森や草原などを移動しながら獲物を見付けます。多くの場合、巣は樹上につくりますが、地上で寝なければならない場合は毒の吐息を周囲にまき散らし、その匂いで外敵を近付けないようにします。
雑食性ですが殆どの食事は肉食で、狩りはオスが単独で行なうのが普通です。狩りには毒を最大限活用し、大きな獲物を1体で倒すことも出来ます。外敵に対しては雌雄がつがいで立ち向かうこともありますが、基本的にはメスは子供を守る役目となります。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力:13 敏捷: 9 器用: 5
記憶: 6 判断: 7 感応: 8 霊力: 8▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 8 精神値:14
自我抵抗: 7 自我値:13
生命抵抗:13 生命値:21▼行動力:15
▼移動力:15
▼状態変化:通常
知能:低い
弱点:なし
属性:聖気
感覚:一般/夜目
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
近接武器:武器打撃11(各種武器)
格闘攻撃:格闘打撃11(爪:2/牙:2)
組打ち 13(爪:2/牙:2/絞め:―)
特殊攻撃:毒の吐息(効果値8±0)▼回避
戦闘防御: 9
反射回避: 8
防御値: 3(体皮)▼戦闘方法:
彼らはまず、毒の吐息でダメージを与えたり幻覚毒を噴射してから、獲物に接近して攻撃を行ないます。特に牙から分泌される麻痺毒には注意が必要で、単独で戦った場合には脅威となるでしょう。また、血液にも毒を持つためうかつに攻撃することは出来ず、白兵戦を仕掛ける場合は慎重に対処しなければなりません。逆に、相手は接近戦でも毒の効果を発揮できるため、躊躇なく飛びかかって来るでしょう。やはり基本的には、離れた位置から攻撃するのが良策といえます。
○特殊能力(専門:+2)
▼ダメージ毒/吐息(能動発動)
能力:― 作用:効果値8±0 対抗:生命抵抗
距離:0 時間:永久 範囲:直線10m
効果:吐息には毒が含まれており、難易度8の生命抵抗の判定に成功しなければ、生命値にダメージを負うことになります。▼腐敗毒/爪(自動発動)
能力:― 作用:効果値3±0 対抗:生命抵抗
距離:接触 時間:永久 範囲:1対象
効果:爪に腐敗毒を持っており、生命抵抗に成功しなければダメージを受けてしまいます。また、後で適切な処置をしなければ、傷口が壊死してしまうことになります。▼麻痺毒/牙(自動発動)
能力:― 作用:影響度3 対抗:生命抵抗
距離:接触 時間:10分 範囲:1対象
効果:牙に麻痺毒(部分麻痺)を持っており、生命抵抗の判定に成功しなければ、抵抗判定を除く全ての行動に−3修正を受けます。この影響は累積するもので、合計で−6修正を受けた時点で全身が麻痺して、身動きが取れなくなってしまいます。▼幻覚毒/口液(自動発動)
能力:― 作用:影響度3 対抗:生命抵抗
距離:0 時間:10分 範囲:半径3m(90度)
効果:口内の特殊な腺から分泌される毒で、難易度3の生命抵抗に成功しなければ、目が霞んだり幻覚を見ることになります。この間は周囲の状況を把握するのが困難となり、全ての判定に−3修正を受けます。▼溶解毒/血液(自動発動)
能力:― 作用:効果値6±0 対抗:反射回避
距離:0 時間:永久 範囲:直線1m
効果:毒鬼に接近戦で傷を負わせた時は、溶解毒を含んだ血液を浴びる可能性があります。実際に血液を浴びるかどうかは、GMが任意に決定して構いません。反射回避で避けきれなかった場合は、生命値にダメージを負うことになります。
○バリエーション(専門:+4)
・その他の毒を持つ亜種も存在します。
・植物を主食としている地域も一部にあるようです。これらの亜種は爪や牙に毒を持たないかわりに、吐息に特殊な毒を持っているといいます。
先頭へ
四手鬼
○判定
▼不明度:5
衝撃度:2▼判定技能
一般分野:怪物知識(一般:記憶+異端知識)
