・この作品は『らき☆すた』『らき☆すた〜陵桜学園 桜藤祭〜』『ときめきメモリアル』の世界及びキャラクターを借りて創作されています。
アイコン劇場のテキストだけ抜き出したものです。時間のある方はアイコン劇場の方をご覧ください。







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『らきらきメモリアル Girl's Side』(体験版)

 私の名前は小早川ゆたか。ここ、私立陵桜学園の新入生です。
 無理だと思っていた第一志望だったけど、運良く合格することができました。
 お世話になった岩崎みなみさんとも同じクラスになれたし、最高の気分だよ。
 でも…。自己紹介で滑っちゃった…。
 お姉ちゃんの影響を受けて、マニアックになっちゃってるのかなぁ…。
 <トントン>
ひより「ね、ねえ…。違ったらごめん、もしかしてさっきの、あずまんがネタ?」
ゆたか「う、うんっ。そうだよ」(良かったぁ、分かってくれる人もいたんだ)
ひより「あー、やっぱりそうかー。ごめんよー、反応しようかと思ったんだけど、初日からオタ知識披露するのもね」
ゆたか「ううん、別にいいよ。でもみんなあんまり知らないんだね」
ゆたか「萌え4コマでは一番メジャーだって、お姉ちゃんが言ってたのになぁ…」
ひより(いやいやいや、萌え4コマ自体がマイナーっスから!)
ひより「私は田村ひより。これからよろしくね」
ゆたか「私は小早川ゆたか。こちらこそよろしくお願いします」
男子「あっ、来たぜ」
男子「素敵〜」
ひより「何だろ? 急に男子が騒ぎだしたね」
パティ「ハロー、エブリワン。お待たせしましター」
パティ「ワタシが留学生のパトリシア・マーティンデース。パティと呼んでくださいネ」
パティ「同じクラスの一般人諸君には悪いデスが…。オタクの皆さんは仲良くやっていきまショウ」
ひより「パトリシアさんって、あの交換留学生のかぁ…。すごいクラスになったねぇ」
ゆたか「そ、そうだね」(あっ、次は岩崎さんの自己紹介みたい)
みなみ「初めまして、岩崎みなみです」
みなみ「趣味は読書と鍵盤楽器で、ピアノとかを良く弾きます」
みなみ「よろしくお願いします…」
ひより「クール系っスねー。いいキャラっス」
ひより「あっ、今、小早川さんのこと見たよ。知ってるの?」
ゆたか「知ってるも何も、入学式の時に助けてもらった恩人だよ」
ひより「へぇ、その人と同じクラスになれたと…。よし、メモだメモ」
ゆたか「メモ帳? 何書いてるの?」
ひより「い、いや、ちょっとしたネタをねー。あはははは」
ひより「それよりも小早川さん、この高校の伝説知ってる?」
ゆたか「伝説?」
ひより「ほら、そこの窓からでっかい桜が見えるでしょ」
ひより「あの星桜の下で、女の子に告白されると、永遠に幸せな関係になれる…」
ひより「なんて伝説があったらいいよね」
ゆたか「そ、そうだね」(願望っ!?)
 伝説かぁ…。そうだなぁ、私なら…。
 こうして、不安と期待の高校生活が始まりました。

 キーンコーン

ひより「小早川さん、お昼一緒に食べない?」
パティ「同好の士でランチといきまショウ」
ゆたか「う、うん、いいよ」(あれ? いつの間にか同好の士にされてる?)
パティ「ハァ…。それにしても、日本人にはがっかりデース…」
ゆたか「え、何か気に障ることでもあった?」
パティ「てっきり全国民がオタクだと思っていたのに、アニメ好きはむしろ日陰者扱いではナイデスカー!」
ひより「…まあ、確かにね…」
パティ「信じられまセーン…。こんなに素晴らしい文化を、当の日本人が評価しないナンテ」
ゆたか「ご、ごめんね」
ひより「いいじゃん別に…。私らは闇に隠れて生きるっスよ…」
パティ「そんなことでいいのデスカ! 私たち三人でアニオタの地位向上に努めるべきデス、立てよ国民!」
ひより「あああ、そんなこと大声で言わないで…。クラス中からの冷たい視線がぁぁ」
パティ「ええい、相変わらず日本人は周りの顔色ばかり伺って! そんなことだから国際社会から取り残されるんだ!」
ひより(どーして感情的になると日本語が流暢になるんだろう?)

