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【1】首謀者判明

(最終イベント後、主人公の部屋)

主人公:え、だ…誰だよ…。う〜ん…。
主人公:だ、団長!?
男の声:主人公君。起きてください主人公君…。
主人公:だ、団長…!ど、どうしてここに…!?
主人公:いや、それよりも一体どこにいたのですか!?みんな団長の行方を探していたんですよ!
自警団団長:私はもう団長なんかではありません。
主人公:し、しかし…。
トラヴィス:まあ、ワケは聞かずにしばらくは団長…いや元団長さんの話を聞いてやってくれ。
主人公:トラヴィスッ!?…どうなってるんだいったい。
トラヴィス:まあ、落ち着けよ。
主人公:落ち着けったって…少なくとも扉をノックしてから入ってきてほしかったよ…。
元団長:主人公君、あなたには…いえ自警団のみなさんに私は謝らなければなりません。
主人公:え…?
元団長:私は一年前あなた達にショート財団からの資金提供が減額されたことをお伝えしました。
主人公:ええ。
元団長:ですがあれは全くの嘘なのです。全ては財団から支給される運営費用をあることに流用した私が悪いのです。
主人公:ええっ!?嘘ってそんな…え、ええっ…!?しかも流用って一体なにに…?
元団長:今から私が言うことはあなたの予想通りの言葉かもしれません。ですがよく聞いてください。
元団長:私、ウィリアム・ベケットこそが組織「物言わぬ柱」の首領なのです。
主人公:…え?団長が…首領…。ええっ!?団長が組織の首領だったですってぇ〜っ!?
元団長:我々組織の目指す理想とはこの街を主権を持った国家として発展させることでした。
元団長:そしてそのために必要であると我々が考えたもの。それは軍事力でした。
主人公:軍事力…。
元団長:どのような外敵にも屈さない軍事力を擁してはじめて真の安寧、ひいては経済の活性化が得られる…。
元団長:我々はそう考えていたのですが…いつからかその理念が暴走し…。
元団長:いつしか合成魔獣という生体兵器の開発に成功するまでに至ってしまったのです。
トラヴィス:そんな傾向が気に食わないから俺は組織の幹部を辞めちまったのさ。
主人公:トラヴィスは組織の幹部だったのか…。
トラヴィス:ああ。以前主人公に貸してやった石のことを覚えているか?
主人公:ああ、あの魔物除けの守り石のことかい?
トラヴィス:そうだ。実はあの石が組織の幹部である証なのさ。
主人公:俺はその後幹部を辞めたついでに組織への資金提供もやめちまったんだが…。
トラヴィス:それがショート財団が濡れ衣を着せられるきっかけになっちまったらしい。
元団長:面目ありません…。
主人公:団長…ロビンや、ランディに裏から指示を出していたのはやっぱり団長なんですか?
元団長:ええ。私です。ただロビン君を責めないでやってください。
元団長:彼はただ私の口車に乗せられただけなのですから。あるお方のお名前を出してね。
元団長:ランディ君はお金で雇ったプロなのですが…どうも私の手には余る人物だったようです。
主人公:そ、そんな…普段はあんなに温厚な団長がそんなこと…。
元団長:‥‥‥‥。
元団長:組織を潰したくない…その一心でした。
主人公:ところで一つお尋ねしますけど…例の街によそ者が大勢迷い込んで来た事件は…。
トラヴィス:ああ、あれもこのじいさんの仕業だ。
元団長:…ええ。組織にはお金もありませんでしたが人もいなかったのですよ。
元団長:そこで自警団の運営資金を流用することで幾分余裕が出てきた組織の資金を投入して…。
元団長:至るところから将来国となるであろうこの街を守る兵となる人達を雇い入れたのです。
主人公:そうだったのか…。
元団長:深夜に街外れの湖畔で落ち合うはずが何かの手違いで真っ昼間の街中にたどり着いてしまいました。
主人公:(ああ、あの時にロビンが待っていたのは恋人なんかじゃなくて彼らを待っていたのか…)
元団長:しかし…私には組織をまとめる力が足りなかったようです。
元団長:あのロビン君でさえ、私の知らぬ間にテイラー評議員を脅すなどという暴挙に出てしまうありさま。
主人公:はぁ…。(やっぱりあれはロビンだったのか)
元団長:極めつけは一部の新規構成員による評議会占拠事件でした…。
元団長:彼らは無断で合成魔獣3号を連れ出し、強引な手段で街の主導権を奪おうとしました。
トラヴィス:ばかな野郎どもだぜ。
元団長:ええ。声高に軍事国家建国を叫ぶ彼らのさまを伝え聞いて…私の中でなにかが音を立てて崩れていきました。
元団長:我々は…いえ、私はあまりにも初心を見失っていたのです。
主人公:団長…。
元団長:私を信用できない…、あなたのあの一言で目が覚めました。あの方にそう言われた時に考え直すべきだったのです。
主人公:(あの方…?以前もそんなことを言ってたなぁ…)
元団長:我々は道を誤りました。これ以上この街にとどまるべきではありません。
主人公:それって…逃げるということですか…?
元団長:…そう受け取っていただいても仕方ありません。ですが私にはこの街に呼び寄せた人達に対する責任があります。
主人公:そんな…。
元団長:長話が過ぎましたね。そろそろ私は行きます。彼らが私の帰りを待っていますから。
主人公:ま、待ってください!
元団長:これからあなたがとるべき行動の選択肢は色々あるかと思いますが…常に信念を持って行動してください。
主人公:信念を持って…ノイマン隊長がいつも言っていた言葉だ…。
元団長:それでは…。
主人公:あ…だ、団長!


