吸血の贄
○判定
▼不明度:3
衝撃度:0▼判定技能
一般分野:怪物知識(一般:記憶+異端知識)
専門分野:異端判別/怪異(専門:記憶+異端知識)▼吸血鬼化:
具体的な変化の過程と判定処理については、こちらの「吸血鬼化」の処理を参照して下さい。
○基本情報(一般:±0)
▼名称:吸血の贄/ブラッド・サクリファイス
認識:不浄/半吸血鬼/注意/忌避
利用:なし▼生息地域:不定
活動期:主に暗闇
遭遇頻度:きわめてまれ
出現数:不定
反応:中立〜敵対的▼外見:
外見的には通常の人間と大差ありません。やや肌の色が青白くなったような印象を受けることはあります。▼概要:
吸血鬼に1度だけ噛まれて、体が半ば吸血鬼と化したものです。この状態になった場合、日光を嫌がるようになり、日中は決して外出しようとはしません。
また、非常に咽が渇き、通常の食物よりも血を欲するようになります。それを我慢していると、気が狂ったように暴れ出します。自ら食物をとろうとはしないので、それについて対策を取らなければいずれ餓死してしまうでしょう。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:不死者/不死族/吸血鬼/半吸血鬼
▼詳細情報:
吸血鬼に1度噛まれた犠牲者です。彼らは日光を嫌うようになり、日中は薄暗いところで過ごします。また、少しずつ夜間への生活に適合してゆくようです。もし日光の当たる場所に無理に連れ出された場合は、全ての行動に−2の修正がつきます。また、10分以上も日にさらされていると、肌に水膨れができるようになります。
また、彼らは食べ物のかわりに血液を欲するようになり、長いあいだ血を飲まないでいると、いずれ精神に異常をきたしてしまいます。これに耐えるためには、難易度1の自我抵抗に成功しなければなりません。なお、この判定は1日ごとに難易度が1上がってゆきます。抵抗に失敗した場合は暴れだしたり、自分を傷つけて血を飲もうとしたり、あるいは近くにいる者を襲って血を吸おうとします。また、この判定に失敗した時は、さらに自我値にダメージを負うことになるため、回復が間に合わなければいずれ発狂してしまうでしょう。
発狂してしまった犠牲者は、屑鬼(なりそこない)と呼ばれる存在になってしまいます。術法によってこれらの判定やペナルティを避けることは可能ですが、自ら通常の食物をとろうとはしないので、それについて対策を困じなければいずれ餓死してしまうでしょう。
◇判別:
噛んだ吸血鬼は、吸血の贄の感覚を自分のもののように受け取ることができます。これによって相手が吸血の贄へと変化したことが分かりますが、命令を与えることはできないようです。◇回復:
2度目以降の吸血によって完全な吸血鬼になるか、発狂して屑鬼(なりそこない)になる前に噛んだ吸血鬼を滅ぼせば、吸血鬼化を防いで元の状態へと戻すことが出来ます。また、浄化系の『聖気転換』の術で元に戻すことはできますが、これを使える聖職者は数えるほどしか存在しないようです。この他の決定的な治癒方法は明らかになっておりません。
○データ(専門:+2)
能力値などのデータは、元の存在と同じになります。
▼状態変化:通常
知能:元の知能と同じ
弱点:日光(悪影響:全行動−2/逃亡)
属性:元の属性による
感覚:一般/暗視
○戦闘(専門:+2)
▼判定
戦闘に関するデータは、すべて元の存在と同じになります。▼戦闘方法:
戦闘といっても、ただやみくもに暴れるだけです。多くの場合は、血を吸おうとして首に噛みついてくるでしょう。
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屑鬼
○判定
▼不明度:5
衝撃度:2▼判定技能
一般分野:怪物知識(一般:記憶+異端知識)
専門分野:異端判別/怪異(専門:記憶+異端知識)▼吸血鬼化:
具体的な変化の過程と判定処理については、こちらの「吸血鬼化」の処理を参照して下さい。
○基本情報(一般:±0)
▼名称:屑鬼/なりそこない/ブラッド・ナーグ
認識:不浄/半吸血鬼/危険/嫌悪
利用:なし▼生息地域:不定
