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復活を遂げた死者のことであり、不死者と訳されることもあります。土葬の習慣のある国では、古くから蘇る死者の伝説が数多く残っています。
▼基本データ
基本的には人間と同じ処理となりますが、生命力に関するデータは生物と違った扱いをします。
◇生命
アンデッドは気絶することはありません。そのかわり、[−生命力]の値まで生命力が減少すると、体を動かすことが出来なくなってしまいます。この後で適切な手段をもってとどめをさせば、完全に滅ぼすことが可能となります。
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■ 基本情報 ■ |
▼名称
リビングデッド/アニメイテッド・コープス/ロッティング・コープス/屍鬼/生ける屍
▼出現
創造された場所/創造者の傍ら/墓所/戦場跡地など
▼解説
リビングデッドとは「生ける屍」という名の通り、死してなお活動を続ける肉体のことです。彼らは死体に霊魂が憑依することで蘇ります。その殆どは黒魔術によって誕生するもので、創造者の命令に従って動きます。まれに、死者の妄執によって自ら復活を遂げることもあるようですが、これは珍しいケースとなります。
容姿は復活した時の状態によって異なり、傷ひとつない姿で生者と見分けのつかないこともあれば、ぼろぼろに崩れた正視に耐えない姿で現われることもあります。多くの場合は、血の通わない土気色の肌をしており、大怪我を負った者のようにぎこちない動きで、周囲に腐臭を漂わせながらよろよろと歩き回ります。伝承や登場作品によっては、鋭い爪や牙を持っていたり、角のある恐ろしい姿で描写されることもあるようです。
◇行動
黒魔術によって生まれたリビングデッドは、創造主の命令のままに動きます。しかし、知能をほとんど持たないため、高度な命令をこなすことはできません。せいぜい、部屋に入ってきた者を襲わせたり、物を運ばせるのが精一杯となります。
その他の場合は、知能の程度によって異なります。通常のリビングデッドは知性を持たず、住処の近くを徘徊して生物を襲うことが、ほとんど全ての活動となります。しかし、知能を持つリビングデッドの場合、人間の振りをして生者に近付き、油断を誘って襲いかかることもあるようです。
◇食人
リビングデッドの中には、人間やその他の生物を襲ったり、その肉を食べることで活動する者も存在します。知性のないリビングデッドは人間の武器を恐れたりすることなく、ただただ目の前にいる者に襲いかかり、その肉を喰らいます。
◇弱点
どのような手段によって生み出されたのかによって異なります。日光を弱点とする場合もあれば、ヴードゥー教のゾンビのように、塩をなめさせることで破壊できるものもいます。なお、ヴードゥーのゾンビ・メーカーはこれを避けるために、最初からゾンビの口を縫い合わせておくようです。
▼種類
◇ゾンビ
ゾンビと言えば、今や生ける死者の代名詞となった存在ですが、本来はハイチに伝わるヴードゥー教の呪術師が蘇らせた死体のことを指します。ヴードゥー教には白魔術を使う神官オウンガン(女性はマンボ)と、黒魔術を用いるボコールがおり、ゾンビはこのボコールによって作られます。
ゾンビは極刑を受けた犯罪者を、死後に奴隷とする目的で復活させた存在で、薬と呪術を用いて蘇らせます。もともとのゾンビは生者を襲うことはありませんし、ゾンビに襲われた者がゾンビと化したり、太陽に弱いといった弱点を持つこともありません。
◇グール/食人鬼/食屍鬼/人喰い鬼
グール(女性はグーラー)と呼ばれるのはアラビアのアンデッドで、『アラビアンナイト』にも登場しています。その名は災危や恐慌という意味を持ち、好物の人間や屍体を食べて活動します。
グールの正体は、アラビアの魔神ジンの一種であるという説と、ジンや邪悪な精霊が死体に憑依したものだという説があります。また、単に食人の習慣がある部族などを、グールと呼んだ例もあるようです。
本来のグールは、見た目は殆ど人間と区別がつきません。男のグールは毛深く肌の黒い人間で、耳が長かったり目が飛び出しているなど、どこかしら奇妙な印象を与えます。しかし、女のグーラーはとても美しく、男を騙して誘き寄せることもあります。
