怪人
○判定
▼不明度:1
衝撃度:0▼判定技能
一般分野:怪物知識(一般:記憶+異端知識)
専門分野:異端判別/怪異(専門:記憶+異端知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:怪人/ミスター・フー/ミスティック・ウォーカー
認識:不定
利用:不可能▼生息地域:不定
活動期:不定
遭遇頻度:不定
出現数:不定
反応:不定▼外見:
普通の人間と特に違う部分はありません。なお、見た目が人間とは明らかに異なる者は、変異人や亜人、あるいは魔神に呪われた異端の存在として扱われており、一般に怪人とは区別されています。▼概要:
非常に特異な力を持っており、それを用いて世間を騒がせることがあります。変異現象の影響によって特殊能力を身につけた人間とも、悪魔の祝福を受けた者ともいわれていますが、その実体については全く明らかになっておりません。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:不明
▼詳細情報:不明
○データ(専門:+2)
能力値などのデータはGMが自由に設定して構いません。なお、怪人の中には、通常の人間を超えた能力を持つ者も少なくありません。
▼状態変化:不明
知能:不明
弱点:不明
属性:不明
感覚:不明
○戦闘(専門:+2)
通常の人間と同じように判断して戦闘を行ないます。
○特殊能力(不明)
特殊能力についてはGMが自由に設定することが出来ます。
○未知(不明)
▼定義
ゲームの中で怪人として定義されるのは、変異現象などの要因によって特殊能力を身につけたり、人並み外れた能力を持っている人間です。これは1つのカテゴリーに分類されていますが、その存在や能力は非常に幅広く、1つのデータとして設定できるものではありません。共通するのは、彼らは特異な力を持っていても人間の範疇に含まれる者であり、その姿は基本的に普通の人々と変わることがないという点だけです。
このため、エルモア地方の一般社会における認識は様々で、これまでもずっと怪人という言葉は曖昧な定義のまま使われてきました。また、その他の存在と混同されることも多く、魔人や異端の術法師などが怪人として扱われていることは珍しくありません。なお、見た目が人間とは明らかに異なる者は、変異人や亜人として扱われており、一般に怪人とは区別されています。
▼認識
怪人の中には、自らの特異な能力を認識していない者もおりますし、怪人としての能力を発揮している間の記憶を、全く失ってしまうことも珍しくはないようです。
▼能力の発現
彼らの能力は永久的なものであることもあれば、特定の条件に従って一時的に獲得しただけの場合もあります。また、特定の条件が揃わなければ発揮できない能力も存在します。
▼データ
GMはシナリオの内容に合わせて、自由にデータを設定することが出来ます。
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姿盗み
○判定
▼不明度:6
衝撃度:2▼判定技能
一般分野:怪物知識(一般:記憶+異端知識)
専門分野:異端判別/怪異(専門:記憶+異端知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:姿盗み/インビジブル・シーカー
認識:怪物/危険/嫌悪
利用:なし▼生息地域:不明
活動期:不明
遭遇頻度:きわめてまれ
出現数:単独
反応:不定▼外見:
透明な体を持っており、視覚によって判別することは不可能となります。実体の形状は不明です。▼概要:
透明な体をもつ怪物で、誰かの姿になりすますことができます。彼らは奪い取った姿を利用して人間社会に紛れ込み、悠々と生活するようです。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:怪物/異形のもの/不可視体
▼詳細情報:
完全に透明な姿を持つ不可視の化け物で、姿なき者、虚空の監視者、光の隙間に住まいし者など、様々な呼ばれ方をしています。術法などの手段を用いなければ、どこにいるのか全くわかりません。
インビジブル・シーカーは目に見える姿を欲しており、生者から見た目の映像を奪い取ろうとします。彼らは奪い取った姿を自由に捨てることができ、次々と違う生物の姿を奪って、気に入った生物になりすまして生活しています。ただし、知能はあまり高くないので、人間に化けた場合は簡単に見破られることが多いようです。しかし、子供に化けた時は区別が難しく、数年間も騙された親も存在するほどです。
