ナオンと彼等だけの蜜あふるる約束のソフト、エターナルメロディ!これはエタメロクリアを目指す主人公の物語である。



ロクサーヌ ― 正体不明。こいつ何者なんだ?…とか深く考えない方が楽しめます。
主人公   ― 同上。最近、異世界に落ちてきてしまったらしい。

 …だがステータス異常を出し全員から嫌われていた。
「何が恋に冒険だ!そんなこと一度でももててから言え!!」
 青春に苦悩する彼にのほほんとささやくロクサーヌ。
「主人公、お前がなぜもてないかというと…。何かの陰謀じゃよ!」
「ハッピーな生き様さらしてんじゃねぇ!」
 ズガー
「フッ…あんぽんたん…。
 お前は光の快男児。トップブリーダーが推奨する伝説のカッコマンじゃよ〜」
「‥‥‥‥‥」
「あとわしは謎の吟遊詩人じゃあ!23の謎があるんじゃよー」ギャハー
「もういい死ね!!」
「た、助けてえ…」
 ロクサーヌの首を締め上げつつも、異世界においては彼に頼るしかない悲しい主人公。かくして今回の作戦は…ナオン補完計画!
「女の子の暗い過去を思いやりつつ青臭いこと言ってハートをゲットするのじゃよねー」
「それでうまくいくのか?既にイベントはいくつか失敗してるぞ」

「…さっそくリラを動物園に誘うのじゃよー」(だめそうだ)
 第1のナオンと接近遭遇する。各員ただちに戦闘配置につくべし。
「あ、あのさリラ…。一緒に動物園に…」
「はぁ?何言ってんのよ。あんたバカ?」
 どぼずばあああぁぁん
 損傷125 残り戦力0
「だめだあ…」がくっ
「あ、あきらめちゃなんねー!継続は力なりですよ?」
「もういい!全然もてないじゃないか、いい加減にしろ!」
「そうなのじゃよねー。(どうにもならねぇ)
 かくなる上はMNOの総力を結集するのじゃよー。題してエレクトリックパワー集結!」
「…なんだそのMNOってのは」
 もてない男=MNO、もてる男=MO。この両者の戦いは神話の時代より長く語り継がれるものであるが、どうでもよい。
「見よ!彼こそMNOの中のMNOですよ?」
「あ、あれは確かに…」
 ダサい長髪に悪趣味なコスチューム、まさにどこから見てもMNOがあらわれた!
 コマンド?>なかまにくわえる
「あーもしもし。以後MOを殲滅するので君もその方向で動くのじゃよー?」
「ああん?」
「これじゃ社会不適合者だぁ!!」
 絶叫する主人公。だが自分に目もくれずMNOに駆け寄るナオンに『時』は止まる。
「カイルさん!遅れちゃってごめんね」
「バカヤロウ!遅ぇぞお前ら!」
「す、すみません。私がまた貧血を起こしたせいで…」
「いいえっ!わたしが道に迷ったのが悪いんです!」
「フン…。まあいい、さっさといくぞ」
「うんっ!カイルさん!」
「‥‥‥‥‥‥」

 ハ    は     ハ         は    ハ
   ハ    は      ハ   は     ハ
  ハ         は   は    ハ      は



「なじぇーーーー!?」
「聞きたいのはこっちだぁぁぁぁぁ!!」


 初号機暴走。数分後正気に戻るが

 大して変わらねぇ。


「なんであいつがもてて僕がもてないんだ!」
「なぜかにゃー?」
「‥‥‥もういい‥‥‥。
 だいたいお前に乗せられて旅を始めたが…。未だにお前が何者かわからない!」
「よ、よーし。わしの正体には諸説あるが代表的なものを挙げてみよう」
「お前のことだぞ?」

・謎の吟遊詩人。
・モテモテメロディを暁の女神に約束されている。
・23の秘密がある気がした。
・不思議な旅の案内人…という感じである。
・謎の組織に追われている。
・耐熱性に優れている。
・死んでも死にきれない。
・3つのノウハウがある。
・ある古代遺跡から優れた何かを感じた。
・にこやかな白人親父の夢を見た。(正体か?)

「これじゃ何もわからんのと一緒だ!!」

「もてたいんじゃろー?だったら何も考えず旅を続けて。輝ける生きざまだぜ?」(そお?)
「‥‥‥‥‥。
 お前まさか僕をそうやってけしかけて楽しんでるんじゃあるまいな」

「別にそんなこと違うですよ?」

「…お前」グッ
「ワワ…。き…君ぃ!」
 再度ロクサーヌを締め上げる主人公。しかしそこへミディアさんが怖いものを見る目で通り過ぎる。
「主人公…。あのナオン、お前にぞっこんみたいじゃよ?」
「何だってえーーー!!
 それは本当かあーーー!?」
「おおっと待て待てい!おあずけおあずけ。さあもうちょっと。
 よし行けー!!」
 そしてダーッと駆け去る主人公を見やりつつ、ロクサーヌはリュートを鳴らすのだった。

「いやーナオンって本当にいいもんですね。
 ではまた次回もご一緒に楽しみましょう」(ポロロン)





<END>


どこがお祝いだーー!?(ガビーン)