アニメTo Heart一口感想



Last Update 00/04/19(最終話まで)

※私の住んでる所では放映しなかったため、レンタルビデオを見ての感想です。

最新分


第1話(席替え)
な、内容がないよう。委員長がアミダクジにしておけば何の問題もなかったのでは…。
ダルい浩之は結構好きだけど、ダルいくせにモテモテってのは納得いかんなー。レミィも浩之以外眼中にないのが不自然。(雅史の突っ込みは無視かい)
冒頭の回想シーンで「喋ってる暇があったら拾えよ!」と思ったのは私だけでしょうか(^^; すぐ拾えばまだ使えたかもしれないのに。

第2話(志保)
某所で誉められていたので期待していたのですが、ちょっと肩すかし。
もう少し「『4人一緒』『抜け駆け禁止』にこだわって身動き取れない」心情が出てれば違ったのだけど、あの程度ならなら「クジで決めりゃいーじゃん」と思ってしまうなぁ…。

第3話(来栖川先輩)
今回も内容ない…。
「今日行く」とは一言も言ってないので、まるで浩之が約束をすっぽかしたかのような描かれ方にはちょっと違和感。
「オカルトに興味ある」「面白いモン見せてもらったな」って絶対ウソだろお前! あかりに至っては思いっきり迷惑そうな顔してましたがな。<降霊会

映像特典1(人格交換)
ハンターモード琴音ちゃんに萌え。

第4話(葵ちゃん)
雅史を無視して浩之ばかり勧誘する葵ちゃんは何だかなぁ…。「あ、僕はサッカー部だから」の一言を入れれば済んだことでは?
葵シナリオを無理矢理圧縮したのでさすがに展開が唐突な感じ。タイミング良く好恵が現れ、さらに数分後逆方向から綾香が現れるのには失笑。
勝手に話を進める浩之と志保に対して、ちゃんと葵ちゃんの意志を確認するあかりは良。
バトル時の動きも結構良かったかと。このへんはアニメならではですね。
しかし決着が時間切れで判定…スッキリしねぇ。KOか、せめてTKO。
「同好会頑張りなさいよ。応援してるわ」「素直じゃないんだから」めっちゃ素直な台詞だと思うんですが…。
試合後の入部希望者の台詞があまりにわざとらしくて再度失笑して終わる。

第5話(体育祭)
先輩萌え萌え〜〜〜。
一番面白かったです。やはりカタルシスがあると盛り上がりますねー。(そう思ってる奴はこのアニメ見ちゃいけないのか?(^^;)
浩之がリレー出場を決意したのは、葵ちゃんのひたむきな頑張りに感化されてと解釈しています。今までずっとダルい浩之を見せてきて、そんな浩之が敢えて!という所が効いてますね。これが青春だっっっ!!
しかしネット上の感想見ると「あかりのため」という解釈が多い模様。それほど強い要望とは感じなかったけどなー<あかりの台詞。むしろ浩之にとっては「中学の頃の、まだひたむきさの残っていた自分を思い出させる」効果だと思ったのですが。

映像特典2(琴音の日常)
ぎゃははははははははははは。
今のところアニメ東鳩の最大の収穫(^^;
「よしっ」が可愛すぎ…。ギャグなのにとてつもなく可愛く思えるというのは凄いことだと思います。

第6話(理緒ちゃん)
理緒ちゃんラブリ〜〜!
PS版も可愛かったが、さらに120%増って感じですよ?
しかし話は理緒ちゃんの失恋…。こんな時に限ってあかりに土産買ってくか、お前ーー!!
理緒ちゃんが勇気出そうとした所へ思いっきり遮るし!
まあ自分にその気がないのを遠回しに伝えたのかもしれんが…。って、だったら最初からデート言うなーーー!!
ああもう幸せそうなあかりまで憎くなってくるよ。誰か浩之に天誅を下してやってくださいよ!
とまあ、そう思うほどに理緒ちゃんは可愛かったのです。

第7話(琴音ちゃん)
本命の琴音話ですが、上手くまとまってたと思います。
お相手が雅史なのも前回を見た後ではむしろ歓迎。浩之なんかに惚れた日には不幸確定だしね! 雅史で正解ですよ。
しかし実際のところ雅史は何をしたわけでもないのでその点はマイナス。
んで琴音ちゃんを助けたのはあかりなので、あかりの評価大幅アップ。
いっそのこと雅史も浩之も外して、「あかりお姉さまに懐く琴音ちゃん」というオチだったら120点だったのですが。(大マジ)
窓の向こうの猫を見ながら徐々にうりゅうりゅしていく琴音ちゃんに萌え。
超能力は完全に「不幸限定の未来予知」であるらしい。かなり嬉しくない能力でしょうが、エタメロの楊雲も何とかなったし何とかなるでせう。
しかし相手チームから見れば卑怯だろーな(^^;<予知でタックル回避