【2】ミッキー君紹介

(3/27「ある晴れた日に」イベント 公園)
(木に登っていた団長を下ろして)

主人公:団長ももう年なんですから、無茶は慎んでください。
自警団団長:…お恥ずかしい。
主人公:…それで?悩みは解決したんですか?
自警団団長:ええ。私は自分の過ちに今気づきました。はぁ…私はなんと愚かだったのでしょう。
主人公:え…?あ、過ちって…なんですか?
自警団団長:私はあの方の意見をもっとよく聞くべきでした…。
自警団団長:これは…とりかえしのつかない事態になる前にどうにかしないといけませんね…。ふむ…。
主人公:あ、あの…もしもし?
自警団団長:あ、そうだ!祈りと灯火の門の前に魔物の供養塔を建ててあげましょう。亡くなった魔物達のために。
主人公:あの…。
自警団団長:あとは…そうそう、あの方達は新規の団員として自警団に入団させましょう。うん、それがいい。
主人公:(な、なんなんだ…?いったいなんのことを話してるんだよ…?)
自警団団長:あの方は…困りましたね…。ロビン君にでも頼んで彼の作戦の中止を知らせてもらわないと…。
自警団団長:間に合うといいのですが…。
主人公:あ、あのぉ〜…。
自警団団長:あ、主人公君!
主人公:は、はいっ!?
自警団団長:主人公君に自警団の新しい仲間をご紹介しましょう!おぉ〜い、ミッキーく〜ん!
主人公:ミッキー君…?
(ドドドドドドド…)
主人公:(なんだ…?なにかが猛スピードで近づいてくるような…?)
ミッキー君:オ呼ビニナリマシタカ、ゴ主人様!
主人公:う、うわ…な、な…ま、魔物じゃないか!?
自警団団長:来季から自警団の新戦力として活躍してもらうミッキー君です。
主人公:…ミ、ミッキー君って。こ、この人どう見ても人間じゃないんですけど…?
自警団団長:彼はこう見えても心は人間そのものです。力も強ければ頭もいい。期待できる新人さんですよ。
主人公:そ、そうですか…。しかし、街の人達に受け入れられるでしょうか?
自警団団長:ほっほっほ。大丈夫ですよ。彼ほど気のいい魔物はいませんから。
ミッキー君:アリガトウゴザイマス、ゴ主人様!僕一所懸命頑張リマス!
自警団団長:どうです?頼もしいでしょう?
主人公:ハ、ハハハ…そうですね。そ、それじゃあ俺はこのへんで…。
自警団団長:え?もう行ってしまうのですか?
主人公:ええ、向こうにみんなを待たせてるので…。
自警団団長:そうですか、それならしかたないですね。ほら、ミッキー君。お別れの挨拶は?
ミッキー君:サヨーナラ!ゴキゲンヨー!
主人公:あ…さ、さようなら。


【3】「あのお方」判明

(【1】の会話後)

