基本情報
○解説
この地方の信仰の中心である、カタリナ正教会とその周辺地域です。教会の近くには市警察署、消防署、裁判所などがあり、サリュンティルでも最も治安のよい地区となります。
▼分類
・鐘楼通り:
宗教施設
公共施設(広場)
・天秤通り:
住宅地(中上層〜中層)
公共施設
宗教施設
・墓標通り:
住宅地(上層〜中上層)
宗教施設
・礼服通り:
主に住宅地(上層〜中上層)
▼鐘楼通り
カタリナ正教会の正面門のある通りで、教会の美しい鐘楼が街を見下ろしています。中央公園の舗道と繋がっているため非常に見晴しの良い場所ですが、尖塔を見上げながら歩く者も少なくないため、通行人同士がぶつかる姿もたまに見かけられます。
▼天秤通り
カタリナ正教会の北側に面する大通りで、道沿いに聖騎士(法教会の聖堂騎士)の宿舎が建っています。この通りには法務省関連の建物もあり、ほどなく近い場所に警察署も置かれているため、市内で最も治安のよい場所となります。
▼墓標通り
カタリナ正教会の裏手にある通りで、その名の通り鉄柵の向こうに墓地が広がっています。全体に静かな雰囲気の漂う道で、馬や通行人の足音だけが辺りに響いています。
▼礼服通り
町中や教会へ向かう人々がよく馬車で通る道で、高級住宅地の住人以外はあまり利用することはありません。
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施設・名所
○種類
▼カタリナ正教会
サリュンティル市の信仰の中心となる大教会です。建物自体はエリンブラッフ王国時代の聖歴360年代に建てられたもので、400年以上の歴史を持っていますが、当時は聖母教会が所有する「聖トラヴィス教会」でした。その後、聖歴435年の終わり頃に、ペトラーシャ連合王国による支配がはじまると、法教会への改宗が行なわれます。この時期に、方形だった聖トラヴィス教会の四方に増築が行なわれ、上空から見ると正十字の形をした法教会建築に改修されました。
それからこの教会は、ベルアジュール領の信仰の中心として、350年以上の歴史を積み重ねてゆきます。サリュンティルで最も高さのある建物で、正面の鐘楼としての機能を持つ尖塔は、94mほどの高さに達します。これは改修時にそれまでのイメージを払拭するために設けられたもので、市のどこからでも眺めることができます。休日ともなれば大勢の観光客が正門前で足を止め、天をさす塔の頂を見上げては感嘆の溜め息を漏らしています。
◇聖カタリナ
聖カタリナはペトラーシャ連合王国の支配がはじまった時に、この地方に派遣されてきた女性司教です。彼女は敬虔な教徒であると同時に、様々な学問を修めた賢人でもあり、医療、農業といった分野の発展にも寄与しました。また、多くの孤児を引き取り、立派な聖職者に育てあげたことでも知られています。
死後、彼女はその功績を讃えて、この土地と育成の守護聖人として祀られ、教会の名称も「南星十字教会」から「カタリナ正教会」へと変更されることになりました。
◇音楽
この教会は美しい音を奏でることでも知られており、鐘楼に備え付けられたカリヨンは、時を告げる澄んだメロディを響かせます。また、礼拝堂のパイプオルガンは国内でも有数の大きさを誇り、その音は天上の音色といわれています。
◇墓地
建物の裏手には大きな墓地が広がっており、敷地内には幾つかの納骨堂もあります。ここには有名な芸術家や文豪たちも眠っており、彼らを偲んで建てられた像も各所に置かれてています。
◇イベント
・新年祭 : 1月 1日〜3日
・グラスベリー祭 : 5月30日
・ルーン感謝祭 : 7月21日
・紫祭 :10月15日
・天恵祭/成長祈願祭 :12月24日
・関連:ララン=セノアル、レアユリック=サナトゥリアス
▼法務省/合同庁舎
法務省関連の施設が置かれている建物で、内部には下級裁判所や上級裁判所があります。
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人物・集団
○人物
