フレイディオン共和国/地図


 



 


 
 01:セジュール地方
 02:レドール地方
 03:パトリィズ地方
 04:ランシャール地方
 05:レザール地方
 06:ネグリス地方
 07:ヒメナス地方
 08:エルディナ地方
 09:ガレット地方
 10:ネルヴァル地方
 11:ヴィルトン地方
 12:カリエラ地方


<1>セジュール地方

 ブルム内海に突き出たセルシア半島上にある土地で、西風の影響によって年間を通じて天気が不安定となります。半島の東西は高台となっており、沿岸部には小さな漁村が点在しています。岬の岩盤上にはネリル連合時代の要塞跡地が建っており、現在も軍の武器庫などに利用されています。


▼リッペニア市
 海上貿易の中心となる港街であるとともに、海軍基地としての顔も持っています。


<2>レドール地方

 南部をウルム山とフェイレン高地に囲まれており、特に雨が多い地域となります。ブルム内海に面する地域は港町が並んでおり、内陸部は豊富な水量に支えられた麦類の畑が広がっています。ウルム山から流れるテレーヌ川は急流であるため、この川に架けられていた橋はよく流失しており、残骸が残されたままの場所もあります。


▼フィッチェ市
 ファンク朝フレイディオン王国の王都だった場所で、交易で栄えた港町です。港は軍港としても機能しており、埠頭には当時の砲門や砲台が残されています。ここは緑葉革命の最後の戦いの場となった街でもあり、中央広場で王族が処刑され、共和制フレイディオンの誕生が宣言されました。広場の中心には革命記念碑が建てられており、観光名所の1つとなっています。


<3>パトリィズ地方

 ブルム内海とライヒスデールに接する地域で、東部は古くからデール王国(現ライヒスデール)との戦いを経験してきた地域です。そのため、この近辺にはリミュール人が多く住んでおり、各地に要塞跡や古城が残っています。
 フェイレン高地とユーリザール高地を境に南北では様子が異なっており、ブルム内海に面する場所は港町として栄えており、内陸部は農業地帯としてひらけています。北部は湿潤で雨が多いのですが、南部はやや乾燥しており冬季は北部より気温が下がります。


▼ノアール市
 国内最大の漁港であり、タラやニシンの水揚げが行われます。古くから汽船が利用されていたため街並みは全体に煤けており、現在は都市全体で建物の塗り替え作業が行われています。

▼シルヴェイラ市
 ライヒスデールとの国境近くにある都市で、良質の大麦の産地です。この街を通ってブルム内海に注ぐペジェール川は、勾配がゆるやかで水量も豊かで安定していることから、水運において重要な役割を果たしています。


<4>ランシャール地方

 エストルークに接する地方で、全体に西部中域に向かって緩やかに傾斜する、すり鉢状の地形となっています。傾斜地では牧畜が行われており、底の平野部は見渡す限りの耕作地となっています。また、近年は軽工業が発達しており、伝統的な紡績製品の他に、薬品、香水、リキュールなどが製造されています。


▼ロンブレン市
 文化都市として知られる場所で、多くの文人や啓蒙思想家たちを育てた街です。哲学の街という呼ばれ方もします。


<5>レザール地方

 国家中央部に位置し、ユマ川が南北に貫流しています。北部には標高2800mほどのウルム山がそびえており、北西からの湿った空気を遮断しています。ウルム山の麓には森林地帯が広がっており、古くから燃料が豊富だったことから鉄工業が発達し、現在も製鉄や機械工業を中心とする工業地帯となっています。南部にはレザール平野が広がっており、小麦の栽培が盛んです。


▼フィ=レザール市(首都)
 皇帝カヴァリアによって遷都された都市で、街の中央には壮麗な皇帝宮が建設されています。都市の中を美しいユマ川が流れており、郊外には大耕作地帯が広がっています。周囲の土地は良質で、秋には黄金色の波が地平線まで連なります。


<6>ネグリス地方

 古くはイーフォン皇国の中心として栄えた地域で、全域に当時の建築物や遺跡が残っています。ルーエンス山脈に源流を持つセザンタ川には、長さ300m、高さ50mにもなる皇国時代の巨大な水道橋がかかっており、現在では観光名所の1つとなっています。また、シューデル市の郊外では当時の大貴族の墳墓とされる小丘陵が見つかっており、現在も発掘作業が続けられています。これはイーフォン皇帝の墓ではないかという話もありますが、詳しいことはまだわかっておりません。


