基本情報
○解説
この一帯は、人民革命後の新しい時代が訪れた時期に、市の中心地として栄えた地域です。聖歴770年に鉄道が開通してからは、もともと近くに船着き場もあった駅前地区の方に、商業の中心地は完全に移ってしまいました。しかし、現在も駅前地区の次に賑わう繁華街で、多くの商店が立ち並んでいます。
▼分類
・街灯通り:
主に商業地
・カエデ通り:
商業地
住宅地(中上層〜中層)
▼街灯通り
駅前地区に次いで賑わう華やかな繁華街で、サリュンティルで初めてガス灯が設置された場所でもあります。小劇場や遊興のための店が多くあり、文化人たちがよく遊びに訪れます。
▼カエデ通り
古い家並のしっとりと落ち着いた雰囲気が漂う街で、通りには老舗の専門店が並んでいます。道の両側には街路樹としてカエデが植えられており、紅葉の季節には紅通りと呼ばれるほど地面が真紅で埋め尽くされます。
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施設・名所
○種類
▼公共
公営住宅「メイプルエンド」▼一般
クラブハウス「グレースホース」、クラブハウス「ラ・サーテ」、レストラン「雪の森」、花屋「すみれ館」、運送屋「車輪の乙女」、菓子店「サンリル」
▼クラブハウス「グレースホース」
紳士クラブ「白馬会」のクラブハウスで、ビリヤード台やフェンシング場などがある会員制の店です。入会金と年会費は高額ですが、中にある施設は自由に使用することができます。・関連:白馬会
▼クラブハウス「ラ・サーテ」
会員制の紳士クラブ「純粋文学クラブ」のクラブハウスで、レストラン、集会ホール、リラックスルームなどが置かれています。・関連:純粋文学クラブ
▼レストラン「雪の森」
ユークレイ直輸入の凍湖の氷を使った、デザートアイスで有名な高級レストランです。この店では凍湖の氷を大量に常備してあるので、常に新鮮な食材を用意しておけますし、海の魚を食べることも出来ます。しかし、その分だけ値段に上乗せされるので、一般市民には少し届かないお値段となります。
この店では最近、特にデザートの方に力を入れようとしており、市内の菓子職人の引き抜きを行なっているようです。そのうちの1人が開発した、チョコレート・ムースの果物添えに、薄くカリカリに焼いた小麦粉を淡雪のように散らした、「雪の花」というデザートも非常に人気があります。
▼公営住宅「メイプルエンド」
通りの東の端にある公営住宅で、家族住まいが出来る広さでありながら、家賃は20000エランと格安に設定されています。あまりにも希望者が多いため、空室が出た場合は市役所で抽選会が行われます。
▼花屋「すみれ館」
いつも爽やかな香りのする広い店構えの花屋で、通りいっぱいに季節の花々を並べています。最近新しく入ったアルバイトの「ミナリュシア=イステル」を目当てに訪れる学生も多く、店の前でにこやかに談笑する若者の姿がよく見かけられます。店長のフィレーネは彼女のことを我が子のように可愛がっており、常連客が増えて嬉しい半面、悪い虫がつくのではないかと心配でならないようです。・関連:ミナリュシア=イステル
▼運送屋「車輪の乙女」
自転車を使ってメッセンジャーを行なう集団で、メンバーは若い女性だけということで知られています。カエデ通りの裏手の貸しビルに事務所を構えていますが、その前には赤い自転車が並んでいるので、場所はすぐにわかります。
◇車輪の乙女団
この店で働くメンバーはチームを組んで、春と秋に中央公園で行なわれるサイクリング・レースに参加しており、毎回上位入賞を果たしています。
▼菓子店「サンリル」
昔ながらの菓子が売られている老舗で、開店以来ずっと伝統の味を保ち続けています。シュガット(ジャム入りのチョコケーキ)やオレンジサンドは開店してすぐに品切れになるので、幻の味とも呼ばれています。
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人物・集団
○集団
▼白馬会
若手の企業家や趣味人などによる紳士クラブで、会員相互の交流を目的をしています。基本的には食事、歓談、遊興が活動の中心ですが、趣味が会う者同士で小さなパーティを催し、趣味のコレクションを見せあったりしているようです。・関連:クラブハウス「グレースホース」
▼純粋文学クラブ
会員制の紳士クラブで、文士や文芸に関係する人々の交流会です。クラブハウスは街灯通りにある「ラ・サーテ」という店で、ここで定期的に集会が開かれます。会合では文学についての批評や研究発表が行なわれたり、貴重な文学資料に関するオークションが行われることもあります。会員になるためには、文学についての知識と会員の紹介が必要となります。・関連:クラブハウス「ラ・サーテ」
○人物
▼ダナン&サリファ
種族:白人 性別:男&女 年齢:27&24歳 職業:パン屋
居住:カエデ通り 出身:サリュンティル市解説:カエデ通りの中央に店を構えるパン屋「タンタート」の新婚夫婦で、この2人を見ていると目に毒とのもっぱらの噂です。パンはダナンが、お菓子はサリファがつくっており、どちらもしっとりふわふわの生地で大人気です。店先にはテーブルが並べられ、学生たちのたまり場になっています。女学生にはグラスベリー・パイ、子供たちにはハチミツパンが好評で、子供好きの彼らは小さい子にかぎって半額にしてくれるようです。自分たちも早く子供が欲しいと願っていますが、そのことを毎日のように繰り返し話すので、微笑ましいと思うと同時にみんなちょっと困っています。
一言:「あなた、私たちも早く子供が欲しいわね……」
「大丈夫、きっと神様が授けてくださるさ」
▼ミルフィ=ヴィナン
種族:白人 性別:女 年齢:19 職業:メッセンジャー
居住:水瓶通り 出身:サリュンティル市解説:金のポニーテールを弾ませながら、愛用の自転車で街を駆け回るメッセンジャーガールで、チーム「車輪の乙女団」のリーダーです。彼女はいつも爽やかな笑顔で、自作の歌をうたいながら人々の間を通り過ぎてゆきます。しかし、調子っぱずれなメロディと独特の歌詞が、人々を得体の知れないむず痒い気持ちにさせ、何ともいえない微妙な空気だけがその場に取り残されるのです。
一言:「風薫る〜浜辺にただ1人きり〜、だけど明日は100万人〜♪ 明日の明日は……」
・関連:運送屋「車輪の乙女」、自転車競技会
▼ミナリュシア=イステル
種族:白人 性別:女 年齢:17 職業:店員/花屋
居住:赤煉瓦街 出身:リムロック市解説:アパート「紅雀荘」に住んでいる「屋根裏部屋のカチューシャ」と呼ばれる少女で、ロングヘアにいつもカチューシャをつけています。父親の炭坑で事故が起こり、賠償金を支払うために無理をした父親は過労死し、早くに死んだ母親の実家がミナを引き取ろうとしたのですが、彼女はこの申し出を拒否して独力で生きることを決心しました。画家を目指しており、カエデ通りの花屋で働くかたわら独学で絵の勉強をしています。
一言:「ねえ、絵のモデルになって下さらない?」
・関連:花屋「すみれ館」、ジュリアーノ=バイアード
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