SacrificeSyndrome-Rule
 

怪異
 

基本データ対処方法

基本

 このゲームでは、霊魂や怪物といった怪異に遭遇する可能性があります。


■ 種類 ■

 怪異として設定されるものには、以下のような種類があります。


▼怪物
 このゲームでは、肉体を持つ怪異のことを怪物として分類します。
 
◇魔物/魔獣
 人魚や鬼といった伝承上の怪物や、UMAとして知られる存在などがこれに含まれます。

◇不死者
 ゾンビや吸血鬼などのアンデッドと呼ばれる怪物です。彼らは動く死者であったり、死を克服した存在であったりします。

◇妖精/精霊/妖怪変化
 器物や自然物に霊魂が宿ったもので、古くからいる不思議な存在です。

◇天使/悪魔/魔神
 主に宗教上の伝承として知られる存在で、天界や魔界から地上に現われると考えられています。

◇人造物
 ホムンクルスや合成獣など、魔術や異端の科学によって生み出されたものです。


▼霊魂
 死者の魂、生霊、神霊などが含まれます。これらは意思を持つ存在であり、生者と会話できる場合もあります。
 
◇幽霊
 霊魂の存在形態の1つで、死魂(死者の魂)や生霊など状態によって呼び方が異なります。

◇神霊
 神性を持つ霊魂のことで、神として祀られているものもいます。神霊は非常に強大な力を持っていますが、人間世界の出来事に直接介入することは殆どありません。


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データ

 怪異はキャラクターのようなデータを持ちます。怪奇現象もデータの上では霊魂や怪物と同じように扱います。


■ 基本数値 ■

 怪異はベース能力、耐久力、属性値といったデータを持ちます。これらの数値はPCのものと全く同じ働きをします。
 
◇例外
 怪異の種類によっては、【社交】などの数値が設定されない場合もあります。また、実体を持たない怪異の中には、【霊力】とそれに関連するデータしか持たない者もいます。


■ 認識 ■

▼正気度ダメージ
 怪異はPCに正気度ダメージを与える可能性があります。特に何も説明が書かれていない場合、記されているダメージは発見・遭遇時のものとなります。

 
◇発見・遭遇
 見た目が醜悪な怪物など、恐怖を与えるような存在に遭遇した時は、正気度判定を行う必要があります。

◇憑依
 幽霊や神霊に憑依された場合も、正気度判定を要求される可能性があります。正気度ダメージの大きさは、思念の大きさや神性の高さに左右されます。


▼顕現力
 怪異の見つかりやすさを示す数値で、この値が高いほど霊的な波動を感知しやすくなります。〈霊感〉や霊能力による感知を行う際は、技能値に顕現力の値を加えて下さい。
 顕現力がマイナスとなっている場合は、その現象は非常に感知し難いことを意味します。しかし、これは霊力の強さとは無関係に設定されるもので、見つかりにくく強力な怪異も存在することでしょう。


■ 技能 ■

 基本的にはPCの場合と全く同じように扱います。なお、人間とは肉体や精神の構造が違うことから、一般技能でもベース能力以下の値を取ることがあります。


■ 戦闘 ■

▼攻撃
 PCと同様に、攻撃方法、技能値、ダメージ、攻撃回数、到達距離などが設定されています。その怪物に特有の攻撃手段については、データに詳しく説明が書かれています。


▼防御

◇防御値
 人間と違って皮膚が非常に頑丈だったり、霊的な装甲を有している場合などがあります。

◇特殊防御
 怪異の場合は防御値だけでなく、特定の攻撃手段を無効化したり、体構造の違いから自動的にダメージを半減させるといった、特殊な防御手段を持つものもいます。


■ 霊能力 ■

 怪物の中には霊能力を身につけているものもいます。霊能力はキャラクターの場合と全く同じ使い方をします。


■ 特殊能力 ■

 怪異の多くは特殊能力を持っており、その力を使って現実世界に様々な影響を与えます。


▼系統
 特殊能力には自動発動と集中発動の2つの系統が存在します。
 
◇自動発動
 意識することなく自動的に行使される特殊能力で、発動しても能動行動としては扱われません。

◇集中発動
 この系統の特殊能力を用いるには、意識して発動を行う必要があります。これは能動行動(本行動)として扱われるもので、その他の能動行動と同時に行うことは出来ません。


▼発動

◇方法
 特殊能力を発動するために判定を行う必要はなく、意識するだけで行使することが出来ます。種類によっては無意識のうちに発動が行われたり、常時効果を発揮し続けるものもあります。

◇準備時間
 特に説明がなければ、発動には準備時間を要しません。準備時間が設定されている場合、発動までの間は集中状態を保つ必要があります。この時に限り、特殊能力の発動はフルアクションとして扱われます。

◇抵抗
 特殊能力の影響から逃れるためには、精神抵抗や肉体抵抗などの判定に成功する必要があります。

◇効果修正
 相手の抵抗判定に与える修正値のことです。これはキーパーの判断で自由に調整して構いません。

◇ダメージ処理
 特殊能力によるダメージの処理は、霊能力の場合と全く同じように扱われます。


▼精神力の消費
 特殊能力の発動には、精神力の消費を要求される場合があります。
 
◇基本消費
 特殊能力を1回行使するためには、基本消費ポイントとして定められている分だけ、精神力を消費しなければなりません。


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対処方法

 怪異として登場するものの多くは、排除すべき敵として設定されます。しかし、これらを助けることがシナリオの目的という場合もあるので、事前に調査を行って慎重に対処方法を考えなければなりません。


■ 解決手段 ■

 怪異によってもたらされる問題を解決するためには、大きく分けて2つの方法があります。1つは相手の存在そのものを排除するやり方で、相手を倒したり霊能力で封じるといった手段を取ります。もう1つは根本的な原因を解決するというもので、かわりに怨みの念を晴らしてあげたり、心残りを取り除いてあげなければなりません。


▼討伐
 力で相手を制するやり方ですが、怪異に対しては物理的な攻撃が通じない場合も少なくはありません。怪物は実体があるため、物理的な打撃などによって影響を与えることが出来ますが、中には脅威的な回復力を持つものや、霊的な防御によってダメージを受け付けにくいものなども多く存在します。そのため、事前に相手を討ち滅ぼす手段を詳しく調査する必要があるでしょう。


▼霊的手段

◇封印
 封印は相手を一時的に押さえ込むだけであり、封印が解かれてしまうと再び怪異が発現することになります。なお、封印が解かれることによって怪異が現われた場合は、これを元に戻すことで事件を解決できる可能性があります。

◇浄化
 霊能力による浄化で一時的に怪異の力を奪うことは可能ですが、存在そのものを消し去ることはほぼ不可能です。普通は時間稼ぎがせいぜいとなります。


▼精神的浄化
 怪異が起こる原因となった出来事や精神的要因を解消できれば、怪異は完全に消滅することになるでしょう。このためには、過去の情報を集めたり念と接触するなどの作業を行う必要があります。
 なお、霊魂などの意識ある存在の場合は、説得によって恨みの念から解き放つことも不可能ではありません。ただし、怨念だけがその場にこびりついた怪奇現象などは、意志疎通が全く出来ないため、その他の手段を用いて解決する必要があります。


▼離脱
 特定地域に出現する怪異の場合、その場所から離れればその影響から逃れることが可能です。しかし、怪異の中には人間を結界の中に取り込んでしまうものもいます。このような状態に陥った場合は、霊能力を用いるか怪異そのものを消滅させない限り逃れることは出来ません。


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