 パトリシアさんの言うとおりだよ!
 ま、まあ仕方ないよ
 アメリカに帰れ




ゆたか「確かに素晴らしい文化なのに、偏見を持つなんて良くないよね!」
パティ「オー、小早川サン…心の友よ!」
パティ「それではBL大賞を作って、良いBLを表彰するよう政府に働きかけマショウ」
ひより「やめい、この世に居場所がなくなるわ!」
ゆたかきょとん(BLってなんだろう?)
ゆたか「誰にでも好き嫌いはあるから…。無理に押しつけても難しいんじゃないかな」
パティ「OUCH…。そうかもしれませんガ…」
ひより「そうそう、仲間内でひっそりやってこうよ」
ゆたか(お母さんもアニメとか嫌いだもんね…。おじさんが原因だろうけど)
パティ「………」
ゆたか「………」
パティ「フーーンフフーーンフーーンフーーンフーーン…」
ゆたか(国歌?)
パティ「すいまセーン…ワタシウソついてまーした…。ジャパニメーションとか…ヘドが出るほど嫌いデース…」
パティ「同人誌…こんなモノいりまセーン…。ワタシの国でパロディやれば…ディ○ニーに訴えられマース…」
パティ「美形な優男どもにも気が滅入りマース…。ワタシの国ではヒーローといえば…マッチョなタフネスと決まってマース…」
パティ「でも日本の萌えセリフで、ひとつだけ好きなのありマース…」
パティ「『もうゴールしてもいいよね』 ユーたち全員…ワタシの前では観鈴ちんデース…」

ゆたか「はっ!」
ゆたか「ゆ、夢かぁ…。夢とはいえ、なんであんなこと言っちゃったんだろ。私のばかばか」
 あ、岩崎さん…。
ゆたか「ごめん、ちょっと飲み物買ってくるね」
ひより「はいよー」

 岩崎さん、一人で食べるのかな…。だったら誘ってみようかな…。
みなみ「みゆきさん」
みゆき「いらっしゃい、みなみさん。高校はどうですか?」
みなみ「まだ、実感が湧かないけど…。でも、みゆきさんと同じ高校に来られて嬉しいです」
みゆき「ふふっ、嬉しいのは私も同じですよ」
 あ、高良先輩と食べるんだ…。どうしよう、混ぜてくださいって言おうかな…。
みなみ「私、みゆきさんがいるから、この学校を選んだんです…」
みゆき「ええ、遠いのに頑張りましたね。でも…」
みなみ「?」
みゆき「少し心配です。私は、あと一年で居なくなってしまいますから」
みなみ「あ…」
みゆき「クラスにお友達はできそうですか? 入試の時に会った子と、同じクラスになれたんですよね?」
みなみ「で、でも私、暗いから…。きっと小早川さんも迷惑に感じる…」
ゆたか「そんなことないよっ!」
ゆたか「…あ」
みなみ「こ、小早川さん…」
みゆき「まあ」
ゆたか「ご、ごめんねっ。あの、立ち聞きしようとしたわけじゃなくて、一緒にお昼どうかなって…」
みなみ「え…。わ、私と…?」
みゆき「これは、私は遠慮した方が良さそうですね」
みなみ「で、でもっ…」
みゆき「私とは、今度の日曜に一緒にランチにしましょう? 学校の友達は、本当に大切なんですよ」
みなみ「…はい、みゆきさん…」
ゆたか「岩崎さん…いいの?」
みなみ「うん…誘ってくれて、ありがとう」
ゆたか「う、うんっ。それでね、私だけじゃなくてね」


ゆたか「ただいまー」
ひより「遅かったね。どろり濃厚ピーチでも探してたの?」
パティ「イヤイヤ、今期の流行はトマトしるこデスヨ」
ゆたか「え、えーと、岩崎さんも呼んできたんだけど」
ひより「え゛!?」
みなみ「………」
ひより「あ、いやそのー、決して怖そうとか思っているわけじゃなくてっスね」
みなみ「…やっぱり、私…」
パティ「ヘーイ! 敵前逃亡は重罪デスヨー」
みなみ「あ、あの…」
パティ「ドンウォーリー。はい座るデス」
みなみ「う、うん…」
ひより「あははー。ごめんね、私のコロッケ食べる?」
 良かったぁ、みんな仲良くなれそう。