活動期:暗闇
遭遇頻度:きわめてまれ
出現数:単独〜多数
反応:敵対的。生者に対しては無差別に攻撃▼外見:
ところどころただれた土気色の肌を持ち、目は赤く輝いています。形相は狂気にゆがんでおり、いつも鋭い牙をむき出しにしています。長く鋭い爪の生えた手を力無く垂らして歩きます。▼概要:
吸血鬼になりそこなった者で、自我を持たない化け物です。常に血を求めて徘徊し、生き物を見ると無差別に襲いかかります。非常に凶暴で膂力にも優れており、知性以外は本物の吸血鬼には劣らない存在だといいます。もし出会ってしまった場合は、日の当たる場所に逃げ出すか、聖職者を頼るしか手はないでしょう。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:不死者/不死族/吸血鬼/半吸血鬼
瘴気属性への変化を遂げてはおりますが、完全な吸血鬼というわけではありません。彼らは吸血鬼化の能力を持たないため、治癒の力や永遠の命を得ているわけではなく、日光が苦手ではあるものの通常の生物の一種となります。
このような存在であるため、吸血への衝動からいくら血を飲んでみても、それで栄養を摂取することはできません。ただし、吸血に際して生物を殺害し、血液のみならず肉を食べることが殆どであることから、それで栄養を得て生き長らえています。▼詳細情報:
吸血鬼に1度しか噛まれずに終わったために、発狂して闇に堕ちてしまった眷属です。彼らの自我は完全に崩壊しており、『聖気転換』の術(浄化系)で元の体に戻ったとしても、その精神までを癒せるわけではありません。
1度この状態に陥ってしまった者は、噛んだ吸血鬼の束縛から解き放たれているため、再び血を吸って吸血鬼化することは出来ません。また、仮に最初から吸血をやり直したとしても、自我を持たず主人の命令に従わないので、噛んだ側もなりそこないを相手にしようとはしません。
屑鬼は自我を持たないため飢えと渇きを我慢することはなく、生物を見かける度に襲いかかろうとします。1日に1人を犠牲にすればとりあえず満足しますが、すぐにまた渇きに耐えられなくなり、新たな生者を見つければ衝動的に襲いかかろうとします。
彼らが嫌うのは日光だけです。通常は日光を避けて、廃墟や洞窟などの暗い場所に潜んでいます。ただし、吸血鬼としては不完全な能力しか持たないので、日光を浴びてもダメージを受けるだけで、それでいきなり死に至ることはありません。ただし、死亡するほどのダメージを受けた場合は、少しずつ塵へと替わってゆきます。また、死亡判定に失敗すれば、完全な塵に替わってしまうことになります。これは普通にダメージを受けた場合も同様であり、塵になってしまえば休息によって生命値が回復することはなくなります。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力:12 敏捷:12 器用: 6
記憶: ― 判断: ― 感応:12 霊力:10▼抵抗力/耐久値
精神抵抗:10 精神値:16
自我抵抗: ― 自我値: ―
生命抵抗:12 生命値:18▼行動力:12
▼移動力:18
▼状態変化:気絶なし/塵化
知能:なし
弱点:日光(ダメージ:1〜2/悪影響:全行動−2/逃亡)
属性:瘴気
感覚:一般/暗視
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
近接武器:武器打撃12(各種武器)
格闘攻撃:格闘全般12(爪:1/牙:1/絞め:―/その他)▼回避
戦闘防御:12
反射回避:12
防御値:なし▼戦闘方法:
生者を見かけると無条件に飛びかかり、相手を引きずり倒して血を吸おうとします。影に潜んで突然襲いかかったり、近くにある武器を使うくらいはしますが、基本的には単純な暴力を振るうだけで戦い続けます。
○特殊能力(専門:+2)
▼心理影響の無効化(自動発動)
心理、感情、判断力に影響する術法や特殊能力などを無効とすることができます。
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下位吸血鬼
