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■ クトゥルフ神話技能 ■ |
クトゥルフ神話に関する知識で、独立技能として扱われます。
▼独立技能
特定のベース能力に所属しない特別な技能で、基本的には専門技能と同じように扱われるものです。これは何か特殊な体験を経ることで自然と身についてゆくもので、経験点による獲得や成長を行うことは出来ません。
▼判定
クトゥルフ神話に関する知識を引き出す場合に用います。この技能の判定に成功すれば、クトゥルフ神話に関連する神々、怪物、呪文、書物、歴史などの情報を得ることが出来ます。
■ 獲得 ■ |
▼条件
クトゥルフ神話の知識は一般の世界にはまったく知られておりませんので、通常は作成したばかりのキャラクターがこの技能を習得していることはありません。しかし、探索を重ねて以下のような経験を積むことで、神話技能を身に付ける可能性があります。
◇体験例
正気度判定を行う必要があるクトゥルフ神話の怪物に遭遇した場合
狂気をもたらすような宇宙的神秘を認識した場合
ある種の魔道書など、禁断の書物を熟読した場合
▼キーパー
PCがこの技能を獲得できるかどうかは、キーパーの判断に一任されます。技能の獲得や成長は、シナリオの途中で行わせることも可能です。
▼獲得方法
◇習得判定
獲得方法は通常の専門技能と同じです。【直感】を基準とした習得判定に成功すれば、技能を習得できたことになります。
◇成長判定
成長は通常の技能と同じ方法で行います。1D20で判定を行い、技能値より大きな数値がでれば1ポイント上昇します。
◇経験点
習得や成長によって技能値が上昇しても、経験点を消費する必要はありません。
◇技能値の上限
独立技能は特定のベース能力に所属しているわけではないので、技能値に上限はありません。
■ 狂気 ■ |
〈クトゥルフ神話〉の技能値が上昇した場合、自動的に狂気に陥る可能性があります。
▼発狂状態
技能値が正気度の最大値を上回った場合、自動的に発狂状態へと陥ってしまいます。
▼精神崩壊
技能値が正気度の上限値を上回った場合、自動的に精神崩壊の状態へと陥ってしまいます。
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■ 基本 ■ |
このゲームで用いる霊能力は、主に魔術に属するものとなります。クトゥルフ神話の魔術は、神話の怪物を召還するなどの忌まわしいものが中心となります。
▼説明
主にここで説明するのは、基本ルールとは異なる部分や追加ルールとして扱われる内容となります。ルール上での基本的な取り扱いは、『狂気の系譜』の記述に従って下さい。
■ 習得の準備 ■ |
▼基本
◇ルート
魔術は通常、古代から伝わる魔道書を読むことで身につけるのですが、魔道師などの呪文を知るものから伝授してもらうことも可能です。また、場合によっては霊魂となった者や、異界の生物などから教わる機会もあるかもしれません。
◇キーパーの許可
キーパーは霊能力の習得を独断で制限することが出来ます。
◇条件
習得に必要な時間などの条件を充たしていなければ、霊能力を完全に身につけることは出来ません。なお、条件が不完全な場合でも、キーパーが認めれば部分習得として扱うことが可能となります。
▼文書からの習得
魔道書などから呪文を習得する場合は、まず文章の内容を読んで理解しなければなりません。
◇記述内容
クトゥルフ神話に登場する魔道書には、ラテン語や現在使用されていないような古い言葉、あるいは暗号を交えて記されたものが多数存在します。翻訳された写本も、他国の言語や古い言語で書かれているものが多くなりますし、たとえ現代の言葉で書かれていたとしても、狂人の手による写本など常人の理解を越えた文章である場合もあります。
◇劣化状態
書物の中にはあまりに古く、取り扱いを間違えると破損してしまうような品もあります。また、歳月を経たためにインクが滲んで読めなくなってしまったものも存在するでしょう。
◇解読作業
文書を通じて呪文を習得するためには、まずは内容の解読に成功しなければなりません。解読にかかる時間は書物によって異なりますが、通常は2D6週間ほどの時間がかかります。
◇習得判定
魔道書の内容が理解できた場合は、書かれている1つの呪文の習得に挑戦することができます。通常、習得には2D6週間の時間を必要とします。
◇代償
これらの書物に記された内容に目を通すということは、クトゥルフ神話をはじめとした世界の真実の断片に触れることを意味します。そのため、熟読した場合は幾らかの正気度を失い、狂気の世界へと足を踏み入れてしまう可能性があります。
正気度の喪失を引き起こす魔道書の場合は、データに正気度ダメージが記載されています。これはクトゥルフ神話に関する書物に限ったことではなく、オカルト本の中にも正気度の喪失を引き起こすものがあります。このような書物を読んだ時は正気度判定を行い、失敗すれば魔道書ごとに指定されたポイントを失います。
◇知識
これらの魔道書を読んだ場合、クトゥルフ神話の技能が上昇することもあります。キーパーが必要だと考えた場合は、習得判定や成長判定を行わせて下さい。
▼他人からの伝授
呪文を知っている者から教えてもらうことで、魔術を習得することも可能です。この場合、習得する時間は書物を読んだ場合よりも短くすみ、判定は週ごとに行うことが可能となります。
■ 習得方法 ■ |
習得判定は基本ルールと全く同じ手順で行います。
▼基本
習得条件を満たしている場合は、[直感+霊能修正]を基本とした習得判定に挑戦できます。判定成功後に経験点を1ポイント消費すれば、完全習得を行うことが出来ます。
▼技能値
習得に成功した場合、[霊力+霊能修正]が自動的に技能値となります。これは一般技能や専門技能のように、技能ポイントを割り振って上昇させることは出来ないので注意して下さい。
▼習得時の事故(魔道書)
習得判定で致命的失敗が出てしまった場合、魔道書に記されている呪文のうちの1つが、間違って発動してしまいます。結果がどのようなことになるかは、キーパーが状況に応じて決定して下さい。
■ 発動 ■ |
クトゥルフ神話の呪文をかける場合は、以下のような制限を受けることがあります。
▼発動条件
呪文をかけるには詠唱の時間がかかるのはもちろんですが、物品や生贄を用意して儀式を行わねばならないものが多くなります。
▼正気度の喪失
クトゥルフ神話に登場する呪文を行使する際には、正気度の減少を引き起こす可能性があります。この場合は正気度判定を行うことなく、自動的に呪文ごとに決められた値を減少させて下さい。これによって失われる正気度ダメージは、封印することは出来ません。
なお、クトゥルフ神話以外の呪文(宗教的な儀式魔術など)の場合は、正気度ポイントを喪失することは殆どありません。
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CTHULHU † Millennium-Rule