ウィルパワー
○配付
シナリオ開始時にプレイヤーが獲得するウィルパワーは、以下の通りとなります。
▼基本ポイント
ウィルパワーの個人ポイントは、【導引】の1/2(四捨五入)が初期値となります。たとえば【導引】の値が7のキャラクターの場合、初期値は4点ということになります。この数値はシナリオ毎に更新されるもので、次のシナリオが開始した時点で、減少したポイントは再び初期値まで回復します。▼共有ポイント
共有ポイントはプレイヤー全体に与えられるポイントで、シナリオ開始前にGMから配付されます。共有ポイントはシナリオ毎に更新されるもので、経験点の基準ポイントに対応した値となります。たとえば、小さな犯罪レベルであれば+1ポイントとなりますし、地域レベルを巻き込む大きな事件に関与する場合には+3ポイントが与えられます。詳しい基準については、こちらの「経験点」の項目を見てGMが判断して下さい。
○獲得
ウィルパワーはPCのみならず、GMも利用することが出来ます。GMが持つウィルパワーは、経験点の基準ポイント(=プレイヤーの共有ポイント)にPCの人数を加えた値となります。たとえば、経験点の基準ポイントが3でPCが4人の場合は、3+4=7ポイントを獲得することになります。
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使用ルール
GMはウィルパワーを利用して、以下のような変化を起こすことが出来ます。これらはセッションを制御する目的に用いるものであり、GMはゲームバランスが崩れないよう、よく注意した上で適用する必要があります。
○NPCの判定
GMが必要と考えた場合は、NPCに感情判定、増力判定、幸運判定を行なわせることが出来ます。判定ルールについては、PCの場合と全く同じ処理となります。詳しい判定方法については、「判定基準の変動」のページをご覧下さい。
○奇跡と破滅
GMも奇跡と破滅の発動を行なうことが出来ます。これは基本的に、セッションの流れをコントロールするために用いるものです。
▼処理
ルールに関しては、PCの場合と全く同じ処理を行ないます。
▼注意
GMはシナリオのコントロールや演出を行うための他に、言動があまりにも非常識な相手への制裁措置として、このルールを適用する権利を持っています。ただし、むやみにこれを利用するのはつつしむべきでしょう。どうしても必要だと判断した時以外は、破滅は発動させないようにして下さい。
○相殺効果
奇跡と破滅の発動は、ウィルパワーを消費することで打ち消すことが出来ます。たとえば、自分に対して破滅が発動した時には、ウィルパワーを消費することで、これをなかったものとすることができます。
多くの場合は、GMが発動させた破滅を、プレイヤー側が相殺する目的で使うことになるでしょう。もちろん、プレイヤー側の発動をGMが制限したい時や、自分が発動させてしまった破滅を撤回したい時にも適用されます。
▼条件
◇ルール適用
このルールは選択ルールとして扱われます。◇消費
打ち消しに用いるウィルパワーは、発動に用いたのと同じ分だけ消費しなければなりません。ポイントが不足している場合は、相殺効果を得ることは出来ません。◇適用範囲
この打ち消し行動は他人に対しても行うことができます。他のキャラクターの破滅が発動した時に、自分のウィルパワーを消費してこれを救うことができます。GMが認めるのであれば、複数のキャラクターがポイントを出し合うことも可能です。それから、もし必要があるのであれば、誰かが自分に対して使用した奇跡を打ち消すことも可能となります。
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