▼ララン=セノアル
種族:白人 性別:男 年齢:48 職業:司教/法教会
居住:鐘楼通り/カタリナ正教会 出身:ペトルラーン市解説:カタリナ正教会の教会長を務め、サリュンティル近郊の教会を束ねている人物です。いつも忙しいにもかかわらず、決して笑顔を忘れません。少し近眼ぎみのようで、細いフレームの丸眼鏡をかけています。最近少し白髪が目立ってきたのを気にしているようです。
一言:「あなたという存在はたった1人しかいないのです。それは胸を張ってもよいことなのですよ」
・関連:カタリナ正教会
▼聖騎士 レアユリック=サナトゥリアス
種族:白人 性別:女 年齢:23 職業:聖騎士/法教会
居住:鐘楼通り/カタリナ正教会 出身:トランウェリア市解説:比較的珍しい女性の聖騎士で、通称ユーリと呼ばれています。淡々とした語り口調で、男性のような話し言葉を用います。「法王の目」と呼ばれる、法王の私設機関に所属する1人ではないかと言われていますが、その真偽のほどは定かではありません。仲間の騎士もその点が気になっているようで、あまり彼女と深く関わろうとはしません。ただ、どちらにしろ少し変わり者ですので、噂がなかったとしても結果は同じだったかもしれません。
一言:「それほど変ではないと思っているのだが……」
・関連:カタリナ正教会
▼リュカ=ボールドウィン
種族:白人 性別:女 年齢:17 職業:学生/高等学校
居住:天秤通り 出身:サリュンティル市解説:読書狂いと言われるほどの本の虫で、学校や市の図書館に毎日入り浸り、片っ端から本を読みあさっています。そのため現在では、分厚い眼鏡をかけなければ、すぐ近くにある物でさえ判別できないほど目が悪くなってしまいました。彼女は将来的には図書館の司書になるつもりのようで、学校の図書委員を努めるだけでなく、休日は市の図書館でアルバイトをしています。既に館内の情報は殆ど把握しており、図書館の職員たちは早くこの頼もしい後継者が正式な仲間になることを、心待ちにしているようです。
一言:「はい、クローミエ詩集でしたら、文学-D-7番の棚、上から4段目の右の方に置いてあります♪」
・関連:サリュンティル高等学校、市立図書館
▼人形匠 ロンド=クリス
種族:白人 性別:男 年齢:68 職業:術法師/人形使い
居住:墓標通り 出身:カスティルーン王国/ティアリッツ市解説:最高位である「人形匠」の称号を持つ高名な人形使いで、彼の生み出す人形はエルモアでも最高級の品だと評されています。特に、いつも傍らにひかえている自動人形ティアは、その美しさにおいて並ぶものはないと讃えられる逸品です。以前、ペトラーシャ国王からティアを譲り受けたいとの申し出もあったのですが、彼女を手放す気はまったくないようで、丁重に断わって別の人形を献上しています。人付き合いが悪い人物としても知られていて、社交界からの誘いも全て断っておりますし、たまに訪れる客以外に殆ど会話をすることもないようです。また、現在はその腕を振るうことも滅多になくなり、弟子も取らず人形たちとひっそりと暮らしています。
一言:「ティア、お前は本当に美しい……」
▼アニー=マリー=ビィ
種族:白人 性別:女 年齢:32 職業:趣味人
居住:墓標通り 出身:サリュンティル市解説:カイテイン貴族の血を引くという女性で、若くして夫を亡くした後、サリュンティルへ移住したという話しです。さまざまな芸術家と親交があり、幾人かの画家や音楽家のパトロンとなっています。また、悩める若い芸術家に助言をしたり、画廊や知り合いの芸術家を紹介するなどして、創作活動の手助けをしているようです。彼女にはお気に入りの画家がおり、屋敷の離れに住まわせて、生活の一切の面倒をみています。その彼はまだ16歳の美しい少年で、愛人ではないかと噂されています。
一言:「そうねぇ、あなたの場合は、もう少し対象の内面を観察した方がいいかもしれないわね」
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