ゆたか(そろそろ帰ろっと)
ゆたか(あっ、岩崎さんだ)
みなみ「小早川さん…帰るところ?」
 一緒に帰ろうよ
 うん、さよなら
 呼び方を変える





みなみ「うん…小早川さんさえ良ければ」
ゆたか「えへへ、ありがとう。嬉しいな」

ゆたか(岩崎さんと楽しく下校しました)
みなみ「さよなら…」
ゆたか(岩崎さん、ちょっと寂しそうだったかなぁ?)
ゆたか「み…岩崎さん、一緒に帰らない?」
ゆたか涙(はうー、一度定着した呼び方って、なかなか変えづらいよぅー)
みなみ「一緒に帰ろうか……ゆたか」
ゆたか「え…」
ゆたか「そ…そうだねっ。帰ろう、みなみちゃんっ」

ゆたか(岩崎さんと楽しく下校しました)
ゆたか(あっ、田村さんだ)
ひより「小早川さん、おつかれー」

 一緒に帰ろうよ
 お疲れ様、また明日




ひより「いやあ、なんか普通の女子高生みたいだねー」

ゆたか「そういえば、もうすぐ田村さんの誕生日だね」
ひより「いやいやいや、そんな気を遣わなくていいから! いやいやいや」
ゆたかきょとん(まだ何も言ってないけど…)
ゆたか(田村さんと楽しく下校しました)
ひより「明日…明日なんて来なけりゃいいのに…」
ゆたか(よく分からないけど、何かの締め切りみたい)
ゆたか(あっ、パトリシアさんだ)
パティ「小早川サン、お帰りデスカ?」

 一緒に帰ろうよ
 うん、バイバイ




パティ「オッケーデース。一緒に帰りまショーウ」

ゆたか「そういえば、もうすぐパトリシアさんの誕生日だね」
パティ「そうなのデース。よく覚えていてくれましたネ」
ゆたかきょとん(だって、自分で言って回ってたし…)
ゆたか(パトリシアさんと楽しく下校しました)
パティ「シーユートゥモローデース」
ゆたか(あっ、こなたお姉ちゃんだ)
こなた「おー、ゆーちゃん。帰るの?」

 一緒に帰ってもいい?
 うん、先に帰るね




こなた「一緒に帰って、友達に噂とかされると恥ずかしいし…」
ゆたか「そ、そう…。じゃあ一人で帰るね…」
こなた「いやごめん、ネタ! 冗談だから!」
ゆたか「…もう、お姉ちゃんってばぁ」