姿を奪われた者は、その箇所がインビジブル・シーカーと同様に、透明になってしまいます。姿を取り戻す条件は、インビジブル・シーカーが次の相手から姿を奪る、奪い取った姿を自ら捨て去る、あるいは死亡した時となります。それ以外の手段では絶対に元に戻すことはできないようです。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力: 9 敏捷:11 器用: 8
記憶: 6 判断: 5 感応:11 霊力:11▼抵抗力/耐久値
精神抵抗:11 精神値:17
自我抵抗: 5 自我値: ―
生命抵抗: 9 生命値:15▼行動力:16
▼移動力:11
▼状態変化:気絶なし
知能:低い
弱点:なし
属性:聖気
感覚:霊的感覚
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
格闘攻撃:格闘全般 9(素手:―/絞め:―)▼回避
戦闘防御:11
反射回避:11
防御値:なし▼戦闘方法:
存在に全く気づいていない状態では、攻撃を防ぐ手段はないでしょう。知っていても、術法などの手段を用いたり、音や足跡ぐらいでしか判別することは不可能です。ただし、彼らの目的はあくまでも姿を奪うことであり、直接殺したりすることはないようです。姿を奪ってしまった後の相手にも、まったく興味を示しません。
○特殊能力(専門:+2)
▼心理影響の無効化(自動発動)
心理、感情、判断力に影響する術法や特殊能力などを無効とすることができます。▼通常攻撃の最少化/飛び道具(自動発動)
飛び道具による攻撃では、1度に1ポイントしかダメージを与えることが出来ません。また、武器に魔力を付与したとしても、付与した魔力+1ポイントのダメージとなります。▼姿奪い(自動発動)
能力:― 作用:難易度6 対抗:精神抵抗
距離:接触 時間:永久 範囲:1対象
効果:精神抵抗に成功しなければ、接触した箇所の映像を奪われて透明な姿になってしまいます。彼らは奪い取った姿を自由に捨てることができ、次々と違う生物の姿を奪って、気に入った生物になりすまして生活しています。姿を奪われた者は、インビジブル・シーカーが次の相手から姿を奪ったり、奪い取った姿を自ら捨て去ったり、あるいは死亡した時に元通りの姿となることができます。それ以外の手段では絶対に元に戻すことはできないようです。▼触覚だまし(自動発動)
能力:― 作用:難易度9 対抗:精神抵抗
距離:接触 時間:10ラウンド 範囲:1対象
効果:触覚を騙す能力があり、精神抵抗に失敗した者はインビジブル・シーカーに触れても何も気づくことはありません。自分の認識にごまかされてしまい、相手が人間であれば人間に触れたように勝手に思いこんでしまうのです。
○バリエーション(専門:+4)
・知能が高く、記憶さえ奪い取る個体が存在したといいます。しかし、実際のところは明らかではなく、噂話に過ぎません。
・青い光輝を淡く発する、不思議な個体が目撃されたことがあります。しかし、発見されたと同時に逃げ出してしまったようで、正体についてはまったくわかっておらず、インビジブル・シーカーかどうかも判別されておりません。
・インビジブル・シーカーかどうかはわかりませんが、透明の化け物に襲われたという報告があります。しかし、空のものと呼ばれる変異鳥だという説が有力です。
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影の人格
○判定
▼不明度:4
衝撃度:2▼判定技能
一般分野:怪物知識(一般:記憶+異端知識)
専門分野:異端判別/怪異(専門:記憶+異端知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:影の人格/混沌の影/二重に歩く者/ドッペルゲンガー
認識:怪物/危険/嫌悪
利用:なし▼生息地域:不明
活動期:不明
遭遇頻度:きわめてまれ
出現数:単独
反応:敵対的▼外見:
特定の誰かとまったく同じ姿をしています。実体についてはよくわかっておりません。▼概要:
二重に歩くものとも呼ばれる存在で、特定の誰かとまったく同じ姿と能力を持っています。▼伝承・噂:
これを見た者は命を落とすと言われていますが、どのような過程を経て死に至るのかについては、地域によって様々な話があります。見た瞬間に心臓が止まって死ぬという話もあれば、2度目に現れた時に心臓をえぐり取って殺すのだという伝承もあります。しかし、狂死するまで相手を付け狙うという説が最も多いようです。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:怪物/異形のもの/変身型?
