最初から情報ルートが特定されていない場合、PCは詳細な調査に入る前に広範囲で聞き込みなどを行なって、情報を得るための手がかりを掴まなければなりません。
○手順
事前調査の入手は、以下のような手順で行なわれます。
▼準備
GMは得られる情報の内容と、それを調べるための手がかりとなるキーワードを用意しておきます。
▼種類
◇噂
それまでに聞いたことのある噂を思い出したり、まったく何も指定せずに調査を行なう場合は、接触情報(一般:導引+範囲情報)の判定を行ないます。なお、所属集団や関連社会について噂を集める場合には、《所属知識》や《裏社会》といった技能を用いることも出来ます。◇聞き込み
特定の内容について聞き込みを行なって情報を集める場合は、質問(一般:判断+会話技術)の判定を行ないます。◇文書調査
文書の中から特定の記事を見つけだす場合は、資料検索(一般:感応+資料情報)の判定を行ないます。◇知識
自身の知識から手がかりを引き出すためには、関連する知識分野の判定を行ないます。
▼選択内容
◇調査内容の選択
事前調査の場合は、誰に尋ねるかなど詳しい対象は決めずに判定を行ないます。そのかわり、プレイヤーは何について調査するのかを指定しなければなりません。複数の内容について同時に調査しても構いませんが、増やした分だけ余計に時間を費やすことになります。◇範囲
GMが必要だと考えるのであれば、調査する場所や対象となる分野などを詳しく指定させて構いません。たとえば、スラムを中心に浮浪者に聞き込みを行ったり、飲み屋を回って手がかりを得るといった具合です。このような場合は、プレイヤーの選択が正しければプラスの修正を、的外れだと考えられるのでればマイナス修正を与えて判定を行なわせて下さい。◇キーワード
プレイヤーがキーワードを指定して情報収集を行った場合、それが効果的であれば判定にプラスの修正を得ることが出来ます。逆に、キーワードが逆効果となるとGMが考えた時は、マイナスの修正を与えて判定を行わせて下さい。◇選択肢
聞き込み調査にあまり時間をかけたくない場合、GMが幾つかの調査内容、範囲、キーワードなどを提示して、その中から選択させるという手法を取ることも出来ます。◇技能
判定に用いる技能は、基本的にはプレイヤーが望むものを用いて下さい。ただし、調査内容によって自動的に技能が決まる場合は、GMが指定した技能を使用することになります。
○結果
判定に成功すれば、何か手がかりが得ることが出来ます。これによって調査範囲の絞り込みが可能となったり、具体的な調査対象が判明することになります。なお、GMが直接的な情報を与えたくない場合は、新しいキーワードを提示するといった方法もあります。
▼達成値
達成値が高いほど有益な情報を手に入れたことになります。ただし、いくら優れた結果を残しても、事前調査の範囲でわかる内容しか得ることは出来ません。事件の解決に直接関係するような情報については、より踏み込んだ調査を行なって入手する必要があります。
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