グールは知性を持つ者として伝えられており、言葉を話せるものも存在するようです。彼らは神を恐れており、アラーの名や祈り、宗教的シンボルといったものを弱点とします。この他、銅製の円月刀等で腹を切り裂くことで倒せるという話がありますが、二度斬りつけるとグールは生き返ってしまいます。グール自身もこのことを知っており、「本当に殺したければ、もう一度腹を切り裂け」といって、人間を騙すこともあるようです。
◇感染者
ウィルスや細菌に感染することで誕生した不死者で、徐々に凶暴化して人を襲うようになります。このような不死者に襲われた者は唾液などを通じて感染し、不死者へと姿を変えてしまいます。まだ生きたままの状態でも、このような存在へと変化を遂げる場合もあるようです。
■ データ ■ |
以下は魔術によって生まれた、知性のないリビングデッドのデータとなります。他のタイプのリビングデッドを登場させたい場合は、以下のデータを参考に自作して下さい。
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▼技能:なし
▼特殊能力/基本
◇暗視
自動発動 基本消費:0 到達距離:自身 持続時間:永久 効果範囲:自身
暗闇でも通常と同じように行動することが出来ます。
▼特殊能力/選択
◇生命感知
自動発動 基本消費:0 到達距離:自身 持続時間:永久 効果範囲:自身
近くにいる命ある存在を自動的に認識します。
◇感染
自動発動 基本消費:0 到達距離:接触 持続時間:永久 効果範囲:1対象
唾液などを通じて感染を引き起こし、相手をリビングデッドへと変化させます。噛まれた者などがいた場合は、即座に生命抵抗を行わせて下さい。この判定には、キーパーの判断でマイナス修正を加えても構いません。
◇毒
自動発動 基本消費:0 到達距離:接触 持続時間:永久 効果範囲:1対象
爪や牙に毒素を持っており、傷口を壊死させたりします。接触によって傷を負った場合は、即座に生命抵抗を行わせて下さい。この判定には、キーパーの判断でマイナス修正を加えても構いません。
◇生命回復
自動発動 基本消費:0 到達距離:自身 持続時間:永久 効果範囲:自身
1ラウンドごとに数ポイント(通常は1〜3ポイント程度)の回復が行われます。特定の条件が揃った時だけ、回復能力が発揮される場合もあるようです。
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■ 基本情報 ■ |
▼名称
蘇生者
▼出現
不定
▼解説
死者を生きている時のままの姿で蘇らせる霊能力も存在します。このような術をかけられた死者は、ほとんど人間と変わることのない容姿を持ちます。また、知能を持つ者も珍しくはなく、生者と全く見分けがつかない場合もあります。
■ データ ■ |
▼基本データ
基本的なデータは、生前のものと変わることはありません。ただし、キーパーの判断で若干の変更を加えても構いません。
▼認識
◇正気度ダメージ
基本的に、見た目によって恐怖がもたらされることはありません。しかし、その正体を知ることによって、1ポイント程度の衝撃を受ける可能性はあります。
◇顕現力:±0
▼特殊能力
キーパーの判断で、自由に特殊能力を設定して構いません。
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■ 基本情報 ■ |
▼名称
スケルトン/死者の骸骨/骸骨戦士
▼出現
墓場/戦場跡地/地下牢/廃墟/幽霊船など
▼解説
不死者として活動するようになった白骨死体です。魔術によって生み出された者もいれば、妄執によってスケルトンとして蘇る場合もあります。中には、自分が死んだことに気づかずに、生きている時と同じように活動を続けていることもあるようです。このようなスケルトンには、自分の姿が生前の時のままに見えています。
彼らは主に武器を持って戦います。というのは、素手で戦えば自身の体が砕けてしまう可能性があるからです。スケルトンにとっての死は骨をバラバラにされることで、粉々に砕かれれば動きを止めます。
■ データ ■ |
以下のデータは人間の骸骨のものです。その他の生物の場合は、キーパーが自作して下さい。
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▼技能:なし
