下位悪魔
○判定
▼不明度:4
衝撃度:2▼判定技能
一般分野:怪物知識(一般:記憶+異端知識)
専門分野:異端判別/怪異(専門:記憶+異端知識)▼堕落:
悪魔が人間を堕落させるためには、「魔族/堕落」に記されているような手法を用います。
○基本情報(一般:±0)
▼名称:下位悪魔
認識:不浄/危険/嫌悪
利用:なし▼生息地域:不定。主に魔界
活動期:不定
遭遇頻度:非常にまれ
出現数:単独〜十数体
反応:敵対的▼外見:
下級の悪魔で、基本的な体の構造は使役悪魔と変わりません。背中にコウモリの翼があり、非常に鋭い爪を持ちます。しかし、体格はずっと立派で、身長も人間と同じくらいあります。額には2本の角が生えています。▼概要:
下層階級の悪魔で、上位の悪魔の命令を受けて行動していることが多いようです。魔界に堕ちる前は下位の天使だったのですが、かつての愛する心がそのまま神への恨みへと替わり、あらゆる神の被造物に憎しみを抱くようになりました。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:魔族/悪魔族/真魔/下位悪魔
▼詳細情報:
上位悪魔や魔将の下で働く低級の悪魔です。最も数の多い魔族で、主に人間界に現われるのはこの位の者になります。呪術師に召還される割合も高いようで、その姿は昔話などでも描写されるほどです。
悪意に満ちた存在で、自分以外の者を堕落させるためには手段を選びません。また、誰かが悲しむのを見るのが好きで、気に入っているものを壊したり、信用を落としたりします。非常に回りくどいやり方を好むようで、特に騙すことで快感を得ているようです。
彼らは位を上げることを焦るあまり、危険を承知で聖職者に近づくこともあります。もちろん、そのまま聖職者の前に姿を現すはずもなく、変身の能力を用いて人間や天使に化けて目標の身辺へと近づきます。悪魔は何も食べなくても死亡することはありませんが、食事を行うことはできますし、その他にも人間の様々な風習を身につけています。
○データ(専門:+2)
これらは平均的な下位悪魔のデータであり、シナリオに応じてGMが数値を変更しても構いません。
▼能力値
導引: ― 体力:12 敏捷:10 器用: 8
記憶: 8 判断: 9 感応:10 霊力:12▼抵抗力/耐久値
精神抵抗:12 精神値:20
自我抵抗: 9 自我値:17
生命抵抗:12 生命値:20▼行動力:19
▼移動力:16/空中16
▼状態変化:気絶なし/消滅
知能:人間なみ
弱点:なし
属性:瘴気
感覚:霊的感覚
○戦闘(専門:+2)
これらは平均的な下位悪魔のデータであり、シナリオに応じてGMが数値を変更しても構いません。
▼攻撃
近接武器:武器打撃12(各種武器)
格闘攻撃:格闘全般12(爪:1/絞め:―/その他)▼防御
戦闘防御:10
反射回避:10
防御値: 2(体皮)▼戦闘方法:
誰かと入れ替わるなどの目的がなければ、戦闘で直接相手を死に至らしめることは少ないようです。その替わり、魔族系の術法を用いて、相手を長く苦しめるような行動を主に選択するようです。
○特殊能力(専門:+2)
▼飛行(自動発動)
空中を浮遊し、自由に移動することができます。▼心理影響の無効化(自動発動)
心理、感情、判断力に影響する術法や特殊能力などを無効とすることができます。▼霊性感知(能動発動)
能力:霊力 作用:― 対抗:―
距離:― 時間:12ラウンド 範囲:半径10m
効果:霊的な状態や変化を感知する能力です。これによって魔力の数や方向、あるいは霊的に特殊な状態といったものを知ることが出来ます。ただし、その種類や内容までは特定できません。▼変身(能動発動)
能力:― 作用:難易度8 対抗:観察力