○判定
▼不明度:3
衝撃度:0/凶暴化2▼判定技能
一般分野:怪物知識(一般:記憶+異端知識)
専門分野:異端判別/怪異(専門:記憶+異端知識)▼吸血鬼化:
具体的な変化の過程と判定処理については、こちらの「吸血鬼化」の処理を参照して下さい。
○基本情報(一般:±0)
▼名称:下位吸血鬼/下僕の吸血鬼/吸血奴隷/スレイブ・バンパイア
認識:不浄/吸血鬼/危険/嫌悪
利用:なし▼生息地域:不定
活動期:暗闇
遭遇頻度:きわめてまれ
出現数:単独〜多数
反応:不定。制御されていなければ生物に対しては無差別に攻撃▼外見:
肌が少し青ざめている以外には、通常の人間と違いはありません。▼概要:
自分の血を吸った吸血鬼の下僕として働く者で、自由意思を持ちません。通常の人間になりすまして活動することもありますが、その本性はきわめて凶暴で、なりそこない(屑鬼)と大差ありません。ですから、彼らの脅威から身を守るためには、日の当たる場所などに逃げ出すのが何よりの手段といえます。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:不死者/不死族/吸血鬼
▼詳細情報:
自分の血を吸った上位の吸血鬼の餌となったり、下僕として働いたりするものです。主人となる吸血鬼に命令を与えられているかどうかで、彼らの行動は大きく違ったものとなります。
◇制御下
上位の吸血鬼に制御されている状態では、吸血鬼になる前の行動パターン(性格や習慣など)を模倣して活動します。以前の記憶もきちんと残しているため、少し様子がおかしいとは感じますが、肌が少し青ざめるのと犬歯が長くなったこと以外は、決定的な違いはありません。もちろん、日光を避けるようになるので、暗い夜に出会ったとしても、なかなか違いに気づくことはないでしょう。◇無制御
命令を与えられない状態では、屑鬼(なりそこない)と同様の理性のない怪物です。人間のように行動したり、普通に意思疎通を試みることは出来ますが、生者を見ると吸血への衝動を抑えられません。生き物を見つけた時の彼らの表情は狂気そのもので、髪を振り乱して首筋に噛みついてくるのだといいます。1日に1人分の血を吸えばとりあえず満足はしますが、血を吸った直後でも生物を見つければ我慢できずに襲いかかります。
彼ら自身は喉を潤すことしか考えてないので、相手が死亡するまで血液を飲み干すのをやめようとはしません。そのため、上位の吸血鬼の命令がなければ、仲間を増やそうとすることは決してありません。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力:12 敏捷:10 器用:10
記憶:10 判断:10 感応:10 霊力:12▼抵抗力/耐久値
精神抵抗:12 精神値:18
自我抵抗:10 自我値: ―
生命抵抗:12 生命値:18▼行動力:20
▼移動力:16
▼状態変化:気絶なし/塵化
知能:人間なみ
弱点:日光(ダメージ:1〜4/自然回復のみ適用/悪影響:全行動−4/逃亡)
:火(ダメージ/自然回復のみ適用/忌避)
属性:瘴気
感覚:霊的感覚
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
近接武器:武器打撃12(各種武器)
格闘攻撃:格闘全般12(素手:0/牙:1/絞め:―/その他)▼回避
戦闘防御:10
反射回避:10
防御値:なし▼戦闘方法:
主となる吸血鬼に制御されているかどうかで、その行動は全く異なるものとなります。命令を与えられていなければ、彼らは何も考えずに暴力を振るうだけです。しかし、制御されている状態では、非常に冷静な判断力を取り戻し、罠を仕掛けたり人間のふりをして相手を欺いたりします。相手が聖職者であることがわかれば、制御されていない状態を装いながら、相手を罠に誘い込んだりという真似もするようです。▼ダメージ/影響:
彼らには通常の武器は効果がないので、魔力、日光、火炎のみが倒しうる手段となります。
○特殊能力(専門:+2)
▼心理影響の無効化(自動発動)
