冒険/基本要素

概要舞台シナリオその他


 

概要


 秘境探検や遺跡探索、他の大陸への旅、そして宝探しなどを楽しむためのシナリオです。


○目的

 未踏地の新しい情報を得たり、遺跡の発掘などがシナリオの目的となるでしょう。一言で言えば、発見という行為がシナリオの最も中心に据えられます。
 ただし、場合によっては現地の人間との衝突を引き起こすかもしれませんし、発見したものが他人にとって不幸をもたらす可能性もあります。ゲームの評価としては、それらは非常に低いものとなりますので注意して下さい。


○楽しみ

▼新発見
 現地にしか存在しない動植物や自然、あるいは独特の文化や変異現象に遭遇することは、冒険シナリオのもっとも重要で面白い場面となるでしょう。これら未知の存在への驚きこそが、冒険シナリオで提供される楽しみの最も根幹となるものです。

▼探索
 未知の対象を調査するというのは、非常に知的好奇心をそそられるものです。通常であれば単なる作業となってしまう場面でも、十分に興味を引くことができるでしょう。

▼謎解き
 地形を活かした仕掛けや古文書といった小道具は、冒険シナリオには必須といえるものでしょう。謎といってもパズル的なものが主体となりますので、好みが分かれるところかもしれません。

▼アクション
 地形や遺跡の中の罠など、通常では出会えないような障害に遭遇することも多いでしょう。知恵を絞ってこれらに対処するのみ冒険シナリオの楽しみの1つです。

▼裏設定
 シナリオの課題を科学魔道時代の発掘品にするなど、冒険シナリオは裏設定に最も絡めやすいタイプのシナリオの1つとなるでしょう。単純に発見するまでをプレイするならば、他のシナリオと同じような準備で十分となります。しかし、それが持つ機能などをシナリオの核としたい場合は、シークレットパートの方をご覧下さい。


先頭へ

 

舞台


○全体

 冒険に相応しい舞台は、エルモア地方にもまだたくさん残っています。怪物たちが出没するこの地方では、未だ人間が入り込んでいない場所も多くあり、そういったところから遺跡なども発見されています。これらの遺跡の中には科学魔道文明の頃のものもあり、貴重な品々が発掘されるかもしれません。
 また、この地方の南にはペルソニア大陸がありますし、西海を越えると新大陸エスティリオがあって、冒険のための舞台には事欠きません。もちろん、他の大陸へ至るまでの海路での出来事もまた、立派なシナリオのネタになるでしょう。


○秘境

 誰もが足を踏み入れたことのない地域や地形的難所を踏破することは、冒険に憧れる者にとってはこの上ない喜びとなります。他の大陸もそうですが、エルモア地方にもまだまだ人の手が触れていない場所は数多く残っており、そこには何か大きな秘密が隠されているかもしれません。


○遺跡

 ペルソニア大陸にはまだ未発見の遺跡が数多く眠っているといい、それを目指す探検家は後を絶ちません。もちろんエルモア地方にも、旧王国時代のものや古代文明(空白期)の遺跡が幾つも存在するといわれています。こういった遺跡を発見することはもちろんですが、遺跡の内部もまた立派な冒険の舞台となるものです。


先頭へ

 

シナリオ


○タイプ 

▼遺跡調査
 遺跡を調査・探索するシナリオです。時間に余裕がある場合は、遺跡がどこに存在するのかを特定したり、調査費用の調達や人脈づくりから開始してもよいでしょう。このタイプのシナリオは様々な障害を用意することが可能であるため、多彩な展開を期待できます。遺跡内部の罠から身を守ったり、あるいは翻訳や謎解きの作業などを交えてもよいでしょう。また、遺跡そのものを守る存在を用意しても構いませんし、発掘した後に権利問題が発生したり、あるいは秘密保持のために命を狙われるといった展開も考えられます。それから、作業の途中で発掘品の盗難などの事件を起こしてもよいでしょう。


▼発掘品
 発掘品そのものがトラブルの原因となるシナリオです。発掘品が変異現象による影響を受けている場合もありますし、術法によって何らかの力を付与されていることもあるでしょう。また、科学魔道文明の発掘品であれば、それ自体に何も力がなくても騒動の原因としては余りある存在です。


▼航海
 海洋冒険シナリオです。船上というのは自由が利かない場所であり、陸上と同じタイプの課題を出したとしても、全く違った対応を強いられることがあります。それから、船そのものを迷路に見立てて遊んだり、無人船や大怪獣と遭遇したりといったシナリオも考えられるでしょう。


▼秘境探検
 未開の地を調査し、未知の事実を調査するシナリオです。現在まで知られていない部族と遭遇したり、あるいは全く未知の文化の痕跡を発見することもあるでしょう。基本的に調査が主体となりますが、サバイバル知識が必要となったり戦闘を行う羽目に陥ったりと、様々なタイプの障害を組み合わせることができます。


▼アクション
 地形的難所を乗り越えたり、あるいは災害から逃れるといった展開になるでしょう。機械や乗り物などを用いなければならない障害も考えられます。


先頭へ

 

その他


○判定

▼能力値
 能力値に関して言えば、ほとんど全てが活用できるシナリオとなるでしょう。


▼技能
 冒険には様々な知識や技術が必要となります。基本的には野外での活動が主体と思われますが、謎かけや探索地の絞り込みを行う場合は、〈考古学〉などの学問分野の知識が必要となります。また、資金や仲間集め、あるいは事前や現地での情報収集も行うとすれば、会話に関する技術も重要となるでしょう。
 他にも、秘境探検を行う場合は、地図を作り上げることから始めなければなりませんし、難所をどのように越えてゆけばいいかの判断を下さなければならないでしょう。そういった場合には、地図作製や自然に関する知識が必要になるはずです。また、王家の墓などの遺跡を探索する場合は、盗賊避けの罠に注意しなければならないことがあります。案内人などを雇わない時は、誰か1人は〈罠作業/屋内罠〉の専門分野を習得しておいた方が安全でしょう。
 冒険シナリオを行う場合は、パーティで得意分野を分担し、スペシャリストを作製した方が探索がスムーズに進みます。ただし、ある程度は重なる分野をつくっておいて、それぞれフォローしておいた方がよいでしょう。たった1人の判断ミスで、探索隊全員が悲劇に見舞われることもあるのです。


○物品

 冒険には様々な道具を必要とします。まずは水や保存食といったものがそうですし、泊まるためのテントや毛布も準備しなければなりません。当然、目的地へ向かうための交通手段や、燃料も確保する必要があります。また、地形によっては登山道具や道を切り開くための斧などを用意しなければならないこともありますし、地図をつくるのであれば計測用具も準備しなければなりません。
 このように、冒険に出かけるためには非常に費用がかかるため、誰かパトロンが出資することが多いようです。まったくの新天地へと旅立とうとするならば、このような支援者をまず探し出さなければならないでしょう。支援者となるのは貴族であったり会社であったり、場合によっては国家が出資する場合もあります。


先頭へ

 


概要舞台シナリオその他