映像特典3(釣り)
セリオの目から怪光線以外見るものなし。うぐぅ。


第8話(試験勉強)
雰囲気アニメの面目躍如。あれっぽっちの内容を丸1話に引き延ばしながら、特に間延びしたとも薄いとも感じずすんなり見られました。
予告見たときはラブラブ話かと身構えていたのですが、実際は二人ともタイトル通りの「穏やかな時間」。ドロドロした内面描写に慣れた身では、たまにはこういうそよ風のような雰囲気は心が洗われるようでした。
あかりも二人きりだろうが何だろうが意識することもなし。ごくごく自然体で、それでもたまに見せる横顔の穏やかな表情が「大切な関係」であることを垣間見せてくれるというか…。最後まで気負うことなく、志保のお見舞いにも当然のように行くし。うん、あかりってこういう子だよな。やはりこの前のSSは外してたな(汗) (まあこの話みたいなのはどう逆立ちしても書けないので、ああいうキャラにせざるを得ないのですが(^^;)
外に出る直前のじっと見つめてるシーンは余計。というかあの変化のない表情であれは不気味…。普段もちょっと変化なさすぎですね。珍しく怒った顔のアップは好き。

志保の行動も三角関係がどうとか深読みせず、ただ寂しいから混ざりたいという感じを受けました。写真も良かったなー。

しかし改めて見ると地味な絵柄だけに、あかりの鮮やかな赤毛がめちゃくちゃ浮いてる(^^; 特に昔の写真、全員がまともな髪の中では…。センチJの七瀬orほのかみたいにもうちょっと茶色にしても良かったのでは。


第9話(いいんちょ)
文化祭ってのはみんなでやるものじゃあないのか?
あの準備がただの面倒な作業なら、委員長たちも率先して片づけるなんて偉いねというところでしょう。でも文化祭ってそうじゃないだろ? 準備も含めて楽しみの一つだろう?
岡田にしてみれば自ら発案して熱心に進めて、なのにどうしようもないトラブルで準備ができなくなり、それでも浩之に説かれてその日は素直に帰り、翌朝早く来てみれば既に準備は終わっていた…。しかも居残って片づけたのは昨日自分たちに「帰れ」と言った連中。そりゃ岡田でなくたってムカつくわ!!
許可取れるならクラス全員が残っているときに取って全員でやるのが筋だろうに…。「準備をする機会を奪われた」岡田が気の毒、という印象の方が強いです。納得いかねぇ。

んで本題の委員長話は、まああんなものかと。ここまで見続けてきてようやく「内面に深く踏み込むのはこのアニメらしくない」と思えるようになりました。(笑) 本格的にやろうとしたらゲームと同じだし、長さも足らんだろうし。
無理に「居場所がない」と思いこんでる人への「居場所はあるよ」は自然でしょう。居場所と言ってもそんな大層なものでなく、ごく自然に「居る所だから居場所」という感じ。


映像特典4(モンスターショック)
先輩がさらって来たのかと思ったら違った(^^;
志保の「キャラクターグッズを売るのよー!」に笑い。


第10、11話(マルチ)
10話は設定説明のつもりなのか、ゲームのイベント群をそのままアニメにしただけ。何ら目新しいものがないのでただただ退屈。
そして浩之
「掃除は気合いだ。うおりゃぁぁぁぁ〜〜〜!」
今までのアンタのキャラクターと全然合ってません。
さんざんダルさを強調しといてここだけゲームと同じにされてもな…。ついでになでなでの仕方が偏執的でいやらしい。(笑) 「なでり…なでり…」ってしつこく繰り返すな。
唯一夕日を見つめるマルチの瞳が何か胸に去来するものを感じさせてグッド。個人的にマルチの魅力って、心を持ちながら実験台でしかない自分自身に対する、マルチの内面にあるように思います。生まれて2週間で消滅! 病弱物なんて目じゃないですよ。マルチ自身は妹たちのためと(無理にでも)割り切っているんだけど、普通のロボットなら何の疑問もなく割り切るところを、マルチには一方でそれを悲しいと感じる心もあるから…。そういう自分の儚さに対する心情が見え隠れしたように思うです<夕日のシーン まあ単なる私の思い込みで、エネルギーが切れかけてただけかもしれんが。