専門分野:異端判別/怪異(専門:記憶+異端知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:四手鬼/蜘蛛鬼/戦鬼
認識:鬼/危険/嫌悪
利用:なし▼生息地域:全域/森林、山地など
活動期:通年/不定
遭遇頻度:非常にまれ
出現数:単独〜数体
反応:敵対的▼外見:
肩胛骨のあたりから細長い手が生えている鬼で、身長は2mほどになります。大きく見開かれた赤い目、口からのぞく鋭い牙、無気味に光る漆黒の爪と、戦鬼の名に相応しい恐ろしい容貌をしています。茶褐色の肌をしており、長い伸びた白髪は遠目にもよく目立ちます。▼概要:
いつも低い姿勢で移動するため、その姿は蜘蛛を思い起こさせます。普段は森林などで狩猟生活をしており、大型の獲物を狩って食料としています。しかし、彼らは非常に好戦的で血の臭いを好み、まれに戦場にも現われて死肉を漁ることもあるようです。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:変異人/鬼族
▼詳細情報:
手が4本ある異形の化け物で、その見た目から蜘蛛鬼と呼ばれることもあります。
通常、彼らは森林などを住処としており、4本の手をうまく使って木々の間を渡り歩き、ウサギやネズミといった小型の動物から、ヤギやシカなどの獲物を狩って生活しています。基本的には単独で生活しますが、繁殖の時期にはつがいで子供を育てるようです。この場合は、オスが獲物を取りにゆき、メスが子育てを担当します。
彼らは非常に好戦的で、大型の獲物はもちろん肉食動物に襲い掛かってゆくこともあります。大きな狩りの後は興奮して、獲物を必要以上に切り裂くなどの行動を取ることが多いようです。また、血の臭いを好み、まれに戦場に現われて死肉を漁ることもあるようです。
彼らが戦鬼と呼ばれるのは、かつてエルモア中部にあったイーフォン皇国が、これを使役して戦ったという伝承があるからです。また、エリスファリアやジグラットなどの国家にも、この鬼を飼いならした山賊が存在したという言い伝えが残っています。しかし、これらの話は相当昔のものですし、当然のことながらその手法も伝わっておらず、真偽のほどは明らかになってはおりません。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力:12 敏捷:14 器用: 8
記憶: 5 判断: 6 感応: 8 霊力: 7▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 7 精神値:13
自我抵抗: 6 自我値:12
生命抵抗:12 生命値:20▼行動力:14
▼移動力:20
▼状態変化:通常
知能:人間なみ
弱点:なし
属性:聖気
感覚:一般/夜目
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
近接武器:武器打撃12(各種武器)
格闘攻撃:格闘打撃12(爪:3/牙:2)
組打ち 14(爪:3/牙:2/絞め:―/その他)▼回避
戦闘防御:14
反射回避: 8
防御値:なし▼行動回数:2回
4本の腕をうまく利用した攻撃方法を身につけています。そのため、通常の行動(小行動+本行動)に加えて、余分にある腕2本の分だけ、本行動を1回追加で行なうことが出来ます。ただし、これはその場で出来る行動に限られるもので、移動を行なうことは出来ません。
生命値に与えられるダメージが20を超えた場合、つまり生命値が0以下になった時点で、追加行動は取れなくなってしまいます。▼戦闘方法:
非常に好戦的で、武器を持った人間が相手でも、躊躇なく戦いを仕掛けてきます。通常の狩りにおいては不意打ちを狙い、高い場所から飛びかかって来るなどします。そして、相手を押し倒してから鋭い爪で切り裂いたり、喉笛に噛み付いて窒息させるなどの方法を取ります。
