・『So What?』について

 わかつきめぐみ先生のほんわかした、でも結構心の深いところを突くファンタジー。花とゆめコミックス(全6巻)、および白泉社文庫(全4巻)から出ています。
「異世界からやって来た女の子が元の世界に戻るまでの話」という、いわばエタメロの逆パターン。(こっちの方が先ですが) ただラストは全く違っていて、完全に「お別れ」する展開でした。
 今回ネタにした、その別れの会話は、6巻分の時間を閉じるのに相応しく、今でも暗唱できるほど印象に焼き付いています。

「いい? ちゃんと聞きなさいよ
 私 あんたのこと忘れないからね
 あんたが私のこと忘れたりしないことくらいわかってるわよ
 でも それとは関係なくて
 私が忘れたくないからあんたのこと忘れないのよ」

「――うん 知ってた」


 そして異世界の少女ライムは元の世界へ、主人公の暮里阿梨(くれさと あり)も自分の世界で、それぞれしっかりと生きていく――
 切ないけど綺麗なこの物語が大好きだったので、エタメロにもこれがあったらなぁ…とつくづく思います。


「…行かなきゃだめかな」
「だってここはあんたの世界じゃないだろ」

「なんて顔してんだよ わかってるくせに
『ここ』でうまくやれても意味がないってことくらい」


 元の世界に決着をつけてもいないのに異世界に残ってしまう未帰還EDも、ごろ寝してる上に女の子に世界を捨てさせる帰還EDもいまいち納得行かない私としては、1つでいいから『So What?』のようなEDがあれば名作たりえたのですが…ギャルゲーの限界でしょうか。


 マンガの「来人」は私のエタメロSSにおける主人公デフォルト名「別所来人(べっしょらいと)」からです。偶然にもライムと1文字違い(^^;