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鬼質(きしつ)はエクトプラズムのような霊的物質のことで、一般に魂と呼ばれるものの1つの形態です。鬼質は人を超える優れた力を呼び起こす要素であり、その持ち主が超常的な力を発揮することもあります。しかし、これは人間の負の心に根ざした存在であり、人の恨みの念を具現化してしまうこともあるようです。そして、念によって具体化した鬼の魂こそが、一般に語られる鬼となるのです。
▼形態
鬼質は鬼の魂を少しずつ形作り、それを幽鬼から鬼の姿へと変貌させてゆきます。ルールの中での鬼質は鬼の素養を示す数値であり、これが高いほど鬼魂を形成しやすく、鬼化しやすい性質であるといえます。
なお、鬼質はまだ科学的に証明されてはいないのですが、科学者の中にはその存在に気づいている者もいるようです。
・鬼魂の活性化
怨みの念がまだ小さいうちは、鬼魂は半活性化した状態にあります。この完全に鬼化する前の鬼の意識のことを幽鬼といいますが、幽鬼は不可視のままで心の奥底に隠れています。幽鬼の存在を感じることが出来るのは、同じく鬼質を持つものか霊能力者だけです。
・鬼化
幽鬼が負の情念によって完全に覚醒した場合、持ち主の肉体は一般に知られている鬼の姿に変化します。完全覚醒した鬼の体は誰でも視認できるもので、その記録が現在まで神話や民話に受け継がれているのです。
・鬼眼
通常の人間は、宿主となった者が鬼として完全覚醒するまで、鬼の姿を見ることは出来ません。また、鬼の魂が宿る角などを見ても、視覚的に異常を感じることはありません。しかし、鬼質の持ち主は霊能力などを用いなくても、鬼質を基準とした判定に成功すれば鬼魂を視認することが可能となります。
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先天的に鬼質を得ている場合もあれば、鬼に由来する物品と接触するなどの後天的な理由で獲得することもあります。
・半鬼
鬼質を生まれながらに持つ人間のことを半鬼と呼びます。
・鬼子
鬼に触れるなど外的な影響によっても鬼質を宿す可能性があります。このように後天的に鬼質を得た者を鬼子と言います。
▼先天的鬼質
鬼衆子など鬼の血を引く者は、先天的に鬼質を獲得している可能性があります。
・決定
PCの作成時に1D20を振って、1が出た時のみ先天的に鬼質を獲得していたことになります。数値は特性に含まれる自我を決める時に振った1D6の出目、つまり[自我−3]が鬼質の値ということになります。
▼後天的鬼質
後天的な要素によって鬼質を獲得することがあります。もし、先天的に鬼質を保有していた場合は、双方の値を合計して判定を行うことになります。このようにして得た鬼質は一時的にポイントを上昇させるだけのものですので、先天的なものとは区別して表記しておいて下さい。
・鬼魂との接触
鬼の角など鬼魂との接触を続けるうちに鬼質を獲得することがあります。また、鬼姥と呼ばれる存在と接触して、鬼子魂を吹き込まれた場合にも鬼質は上昇します。
・精神抵抗
鬼の角などと接触している場合は、適当な間隔で精神抵抗を行わなければなりません。抵抗に成功すれば鬼質の上昇を防ぐことが出来ますが、失敗した場合は指定されたポイントだけ鬼質が上昇することになります。致命的失敗が出た時は、1点余分に鬼質が上昇することとなります。
・上限
後天的な影響によって上昇する鬼質の最大値は6ポイントです。これは複数種類の影響を受けた場合でも変わらず、全部で6ポイントということになります。
・離脱
鬼の角などを手放した後にある程度の時間が経てば、後天的に獲得した鬼質はやがて減少してゆきます。1ヶ月毎に精神抵抗を行い、抵抗に成功した場合は1ポイント低下させて下さい。
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Kikokuyowa-Rule