効果:姿を自由に変える能力を持ちます。この変身に気づくには、対人観察/状態観察(一般:判断+観察力)の判定に成功しなければなりません。判定に成功すれば何か違和感を感じますが、すぐに悪魔だと見破ることができるわけではありません。▼魔族系術法/4レベル(能動発動)
能力:霊力 作用:― 対抗:精神抵抗
術法:魔族系データ
▼悪意の種(能動発動)
能力:霊力 作用:― 対抗:精神抵抗
距離:影響範囲 時間:永久 範囲:1対象
効果:相手が抱いている想いを悪意に染め、それを支配イメージとして精神に刻み付けます。▼魔性の血印(自動発動)
能力:霊力 作用:効果値4±0 対抗:生命抵抗
距離:― 時間:永久 範囲:1対象
効果:自身の血を飲ませることで、対象を魔性化することが可能となります。対象は【生命抵抗】の判定を行ない、抵抗できなかった場合は【生命値】に差分ダメージを受けると同時に、『魔性の血族』へと変化することになります。ただし、この能力によって魔性化が起こるのは、対象の側がそれを悪魔の血だと認識している場合に限られます。知らない者に単に血を飲ませた時は、【生命値】にダメージを被るだけとなります。▼憑依(能動発動)
能力:霊力 作用:― 対抗:精神抵抗
距離:影響範囲 時間:永久 範囲:1対象
効果:霊魂のように人間に憑依することができます。この時、憑依対象の体のどこかに、悪魔の心臓の一部が見えています。この部分に攻撃されると、悪魔は生命値に直接ダメージ(防御値0)を受けることになり、憑依状態も解けてしまいます。▼邪痕(能動発動)
能力:霊力 作用:― 対抗:精神抵抗
距離:影響範囲 時間:永久 範囲:1対象
効果:対抗判定で破れた場合は、悪魔と霊的に連結された状態となります。邪痕を与えた悪魔は、相手の居場所や状態をいつでも知ることが出来ます。また、離れた場所にいても意識を集中するだけで、邪痕の持ち主が知覚しているものを自動的に知ることが出来ますし、相手と心の中で自由に会話することが可能となります。これは呪詛の一種であり、解呪には呪詛払い(浄化系、霊媒系)か呪法解除(魔力操作系)の術法を用いなければなりません。
▼その他(さまざま)
個体ごとに、さまざまな特殊能力を持っています。上記のものとは別に、GMの判断で好きな特殊能力を1つ追加することができます。
○バリエーション(専門:+4)
・下位悪魔と上位悪魔の中間のような者も存在するようです。魔の階梯を上る途中の者で、悪行を重ねることで上位悪魔へと変貌を遂げると考えられています。
・中が空洞な、抜け殻のような下位悪魔が存在するといいます。
○未知(不明)
変異の影響を受けて特殊な能力を身につけた下位悪魔も存在するようで、通常とは幾分違った姿をしていることもあります。そういった悪魔は魔界でも差別されているようですが、そういう者を積極的に登用する魔王や魔将も魔界には存在します。
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上位悪魔
○判定
▼不明度:4
衝撃度:2▼判定技能
一般分野:怪物知識(一般:記憶+異端知識)
専門分野:異端判別/怪異(専門:記憶+異端知識)▼堕落:
悪魔が人間を堕落させるためには、「魔族/堕落」に記されているような手法を用います。
○基本情報(一般:±0)
▼名称:上位悪魔
認識:不浄/危険/嫌悪
利用:なし▼生息地域:不定。主に魔界
活動期:不定
遭遇頻度:きわめてまれ
出現数:単独
反応:敵対的▼外見:
人間とあまり変わらない姿をしていますが、非常に美しい容姿の持ち主です。漆黒の翼が背中についており、自由に空を飛ぶこともできます。▼概要:
魔界へと堕ちた上位の天使で、非常に美しい姿をしています。純粋な悪であり、相手を堕落させたり悲しませたり、あるいは誰かを憎ませるためにはいかなる労苦をも厭いません。その美しさを利用して、人間を誘惑することもあるようです。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:魔族/悪魔族/真魔/上位悪魔
▼詳細情報:
魔界の中でも高い地位にいる強力な存在です。下位の悪魔に比べて壮大な企みをもっており、そのために人間に姿を変えて活動している者もいます。単独で動くことが多いようですが、魔将や魔人といったさらに上位の悪魔の命令で活動していることもあるようです。
彼らは非常に美しい姿を持ちますが、異形の魔物の姿へと変化することも知られています。宗教的には魔物の姿の方が本性であり、よく知られている漆黒の翼を持った姿は、人の世に現われる時のかりそめのものだと伝えられています。
人間に化けるのが非常にうまく、翼を自由に出し入れすることができ、肌や髪の色も自由に変えることができるといいます。そして、人間に化けて目標に身辺へと近づき、犠牲者を巧みに悪の道へと誘うのです。この時は、観察力の判定に成功しなければ、違和感を感じることさえありません。▼行動:
彼らは、一旦は相手の願いを叶えておいて、後でそれを奪い去るということを好むようです。美貌を奪い取られて醜い姿にされてしまった女性や、財産を全て失って乞食に成り下がった貴族など、裏切りにまつわる話は枚挙に暇がありません。人を苦しめるための労苦は惜しまず、非常に手の込んだ手段を取ることが多いようです。
時には人間として仕事に就き、結婚して妻や夫を持ち、下位の悪魔を子供に化けさせて長年暮らすこともあるそうです。また、恐ろしいことに、聖職者に化けた悪魔が、一般の信者ばかりか幾人もの聖職者を最後まで騙し通したという記録さえ存在します。この悪魔は1人の聖職者を殺して入れ代わり、計画を実行に移すまで完璧に聖職者を演じ通しました。周囲の信用を得るために、下位の悪魔を殺してみせたこともあるそうです。最終的にこの悪魔は倒されるのですが、結局は1つの村の殆どすべての人間が犠牲になりました。
また、かつてカイテイン帝国で国内紛争が起こったことがありますが、この時に貴族をそそのかした悪魔というのが寵姫に化けた上位悪魔らしく、長い時間をかけて宮殿を乗っ取り、側近たちもみな悪魔にすり替えていたという話です。この内紛のことを大魔戦争といい、カイテインはこれが元で弱体化し、長き低迷時代を迎えることとなりました。
○データ(専門:+2)
これらは平均的な上位悪魔のデータであり、シナリオに応じてGMが数値を変更しても構いません。
▼能力値
導引: ― 体力:14 敏捷:13 器用:10
記憶:10 判断:12 感応:11 霊力:14▼抵抗力/耐久値
精神抵抗:14 精神値:22
自我抵抗:12 自我値:20
生命抵抗:14 生命値:22▼行動力:23
▼移動力:地上19/空中19
▼状態変化:気絶なし/消滅
知能:高い
弱点:なし
属性:瘴気
感覚:霊的感覚
○戦闘(専門:+2)
これらは平均的な上位悪魔のデータであり、シナリオに応じてGMが数値を変更しても構いません。
▼攻撃
近接武器:武器打撃14(各種武器)
格闘攻撃:格闘全般14(素手:1/絞め:―/その他)▼防御
戦闘防御:13
反射回避:11
防御値: 2(体皮)▼戦闘方法:
正体がばれない限りは、あまり好んで戦闘を行うことはないようです。しかし、一度戦いになれば残虐な悪魔の本性を顕わし、非常な手段を用いて人間をいたぶり殺します。また、回復能力を持つようで、戦いが長引くほど不利になるでしょう。
○特殊能力(専門:+2)
▼飛行(自動発動)
空中を浮遊し、自由に移動することができます。▼心理影響の無効化(自動発動)
