『エンブリオ浸蝕』



ああっ、少年ジャンプ的バトル小説になっちゃってる…。「オラもっともっと強い奴と戦いてぇ!」「くっ、奴には手も足も出なかった…!」ですかー?
エンブリオの声を聞けば能力に目覚めるってのも安直すぎ。MPLSの大安売り。まるっきり弓と矢&スタンド使いじゃん…。
カウントダウンがカウントダウンである必然性も全くなし。ブギーもあそこまでやっておいて、結局三平生きてるしねえ。いや死んだら死んだで後味悪いですが、だったら最初からそんな展開にしなけりゃいいのに。
「どうせ正樹は顕子の力で復活するんだろー?」という予想は作者に読まれていたようでその点は裏をかかれましたが、結局死んでないのは一緒だしなあ…。無論死んで欲しくはないですが、紙木城さんがあっさり亡くなった『笑わない』の頃に比べると「ヌルい」という印象は拭えません。

とまあ文句は色々あるけど、イマジネーターの上巻だけ読んだときも似たような感想でしたからねー(^^; 下巻で覆してくれることに期待。





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