主人公:ハァハァ、もう姿が見えない…。もうかなりの年のはずなのに…。
トラヴィス:老いてなお衰えず…。さすがに大戦時は精鋭部隊で活躍しただけのことはあるな。
トラヴィス:あの方と違って、あのじいさんはなかなか軍人であることを捨てられなかった。これで組織は自然消滅だな…。
主人公:だからあの方、あの方って一体誰のことを言ってんのさ!?
トラヴィス:ウィード、おまえもよく知っているお方だ。
主人公:俺のよく知っている人…?
トラヴィス:…聞きたいか?
主人公:え…?
『ああ、聞きたいよ』
トラヴィス:そうかい…じゃあ言ってやるが…。心の準備はしておけよ。
主人公:なんだよ大袈裟だなぁ。
トラヴィス:あの方ってのは誰でもない、あのノイマンさんのことだ。
主人公:え、ノイマン隊長…?
トラヴィス:そう。よく聞けよ。ノイマン隊長こそ組織を創設した人物であり初代首領だったお方なのだ。
主人公:え…?
トラヴィス:あの方も以前は軍人魂を捨てられない団長みてえな人物だったんだがな…。
トラヴィス:国家の平和は国家の軍事力に比例する…そう考えていたお方だった。
主人公:ちょ、ちょっと待ってくれ!し、信じられないよ…そんなこと…。
トラヴィス:今じゃもう誰も知らねえがあの方はこの街の第一期の評議員だったんだぜ…。
トラヴィス:でも常に軍隊の必要性を説いたあの方は不戦主義が優勢であった当時の評議会で浮いた存在となってしまった。
トラヴィス:そんな評議会に見切りをつけあの方は私設軍隊とでも呼べる自警団を創設したのさ。
主人公:…なぜノイマン隊長が団長にならなかったんだ?
トラヴィス:それは表舞台から姿を消すためだ。
主人公:はぁ?
トラヴィス:同時期にあの方は自分の思想を広く住民に浸透させるため、賛同する街の住民を集めてある組織を設立し…。
トラヴィス:ご自分はその組織の初代首領となられた。
トラヴィス:それこそが俺がいた組織「物言わぬ柱」だったんだが…そんな秘密組織の首領が目立つポストにいちゃ変だろう?
主人公:そ、そうかな…?
トラヴィス:変なんだよ!
トラヴィス:果たしてあの方は数十年の歳月をかけ組織を評議会内にまで影響力を持つまでに組織を発展させることに成功したのさ。←日本語変じゃないですか?
主人公:評議会の中まで…。
トラヴィス:ま、数はそんなに多くはないがね。…しかし、表舞台から姿を消すには自警団の隊長ってポストは中途半端すぎた…。
トラヴィス:もともと軍の精鋭部隊を率いて戦っていたほどの方だ…。すぐさまあの方の武勇伝は街中に広まった…。
トラヴィス:いつしか人々から街の守り神として尊敬を集めるまでになった…。ちょうど今のリカルドみたいにな。
トラヴィス:そして十年程前にあの方は気付かれたのさ。
トラヴィス:自警団員として街の人達を守ることこそが自分の本当の生きがいなんだとね…。
主人公:‥‥‥‥。
トラヴィス:晩年は組織のナンバー2だったベケットのじいさんと組織の方針についてよく口論していたな。
トラヴィス:ああ見えてもベケットは組織随一のタカ派だったからな。奴は奴なりにあの方についていこうとしていたんだが…。
トラヴィス:奴はいつしかあの方と自分が違う道を歩んでいるという事実に気づけなかった。
主人公:団長…。
トラヴィス:ま、あくまであのじいさんも俺同様心底ノイマンさんを崇拝していたのは確かなんだぜ。
主人公:え?あ、ああ…そうなのか。
トラヴィス:あのじいさんがどうして主人公を団長直属部隊に入れたがっていたかわかるか?
主人公:そんなの…わかんないよ…。
トラヴィス:おまえにノイマンさんの面影を見たからさ。
トラヴィス:「信用できない」、そう言った主人公の顔にあの方の顔がオーバーラップしたそうだ。
トラヴィス:もしかするとあおじいさんは、ノイマンさんにかわいがられていた主人公に嫉妬していたのかもな。 ←「あおじいさん」て何さー
主人公:………。

(その後、闇夜に紛れて街を出て行く謎の集団の中に団長らしき人物を見かけたという未確認情報もあったが…)
(何の確証も得られぬまま時間だけが過ぎていった)
(そんな中南方の紛争地域から帰還した第二部隊の隊員が予想だにしないことを口走った)
隊員:ほ、本当なんですって!団長が南方の紛争地域に現れたんですよ!
主人公:あの紛争地域にかい?なんだってまたそんなところに…?
主人公:きみの見間違いじゃないのか?
隊員:ち、違いますよ!あれは絶対に団長ですって!
主人公:そうか…。
隊員:団長は200人程度の部隊を率いていました。
隊員:現地のものに尋ねたところ「彼らは最近現れた新手の傭兵集団だ」との答えが帰ってきたのですが…。
主人公:(団長…。やはり元軍人の血が騒ぐのか…)
主人公:(それとも…あれだけの人数の男を養うにはそんな仕事しか残っていなかったのか…)
隊員:あの…どうかしましたか?
主人公:ん?いや、なんでもないよ…。