心理、感情、判断力に影響する術法や特殊能力などを無効とすることができます。▼通常攻撃の無効化(自動発動)
通常の物理攻撃では、一切のダメージを与えることが出来ません。この能力をもった相手の生命値にダメージを与えるには、武器に魔力を付与するか術法によって攻撃する必要があります。▼命の回復(自動発動)
能力:― 作用:回復値2 対抗:―
効果:1ラウンドにつき2ポイントの生命値を回復することが出来ます。ただし、日光や火によるダメージはこの能力で癒すことは出来ず、通常の自然回復を待つことになります。▼吸血鬼化(能動発動)
能力:― 作用:効果値3±0 対抗:生命抵抗
距離:接触 時間:永久 範囲:1対象
効果:噛んだ相手を吸血鬼化することができます。生命抵抗の判定に失敗した場合は、差分ダメージを生命値に受けると同時に、肉体が瘴気属性への変換が引き起こされることになります。具体的な処理については「吸血鬼化」の項目を参照して下さい。▼眷属支配(自動発動)
自らが吸血鬼化した眷属や、その下僕となる吸血鬼たちを支配することが出来ます。この能力により、相手と意思疎通を行なったり、命令を与えて行動を操ったり、その感覚を自分のものとして受け取ることが可能となります。これは離れた場所から念じるだけ効果を発揮します。知覚力を借りている最中も自身の感覚を失うことはなく、同時に複数の情報を受け取ることが可能です。
これらの能力を発動する場合は能動行動として扱われますが、1度だけ念じれば継続して効果を発揮します。また、停止はいつでも自由に行なうことが可能で、これは瞬間行動として扱われます。
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吸血鬼
○判定
▼不明度:2
衝撃度:0/正体判明時2▼判定技能
一般分野:怪物知識(一般:記憶+異端知識)
専門分野:異端判別/怪異(専門:記憶+異端知識)▼吸血鬼化:
具体的な変化の過程と判定処理については、こちらの「吸血鬼化」の処理を参照して下さい。
○基本情報(一般:±0)
▼名称:吸血鬼/バンパイア
認識:不浄/吸血鬼/危険/嫌悪
利用:なし▼生息地域:不定
活動期:暗闇
遭遇頻度:きわめてまれ
出現数:単独/ごくまれに複数で現れることもある
反応:不定(主に敵対的)▼外見:
吸血鬼はみな青白い肌をもち、生気のない印象を与えます。それ以外には、特に通常の人間と大差ありません。▼概要:
人間の血を吸うことで糧を得る闇の眷属で、吸血鬼に噛まれて吸血鬼と化したものです。様々な能力を持つ強力な存在で、また非常に狡猾です。通常の手段では倒すことができず、傷を与えてもすぐに治ってしまうといいます。倒すには日光を浴びせるか、聖職者にまかせるしかないでしょう。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:不死者/不死族/吸血鬼
▼詳細情報:
吸血公主や吸血鬼に噛まれて不死の体を手に入れたものです。自由意思で活動することができますが、自分を吸血鬼にした者やまたその主に逆らうことはできません。彼らは決して目立った活動はせず、闇に紛れて少しずつ犠牲者を増やしてゆきます。普通の人間のふりをして、都市の中で生活していたという例もあります。
吸血鬼は基本的に不死の存在であり、普通の武器では傷を負わせることはできず、魔力を帯びた武器や術法を使用しなければなりません。吸血鬼の傷はすぐに再生され、一時的に動きを止めることはできますが、いずれは復活してしまいます。しかし、太陽の光に当たればやがて塵になりますし、個体ごとに死に至る弱点を持っているため、滅ぼすことが不可能というわけではありません。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力:14 敏捷:12 器用:12
記憶:12 判断:12 感応:12 霊力:12▼抵抗力/耐久値
精神抵抗:12 精神値:18
自我抵抗:12 自我値: ―
生命抵抗:14 生命値:20▼行動力:24
▼移動力:18
▼状態変化:気絶なし/塵化
知能:高い