ゆたか(こなたお姉ちゃんと楽しく下校しました)
こなた「気をつけて帰りなよー」
ゆたか(あっ、かがみ先輩だ)
かがみ「あれ、ゆたかちゃんじゃない」

 一緒に帰りませんか?
 かがみ先輩、さようなら




かがみ「いいわよ、帰りましょ」

ゆたか(かがみ先輩と楽しく下校しました)
かがみ「さよなら。気をつけて帰るのよ」
ゆたか(あっ、つかさ先輩だ)
つかさ「あ、ゆたかちゃんだー」

 一緒に帰りませんか?
 つかさ先輩、さようなら




つかさ「うん、いいよ。えへへ、妹ができた気分かもー」

ゆたか(つかさ先輩と楽しく下校しました)
つかさ「バイバイー」
ゆたか(あっ、高良先輩だ)
みゆき「小早川さん、今お帰りですか?」

 一緒に帰りませんか?
 高良先輩、さようなら




みゆき「そうですね、駅までご一緒しましょう」

ゆたか(高良先輩と楽しく下校しました)
みゆき「気をつけて帰ってくださいね」
 プップー
ゆい「やほー、乗ってかないかーい」

 それじゃ甘えちゃおうかな
 駄目だよぅ、仕事中に…




ゆい「よっしゃー、可愛い妹のために頑張って運転するよー!」
ゆたか「お、お姉ちゃん、安全運転でね!」

ゆたか(お姉ちゃんと楽しく下校しました)
ゆい「ううぅ…厳しい妹だぁ」
ゆたか「ご、ごめんね」

 たまには、誰かと遊びに行こうかな。

 誰かを誘ってみる
 こなたお姉ちゃんと話す
 勉強する





 コンコン
ゆたか「こなたお姉ちゃん、ちょっといい?」
こなた「はいよー。今落ちるから待っててねー」

こなた「どしたの、ゆーちゃん」
ゆたか「あのね…」

 友達の情報を聞く
 友達からの評価を聞く
 おすすめの場所を聞く




こなた「そりゃアニメイトしかないよ!」
ゆたか「そ、そうなの?」
こなた「迷わず行けよ。行けばわかるさ」
ゆたか「何がわかるのかちょっと不安なんだけど…」
こなた「まあ最初は人外魔境に見えるかもしれないけどさ…。 でもゆーちゃんとその手の話ができると、お姉ちゃんはすごく嬉しいのだよ」
ゆたか「う、うん…。それじゃ頑張ってみようかな」
こなた「ファイトだ、ゆーちゃん」

 友達の情報を聞く
 友達からの評価を聞く
 終わり




こなた「ん、誰のことを聞きたいの?」
ゆたか「ええとね…」

 みなみ
 ひより
 パティ




こなた「そりゃゆーちゃんの方が詳しいんじゃないの?」
ゆたか「そ、そかな」
こなた「まあいいけど。耳かっぽじってよく聞いてよ」

こなた「誕生日:9/12 星座:乙女座 血液型:A型 身長:163cm クラブ:無所属 電話:○△○−△□□○ クールさの中に優しさを秘めるお嬢様。 こんな感じだね〜」
こなた「ひよりん、ひよりんと…。あったあった」

こなた「誕生日:5/24 星座:双子座 血液型:O型 身長:152cm クラブ:アニ研 電話:○×○-△○×□ 同人作家としての顔ももつ能動的オタク! こんな感じだね〜」
こなた「パティ、パティと…」

こなた「誕生日:4/16 星座:牡羊座 血液型:O型 身長:168cm クラブ:無所属 電話:○×○-□×△□ アメリカ逆輸入のハイテンションオタク!? こんな感じだね〜」

こなた「他に聞きたいことは?」

 友達の情報を聞く
 友達からの評価を聞く
 おすすめの場所を聞く
 終わり




ゆたか「みんな、私のことどう思ってるのかなぁ」
こなた「んー。みんなのゆーちゃんに対する評価は…」
こなた「こんなとこだね」
こなた「なんで私、こんなこと知ってるんだろうね」
ゆたか「さ、さあ…」

 友達の情報を聞く
 おすすめの場所を聞く
 終わり




ゆたか「ありがと、お姉ちゃん。助かったよ〜」
こなた「なーに、いいってことよ。情報ならお姉ちゃんに任せなさい」
ゆたか「さすが、頼りになるねっ。それじゃね」
 バタン
こなたショック(うう、姉としてのプレッシャーが…。色々調べとかなくちゃ…)


 誰かを誘ってみる
 勉強する




 誰を誘おうかな?

 みなみ
 ひより
 パティ




 Trrrr
みなみ『はい、岩崎です』
ゆたか「あ、岩崎さん? ゆたかです」
みなみ『小早川さん…どうしたの?』
ゆたか「えっとね…」
 
みなみ『うん…いいよ』
ゆたか「良かったぁ。じゃあ、駅で待ち合わせでいいかな」
みなみ『うん…楽しみにしてる。それじゃ』
 ガチャ
 私も楽しみだよ〜。
みなみ『ごめん…。いくら小早川さんとでも、そういう場所はちょっと…』
ゆたか「そ、そうだよねっ。ごめんねっ」
 ガチャ
 うう、失敗しちゃったよぅ…。
 Trrrr
ひより『こーちゃん先輩っスか!? あと少し待ってほしいっス!』
ゆたか「あ、あの、小早川だけど…」
ひより『あ…。小早川さんかぁ…』
ゆたか「ごめんね、忙しかった?」
ひより『んにゃ、煮詰まってたから丁度いーよ。どしたの?』
ゆたか「えっとね…」
 