基本的に、その戦い方は無造作かつ乱暴なもので、特に血の匂いを嗅ぐと興奮し、単純な攻撃を繰り返すだけとなります。しかし、これは痛みによって覚醒するらしく、自らが傷を負うほど手強い相手だと悟った場合には、冷静な戦い方へと切り替えてきます。人間に近い知能を持っていることから、慎重に戦い出した場合には非常に厄介な相手となります。たとえば、一撃離脱戦法を取りながら相手を撹乱したり、相手を追い回して疲弊させたり、自分の狩り場であれば獲物に不利な場所に追い込むといったこともするようです。また、飛び道具などの存在にも対応し、木々の間に身を隠しながら戦うこともあります。
彼らは4本の手を巧みに使った戦闘を得意とします。たとえば、2本の手で相手を押え込み、身動きの出来ない状態で攻撃を行なったり、1撃目で相手を狭い場所に追い込んでから、次の攻撃で仕留めるといった行動を取ったりします。また、手で物を掴むことが出来ますので、木の枝で獲物を突き刺したり、どこかで拾って来た道具で獲物に殴り掛かることもあります。
○バリエーション(専門:+4)
・手の数が6本ある個体の目撃例が各地に残っています。
・体長80cm程度の四手鬼の集団が、戦場にあらわれたことがあります。しかし、これは四手鬼ではなく、違う種ではないかという意見が多いようです。
・体長5mを超える個体が、聖職者および獣狩りによる防衛隊に倒されたという記録があります。
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鬼小人
○判定
▼不明度:2
衝撃度:0▼判定技能
一般分野:怪物知識(一般:記憶+異端知識)
専門分野:異端判別/怪異(専門:記憶+異端知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:鬼小人/幸せの小人/小鬼妖精(フェアリー・ナーグ)
認識:妖精?/特殊/好感
利用:なし▼生息地域:不定
活動期:不定
遭遇頻度:不定
出現数:単独。まれに数体
反応:中立〜友好的▼外見:
単に小鬼とも呼ばれる種族で、身長は20cmほどになります。額に角があることが鬼族と共通していますが、人間の子供のようなとても可愛らしい姿をしています。ただし、頭が大きく手足は非常に細いので、あまり体型のバランスはよくありません。▼概要:
他の鬼たちと違ってとても可愛らしい姿をしており、妖精の一種だと考える者が多いようです。性格はとても温厚で、木の実や野菜などを好んで食べます。住む場所は決まっておらず、木のうろや草の中、あるいは民家に隠れ住むこともあります。彼らは幸運を呼び込む力を持っており、住み着いた家は常に幸福に包まれます。そのため、彼らの訪問を拒むものはなく、非常に仲良く暮らしているようです。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:妖精?
額に角があるために鬼族とされていますが、異論も多く正確な分類はなされておりません。▼詳細情報:
基本的な生態や行動など、詳しいことは全くわかっておりません。ただ、この小鬼がいる場所は、幸せに包まれるということだけが知られています。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力: 5 敏捷: 6 器用: 8
記憶: 8 判断: 8 感応: 7 霊力: 8▼抵抗力/耐久値
精神抵抗: 8 精神値:14
自我抵抗: 8 自我値:14
生命抵抗: 5 生命値: 8▼行動力:15
▼移動力:12
▼状態変化:通常
知能:人間なみ
弱点:なし
属性:聖気
感覚:霊的感覚
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
格闘攻撃:格闘打撃 5(素手:―)
組打ち 3▼回避
戦闘防御: 8
反射回避: 9
防御値:なし▼戦闘方法:
基本的に戦いになることはなく、攻撃を受けても素早く逃げ出すことでしょう。
○特殊能力(専門:+2)
▼幸運の呼び手(自動発動)
周囲に幸運を呼び込みます。ただし、望んだことが叶えられるわけではなく、思いもかけない形で幸せが舞い込んで来ることが多いようです。
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