影響と回復

負傷の影響治療と回復


 

負傷の影響


 【生命値】が減少するとキャラクターは気絶したり、ひどい時には死亡することもあります。その際には、【生命抵抗】を用いた気絶判定や死亡判定を行わなければなりません。


○気絶判定

 肉体に深い傷を負ってしまった場合、そのキャラクターは意識を失ってしまう可能性があります。


▼条件
 【生命値】が0以下になるようなダメージを受けた時は、肉体にかなりひどい傷を負っていることになります。このような時は、気絶判定を行う必要があります。また、この状態からさらに【生命値】が減少することになれば、再び気絶判定を試みなければなりません。


▼判定方法
 気絶状態に陥らないためには、【生命抵抗】を基準とした難易度1の判定に成功する必要があります。
 
◇修正値
 この判定を行う時は、【現在生命値】を修正値として扱って下さい。たとえば、その時点の生命値が−5になっていた場合、【生命抵抗】に−5を加えた値を基準として抵抗判定を行います。
 修正値を加えて判定値が0以下となった時は、気絶判定を試みることが出来ません。このような場合は自動的に気絶することになります。


▼結果と状態
 判定に成功すればそのまま普通に行動できます。失敗した場合は即座に意識を失い、その場に倒れ込んでしまいます。


○死亡判定

 ダメージを受けて−【生命値】(最大生命値にマイナスの符号をつけた値)以下になった場合、そのキャラクターは自動的に気絶状態に陥ります。また、このような場合には死亡判定を行う必要があります。


▼条件
 判定は【現在生命値】が−【生命値】以下になった時に行います。この状態でさらに【生命値】が減少することになれば、再び死亡判定を行わなければなりません。


▼方法
 キャラクターが死亡してしまわないためには、【生命抵抗】を基準とした難易度1の判定に成功する必要があります。
 
◇修正値
 この判定では[最大生命値+現在生命値]を修正値として加える必要があります。修正値を加えた後の判定値が0以下となった時は、抵抗判定を試みることが出来ません。このような場合は自動的に死亡という扱いになります。


▼判定成功
 抵抗判定に成功すれば死亡を免れますが、気絶状態はそのまま続くことになります。【現在生命値】が−【生命値】以下となっている間の気絶は昏睡状態として扱い、キャラクターは【生命値】が回復するまで目覚めることは出来ません。
 
◇再判定
 昏睡状態のまま放置されると、いずれ死に至る可能性があります。応急手当や治療が行われなかった場合は、1時間後に再度同じ条件で抵抗判定を試みて下さい。これは何らかの処置がほどこされるまで、1時間毎に判定を繰り返さなければなりません。


▼判定失敗
 抵抗判定に失敗した場合でも即座に死ぬわけではなく、わずかな猶予が与えられます。どの程度の時間が与えられるかは、GMが判断することになります。この間は意識が朦朧とした状態か、昏睡状態として扱われます。
 
◇蘇生
 この状態で放置された場合は確実に死亡してしまいますが、完全に死亡するまでの間に手当てを行なえば、蘇生できる可能性があります。
 応急手当(一般:記憶+医療知識)の判定に成功すれば、死亡判定に成功した時と同じ状態(昏睡)まで回復させることが可能となります。ただし、この判定は死亡するまでに1度しか試みることが出来ません。また、もし必要があると考えられる場合は、GMは《医学知識》の専門分野による判定を要求しても構いません。


○即死判定

 即死判定は選択ルールとなり、採用するかどうかはGMが決定して下さい。日常を扱うほのぼのとしたシナリオなどでは使用しない方がよいでしょう。なお、NPCや怪物のみにこのルールを適用しても構いません。


▼条件
 1度に受けるダメージが最大生命値を超えた場合は、その時点の【生命値】の大きさにかかわらず、死亡判定を行なう必要があります。

▼判定
 判定方法や結果の適用については、通常の死亡判定と全く同じとなります。なお、即死判定を行なう状況では、【生命値】が0以下に減少しているので、判定に成功しても気絶判定を行わなければなりません。


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治療と回復


○自然回復

 自然治癒によって【生命値】が回復するのは、キャラクターが十分に休息をとった場合です。これには最低でも6時間以上の睡眠が必要です。実際にポイントを回復させるのは、キャラクターが目覚めた時となります。


▼回復値
 回復するポイントは、1日につき体力の1/2となります。ただし、生命値が0以下になっていた場合は段階が1つ下がり、1ポイント(体力の1/10)しか回復しません。
 なお、1日に6時間以上の睡眠をとったとしても、回復値が倍以上になるわけではありません。1日に回復できる上限は、上記の基準に従って決定された値となります。

▼不完全な休息
 休息が不十分だった場合、回復の基準は一段階下がることになります。重い装備品を身につけていたり、極度の低温や猛暑の中で休息する場合も同様となります。
 この時は【生命値】が1以上でも1ポイント、【生命値】が0以下の場合は全く回復しないことになります。また、徹夜などをして休息をとらなかった場合は、いかなる状態でも自然回復は起こりません。


○医学

 医者や薬師による治療を受けた場合、傷の回復が通常よりも早まる可能性があります。


▼判定
 外科医学(専門:記憶+医療知識)、もしくは民間医学(専門:記憶+医療知識)による治療判定に成功すれば、回復値が一段階上がります。つまり、生命値が0以下になっていても、通常と同じように回復させることが可能となります。判定の難易度は1となりますが、【現在生命値】がマイナスの場合は同じ分だけの修正を受けます。

▼制限
 1人に対しては、1日に1度だけしか治療を試みることは出来ません。また、治療の際には何らかの医療器具や薬品を必要とします。


○応急手当

 応急手当(一般:記憶+医療知識)の判定に成功すれば、意識を回復させたり状態の悪化を防ぐことが出来ます。


▼気絶状態
 応急手当による治療を試みた場合、相手を気絶状態から覚醒させることができます。これは回復判定と同じく難易度1の判定となり、【現在生命値】がマイナスになっていれば、その分の修正を受けます。

▼昏睡状態
 昏睡状態にある者に対して応急手当に成功すれば、【現在生命値】が−【生命値】以下になっている場合でも、それ以後は死亡判定を行う必要はなくなります。難易度は死亡判定の場合と同じく1で、[最大生命値+現在生命値]を修正値として加える必要があります。


○回復判定

 気絶状態や昏睡状態から治療なしで覚醒するためには、【生命抵抗】を基準とした難易度1の回復判定に成功しなければなりません。ただし、この判定では【現在生命値】が修正値として扱われます。ですから、回復判定に挑戦するためには、【生命抵抗】による判定が可能な状態まで、【生命値】が回復している必要があります。


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