心理、感情、判断力に影響する術法や特殊能力などを無効とすることができます。▼霊性感知(自動発動)
距離:自身 時間:― 範囲:半径10m
効果:霊的な状態や変化を感知する能力です。これによって魔力の数や方向、あるいは霊的に特殊な状態といったものを知ることが出来ます。ただし、その種類や内容までは特定できません。▼再生(自動発動)
四肢や臓器などの器官が失われた場合でも、その箇所の再生が自動的に行われ、1ラウンド後には元通りとなります。ただし、これによって耐久値が回復するわけではありません。▼変身(能動発動)
能力:― 作用:難易度8 対抗:観察力
効果:姿を自由に変える能力を持ちます。この変身に気づくには、対人観察/状態観察(一般:判断+観察力)の判定に成功しなければなりません。判定に成功すれば何か違和感を感じますが、すぐに悪魔だと見破ることができるわけではありません。▼魔族系術法/6レベル(能動発動)
能力:霊力 作用:― 対抗:精神抵抗
術法:魔族系データ
▼悪意の種(能動発動)
能力:霊力 作用:― 対抗:精神抵抗
距離:影響範囲 時間:永久 範囲:1対象
効果:相手が抱いている想いを悪意に染め、それを支配イメージとして精神に刻み付けます。▼魔性の血印(自動発動)
能力:霊力 作用:効果値6±0 対抗:生命抵抗
距離:― 時間:永久 範囲:1対象
効果:自身の血を飲ませることで、対象を魔性化することが可能となります。対象は【生命抵抗】の判定を行ない、抵抗できなかった場合は【生命値】に差分ダメージを受けると同時に、『魔性の血族』へと変化することになります。ただし、この能力によって魔性化が起こるのは、対象の側がそれを悪魔の血だと認識している場合に限られます。知らない者に単に血を飲ませた時は、【生命値】にダメージを被るだけとなります。▼憑依(能動発動)
能力:霊力 作用:― 対抗:精神抵抗
距離:影響範囲 時間:永久 範囲:1対象
効果:霊魂のように人間に憑依することができます。この時、憑依対象の体のどこかに、悪魔の心臓の一部が見えています。この部分に攻撃されると、悪魔は生命値に直接ダメージ(防御値0)を受けることになり、憑依状態も解けてしまいます。▼邪痕(能動発動)
能力:霊力 作用:― 対抗:精神抵抗
距離:影響範囲 時間:永久 範囲:1対象
効果:対抗判定で破れた場合は、悪魔と霊的に連結された状態となります。邪痕を与えた悪魔は、相手の居場所や状態をいつでも知ることが出来ます。また、離れた場所にいても意識を集中するだけで、邪痕の持ち主が知覚しているものを自動的に知ることが出来ますし、相手と心の中で自由に会話することが可能となります。これは呪詛の一種であり、解呪には呪詛払い(浄化系、霊媒系)か呪法解除(魔力操作系)の術法を用いなければなりません。
▼その他(さまざま)
個体ごとに、さまざまな特殊能力を持っています。上記のものとは別に、GMの判断で好きな特殊能力を2つ追加することができます。
○バリエーション(専門:+4)
・上位悪魔を名乗る、アメーバ塊のような化け物が発見されたことがあります。
・人の血を好み、吸血鬼のような振る舞いをしていたという上位悪魔の記録が存在します。
・一般的な記録とは異なり、多彩な特殊能力を用いて多数の聖職者を惨殺したという上位悪魔の記録が残っています。
○未知(不明)
一般に知られている黒い翼を持つ姿は、悪魔の本当の肉体ではありません。上位の悪魔の真実の姿は、黒い翼と角を持つ魔物です。そして、それぞれ体のどこかに自分だけの印(紋章)があり、一部に異形の特徴を持ちます。指の数が異なったり角を持っていたりと、その姿は多種多様となります。
異形の姿に戻った時は、さらに強力な存在となります。GMはデータを以下のものに差し換えて判定を行なって下さい。また、好きな特殊能力を自由に追加することが出来ます。