▼詳細情報:
どのように誕生したのか、まったく知られていない化け物です。倒しても消滅してしまうので、どのような構造の生物かもわかりません。いえ、生物かどうかすら定かではない状態なのです。ですから、根元的な対策を立てるということも不可能で、出てきたものを相手にするしかありません。
彼らは相手を執拗に追い回し、じわじわと精神的に追いつめてから殺そうとします。殺した後は相手と入れ代わり、しばらくは普通の生活を続けるのですが、周囲のものを少しずつ殺してゆき、標的の知り合いを全て葬り去ろうとします。特に、標的が愛していたものは絶対に逃しません。標的の逆の人格をもつことから影の病ともいい、抑圧された心理が生み出した怪物だという説もあります。
基本的に、対象の本質を見抜くための術でなければ、術法でも感知することはできません。表向きの心理状態を探ってみても、正常ではないことが判明するだけです。心理学の専門家が見ても、単なる病気として判断されてしまうでしょう。
○データ(専門:+2)
能力値などのデータは、すべて標的と同じになります。
▼状態変化:気絶なし/消滅
知能:標的と同じ
弱点:なし
属性:標的と同じ
感覚:標的と同じ
○戦闘(専門:+2)
▼データ
戦闘に関するデータは、すべて複製もとと同じになります。
▼戦闘方法:
正体がばれるまでは、あくまでも本人のフリをして相手を騙そうとします。しかし、騙しきれないとわかれば、逃走したり戦ったりすることになります。その際の反応はまちまちで、基本的には標的とは逆の性質を持つようです。なお、いったん逃げ出しても、必ず戻ってきて標的や知り合いを全員殺そうとします。
○特殊能力(専門:+2)
▼心理影響の無効化(自動発動)
心理、感情、判断力に影響する術法や特殊能力などを無効とすることができます。▼その他
すべて複製もとと同じになります。
○バリエーション(専門:+4)
・複数のドッペルゲンガーが現れた事件が記録に残っています。しかし、これは変異現象によるもので、怪物ではなかったということで片づいています。
・相手を殺すことなく、その生活の中に少しずつ紛れ込んでゆく場合もあるようです。その場合は、自分の知らないうちに誰かと会っていたり、余所で買い物をしたりということで気づくのですが、本人と直接出会うことなく生活をかき回してゆき、ある日いきなり本人を葬り去ります。
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命を吸う者
○判定
▼不明度:5
衝撃度:2▼判定技能
一般分野:怪物知識(一般:記憶+異端知識)
専門分野:異端判別/怪異(専門:記憶+異端知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:命を吸う者/ライフ・スティーラー
認識:怪物/危険/嫌悪
利用:なし▼生息地域:不定
活動期:不明
遭遇頻度:きわめてまれ
出現数:単独
反応:敵対的▼外見:
人間の形をした透明な粘液で、様々な色や形に変化します。体積は人間の成人とだいたい同じくらいになります。▼概要:
愛する人物になりすまして人間を騙し、命を吸い尽くしてしまうという、恐ろしい存在です。愛する人物を積極的に疑うことはないので、簡単に近くに寄ることを許してしまいます。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:怪物/異形のもの/変身型
▼詳細情報:
この怪物は他の生物の生命をエネルギーとして活動しており、主に人間を狙います。幻惑の能力を持っており、相手が恋する人間になりすまして近づきます。そして、吸命の能力を行使して、相手の命を奪い取るのです。
普段どのような場所に住んでいるのかも含めて、その生態は一切知られておりません。ただ、目撃例が非常に少ないことから、人間以外の生物も数多く犠牲になっているものと推測されています。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力:12 敏捷:11 器用: ―
記憶: 8 判断: 8 感応:11 霊力:10▼抵抗力/耐久値
精神抵抗:10 精神値:16
自我抵抗: 8 自我値: ―
生命抵抗:12 生命値:18▼行動力:19
▼移動力:11
▼状態変化:気絶なし
知能:人間なみ
弱点:なし
属性:聖気
感覚:霊的感覚
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
格闘攻撃:接触 10(素手:―)
組打ち 12(素手:―/絞め:―)▼回避
戦闘防御:11
反射回避:11
防御値:なし▼戦闘方法:
その名の通り、相手の命を吸い尽くして標的を殺害します。そのために、相手が恋する人間になりすまして接近するようです。正体がばれてしまった場合は、積極的に戦うことはせず、だいたいは逃げ出そうとするようです。もし隙があれば、相手を騙して殺そうとすることもあります。どうしても逃げ出せなかった場合は、人間と同じ様な手段で戦うことになります。