ひより『その日なら暇になってるか…。うん、オッケー』
ゆたか「良かったぁ。じゃあ、駅で待ち合わせね」
ひより『了解了解。んじゃね〜』
 ガチャ
 楽しみだな〜。
 Trrrr
パティ『ハロー、お前の息子はあずかってマース』
ゆたか「…あのぅ、小早川です」
パティ『オー、小早川サン! どうシマシタカ?』
ゆたか「えっとね…」
 
パティ『ムム、それはデートのお誘いデスネ?』
ゆたか「ええ!? ち、違うんじゃないかな」
パティ『ワタシにもイベント発生ですイエー! もちろん行きマース』
ゆたか「う、うん。それじゃ駅で待ち合わせようね」
 ガチャ
 パトリシアさんと話してると飽きないなぁ…。
ゆたか「高校生だもんね。真面目に勉強しよっと」


 岩崎さん、まだ来てないみたい。
みなみ「ごめん…遅れた?」
ゆたか「ううん、時間通りだよ。私が早く来ただけ」
みなみ「そう…。私も早く来れば良かった」
ゆたか「い、いいよそんな、待ち合わせ時間は決めたんだから」

ゆたか「わぁ、満開だねー」
みなみ「うん…綺麗…」
 桜は日本の心だよね
 岩崎さんの方が綺麗だよ
 どうせ散っちゃうのが悲しいね





みなみ「うん…。日本に住んでいて良かった」
ゆたか(わりと良い印象を与えたみたい)
みなみ「ええ!?」
ゆたか「あ、あのその、別に変な意味じゃ」(わーっ、何言ってるんだろ私のばかばか)
みなみ「あ、ありがとう…。小早川さんも、桜に負けないくらい可愛いと思う…」
ゆたか「そ、そんなことないよっ…。でも、ありがと…」
みなみ「そ、そう…」
ゆたか「私の命も、そのうち散っちゃうのかな…」
みなみ「…そんな悲しいこと言わないで」
ゆたか「ご、ごめんね。忘れて」
ゆたか涙(あまり良い印象を持たれなかったかな)

みなみ「小早川さんと一緒にいると、楽しい…」
ゆたか「岩崎さん…。うん、私もだよっ」
みなみ「今日はありがとう」
ゆたか「ううん、こちらこそ」
みなみ「……」
ゆたか「き、今日はごめんね」
みなみ「別に、小早川さんは悪くない…」
ゆたか「それじゃ、また明日学校でね」
みなみ「うん…。それじゃ」

 パトリシアさん、遅いなぁ…。
パティ「ワオ! もしかして時間通りに来たのデスカ?」
ゆたか「う、うん、そうだよ」
パティ「さすが日本人は時間に正確デスネー」
ゆたか(もう、しょうがないなぁ…)

パティ「ビューティフル! これが花見というものデスカー!」

 満開でよかったね
 桜は散るからこそ美しいんだよ
 花より団子って言うんだよ




パティ「ハイ、日本の四季は美しいデスネー」
ゆたか(まあ、こんなものかなぁ)
パティ「??? …フーン?」
ゆたか涙(理解してもらえなかったみたい…)
パティ「HAHAHA! そいつは傑作デース! HAHAHA!」
ゆたか(よく分からないけど、ツボに入ったみたい)

パティ「小早川サン、また一緒に遊びに行きまショウ」
ゆたか「うんっ、また電話するね」
パティ「たまには外に遊びに行くのもいいものデスネ」
ゆたか「そうだねー」
パティ「たまにはバッドな一日もありますヨ…」
ゆたか「そ、そうだね」
パティ「それでは、さようならデス」
ゆたか「うん、バイバイ」