▼異形
◇衝撃度:3
◇変更点:体力16、敏捷16、生命抵抗16、生命値24、移動力22
通常攻撃16、戦闘防御16、防御値4◇命の回復(自動発動)
能力:― 作用:回復値1 対抗:―
先頭へ
魔将
○判定
▼不明度:6
衝撃度:2▼判定技能
一般分野:怪物知識(一般:記憶+異端知識)
専門分野:異端判別/怪異(専門:記憶+異端知識)▼堕落:
悪魔が人間を堕落させるためには、「魔族/堕落」に記されているような手法を用います。
○基本情報(一般:±0)
▼名称:魔将
認識:不浄/脅威/嫌悪
利用:なし▼生息地域:不定。主に魔界
活動期:不定
遭遇頻度:きわめてまれ
出現数:単独
反応:敵対的▼外見:
人間の世界で活動する時の姿は、人間とまったく変わりません。その美しさは妖しいまでに魅惑的で、白く抜けるような肌と漆黒の髪をもっているといいます。ただし、性別はないようです。もっとも、これはあくまでも仮の姿であり、異形の存在に変身することもできるのだと言われています。▼概要:
悪魔の貴族とも呼べる存在で、非常に強い力をもっています。魔王軍の将軍として働き、下位の悪魔を統括しています。自分で直接動くよりは下位の悪魔を操って目的を果たす方が多く、部下も手駒としか思っていません。
非常に大きな目的でしか動くことはなく、人間界に現れることは滅多にないようです。逆に言えば、彼らが現れた時は何か大事が起こったということで、十分な警戒が必要となります。
○専門情報(専門:+2)
▼専門分類:魔族/悪魔族/真魔/魔将
▼詳細情報:
貴族階級にあり、魔王の次に権力を持つ強力な悪魔です。魔界に大きな領土を持っており、城を構えている場合もあるようです。
彼らは魔王の命を受けて動いており、彼らが直接姿を現すときは、部下には任せられない重要な任務を果たす時です。実際、人間の世界に現れたという記録は少ないのですが、その全てが大きな事件となっています。しかし、必ずしも主に忠誠を誓っているとは限らず、力をつけて王に取って代わろうと考える者も少なくはないようです。
彼らは神出鬼没で、壁を通っていきなり現れたり、あるいは宙に溶けてなくなるようにして姿を消したという話が数多く残っています。また、魔界とも自由に行き来することができると言われています。
それから、彼らは上位悪魔のように異形の化け物に変身するという記録が数多く残っています。その姿は多種多様で、個体ごとに異なるとも言われています。
○データ(専門:+2)
これらは平均的な魔将のデータであり、シナリオに応じてGMが数値を変更しても構いません。
▼能力値
導引: ― 体力:15 敏捷:15 器用:12
記憶:12 判断:16 感応:12 霊力:16▼抵抗力/耐久値
精神抵抗:16 精神値:24
自我抵抗:16 自我値:24
生命抵抗:15 生命値:23▼行動力:28
▼移動力:21
▼状態変化:気絶なし/消滅
知能:高い
弱点:なし
属性:瘴気
感覚:霊的感覚
○戦闘(専門:+2)
これらは平均的な魔将のデータであり、シナリオに応じてGMが数値を変更しても構いません。
▼攻撃
近接武器:武器打撃15(各種武器)
格闘攻撃:格闘全般15(素手:1/絞め:―/その他)▼防御
戦闘防御:15
反射回避:12
防御値: 2(体皮)▼戦闘方法:
残忍ですが簡単に相手の命を奪うよりも、できるだけ長く苦しめようとします。多くは術法や特殊能力を駆使して、相手を弄ぶような戦い方をするといいます。もっとも、魔将と戦ったという記録は非常に少ないため、詳しいことはほとんどわかりません。
○特殊能力(専門:+2)
▼心理影響の無効化(自動発動)
心理、感情、判断力に影響する術法や特殊能力などを無効とすることができます。▼霊性感知(自動発動)