○特殊能力(専門:+2)
▼心理影響の無効化(自動発動)
心理、感情、判断力に影響する術法や特殊能力などを無効とすることができます。▼通常攻撃の最少化/飛び道具(自動発動)
飛び道具による攻撃では、1度に1ポイントしかダメージを与えることが出来ません。また、武器に魔力を付与したとしても、付与した魔力+1ポイントのダメージとなります。▼幻惑魅了(能動発動)
能力:― 作用:難易度6 対抗:精神抵抗
距離:10m 時間:永久 範囲:1対象
効果:相手が恋する人間になりすますことが可能です。これは実際に変身するわけではなく、対象以外のものには通常の姿に見えます。また、対象も精神抵抗に成功すれば、惑わされることはありません。この幻惑には魅了の力もあり、疑うことなく幻影の相手を受け入れてしまいます。▼吸命(能動発動)
能力:― 作用:不定 対抗:生命抵抗
距離:接触 時間:永久 範囲:1対象
効果:接触によって相手の生命値を吸い取ることが出来ます。これは口に相当する器官を介して行われる限定的なもので、1ラウンドほどの時間が必要となります。そのため、人間が相手の場合はくちづけを交わすことによって、長い接触を保とうとします。吸命の効果値は個体によって異なるので、GMが任意に決定して下さい。
先頭へ
偽赤子
○判定
▼不明度:8
衝撃度:0▼判定技能
一般分野:怪物知識(一般:記憶+異端知識)
専門分野:異端判別/怪異(専門:記憶+異端知識)
○基本情報(一般:±0)
▼名称:偽赤子/赤子モドキ/小王子(小王女)/ベビー・ダウト/カッコウ人
認識:怪物/危険/嫌悪
利用:なし▼生息地域:不定
活動期:不定
遭遇頻度:きわめてまれ
出現数:単独
反応:不定▼外見:
通常の人間の赤子のように見えます。▼概要:
不幸な最期を遂げた赤子の霊が生み出した怪物で、人間の子供に扮して育ててもらおうとします。彼らは親の愛情を求めているようで、心からの愛を注いでやれば浄化されるという話もあります。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:怪物/異形のもの/有形
▼詳細情報:
どのように生まれるのかはわかっておらず、多くの場合は道端や木の下などで捨て子として拾われてきます。外見的には人間の赤子と変わるところはなく、その反応も通常の子供とまったく変わるところはありません。しかし、その体が大きく育つことはなく、どれだけ時間が経ってもずっと赤子のままでいます。
その泣き声には魔力が秘められており、自分の子供として慈しみ育てたいという欲求にかられます。そして、親としてこの赤子を育て続けたものは、やがてその正体が怪物だとわかっても、自分の子供として守ろうとするようになるのです。
この赤子が拾われた家に別の子供がいた場合、周囲の者の精神に影響を与え、自分以外の子供を排斥するよう仕向けます。そして、親の愛情を完全に独占して、安らかに過ごそうとするのです。この行動がカッコウの托卵に似ていることから、カッコウ人という呼び方をすることもあります。
○データ(専門:+2)
▼能力値
導引: ― 体力: 4 敏捷: 4 器用: ―
記憶: 4 判断: 4 感応: 8 霊力:10▼抵抗力/耐久値
精神抵抗:10 精神値:18
自我抵抗: 4 自我値:10
生命抵抗: 4 生命値: 8▼行動力:12
▼移動力: 0
▼状態変化:通常
知能:低い
弱点:なし
属性:瘴気
感覚:霊的感覚
○戦闘(専門:+2)
▼攻撃
通常攻撃:なし▼回避
戦闘防御:なし
反射回避:なし
防御値:なし▼戦闘方法:
自ら戦闘を行なうことはありません。泣き声で誰かを操り、自分の身を守らせようとします。
○特殊能力(専門:+2)
▼心理影響の無効化(自動発動)
心理、感情、判断力に影響する術法や特殊能力などを無効とすることができます。▼親まねき/泣き声(能動発動)
能力:― 作用:難易度6 対抗:精神抵抗
距離:0 時間:永久 範囲:半径10m
効果:泣き声には魔力が込められており、難易度6の精神抵抗に成功しなければ、この怪物を自らの子供として育てようとします。▼幸せ盗み/泣き声(能動発動)
能力:― 作用:難易度6 対抗:精神抵抗
距離:0 時間:1日 範囲:半径10m
効果:相手の心を操り、自分以外の子供を排除するよう仕向けます。難易度6の精神抵抗に成功しなければ、この怪物以外の子供を疎ましく思うようになり、世話をすることを放棄してしまいます。▼無償の守り手/泣き声(能動発動)
能力:― 作用:難易度6 対抗:精神抵抗
距離:0 時間:10分 範囲:半径3m
効果:難易度6の精神抵抗に成功しなければ、この怪物を守るためにその身を捧げます。この時は自らの命をかえりみることなく、赤子の身を守るための行動だけを取ることになります。
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