▼特殊能力/基本
◇暗視
自動発動 基本消費:0 到達距離:自身 持続時間:永久 効果範囲:自身
暗闇でも通常と同じように行動することが出来ます。
◇生命感知
自動発動 基本消費:0 到達距離:自身 持続時間:永久 効果範囲:自身
近くにいる命ある存在を自動的に認識します。
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■ 基本情報 ■ |
▼名称
ミイラ/マミー
▼出現
ピラミッド、墓所、寺院、博物館など
▼解説
腐敗せずに生存時の姿を保っている乾燥した死体のことです。自然に乾燥してミイラになる場合もありますし、防腐処理などを行って人工的に生み出すこともあります。人手を加えるのは、その殆どが宗教的な目的で行われるもので、エジプトのミイラや仏教の即身仏などが有名です。
ミイラとなった肉体には魂が宿り、永遠の命を得て活動できるようになる場合があります。そもそも、エジプトのミイラはそのような目的で造られるもので、身分が高いものほど丁重に葬られます。
◇行動
ミイラの中には知恵を持って活動する者もいれば、墓所などを守るためにのみ活動する、意思を持たない存在もいます。
◇弱点
ミイラは乾燥しているため、その体は非常に燃えやすくなっています。特に、エジプトのミイラの体に巻かれた包帯や防腐処理に使われた瀝青は着火しやすく、一旦火がついたらなかなか消えません。また、宗教的な目的で誕生したものは、神聖な存在に影響を受ける可能性があります。
▼種類
◇エジプトのミイラ
古代エジプト人は魂は不滅であり、転生して再び元の体に還ることを信じていました。魂を得た肉体は復活を果たし、その後は現世での生活が永遠に続くのです。しかし、そのためには、肉体は元の姿で保存されていなくてはなりません。体が崩れ去っていた場合は、魂は戻るところを失って完全に滅び去ってしまうのです。
死後に丁重に薬品で処理されたミイラの肉体は、薬品を染み込ませた包帯で守られ、生前の姿をとどめたまま腐敗せずに乾燥し、墓所で復活の時を待ちながら眠りについています。
◇即神仏
密教の僧侶の中には、即身成仏をおこなうために断食を続けて、瞑想状態のまま絶命してミイラとなった者がいます。即身成仏とは本来、人々とを救済するための行うものですが、このような存在が生きたまま不滅の肉体を得たり、ミイラ化した遺体に魂が宿り、活動を開始する場合もあります。
◇見せ物
日本では鬼や人魚(半魚人)といった化け物のミイラが、過去に見せ物として作成されていたこともありました。これらのうち、本物のミイラが存在する可能性もあります。
■ データ1/使役型 ■ |
意思を持たないミイラで、主に墓所などを守るために活動します。以下のデータは人間のミイラのものです。ペットなど他の生物のミイラについては、キーパーが自作して下さい。
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▼技能
忍び足[ 8]
▼特殊能力/基本
◇暗視
自動発動 基本消費:0 到達距離:自身 持続時間:永久 効果範囲:自身
暗闇でも通常と同じように行動することが出来ます。
◇生命感知
自動発動 基本消費:0 到達距離:自身 持続時間:永久 効果範囲:自身
近くにいる命ある存在を自動的に認識します。
■ データ2/自律型 ■ |
自分の意思で活動するミイラで、高い知能を持つ場合が多いようです。
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▼技能
キーパーの判断で、自由に技能を設定して構いません。
▼霊能力
キーパーの判断で、自由に霊能力を設定して構いません。
▼特殊能力/基本
◇暗視
自動発動 基本消費:0 到達距離:自身 持続時間:永久 効果範囲:自身
暗闇でも通常と同じように行動することが出来ます。
◇生命感知
自動発動 基本消費:0 到達距離:自身 持続時間:永久 効果範囲:自身
近くにいる命ある存在を自動的に認識します。
▼特殊能力/選択
キーパーの判断で、自由に特殊能力を設定して構いません。
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