店長「いらっしゃいませ!!!」
パティ「小早川サンは、どんなアニメが好きデスカ?」

 満月をさがしてかな
 ギャラクシーエンジェる〜んかな
 アニメはあまり見ないから…




パティ「アニメは名作でしたネ。最終回はワンワン泣いてしまいマシタ」
ゆたか「私も体が弱いから、感情移入しちゃったなぁ…」
パティ「そういえば健気なところも似てるネ。小早川満月ちゃんと呼んでもいいデスカ?」
ゆたか「そ、それはちょっと」
ゆたか(わりと良い印象を与えたみたい)
パティ「る〜んデスカ…。GAの名を汚した、あのる〜んデスカ…」
ゆたか「お、OPが踊ってて面白かったなーって」
パティ「ああいうのをOP詐欺と言うのですヨー! 岸監督は瀬戸嫁で出した実力を、ドーシテる〜んで出してくれなかったのデスカー!」
通りすがりのアニオタ「違法ファンサブで見てる外国人が偉そうに」(ボソ)
パティ「Nooooo!!」
ゆたか「ど、どうしたのパトリシアさん!? 違法ファンサブってなに!?」
パティ「ソーリー! ゴメンナサイ! 許してくだサーイ!!」
ゆたか(あまり良い印象を持たれなかったかな)
パティ「そ、そーデスカ…。何のためにこの店に来たのか、小一時間問い詰めたいデス…」
ゆたか「ごめんね。パトリシアさんと一緒に遊びたかったから、こういう場所がいいのかなって…」
パティ「小早川サン…」
パティ「そんなに気を遣わなくてモ、小早川サンとならどこでもオッケーですヨ」
ゆたか「う、うんっ」
ゆたか(ばっちり、良い印象を与えたみたい)

 田村さん、遅いなぁ…。
ひより「ご、ごめん! 昨日徹夜しちゃって…」
ゆたか「そうなの!? ごめんね、原稿が忙しかったんだよね、誘ってごめんね」
ひより「いやその…別にそんな…」(言えないっス…。漫画読みふけって徹夜したなんて言えないっス…!)

ひより「いやー、心が洗われるようだね」

 ずっと見ていたいね
 映画のワンシーンみたいだね
 桜といえばカードキャプターだよね




ひより「えー、まあ、うん…。ちょっと時間が勿体ない気も…」
ひより「あああー! 心にゆとりのない自分が憎い!」
ゆたか(まあ、こんなものかなぁ)
ひより「あるある、あるよねこんなシーン」
ひより「うおおお、創作意欲が沸いてきたっスー!」
ゆたか(わりと良い印象を与えたみたい)
ひより「いやいや、桜といえばライダーでしょ」
ゆたか「なにそれ?」
ひより「………」
ゆたか「………」
ひより「そーだよねー。なかよし掲載の少女漫画は知ってても、型月のエロゲなんて知らないよねー。マニアでごめん…」
ゆたか通常(あまり良い印象を持たれなかったかな)

ひより「私みたいなオタクが、こんな健康的な休日を過ごせるなんて…。小早川さんの人徳だねぇ」
ゆたか「そ、そんなことないよ」
ひより「いい気分転換になったっス」
ゆたか「良かったよー」
ひより「原稿描いてりゃ良かった…」
ゆたか涙(あうう…)
ひより「そんじゃ、また学校で」
ゆたか「うん、バイバイ」

店長「いらっしゃいませ!!!」
ひより「小早川さん、こういう店は良く来るの?」
ゆたか「ううん、あんまり…」
ひより「だろうねえ。このグッズなんて可愛くない? びんちょうタンっていうんだけどね」

 あ、可愛いね
 どんなアニメなの?
 興味ないや




ひより「でしょでしょ。このデザインがいいよね。二頭身は文化だ!」
ゆたか「なんで頭に炭を載せてるの?」
ひより「そこは本編を見てもらいたいところっスね。何話か録画してあるから、お試しで貸そっか?」
ゆたか「いいの? ありがとう、田村さん」
ゆたか(わりと良い印象を与えたみたい)
ひより「よくぞ聞いてくれました。一見萌えアニメなんだけど、実は格差社会とか深い内容でねぇ…」


ひより「すまないっス…。思わず語っちゃって…」
ゆたか「う、ううん。面白そうだから見てみようかな」
ひより「何話か録画してあるから、DVD貸そっか?」
ゆたか「いいの? ありがとう、田村さん」
ゆたか(わりと良い印象を与えたみたい)
ひより「…そうっスか…そうっスよね…」
ゆたか涙(悪い印象を与えちゃったかな)



ゆたか「お姉ちゃん、びんちょうタンって知ってるー?」
こなた「うぉ、ゆーちゃんから意外な単語がっっ」
ゆたか「学校の友達から、DVD貸してもらったんだ〜」
そうじろう(ゆーちゃんをオタクにして返したら、ゆきのヤツ怒るだろーなー)