距離:自身 時間:― 範囲:半径20m
効果:霊的な状態や変化を感知する能力です。これによって魔力の数や方向、あるいは霊的に特殊な状態といったものを知ることが出来ます。ただし、その種類や内容までは特定できません。▼透過(能動発動)
霊的に守られている場所以外であれば、物質を自由に通過することが出来ます。▼再生(自動発動)
四肢や臓器などの器官が失われた場合でも、その箇所の再生が自動的に行われ、1ラウンド後には元通りとなります。ただし、これによって耐久値が回復するわけではありません。▼変身(能動発動)
能力:― 作用:難易度10 対抗:観察力
効果:姿を自由に変える能力を持ちます。この変身に気づくには、対人観察/状態観察(一般:判断+観察力)の判定に成功しなければなりません。判定に成功すれば何か違和感を感じますが、すぐに悪魔だと見破ることができるわけではありません。▼魔族系術法/8レベル(能動発動)
能力:霊力 作用:― 対抗:精神抵抗
術法:魔族系データ▼呪詛系術法/6レベル(能動発動)
能力:霊力 作用:― 対抗:精神抵抗
術法:呪詛系データ▼悪意の種(能動発動)
能力:霊力 作用:― 対抗:精神抵抗
距離:影響範囲 時間:永久 範囲:1対象
効果:相手が抱いている想いを悪意に染め、それを支配イメージとして精神に刻み付けます。▼魔性の血印(自動発動)
能力:霊力 作用:効果値8±0 対抗:生命抵抗
距離:― 時間:永久 範囲:1対象
効果:自身の血を飲ませることで、対象を魔性化することが可能となります。対象は【生命抵抗】の判定を行ない、抵抗できなかった場合は【生命値】に差分ダメージを受けると同時に、『魔性の血族』へと変化することになります。ただし、この能力によって魔性化が起こるのは、対象の側がそれを悪魔の血だと認識している場合に限られます。知らない者に単に血を飲ませた時は、【生命値】にダメージを被るだけとなります。▼憑依(能動発動)
能力:霊力 作用:― 対抗:精神抵抗
距離:影響範囲 時間:永久 範囲:1対象
効果:霊魂のように人間に憑依することができます。この時、憑依対象の体のどこかに、悪魔の心臓の一部が見えています。この部分に攻撃されると、悪魔は生命値に直接ダメージ(防御値0)を受けることになり、憑依状態も解けてしまいます。▼邪痕(能動発動)
能力:霊力 作用:― 対抗:精神抵抗
距離:影響範囲 時間:永久 範囲:1対象
効果:対抗判定で破れた場合は、悪魔と霊的に連結された状態となります。邪痕を与えた悪魔は、相手の居場所や状態をいつでも知ることが出来ます。また、離れた場所にいても意識を集中するだけで、邪痕の持ち主が知覚しているものを自動的に知ることが出来ますし、相手と心の中で自由に会話することが可能となります。これは呪詛の一種であり、解呪には呪詛払い(浄化系、霊媒系)か呪法解除(魔力操作系)の術法を用いなければなりません。▼その他(さまざま)
個体ごとに、さまざまな特殊能力を持っています。上記のものとは別に、GMの判断で好きな特殊能力を3つ追加することができます。
○バリエーション(専門:+4)
彼らの本体は異形の怪物で、その姿は千差万別です。彼らより上位の魔王もそうなのですが、多数の頭を持っていたり、蜘蛛の足に山羊の頭を備えているなど、まさしく魔界の化け物にふさわしい存在といえます。
本体に戻った時は、さらに強力な存在となります。GMはデータを以下のものに差し換えて判定を行なって下さい。また、好きな特殊能力を自由に追加することができます。
▼異形
◇恐怖度:4
◇変更点:体力18、敏捷18、生命抵抗18、生命値26、移動力24
通常攻撃18、戦闘防御18、防御値4◇命の回復(自動発動)
能力:― 作用:回復値2 対抗:―
先頭へ