▼シューデル市
 交易で発展した街ですが、学問都市としても有名です。国内最大の聖ジュリアンヌ大学があり、様々な研究が行われています。この街はイーフォン皇国の首都を基盤につくられており、現在でも都市や郊外の地面の下から遺跡や遺構が発見されることがあります。


<7>ヒメナス地方

 ワインの栽培で有名な地域であり、一帯にはブドウ畑が広がっています。ウィルク市から北東のペディア市へと続く道はワイン街道と呼ばれており、ここを通じて各地へとワインが運ばれてゆきます。古くは貴族の出資からはじまったワイン造りですが、現在は大銀行家や貿易商の投資が盛んに行われており、新しいシャトーも数多くつくられています。


▼ウィルク市
 ウィルクワインという最高級のブランドで知られるワイン造りの街です。郊外にはワイン畑が広がり、甘い香りを漂わせています。また、ワイン造りのための専門学校もつくられており、地域をあげてワインの品質維持に努めています。


<8>エルディナ地方

 国家中西部に位置しており、南北の地方を繋ぐ交易の要衝として古くから栄えてきました。しかし、工業活動があまり盛んでないため、人口増加という点では停滞しています。ほぼ全面に平野が広がっており、トウモロコシやブドウの栽培が盛んです。南西部はやや斜面となっており、牧畜が行われています。


▼ティフェア市
 西部地方の貿易の拠点となる商業都市です。郊外では牧畜が盛んに行われています。


<9>ガレット地方

 ルクレイドと接する南部地方で、北は穏やかな気候の平野部となっており、南部一帯は低山や高原に占められています。古くはルクレイド地方に存在した国家との戦いが頻繁に起こっていた地域で、低山の山腹には一帯に人骨が埋まっている場所あります。国境付近に位置するファーバル市は六角形の城壁で囲まれており、現在も要塞としての機能を残しています。


<10>ネルヴァル地方

 南東部に位置しており、ペトラーシャおよびルクレイドと接しています。メルリィナとも地図上では接しておりますが、ルーエンス山脈が横断しているため直接の行き来はありません。ルーエンス山脈は豊富な鉱産資源を埋蔵しており、麓の街は鉱工業で発展しております。山地斜面には耕作地がつくられている場所があり、岩畑などと呼ばれています。山脈西端のベランジュ山の麓では、翠泡石と呼ばれる泡のような白い斑紋を含んだ緑色の岩石が切り出されています。


▼サントーニュ市
 洋服の街とも呼ばれる場所で、国内のトップブランドが集まっています。ファッションの流行は、常にここから広まってゆきます。

▼ライソーム市
 翠泡石の産地として知られており、緑の街という呼び方もされます。石工職人たちが多く集まっており、石工組合の力が非常に強い街です。


<11>ヴィルトン地方

 絶対変異地帯に接する地域で、変異現象による影響が各所に見られます。西部は全く人が住んでいない地域で、国境区分の上ではフレイディオンの領土となっておりますが、行政区は設置されておりません。東部も荒れ地が広がっており、わずかに村落があるだけです。犯罪者や異端者などがこの地に逃げ込んでいることもあり、治安もあまり良くありません。


▼日輪畑
 決して落ちない光といわれる小さな太陽が上空に灯っている場所で、絶対変異地帯のごく近くにあります。ここは植物がまったく育たず、ひび割れた地面だけしか見ることができません。


<12>カリエラ地方

 国家南部に位置しており、なだらかな起伏が続く平野を北へ向かってユマ川が流れてゆきます。河川流域はトウモロコシの栽培が行われており、一面が緑に覆われています。絶対変異地帯に近い部分では遊牧民族が住んでおり、わずかな草地で放牧を行っているようです。


▼レアニース市
 星の聖カトレーユ教会があり、人々の信仰の篤い土地です。街の中央には天使の樹と呼ばれる、純白のニレの木が立っています。これは聖木として崇められており、祈りを捧げるために人々が訪れます。幹の下の方に天使が翼を広げているように見える模様があり、これにまつわる神話も残っています。


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