ゆたか「田村さん、昨日はありがとーっ」
ひより「観た観た? どうだった?」

 びんちょうタンは健気だよね
 れんタンはクールでかっこいいよね
 クヌギだけは許さない




ひより「だよねー。あんなにいい子が、貧しさに耐えて…くうう、泣けるっスよ!」
パティ「この前の休みに和歌山県みなべ町まで行ったワタシが通りますヨー」
ひより「行ったの!? 和歌山まで!?」

パティ「大阪の日本橋に行くついでに寄ってみましタ」
ゆたか(ついでって距離じゃなかったような…)
パティ「せっかくだから備長炭や南高梅についても学んできましたネ」
ゆたか「そっかぁ。アニメって勉強になるんだね」
パティ「そのトーリ! 学校の授業にもアニメを取り入れるべきデス」
ひより「またそーいう無茶を言うー」
ひより「ほほう。クールでかっこいい女の子が好き、と?」
ゆたか「え? う、うん、自分にはないから少し憧れるかな」
ひより「ほほうほほう」
ひより「………」
ひより「うわーっ! 自重しろー、自重しろー私ー!」
ゆたかきょとん(ど、どうしたんだろ?)
ひより「い、いやっ…。クヌギたんに悪気はなかったわけで、そこは許してほしいっスっ…!」
ゆたか「駄目だよ、だいたいお金で解決しようって根性が良くないよ!」
ゆたか「しょせん金持ちに庶民の気持ちは分からないんだよね!」
 ガーンガーンガーン
ゆたか「あれ、岩崎さん…。フラフラしてたけど、どうしたのかな?」
ひより「さ、さあ…」

ゆたか「そういえば、明日はパトリシアさんの誕生日だっけ」
 プレゼントはどうしようかな?

 プレゼントをあげる
 プレゼントをあげない




 そこまでしなくてもいいかな。
 何をあげようかな?

 ガラスの小物
 『きら☆すた』1巻
 くさやのひもの





ゆたか「パトリシアさん、ちょっといいかな」
パティ「小早川サン、どうしマシタカ?」
ゆたか「はいこれ、お誕生日おめでとう!」
パティ「Oh! 日本に来て間もないのに、こんな素敵なおもてなしを…。ワタシは今猛烈に感動してイマース!」
ゆたか「お、大げさだよ。よかったら開けてみて」
パティ「可愛い小物デスネ! 小早川サンらしいデス」
ゆたか「そんなので良かったかな? アニメとか関係ないけど…」
パティ「ノーノー、趣味は趣味、真心は真心デスヨ。小早川サンのハートが、とっても嬉しいデス」
ゆたか(すごく喜んでもらえたみたい。プレゼントして良かったぁ)

ゆたか「パトリシアさん、ちょっといいかな」
パティ「小早川サン、どうしマシタカ?」
ゆたか「はいこれ、お誕生日おめでとう!」
パティ「Oh! 日本に来て間もないのに、こんな素敵なおもてなしを…。ワタシは今猛烈に感動してイマース!」
ゆたか「お、大げさだよ。よかったら開けてみて」
パティ「アー…今期始まったアニメの原作デスネ」
ゆたか「うん。すごく人気だって、従姉妹のお姉ちゃんが言ってたから」
パティ「ソウデスネー。なのでワタシも2冊持ってマス…」
ゆたか「ああっ! そ、そうだよね。とっくに持ってるよね…」
パティ「ノーノー、保存用にしますから大丈夫デスヨー。ベリーサンキューでス」
ゆたか「う、うん…」
ゆたか通常(まあまあ喜んでもらえたし、こんなものかな…)

ゆたか「パトリシアさん、ちょっといいかな」
パティ「小早川サン、どうしマシタカ? …って、妙な臭いがしますネ」
ゆたか「はいこれ、お誕生日おめでとう!」
パティ「エート…日本人の味覚を理解できないワタシが悪いネ。サンキューでス…」
ゆたか涙(あまり喜んでもらえなかった…。失敗だったかなぁ…)


ひなた「ごめんなさい、ここまでしか出来てないのよぅ」
ひかげ「続きを作るかは未定よ。思ったより大変だった…」







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