弱点:日光(ダメージ:1〜4/自然回復のみ適用/悪影響:−4修正/逃亡)
:火(ダメージ/自然回復のみ適用/忌避)
:他1つ/選択(致死)
属性:瘴気
感覚:霊的感覚
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
近接武器:武器打撃14(各種武器)
格闘攻撃:格闘全般14(素手:0/牙:1/絞め:―/その他)▼回避
戦闘防御:12
反射回避:12
防御値:なし▼戦闘方法:
非常に知能が高く、そして狡猾な相手です。人間を欺き、相手が気づいた時には既に自分から逃げられない状態に引きずりこんでしまいます。多くの場合は、噛んだ相手が自らを求めるように吸血の間隔を置き、数日放置してから再び相手を噛みに訪れるようです。誰かがそれを阻もうとした場合は、その無力さをあざ笑うかのごとく惨殺し、噛む対象にそれを見せつけて絶望を思い知らせるのです。
○特殊能力(専門:+2)
▼心理影響の無効化(自動発動)
心理、感情、判断力に影響する術法や特殊能力などを無効とすることができます。▼通常攻撃の無効化(自動発動)
通常の物理攻撃では、一切のダメージを与えることが出来ません。この能力をもった相手の生命値にダメージを与えるには、武器に魔力を付与するか術法によって攻撃する必要があります。▼再生(自動発動)
四肢や臓器などの器官が失われた場合でも、その箇所の再生が自動的に行われ、1ラウンド後には元通りとなります。ただし、これによって耐久値が回復するわけではありません。▼命の回復(自動発動)
能力:― 作用:回復値3 対抗:―
効果:1ラウンドにつき3ポイントの生命値を回復することが出来ます。ただし、日光や火によるダメージはこの能力で癒すことは出来ず、通常の自然回復を待つことになります。▼邪眼(能動発動)
能力:― 作用:難易度5 対抗:自我抵抗
距離:10m 時間:6ラウンド 範囲:1対象
効果:吸血鬼の瞳には邪悪な魔力が宿っており、視線を合わせた者に強力な催眠効果を発揮します。抵抗判定に失敗した場合は吸血鬼に精神を支配され、与えられた1つの目標を達成するために行動します。この効果は命令を果たした時点で自動的に解除されます。また、強い痛みなどの刺激を受けた時は、再び抵抗判定に挑戦することが可能となり、これに成功すれば支配から逃れることが出来ます。なお、瞳を見ないように戦う場合は、これによって影響を受ける判定に−2修正が与えられます。▼吸血鬼化(能動発動)
能力:― 作用:効果値5±0 対抗:生命抵抗
距離:接触 時間:永久 範囲:1対象
効果:噛んだ相手を吸血鬼化することができます。生命抵抗の判定に失敗した場合は、差分ダメージを生命値に受けると同時に、肉体が瘴気属性への変換が引き起こされることになります。具体的な処理については「吸血鬼化」の項目を参照して下さい。▼眷属支配(自動発動)
自らが吸血鬼化した眷属や、その下僕となる吸血鬼たちを支配することが出来ます。この能力により、相手と意思疎通を行なったり、命令を与えて行動を操ったり、その感覚を自分のものとして受け取ることが可能となります。これは離れた場所から念じるだけ効果を発揮します。知覚力を借りている最中も自身の感覚を失うことはなく、同時に複数の情報を受け取ることが可能です。
これらの能力を発動する場合は能動行動として扱われますが、1度だけ念じれば継続して効果を発揮します。また、停止はいつでも自由に行なうことが可能で、これは瞬間行動として扱われます。▼仮死休眠(能動発動)
吸血鬼は自らを仮死に陥らせることによって、休眠状態へと移行することが出来ます。これは吸血鬼自身が決めた特定の条件が破られるまで、効果は永続します。ただし、他の者がその条件を成立させたからといって、吸血鬼が休眠状態に陥るわけではありません。▼魔族系術法/5レベル(能動発動)
能力:霊力 作用:― 対抗:精神抵抗
術法:魔族系データ
○バリエーション(専門:+4)
・他人の記憶と自分のものを混同し、まったく他人のように振る舞う吸血鬼が存在するようです。詳しいことはわかっていませんが、血を吸った相手の記憶に支配されるのではないかと考えられています。