11話はオリジナルで浩之&あかりがマルチとデート&卒業式。
全生物は自分より上と思っているマルチがたとえ子供相手とはいえ自分を「お姉さん」とは言わないだろうとか、オーバーオール着るとあかりっぽく見えてしまうとか、長瀬はいい味出してたがゲームやってない人には何だか分からなかったんじゃないかとか、細かい点は色々ありますが全体としてはまあ可もなく不可もなく…。
んでマルチがいなくなってから、あかりと浩之の会話。

「たとえマルチちゃんそっくりのロボットが来たとしても、それはマルチちゃんじゃないんだよね」
「でも…それでいいんじゃねーの。マルチはマルチの役目を果たして、幸せだったんだから」
「…うん」

ああ! これで終わってれば名作だったのに!!
結局は「どりゃぁぁーーー」とモップかけながら現れるという安易なオチ。あくまで企業の商品として開発された以上「テスト通学は落第だから再入学」なんてあり得ないことだし(普通は失敗→処分です)、あのまま消えていれば「実際に将来起こるかもしれないロボットの話」として色々考えさせる内容となったのになぁ…。あるいは復活するにしてもマルチが「まだ生きていたい」と強く願っていたなら少しは「良かったね」とも思えるものを、結局何考えてるのか良く分からんかったし。
それと人のいる廊下を走ってモップかけるのは迷惑です。


映像特典は…いかん、全然内容覚えてない(汗)


第12、13話(志保とあかり)

良し! あかりと志保のひとつの帰結として満足できるラストでした。
12話は前フリ。ひたすら志保が鬱々と悩む話。変化が急すぎる気もしますが、元々切ない部分を持ったキャラクターなのでそこを凝縮したってことで。
レミィの出番は話がなかったことの埋め合わせですか?(^^;(言ってる内容はレミィにも当てはまるから不自然ってわけではないけど)

んで13話、風邪引きのあかりに志保が見舞いに来て例のシーン。

「口に出して言わなかったのは、なんだかずるい気がしたから。
 だって志保、わたしに遠慮しちゃうでしょ。
 でも、口に出して言わないのって、なんだかずるい気がしてきたの。
 わたしはちゃんと言ったよ。だから、志保もちゃんと言ってほしい」

志保を蹴落としたという解釈もありましょうが、私は親友としての筋を通した誠実さを感じました。
実際、黙っていても志保が遠慮しちゃってるんだから、あかりとしてはこういう行動以外取りようがないし。
『お互い遠慮なんかせずに、正直な気持ちをぶつける』
志保の気持ちに気付いたあかりは、志保が苦しんでることにも気付いたろうし。そこから脱するにはこうするしかない。だから志保にちゃんと言って欲しかったんじゃないかと。
写真は…演出上の都合で置いてあっただけで、さすがにあかりの意図的なものではないと思いたい(^^; 前からあったみたいだし。

で、志保の

「あたしは…あんな奴、全然好きでも何でもないわよ」

これも、別に逃げたとかじゃなく、「あかりの応援に徹する」という意思表示だと思いました。
既にあかりにはバレてるんだから、今さら隠す意味はない。
でも好きだって言うことすら放棄して、徹底してあかりの気持ちの方が大事なんだって示すことで、だからあかりが遠慮する必要なんかないって言おうとしたんじゃないかと思うんですがどうでしょ。ここで浩之が好きだと言ってしまったら、今度はあかりは「公平」であることに拘泥しそうだし。
普段ひねた解釈をしがちな私がなんでこうも好意的な解釈なのかよく分かりませんが、あかりの丸顔が可愛かったのに騙されたのでしょうか。でもまあとにかく普通に観ててそう感じました。
んで志保があかりに毛布かけてあげたり、「あんたとあたしの仲じゃない」のあたりが本当にお互いが大事なんだなって感じでねぇ…。くそ、泣かせやがるぜ。

あかりの方は志保のあの回答ではすっきりとはいかなかったでしょうが、「パーティ…行っていいかな」に対する志保の声で二人の関係が戻ったこと確認して万事解決。めでたしめでたし。
そして吹っ切ったような志保の顔。今まで暗かっただけにようやく戻ってきたのが嬉しいし、あかりの行動は正解だったって思いますがな。
さすがにさっきの今で早くも浩之とイチャつき始めるのはおいおいって感じですが、まあ一応ハートフルラブコメディだし、こういうシーンで終わるのは仕方ないでしょ。

シリーズ全体を通して、淡々とした静かな雰囲気は何もないところではひたすら退屈でしたが、微妙な心情や余韻を表現する部分ではぴったり合ってました。
PS版では駄目だった志保の声は特に気にならず。樋口さん慣れたのかなー。絵は全編通して綺麗でした。


映像特典6(新喜劇風クラス風景)
最後まで琴音ちゃんに笑わせていただきました…。



Heart-Systemに戻る
プラネット・ガテラーに戻る