・まれに、精神に異常をきたし、なりそこないのように凶暴化してしまう吸血鬼が存在するようです。
○未知(不明)
長く生きすぎた吸血鬼は、まれに気がふれてしまうことがあるようです。そうなった場合は、知性のない人間を惨殺するだけの化け物となってしまいます。そのような吸血鬼が吸血を行った時、まれに相手の記憶を自分のものとしてしまうことがあるようです。この時、彼らは人間とまったく同じ価値観・倫理観を取り戻すことになります。しかし、吸血衝動に抗うことができずに人間を襲ってしまい、多くの場合は自らのおぞましい行為に恐怖し、再び狂気にとらわれてしまうことになります。
狂気に至るのを防ぐ唯一の手段は、仮死休眠の能力を用いて眠ることです。しかし、彼ら自身もこの事実を知らないため、発狂を防ぐために眠りにつくわけではありません。長く生きていても発狂していない吸血鬼が、結果的に存在するというだけの話になります。
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吸血公主
○判定
▼不明度:8
衝撃度:0/正体判明時3▼判定技能
一般分野:怪物知識(一般:記憶+異端知識)
専門分野:異端判別/怪異(専門:記憶+異端知識)▼吸血鬼化:
具体的な変化の過程と判定処理については、こちらの「吸血鬼化」の処理を参照して下さい。
○基本情報(一般:±0)
▼名称:吸血公主/バンパイア・ロード
認識:不浄/吸血鬼/脅威/嫌悪
利用:なし▼生息地域:不定
活動期:暗闇
遭遇頻度:きわめてまれ
出現数:単独
反応:不定(主に敵対的)▼外見:
吸血公主も青白い肌をもち、生気のない印象の人間に見えるといいます。しかし、目撃例が少ないため、実際のところは一般には知られておりません。▼概要:
きわめて強力な吸血鬼として恐れられる存在ですが、ほとんど伝説となってしまっている珍しい怪物であるため、実際にいるのかどうかも定かではありません。なお、近年になってソファイアで吸血事件を起こした娘が、この化け物ではないかという噂が流れていますが、その娘が姿を消してしまったために詳しいことは明らかになっておりません。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:不死者/不死族/吸血鬼/吸血公主
▼詳細情報:
もともとは変異など何らかの影響で吸血鬼となったものと考えられています。真祖とも呼ばれ、氏族の長として一族の全てを支配してます。
吸血公主は魅了の力をもっており、その瞳を見たものを支配下に置くことが出来ます。吸血鬼はこの能力を用いて、人間以外にも様々な下僕を操っているようです。
吸血公主は強力な再生能力をもっています。また、太陽の光を浴びてもダメージを受けるだけで、滅びることはありません。ただし、この状態では回復能力は働かず、攻撃を受ければいずれ塵となってしまいます。とはいえ、日が沈むと彼らは強力な回復能力で体を再生し、元通りの姿で現われます。彼らを死に至らしめるほどの弱点は1つしかなく、それは本人だけが知っているのです。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力:16 敏捷:16 器用:14
記憶:16 判断:14 感応:16 霊力:16▼抵抗力/耐久値
精神抵抗:16 精神値:22
自我抵抗:14 自我値: ―
生命抵抗:16 生命値:22▼行動力:30
▼移動力:22
▼状態変化:気絶なし/塵化
知能:高い
弱点:日光(ダメージ:1〜4/悪影響:−4修正)
:火(ダメージ)
:他1つ/選択(致死)
属性:瘴気
感覚:霊的感覚
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
近接武器:武器打撃16(各種武器)
格闘攻撃:格闘全般16(素手:0/牙:1/絞め:―/その他)▼回避
戦闘防御:16
反射回避:16
防御値:なし▼戦闘方法:
存在自体が伝説のものとなっているので、実際に戦闘したという記録は殆どありません。断片的な記述から推測するには、術法や特殊能力を駆使して、人間を長く苦めてからなぶり殺しにするようです。多くの場合は下僕を操って惨殺させるのですが、特に気に入った相手を自らの糧とする場合は、公主自身が赴くのだともいいます。
○特殊能力(専門:+2)
▼心理影響の無効化(自動発動)
心理、感情、判断力に影響する術法や特殊能力などを無効とすることができます。▼通常攻撃の無効化(自動発動)
通常の物理攻撃では、一切のダメージを与えることが出来ません。この能力をもった相手の生命値にダメージを与えるには、武器に魔力を付与するか術法によって攻撃する必要があります。▼再生(自動発動)
四肢や臓器などの器官が失われた場合でも、その箇所の再生が自動的に行われ、1ラウンド後には元通りとなります。ただし、これによって耐久値が回復するわけではありません。▼命の回復(自動発動)
能力:― 作用:回復値4 対抗:―
効果:1ラウンドにつき4ポイントの生命値を回復することが出来ます。▼霊性感知(自動発動)
距離:自身 時間:― 範囲:半径10m
効果:霊的な状態や変化を感知する能力です。これによって魔力の数や方向、あるいは霊的に特殊な状態といったものを知ることが出来ます。ただし、その種類や内容までは特定できません。▼吸血鬼化(能動発動)
能力:― 作用:効果値7±0 対抗:生命抵抗
距離:接触 時間:永久 範囲:1対象
効果:噛んだ相手を吸血鬼化することができます。生命抵抗の判定に失敗した場合は、差分ダメージを生命値に受けると同時に、肉体が瘴気属性への変換が引き起こされることになります。具体的な処理については「吸血鬼化」の項目を参照して下さい。▼眷属支配(自動発動)
自らが吸血鬼化した眷属や、その下僕となる吸血鬼たちを支配することが出来ます。この能力により、相手と意思疎通を行なったり、命令を与えて行動を操ったり、その感覚を自分のものとして受け取ることが可能となります。これは離れた場所から念じるだけ効果を発揮します。知覚力を借りている最中も自身の感覚を失うことはなく、同時に複数の情報を受け取ることが可能です。
これらの能力を発動する場合は能動行動として扱われますが、1度だけ念じれば継続して効果を発揮します。また、停止はいつでも自由に行なうことが可能で、これは瞬間行動として扱われます。▼邪眼(能動発動)
能力:― 作用:難易度5 対抗:自我抵抗
距離:10m 時間:永久 範囲:1対象
効果:吸血公主の瞳には邪悪な魔力が宿っており、視線を合わせた者に強力な催眠効果を発揮します。なお、瞳を見ないように戦う場合は、これによって影響を受ける判定に−2修正が与えられます。
抵抗判定に失敗した場合は吸血鬼に精神を支配され、与えられた1つの目標を達成するために行動します。この効果は命令を果たした時点で自動的に解除されます。また、強い痛みなどの刺激を受けた時は、再び抵抗判定に挑戦することが可能となりますが、これに成功しても一時的に効果が消えるだけです。この場合は6ラウンドのあいだ正気に戻るだけで、完全に解除するには吸血公主を滅ぼすか術法を用いる必要があります。▼仮死休眠(能動発動)
吸血鬼は自らを仮死に陥らせることによって、休眠状態へと移行することが出来ます。これは吸血鬼自身が決めた特定の条件が破られるまで、効果は永続します。ただし、他の者がその条件を成立させたからといって、吸血鬼が休眠状態に陥るわけではありません。▼魔族系術法/7レベル(能動発動)
能力:霊力 作用:― 対抗:精神抵抗
術法:魔族系データ
○未知(不明)
吸血公主は、吸血公主、吸血鬼、下位吸血鬼を選択してつくり出すことが可能です。しかし、吸血公主だけは自分の支配下に置くことはできません。
吸血公主が他の吸血公主の血の全てを自分のものとして吸いつくすと、さらに凶悪な化け物へと変化を遂げることができます。しかし、吸血公主もそのことを知りませんし、本能レベルで恐れるためか、吸血公主をつくりだした前例はないようです。
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